" マンション × くらし × まち "の魅力を新発見。
地方都市のマンションライフを充実させるための情報メディア

マンションライフ

自宅の部屋で真似できるモデルルームのコーディネートポイント<6畳の個室編>

マンションのモデルルームや戸建住宅のモデルハウスっておしゃれですよね。

真似したいとは思うけれど、モデルルームのコーディネートで実際暮らしてみることを想像すると、「ここまで物の少ない片付いた生活は難しそう」「手持ちの家具ではモデルルームほど統一感を出せなそう」などと、ちょっと現実的ではなさそうに見えます。

それでも、プロがコーディネートしたモデルルームには、ご自宅でも取り入れたいテクニックがたくさん盛り込まれています。実際のモデルルームコーディネートから、今回は5畳~6畳の個室を広くおしゃれに見せているポイントをご紹介します。


寝室としての個室のコーディネート

家のなかに一部屋は欲しい主寝室。メインとなるベッドを置く他に、身支度のための鏡台やハンガーラックを置くことも。
寝室としてのみ使う場合は、他の部屋と比べて家具が少なくて済むので、壁紙がメインのコーディネートにしたり照明を使って空間を演出したりと、様々な工夫ができます。

賑やかな壁紙をシックに見せる色使い

柄物の壁紙を配色でシックに見せています

間取り1

玄関横の寝室のコーディネートです。

にぎやかな犬のシルエットのアクセントクロスを使っていますが、部屋全体としてはシックな印象。
家具の色調を壁紙に合わせたモノトーンにして部屋全体の色数を抑えることで落ち着いた印象を作っています。
その中に、赤いクッションで視線を集めるスポットを作り、壁紙が目立ち過ぎないようにしているのもポイントです。

また、壁面に大きな鏡を設置することで、さらに奥に空間が続いているように見せています。こちらは限られた空間を広く見せるテクニック。入り口から見たときに広く見えるよう考えて、入り口の向かい側などの、入った時に見える場所に配置するのが一般的です。

このお部屋のように作り付けの鏡を設置するのは(掃除するときのことを考えても)難しいところですが、全身が映る姿見を部屋に置くだけでも、さらに部屋が続いているような錯覚を起こさせて、お部屋を広く見せることができます。

窓が十分に確保できないマンションのお部屋では、このように鏡を使うことで開放感を演出することができますよ。
このお部屋の場合、ちょうど鏡がウォークインクロゼットの扉の脇に来るので、服選びにも役立てられそうですね。

真似したいポイント

  • 派手な柄物の壁紙やファブリックを使う時でも、落ち着いた印象のお部屋にしたいなら部屋全体の色数を抑える。柄を使っている以外の場所に、アクセントになる色を置くのも効果的。
  • 大きな鏡を置いて部屋に奥行きを追加する。
真似する上での注意点

  • 鏡を置くときは向きに注意! 朝日が差し込んだ時にベッド側に反射される配置だと、日の出とともに眩しさ・暑さで起こされるなどということに……。
    光が入る方向を計算して配置を考えましょう。

お部屋を広く見せる、室外からの光を活かした白い寝室

光を活かした白い寝室

間取り2

南面のバルコニーに面した寝室のコーディネート。

光がふんだんに入る部屋の位置を活かして、白が印象的な明るい室内を実現しています。

白で統一したお部屋は生活感がなく冷たい印象なってしまいがちですが、さらりとした質感のベッドリネンを使うことで、気取らないおしゃれな空間に。
こんな寝室なら、毎日すっきりと目覚められそうですね。

ポイントとなるのは、カーペットの茶色からカーテンのベージュ、ベッド・壁面の白に繋がるグラデーション。
すべてを白で統一してしまうと、無機質で居心地の悪い部屋になってしまうところを、アースカラーを自然に取り入れることで安心できる居室になっています。
さらに、マットや額縁に黒を差し込んで印象を引き締めています。

また、あえて棚を作らず額縁やカゴを床に置くことで、高い位置の壁を大きく空けることができ、広い空間を印象づけることができます。

とはいえ、実際のお部屋ではこのように床に物を直接置くと掃除の邪魔になってしまいます。部屋を広く見せたいというときには、収納家具は背の低いものを選ぶようにするといいでしょう。

真似したいポイント

  • 白を基調としたベッドルームを作るときは、白1色にまとめるのではなく、自然の色を取り入れて落ち着ける空間を作る。
  • 部屋を広く見せたいなら、壁面を大きく開けられるよう背の低い家具を選ぶ。
真似する上での注意点

  • 淡い色のカーテンを使うときは、光を通しやすいので注意。外からの視線に配慮する必要があるお部屋や、明るいと眠れないという方は、淡色でも遮光性の高いカーテンを選びましょう。

カーテンの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
カーテンは部屋づくりの大切なポイント!おすすめの選び方


寝室兼書斎としての個室のコーディネート

ベッドルームと書斎を兼ねた個室を作ることも多いかと思います。配置する家具はベッドと机、椅子と本棚などの書類を収納できる家具でしょうか。
2人で使うことを考えて、ベッドで寝ている家族を起こさずに書斎スペースを使えるように配慮したいですね。

家具の色を統一、トーンのグラデーションで落ち着いた空間に

類似色相のトーングラデーションで落ち着いた空間に

間取り3

バルコニーに面した窓がある寝室兼書斎のコーディネート。

もとの床と建具の配色が、ナチュラルなフローリングにベージュの壁紙を合わせたニュートラルなもの。
そこにこげ茶色のデスク・椅子・収納棚を合わせて引き締めポイントを作っています。同じ色をベッド側にも取り入れることで、引き締め色を部屋全体に散らしてバランスを取っています。建具や額縁で白を取り入れて、さらにバランスの良い配色に。

だいたい同じ色相内で、明度と彩度を変化させた色を組み合わせると、部屋全体のまとまりがある、落ち着ける部屋を作ることができます。
このコーディネートの場合、そこに観葉植物を取り入れて、単調になりすぎないように調整しています。

このお部屋のポイントは、デスクを壁につけて配置して、床面を広く空けている点。
床面を広く取ることで限られたスペースを広く見せることができます。またデスクとベッドの間を空けているので、ベッドと机を2人で別々に使っていても、それぞれ自分のやりたいことに集中できますね。

真似したいポイント

  • 部屋を広く見せ、机とベッドの間を空けるために、机は壁面にくっつけて床面を広く見せる。
  • 床や壁面の色相に合わせ、家具やファブリックで濃色~淡色までバランスよく色を取り入れる。
真似する上での注意点

  • ブラインドはカーテンより場所を取らないので狭い部屋には適していますが、どうしても光が漏れるので寝室で使う場合は注意が必要です。

書斎スペースとベッドスペースを分けた、機能的な個室

寝室スペースと書斎スペースを分離した個室

間取り4

バルコニーに面した窓とドアがある個室のコーディネートです。

ポイントとなるのはベッドスペースと書斎スペースを分ける間仕切り。
こんな形でスペースを区切ってしまうのも、書斎兼ベッドルームを快適に使う方法の一つです。
部屋を2人で使う場合でも、区切りがあれば相手の活動を妨げることがありません。
この間取りの場合、書斎スペースでの作業で疲れたときに、デスク脇のドアからバルコニー出て一息つくことができるようになっているのが素敵ですね。

このお部屋のような作り付けの間仕切りを自宅の部屋に作るのはあまり現実的ではないので、ご自宅では、棚やパーテーションなどでエリアを分けるといいでしょう。

真似したいポイント

  • 私室を書斎兼寝室にするなら、パーテーションや収納などでスペースを区切る。
真似する上での注意点

  • モデルルームは作り付けの造作家具を使うことで、市販の家具を使う時より効率よくスペースを使う事ができるようになっています。
    自宅で真似する場合は、モデルルームより小さめの家具を選んだり、間仕切りにスペースをとられることを見越して収納にもなる家具を選んだりして、スペースを上手に使う工夫をしましょう。

書斎・趣味の部屋としての個室のコーディネート

部屋数に余裕があるなら、ベッドを置かない趣味の部屋としての個室を作ることもあります。モデルルームでは、ベッドを置くには狭すぎる部屋を趣味の部屋としてコーディネートすることが多いようです。
配置する家具は、机・椅子と趣味のグッズなど。せっかくの趣味の部屋なので、自分の好きなものを中心にした個性的な空間にしたいですね。

書斎としての部屋作りについては、こちらの記事も参考にしてください。
男のロマン!レイアウトを攻略して理想の「書斎」を手に入れよう
趣味のための小部屋がある間取り

白い空間にアクセントクロスでリズムを作ったコーディネート

白い部屋に壁紙の配色を取り入れて動きを作った部屋

間取り5

リビング横の趣味の部屋のコーディネートです。

床や元の壁面が白いところに、あえて白い椅子とソファを選択。
銀色を交えたマルチ・ストライプのアクセントクロスで他の色や光を取り入れることで、部屋全体にリズムが生まれている、楽しい印象のお部屋ですね。
淡い配色の柄を選ぶことで、小粋なおしゃれ感を演出しています。

ポイントとなるのは、テーブル上の小物にアクセントクロスの配色を取り入れて統一感を出している点です。
実際のお部屋では、毎度同じ色の花や本を揃えられるわけではありません。造花やブックカバーを活用するか、ミニテーブルやランプなど、小さな家具で壁紙の色を取り入れるようにしましょう。

こういった壁の模様は、壁紙を張り替えるだけでなく、ウォールステッカーや壁面用のマスキングテープを用いることでも簡単に取り入れることができます。後から簡単に貼り替えることもできるので、活用してみましょう。

※賃貸のお部屋の場合、退去時に原状回復しなければならないことが多いので、壁にステッカーやテープを貼っていいかどうか、剥がした時に跡が残らないステッカー・テープかどうかは必ず確認しておきましょう。

真似したいポイント

  • アクセントクロスをメインにして部屋全体にリズムを作る。
  • アクセントクロスの色を小物に取り入れて、部屋全体の統一感をはかる。
真似する上での注意点

  • 白い部屋はおしゃれですが、光が反射しすぎて目が疲れてしまうというデメリットも。
    作業をする場所に座ったときにまぶしく感じてしまうようなら、目に入る側の壁にクロスを貼ったり、カーテンの色を変えたりして白の分量を減らしてみましょう。

黒いギターに合わせた配色の趣味の部屋

黒を基調としながら明るい雰囲気の部屋を作った例

間取り6

音楽が趣味のご主人の私室。
黒いギターを飾ることを第一とするため、棚などの家具やラグ、壁紙にも黒を取り入れています。

革の椅子、プラスチックのスツール、マットな質感のファイルなど、家具の質感にもこだわりがあります。
似たような色が続く部屋の場合は、色が同じでも違う質感の家具を取り入れることで、単調なコーディネートになるのを回避することができます。

アクセントクロスにも黒を使っていますが、壁にも黒いものを飾るので、黒一色ではなくストライプ柄を選んでいます。柄物のクロスにすることで、部屋全体の黒の分量が抑えて、暗すぎる部屋になることを防いでいます。

真似したいポイント

  • 同じ色のものをたくさん置くときは、それぞれの質感を変えて変化をつける。
  • 一つの色に偏りすぎないよう、広い面積をテーマカラー一色にはせず、柄で取り入れるようにする。
真似する上での注意点

  • 黒い家具は当然ですが埃が目立ちます。 壁にも埃はたまっていくので要注意。壁全体のくすみになってしまう前に、こまめに掃除する習慣をつけましょう。

まとめ

モデルルームの5畳~6畳の個室のコーディネート例を、6点ご紹介しました。
きれいにまとまりすぎていて参考にし辛いように見えるモデルルームのコーディネートですが、基本的な考え方は自宅のコーディネートと同じ。
素敵なコーディネートを見つけたら、どんな考え方で組み立てられているかを意識して観察してみましょう。きっとご自宅で真似したくなるポイントが見つかりますよ。

アルファジャーナルの「今読みたい記事」がメールで届く!

アルファジャーナルのメルマガが届く「アルファあなぶきStyle会員」に登録すると、数ある記事の中から今読みたい厳選記事や、最新情報のメールが届きます。

会員限定の抽選プレゼントやオンラインセミナーのアーカイブ視聴など、会員特典もたくさん。

今すぐ登録して、アルファジャーナルをもっと楽しもう!

アルファジャーナル
アルファジャーナルの厳選記事がメールで届く