毎年、夏に冬に大活躍するエアコン。今年の夏が終わってから、掃除はできていますか?
エアコンの掃除は「やろう」と思わなければなかなか手を付けられないものです。毎年定期的に掃除できている方もいれば、したことがないという方もいると思います。そもそもエアコンって掃除をしなくてはならないの? 自分でできるものなの? と思っている方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、エアコンは定期的に掃除をする必要があります。そして、意外と自分でもできます。
今回は、エアコン掃除が必要な理由と、自分で簡単にできる方法をご紹介します。
エアコン掃除をしたことがないという方も、毎年できているよという方も、この記事を参考に、ご自身のやり方をブラッシュアップしてみてください。
1 エアコン掃除をやるべき3つの理由
まずは、エアコンを掃除しなければならない理由をご説明します。
【理由[1]】衛生面
理由その1は、衛生面の問題です。
エアコンから嫌な臭いがする時があると思います。エアコンは室内の空気を吸い込んで温度を調整するため、部屋の中に臭いの元がある場合、エアコンのフィルターに臭いの原因物質が吸着して、吹き出し口から悪臭がしてしまうのです。
そして、エアコン内部は結露により水分が付きやすい状態となっていて、室内のチリやホコリを吸い込むことにより、カビの繁殖へと繋がります。
掃除をせずにエアコンを使い続けると、カビやホコリが吹き出し口から部屋全体に撒き散らされます。肺炎やアレルギーを引き起こすといった、健康に悪影響を及ぼす恐れもありますのでご注意ください。
【理由[2]】節電効果
そして、理由その2、節電効果です。
エアコンは設定温度を目指して、温かい風や冷たい風を出します。熱交機器やファンを使い、そしてフィルターを通って風が出てくるのですが、カビやホコリなどの汚れが蓄積していると、動作に悪影響を及ぼします。正常な動作よりも余計に力を使って動かなくてはいけなくなるため、その分電気代が増えるということになります。
定期的に掃除をすることによって、衛生面だけでなく高い節電効果も得られるのです。
【理由[3]】エアコン本体の寿命を延ばす効果
最後に、理由その3、エアコン本体の寿命に関わる効果です。
先程の節電効果と同じ話になりますが、動作に悪影響を及ぼすため、エアコン本体に負荷を与えることとなります。
エアコン問わず、車や家電製品でも同じことが言えますよね。負荷を与えないことにより、エアコン本体の寿命も長持ちします。
上記の3つの理由より、エアコンの掃除は定期的に行うべきだといえます。
2 エアコンを自分で掃除する方法
それでは、いよいよ掃除方法についてご紹介します。
2-1 必要な掃除道具
必要な掃除道具はこちらです。
- 雑巾
- 掃除機・新聞紙 or ゴミ袋
- 中性洗剤
- ゴム手袋
- 安定した足場(エアコン本体が高所の場合)
特に気をつけていただきたいのが足場です。
何事も安全第一ですので、エアコン本体が高い位置に設置している場合、安定した足場を用意してください。
ゴム手袋も必須ではありませんが衛生面を考慮し、準備していただくことをおすすめします。
2-2 掃除にかかる時間
作業自体は大体30分前後です。
しかし、フィルターの乾燥時間を考えると、掃除を始めてから次にエアコンを動かせるまでには半日くらいの時間を見ておきましょう。
2-3 エアコンの掃除方法
[1] 事前準備
まず、掃除を始める前に周りの床をゴミ袋や新聞紙を敷いて保護します。壁に汚れをつけたくない場合は、壁も保護しておきましょう。
[2] コンセントを抜く
作業を開始する前に、必ずコンセントを抜きましょう。
水を使って掃除をする為、感電などを恐れがあります。
コンセントを抜いた際に、ついでにホコリなども拭き取っておきましょう。
[3] 表面の汚れをとる
エアコンの表面を拭き掃除フィルターを外す前に、エアコンの上の部分やパネル部分などの表面についている汚れを雑巾で拭き取ります。表面についた汚れを取っておくと掃除中に汚れが落ちてくるのを防げますよ。
[4] フィルターを外す
エアコンの機種によってパネルの開け方が異なりますので取り扱い説明書をよく確認しましょう。
ホコリが飛散しやすいので取り外す際は慎重に行ってください。
ホコリの付着がひどい場合は、掃除機で吸引しながら取り外すのをおすすめします。
[5] フィルターを掃除する
STEP1 フィルターの表側から優しく掃除機をかける
フィルターの表裏は見分けがつきにくいですがふくらんで山になっている部分が表側になります。
表側が終わった裏側へ移ってください。掃除機のブラシ口(なければ歯ブラシ)でホコリをかき出すようにかけることがポイントです。
STEP2 浴室などでシャワーをかけて水洗いをする
掃除機だけではフィルターについた細かいホコリやカビまで吸うことができませんので、シャワーをかけてフィルターを掃除しましょう。水洗いのポイントは裏側から水をかけることです。
洗い終わったら、日陰で自然乾燥させます。
[6] 吹き出し口を掃除する
フィルターを乾かしている間に、吹き出し口を掃除しましょう。
吹き出し口は手で開きます。電源を入れると元に戻るので、手で動かしてしまって大丈夫ですよ。
吹き出し口は水で濡らした雑巾で拭きあげてください。汚れがひどい場合はフィルター同様中性洗剤をしみこませて拭いていきましょう。その際は必ず仕上げの水拭きを忘れないようにしてください。
[7] 仕上げ
吹き出し口が終わったら、完全に乾いたフィルターを取り付けます。しっかりと装着してからコンセントを差して電源をいれます。
エアコンの内部を完全に乾燥させるため、30分~2時間程度、送風運転をして掃除完了となります。
3 キレイなエアコンを保つポイント
3-1 冷房を使った後は換気を行う
冷房を使った後は、お部屋の換気を十分に行うようにするか送風機能を使って結露を乾燥させましょう。
冷房後のエアコン内部は、結露してカビ菌のオアシスです。都度結露を乾燥させないとカビの繁殖に繋がってしまいます。
お部屋の換気を十分に行うようにするか、送風機能を使って結露を乾燥させましょう。
3-2 年に2回の掃除を心がけよう
掃除のタイミングは、春と秋の年2回がおすすめです。
なぜなら、夏と冬にエアコンを多く使用し、汚れが溜まるからです。
最低でも年2回の掃除を心がけましょう。
4 業者に掃除を依頼する場合
上記で紹介した掃除方法やさらに内部までの掃除をしたい場合は専門業者に依頼しましょう。
プロの技で隅々まで掃除をしてくれるので新品のようにピカピカにしてくれますよ。
4-1 コスト・所要時間
業者に依頼する場合、注意が必要なのが一般的な家庭用エアコンである「壁掛けタイプ」と近年人気を集めている「自動清掃機能付きのエアコン」でコスト・所要時間が変わってくるという点です。
自動清掃機能付きのエアコンは一般的な壁掛けタイプのエアコンと比較すると作業内容が複雑であるため、作業時間が長くなるのです。
<コスト・所要時間の目安>
コスト | 所要時間 | |
---|---|---|
一般的な壁掛けタイプ | 10,000円前後 | 90~120分程度 |
自動清掃機能付きエアコン | 15,000円前後 | 180分程度 |
※対応会社やエアコンの型式によって変わるので、上記はあくまで目安です。
正確な費用・時間は実際のお見積りでご確認ください。
料金は基本的に複数台依頼すると割引されることが多いようです。
4-2 業者に依頼するメリット・デメリット
ここで業者に依頼する場合のメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
- 故障の心配がほとんどない
知識のある専門業者なので、自力で無理してやる場合と比較すると故障リスクは低いといえるでしょう。
- 掃除用具や専門的な工具などを準備する必要がない
全て業者が作業を行ってくれるので、楽チンですよね。
- 圧倒的な質と作業スピード
プロの技で作業をしてくれるので、効率の良い作業で新品のようにピカピカにしてくれます。
デメリット
- お金がかかる
一般的なタイプのものでも1万円前後の費用がどうしてもかかります。
お家にあるもので自分で掃除できないわけではないので、筆者の感覚では少しもったいないとは思います。
- 知らない人が家の中に入る
マイホームに知らない方が長時間入ることに抵抗を感じる方は多いと思います。
エアコンクリーニングは設置場所の関係でほとんどのケースで家の中での作業となります。
5 まとめ
今回は、エアコンの掃除方法を中心に紹介しましたが、参考になったでしょうか。
筆者もそうでしたが、エアコンの掃除はついつい疎かになってしまいがちです。しかし、掃除の手順は意外と単純で、誰でも簡単にできるものです。普段は自分で定期的に掃除を行い、何年に1回は業者へ依頼して新品のようにピカピカにしてもらってもいいかもしれませんね。
これからやってくる寒い季節もエアコンに活躍してもらえるよう、秋のうちにみなさんもぜひ掃除してみてください。
エアコン以外にも、晴れの日が多くものが乾きやすい秋は掃除にぴったりの季節です。
こちらの記事を参考に、「秋なか掃除」で家中をスッキリさせてみませんか?
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