「赤ちゃんができた!」
赤ちゃんとの3人暮らしがいよいよスタート!
出産を機に新居・お部屋探しという方も多いのではないでしょうか?
今は夫婦2人でアパートに住んでいるけど、もう一人増えるとちょっと手狭かも?
赤ちゃんが生まれると何かと物が増えそう、どこにしまえば良い?
などの「赤ちゃんとの生活を送る上で外せない条件」を踏まえた間取りの選び方を、私の体験を交えて解説いたします。
赤ちゃんがいる3人家族でおすすめの間取り
国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によれば、赤ちゃんがいる3人家族で必要な居住面積は下図のようになっています。
今回は「赤ちゃんを迎える上で適した間取り」ということで、ふだん赤ちゃんと過ごすであろうリビング・ダイニングのある間取りついて、広さ別に3タイプに分けて比較してみました。
- 35~40㎡(一般的に1LDKの間取りが多い住居面積)
- 65~75㎡(一般的に2LDK・3LDKの間取りが多い住居面積)
- 87.5~100㎡(一般的に3LDK・4LDKの間取りが多い住居面積)
1.子供が小さいうちは 1LDKでも十分
◎1LDKのメリット
- 赤ちゃんを見守りやすい
- 赤ちゃんのお世話グッズをすぐ取りだしやすい
- 部屋数が限られ、家事動線が良い
- 掃除がしやすい
- 家賃が安い
◎1LDKのデメリット
- リビングと洋室が近いと子供がすぐ起きてしまい、落ち着いた時間がとりづらい
- ベビーベッドや家具の配置に困る
- 収納スペースが取りづらい
- 来客用の部屋が確保できない
1LDKに家族3人で住んでみて(体験談)
2LDKや3LDKと比べると家賃が安く設定されるケースが多いので、子供が小さいうちは家計に優しくおすすめです。
しかし1LDKには収納面・プライベート性が少ないというデメリットがあります。 収納面については後述しますが、子供が生まれると何かと物が増えるため、主に生活をするリビングと洋室に、それぞれウォークインクロゼットのような大容量収納があるタイプが便利だと思います。
リビングの真横が寝室という間取りが多く存在しますが、夫婦2人の時間、映画鑑賞やテレビを見る時間など、子供が眠っている間は気分転換に自分の時間を楽しみたいという方は、リビングと寝室が離れた間取りがおすすめです。たしかに赤ちゃんには3~6時間おきに授乳が必要な時期があり、距離が近いほうが良いことも多いですが、 逆に赤ちゃんが寝た後に物音を立てづらいというデメリットがあります。日中、赤ちゃんと2人だけで外に出る機会が減り、ストレスが溜まってしまう方も多いかと思います。そういった意味でも、リビングと寝室を離しておくのが良いかと思います。
私は現在1LDKの賃貸に住んでいますが、リビングと洋室(寝室)が隣り合った間取りのため、子供が寝たあとは音がたてづらく、テレビを見るのも抵抗があります。そういう経験を踏まえて、個人的には上図のようなLDKと洋室を廊下やお風呂などではさんだ間取りを強くおすすめします。ベビーモニターで赤ちゃんの異変にすぐに気付けるようにしておけば、リビングと離れていても安心です。
2.家族3人なら最適な間取り2LDK
◎2LDKのメリット
- 来客用の部屋が確保できる
- 収納スペースが増える
- 子供専用の部屋ができる
◎2LDKのデメリット
- 1部屋増えるため、家賃が少し高くなる
- 1部屋増えるため、エアコン・カーテン・照明等の費用がかかる
2LDKのメリットは1LDKのメリットに加えて、主寝室以外に1部屋加わることで、収納部屋や趣味の部屋、あるいは子供が成長したときには子供部屋など、自由度が格段にUPすることです。ただし、将来的に子供が2人以上欲しい方には部屋数が限られてしまうため、その場合は2LDKを仮住まいとして検討することをお勧めします。
2LDKに家族3人で住んでみて(体験談)
私が転勤族のため、貸しやすさ・売りやすさを優先した結果、金額が高い3LDKではなく仮住まいという考えで2LDKを選びましたが、 家族3人で住すむなら、部屋の広さ・収納面など2LDKは最適な間取りだと感じました。
ただし同じ立地環境であれば、1LDKより家賃は高めに設定されるケースが多いので、相談しながら決めていきましょう。
3.子供を2人以上予定している場合は3LDK
◎3LDKのメリット
- 子供が2人以上いても対応できる
- 収納スペースに余裕ができる
- 祖父母も同居可能
- 部屋の配置がさまざまあるため、間取り選びの楽しさがある
◎3LDKのデメリット
- 2部屋増えるため、家賃が高くなる
- 2部屋増えるため、エアコン・カーテン・照明等の費用がかかる
- 広くなった分、掃除する箇所が増える
3DKは、3つあるお部屋を「夫婦の寝室・子供部屋・客間」「子供部屋2つ(子供が2人の場合)・主寝室」といったように、家族構成や用途によって使い分けられます。3人家族であれば「主寝室・子供部屋・納戸(収納部屋)」にすれば、ひな人形やクリスマスツリーなど、季節ものの大きな荷物も十分に収納できそうです。あるいは「夫の部屋・妻の部屋・子供部屋」のように、家族ひとりひとりで部屋を分けたりもできますね。
上図の3LDKはLDKと和室が一体型となっているので、そこで赤ちゃんを寝かせたり、 おむつを替えたりがしやすく、おすすめの間取りです。
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子育ての必要物・収納方法はどうする?
子育てにはさまざまなお世話グッズが必要になります。間取りを選ぶ上でも赤ちゃんグッズを収納する場所はポイントになってきそうです。
赤ちゃんを迎える際の準備物と主な収納場所
~リビング~
オムツ/おしりふき/よだれかけ/ガーゼ/哺乳瓶/おもちゃ/ベビーベッド etc
~洋室・クロゼット~
肌着(多めに)/ソックス/あかちゃん用ふとん/ベビーベッド etc
~洗面スペース~
ベビーバス/ 保湿剤(ベビーオイル・ベビーパウダー・ベビーローション)/ ベビー綿棒/赤ちゃん用洗濯洗剤/ベビー用爪切り/ベビーソープ etc
~必要に応じて~
バウンサー/メリー/ひな人形/五月人形 etc
どんな風に収納するべきか?ベストな収納方法を考える
お世話グッズをどこでで使うことが多いかによって、収納場所を決めていきましょう。また使用頻度や使うタイミングも考慮に入れると、動きの無駄を省くことができ、より快適に過ごすことができます。ここでは、過ごす時間の長いリビングと、悩みがちなベビーベッドの置き場所についてお話ししたいと思います。
リビング収納は必要か
赤ちゃんのお世話をするのはリビングが中心になるので、赤ちゃん用品を洋室(寝室)に収納してしまうと、いちいち取りに行かなくてはならず面倒です。 したがって間取り選びでは、リビングに収納があるかがひとつ大きなポイントになってきます。
画像は、我が家のキッチン下の収納です。
キッチンカウンターの下が収納スペースになっているので、そこにオムツやおもちゃなどのアイテムを収納しています。
収納棚のすぐ前はダイニングテーブルを置いていますが、隣接するリビングにマットを敷き、そこでオムツ替えをしているので、ものの取り出しがスムーズできて便利です。またリビングで子供を遊ばせていますが、収納場所が近いためおもちゃの片付けもしっかりやってくれます。
ベビーベッドをどこに置くか
一日の大半を寝て過ごす赤ちゃんにとって寝るスペースは重要です。そのためベビーベッドを用意し、赤ちゃんの寝るスペースをしっかり確保したいという方も多いのではないでしょうか。
実は赤ちゃんグッズの中でもっとも場所をとるのが、このベビーベッドです。 120cm×70cm(製品によって多少の差はあります)という、一般的な4人掛ダイニングテーブルほどの大きさがあるので、リビングに置くとしても寝室に置くとしてもある程度の広さを確保する必要があります。
おすすめはリビング
掃除・洗濯・料理と、日中の大半はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)で過ごすことが多いでしょうから、赤ちゃんを見守りながら家事をするには、リビングに置くのがおすすめです。授乳やオムツ替えなど赤ちゃんのお世話は頻繁に行う必要があるので、 洋室(寝室)との間を行ったり来たりするよりも断然楽になります。 また友達や親戚が遊びに来た時にも、洋室(寝室)に通さずに赤ちゃんを見せることができるのは大きなメリットではないでしょうか。突然の訪問でも、リビングさえ片付けておけば大丈夫です。
他にもペットから赤ちゃんを守れたり、寝室をゆったり使えたりなどのメリットが挙げられます。
寝室に置くメリット
リビングにベビーベッドを置いて赤ちゃんを寝かせると、部屋の明かりやテレビがつけづらくなる。 夜はリビングでゆったりと過ごしたい。赤ちゃんをしっかり寝かしてあげたい。という方は寝室に置くことをおすすめします。
我が家では、ベビーベッドは下の空間を収納スペースとして利用していましたが、寝室なら多少雑多な収納の仕方になってしまっても気にならないので、これもメリットに感じました。
気を付けて!赤ちゃんの安全に配慮した収納方法を
赤ちゃんは基本的になんでも口に入れてしまいます。つたい歩きをするようになると机の上のものまで取ってしまいます。危険と考えられるものは手の届かない高い所に収納しましょう。
さらに快適!子育ての部屋づくりアドバイス
和室を有効活用
実は和室は、子供のいる家庭向きの間取り。特にリビングの一角が和室になった「中和室」間取りは、目が配りやすく、子供のいる家庭や出産を控えた夫婦に人気です。
赤ちゃんの時はねんねのスペースとして
ベビーベッドが不要になるので、スペースを有効的に使うことができます。
少し大きくなったら遊び場として
畳はフローリングに比べて吸音性が高いので足音が響きづらく、傷の心配が少ない利点があります。またリビングが散らかりにくくなりそうです。
また、座卓と座布団を出せば客間に、布団を敷けば寝室に、食事を運べば食卓に変化するフレキシブルなところも、和室の魅力です。
引戸を使い、子供の成長に合わせた間取りへ
リビングを広く使いたいという方におすすめなのが引戸です。
リビング横の洋室が引戸で開閉する間取りであれば、赤ちゃんが小さいうちはリビングを開放して広々と使い、成長して個室が必要になれば扉を閉めて子供部屋として使うことができます。また普段は扉を開けて開放的に、来客の際は扉を閉めてプライバシーを確保するといった使い方も可能です。
まとめ
広さ別に1LDK~3LDKの間取りを、赤ちゃんを迎えるという視点から紹介いたしました。
赤ちゃんを迎える間取り選びのポイントは、赤ちゃんにとって過ごしやすい間取りであることが重要なのはもちろんですが、同時に子育てをするママやパパにストレスがかからないことも非常に重要です。
毎日の生活の中でストレスが溜まってしまうと、赤ちゃんにも伝わってしまいます。 赤ちゃんの時期は心や体、脳の発達に非常に重要な時期となりますので、 赤ちゃんも親も安心してのびのび生活していけるような住まい選びの一助になれば幸いです。
住まいを選ぶに当たっては、間取りだけでなく、家賃や立地など総合的な判断になると思います。 ご夫婦2人で相談しながら最適な住まいをお選びください。 はじめてで分からないことがたくさんあると思いますが、影ながらみなさまの住まい選び・子育てを応援しております。
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