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そこで合ってる?調味料の保存場所
くらしのヒント

夏に向けて再確認!そこで合ってる?調味料の保存場所

気温が高い日が続き、夏の訪れを感じると気になり始める食材や調味料の保存。
保存場所を間違うと、せっかく買った商品を無駄にしてしまうことになります。

この記事では、調味料の保存について、注目していきます。知っているようで知らない調味料の保存場所の適切な見つけ方と、出し入れしやすくストックの管理もスムーズな収納アイデアを、住まい方アドバイザーの筆者が紹介します。


調味料の保存場所を考えるうえで大切なこと

調味料の保存場所を考えるうえで大切なこと
調味料の品質を落とす主な原因は「温度、湿度、直射日光」の3つ。これらを防ぐために、ラベルには保存方法が記載されています。
この章では、形状によって特に注意したい基本をまとめました。

粉系、乾燥系は湿気対策が命

砂糖や塩をはじめ、スパイス類、小麦粉などの粉物系は湿気を嫌います。湿気の少ない場所にしまうほか、容器も密閉性の高いものを選ぶ工夫が必要です。
また、温度差による湿気にも注意が必要。例えば粉チーズなどは冷蔵庫のドアポケットに長期間いれておくと、その温度差で中身が固まってしまうことがあります。1か月程度で使い切るか、それ以上なら冷凍保存するなど対策しましょう。

液体系は直射日光を避けるのがポイント

液体調味料は、未開封の場合と開封後に分けて保存方法が記載されていることが多々あります。開封後は特に、酸化や温度の上昇で品質がかわりやすくなるので、とにかく直射日光のあたらないところに保存しましょう。
液体調味料のラベルに比較的多く記載されている「冷暗所」は、その温度や環境から「冷蔵庫の野菜室」が最適です。


種類別、調味料の保存場所

調味料をどこに保存するのが最適なのか、その答えは調味料に貼ってあるラベルにあります。まずはラベルに書いてある表示を確認しましょう。
そのうえで次にあげる、調味料ごとの一般的な保存場所を参考にしてみてください。

調味料保存場所
塩、砂糖、うま味調味料常温(室内)。におい移りや湿気を防ぐために密閉度の高い保存容器を選ぶ
油類常温(室内)。ただし、シンク下は避けるのが無難
液体調味料開封後は冷蔵庫
料理酒、みりん純度100%のものは常温保存OK
マヨネーズ冷蔵庫のドアポケット(冷気のあたらないところ)、野菜室
粉物類常温(室内)、冷蔵庫、冷凍庫などばらつきあり

常温保存できる調味料は、塩、砂糖、うま味調味料

常温保存できる調味料は、塩、砂糖、うま味調味料
1‐2で述べた通り、常温の温度は15~20℃。夏場のキッチンはそれ以上の温度になりますから、「常温=家のどこでもOK」、ではないことをまずは理解しましょう。特に開封後に常温保存できる調味料はほぼないと思っていた方が賢明かもしれません。

そのうえで、どの家庭にもありそうな調味料で常温保存できる調味料をあげると、「塩」「砂糖」「うま味調味料」。
ただし、塩と砂糖はガラス瓶や密閉容器に入れて保存することが大切。温度や湿度変化の影響で固まらないようにしたり、洗剤やにおいの強い食品のにおい移りを防いだりする効果が得られます。
うま味調味料も湿気で固まることがあるので、ガラス瓶などに入れて保存しましょう。

ちなみに、塩と砂糖は長期保存調味料で消費期限がありません。

常温保存OKの油類もシンク下は極力避けて

常温保存OKの油類もシンク下は極力避けて
サラダ油や胡麻油などの油類にとって、最大の敵は「空気」と「光」。これらが酸化を引き起こし、品質低下を招きます。温度的には常温で大丈夫なので、使い勝手を考えてキッチンの下に収納している人も多いのではないでしょうか。ですが、シンク下のスペースに保存するのは避けたいところ。シンク下はキッチン下の収納の中でも水道管の温度変化が影響して湿気やすくカビが発生しやすい場所。油類を保存する場合はシンク下以外の引き出しにしまうのがおススメです。

液体調味料は開封したら冷蔵庫が基本

液体調味料は開封したら冷蔵庫が基本
醤油、ソース、ドレッシング、めんつゆ…。液体調味料は開封したら冷蔵庫に保存するようにしましょう。お酢はポン酢やすし酢などお酢以外の成分が入っているものはすべて冷蔵庫へ。純粋なお酢は常温保存でと表記がありますが、夏場などは冷蔵庫で保存するのがおススメです。
液体調味料は、開封してしまうと冷蔵庫で保存しても徐々に風味は落ちてしまうので、大きなサイズは買わないなど、できるだけ新鮮な物を使うよう工夫したいところですね。

料理酒、みりんは常温保存OK

料理酒、みりんは常温保存
料理酒、みりんは純粋な物であれば常温保存ができます。みりん風の調味料や塩分入りの酒など、他の成分が混ざっているものは冷蔵庫に保存します。冷蔵庫が調味料であふれてしまうという人は、常温保存できる酒とみりんを常温保存に移してみてはいかがでしょうか。

マヨネーズは冷やし過ぎてもダメ

マヨネーズは冷やし過ぎてもダメ
マヨネーズは開封後、0℃以下で保存すると油が分離してしまいます。冷蔵庫のドアポケットに置いている方も多いかもしれませんが、吹き出し口の位置によっては温度が下がってしまうことも。さらに1‐4で紹介した通り、冷蔵庫のドアポケットはさらに、ドアの開閉によって15℃近く温度差ができることもある場所なので、ドアポケットに保存する場合は冷気のあたらない場所を選んで短期間で消費するようにしましょう。野菜室に入れるのも一手です。

常温?冷蔵?冷凍?粉物保存論争

常温?冷蔵?冷凍?粉物保存論争
保存場所について意見が分かれるのが、小麦粉をはじめとする粉物の保存場所。ラベルには「高温多湿、直射日光を避けた場所に保存」と表記されていることが多く、中には「冷暗所」と書かれているものも。メーカーによっては冷蔵庫で保存した方が安心というところがあったり、冷凍も可とするところもあったりばらつきがあるのが現状です。

筆者の場合、粉物は冷蔵庫にはしまわずパントリーに収納。お好み焼き粉、唐揚げ粉など用途の限られた粉類は買わない、早めに使いきれる量を買うことをルールにしています。
ただいずれの場合も、吸湿、虫害、においの吸着を防ぐために袋の口をしっかり閉めることは必須ですよ。


時短にもつながる調味料の収納アイデア

種類も多く、使う頻度もまちまちな調味料。使おうと思ったらストックがなかった、まとめ買いしたのを忘れてさらに買ってしまった、戸棚を整理したら同じ乾物が何個も出てきたなど、ストック管理の問題は “調味料あるある”の定番。
そんな調味料の管理を楽にする収納アイデアを紹介します。

小袋調味料の迷子を防ぐダブルクリップ

小袋調味料の迷子を防ぐダブルクリップ
引き出しに小袋タイプの調味料をしまう時におススメ。上から見た時に厚みが出るので、袋と袋の間に挟まって見つからないということが防げます
時間に余裕があれば、ぜひラベルを貼ってみて。上から見た時に見つけられるだけでなく、空のクリップは在庫なしの合図になってくれます。

湿気に弱いダシ系はガラスの密閉容器で保存

だし昆布や削り節はとにかく湿気が大敵。密閉容器に入れて保存がベスト。この時、ガラスの容器を選ぶと蓋を開けずに在庫を確認できるので便利です。 

スパイス類は1軍、2軍に分けておく

1軍・2軍に分けておく
気が付くと増えてしまうスパイス類。増えすぎるといざ使うときに探す手間がかかってしまいます。あらかじめ、よく使う1軍と、決まった料理にしか使わないような使用頻度の低い2軍に分けておきましょう。
1軍は調理中にすぐ手の届く場所に、2軍は使うときだけ出してくるスタイルで収納しておくと、調理がスムーズに行えますよ。

冷蔵庫にパンセット、ごはんセットをまとめて朝ごはんの準備を時短

ごはんセット・パンセット
3食の食事の中で、いちばん忙しく時間がないのが朝食ではないでしょうか。そこで、朝ごはんの準備を時短すべく、冷蔵庫にパンセット、ごはんセットを作っておきませんか。

少し深さのあるトレイに、パンセットにはバターやジャム、ハム、チーズなどを、ごはんセットには納豆や佃煮系のビンなどをまとめておけば、朝食時にトレイごとテーブルに出すだけで準備ができます。

まとめ

調味料別の最適な保存場所と、保管の工夫についてご紹介しました。
調味料の品質を落とす主な原因は「温度、湿度、直射日光」。まずはラベルの表示をよく読み、常温、冷暗所、冷蔵など最適な保存場所を確認し、それが実際に家のどの場所に該当するのか見極めましょう。
さらに、収納のひと工夫で、2度買いを防いだり在庫管理やしやすくなったり、時短につなげることができます。

適切な保存とスマートな在庫管理で、料理が楽しくなり、家族の笑顔も増えるはずですよ!

キッチンのそれぞれの収納スペースにどの調味料を保管するかについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。合わせて参考にしてください。

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