生涯の中で大きな買い物となるマンション購入。誰もが失敗や後悔をしないようによく考えて検討している事だと思います。しかしマンション購入は、ほとんどの方にとって初めての経験です。「実際何に注意してマンション購入を検討すればよいのか分からない」という不安を抱えたまま検討を進めていないでしょうか?
不安を解消しないまま検討を進めた場合、「ああ、マンションを購入する前にきちんと確認しておけば良かった・・・。」と後悔してしまう人もいるのです。
マンション購入前に注意点を知り、対策を取っておくことでほとんどのトラブルは避ける事が出来ます。そこでマンション営業マンである私が、これまでのご案内の経験を元に、マンション購入における注意点と対策をまとめてご紹介させていただきます。
きっと誰もが安心してマンション購入を検討する事が出来て、快適で便利な新生活を送っていただけるようになる事と思います。
これからマンション購入を検討されている方へ
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・マンションの購入を検討するときの注意点
・マンションを購入してから入居までの手続きの流れ
1.マンション購入前の5つの注意点
マンション営業である私は、マンション購入後にもお客様とお話をさせていただく機会がたくさんあります。その中には、残念ながら「あの時こうしておけば良かった・・・。」「もっと詳しく教えてくれていても良かったのに!」という不満をお聞きすることがあります。
しかし、「防ぐ事ができなかったのか?」といえばそうでもありません。そのほとんどが「お互いにきちんと確認しておけば失敗や後悔を未然に防ぐ事が出来ていた内容」なのです。
不満の原因には主に5つあり「(1)お金に関すること、(2)住宅ローンに関すること、(3)担当者に関すること、(4)建物に関すること、(5)生活に関すること」に分けられます。
それぞれどのような点に注意しておけば良いのかをご紹介します。
- お金に関すること・・・「一度だけ必要な費用」「毎月必要な費用」「毎年必要な費用」「今後負担の増加が考えられる費用」があることに注意が必要。
- 住宅ローンに関すること・・・借入の条件は変わる可能性があることに注意が必要。
- 担当者に関すること・・・意思疎通がうまく行かない事もあるので注意が必要。
- 建物に関すること・・・イメージと実物のギャップが生じ勘違いし易いので注意が必要。
- 生活に関すること・・・新生活は不自由なこともあるので注意が必要。
2.これさえあればもう安心!マンション購入前の確認シート
マンション購入前に注意すべき点が分かっても、どのように対策すれば良いのか分からないと意味がありません。そこで誰もが安心してマンション購入を検討する事が出来て、快適で便利な新生活を送っていただけるように、マンション購入前に確認しておくべき注意点について確認シートを作成しました。
マンションという建物は、設備や仕様や規約などがある程度は決まっています。購入前に注意しておくべき項目もある程度は限られているのです。この確認シートを利用していただければトラブルの防止となり、誰もが安心してマンション購入を検討する事が出来るようになります。
全ての人に関係する内容ばかりではありませんが、将来的に関係してくるかも知れませんので、念のために全ての項目を確認しておくことをお勧めします。ただし、「住宅ローンに関すること」は住宅ローンを利用する方のみで構いません。
<マンション購入前の確認シート>
■お金に関すること■
- 毎年納める固定資産税はいくらぐらいかの確認をする。
- 都市計画税は課税されるかの確認をする。
- 不動産取得税は課税されるかの確認をする。
- 毎月の修繕費は、数年毎にいくら見直され増額される予定なのかの確認をする。
- 管理費や修繕積立金以外に毎月管理組合に支払う費用があるのか確認する(例:飼育負担金、専用使用料など)。
■住宅ローンに関すること■ ※住宅ローンを利用する方のみ
- 年収が下がる可能性のある場合は相談する。
- 借入を予定している場合(カーローンなど)は相談する。
- 頭金が減る可能性のある場合は相談する。
- 収入、借入、信用情報が変わった場合はすぐ相談する。
- 持病がある、投薬中または投薬していた、手術歴があるなどの場合は相談する。
■人に関すること■
- 引渡しまでのスケジュール表をもらっておく。
- 次回はいつどのような連絡があるのかを打合せの都度確認しておく。
- 急ぎの場合の連絡先、連絡方法を確認しておく。
- 「これで全てですか?」「今後の予定はどのようになりますか?」「注意点は何かありませんか?」「何かしておいた方がよいことはありませんか?」と確認しておく。
- 打合せの際に大切だと思う事はメモを取って残しておく。
- 重要事項説明書のコピーをもらって内容を事前に確認しておく。
■建物に関すること■
- モデルルームで標準の設備とそうでないものについて、ひとつずつ確認しておく。
- モデルルームの見学はメジャーを利用し、広さの違いを視覚で確認しておく。
- 新生活に必要な物を購入する前に、実物を採寸し確認しておく。
- 建物の出入り口の数とスロープの有無について確認しておく。
- 窓の形状、大きさ、種類を確認しておく。
■生活に関すること■
- 新聞の配達はどこに届けられるのかを確認しておく。
- エレベーターの位置や大きさ、非常階段の位置を確認しておく。
- 車の出し入れのし易さ、運用ルールを確認しておく。
- 生活ルール(喫煙、ペット飼育、楽器演奏など)について確認しておく。
- 管理人の勤務時間、仕事内容を確認しておく。
- アフターサービスの内容、連絡先を確認しておく。
<マンション購入前の確認シート>PDFダウンロードはこちらをクリック
3.確認シートに秘められた大きな予防効果
ここまで「(1)お金に関すること、(2)住宅ローンに関すること、(3)担当者に関すること、(4)建物に関すること、(5)生活に関すること」の5つの注意点がある事と、それを予防するための「確認シート」をご紹介しました。
ここからは「もし何も確認しないままマンション購入の話を進めてしまうと、どのような状況になる可能性があるのか?」についてご紹介させていただきます。確認シートには大きな予防効果があることに気付いていただけると思います。
3-1.お金に関すること
購入時の費用は担当者もしっかりと説明をするのですが、購入後の費用についてはサラッと説明して終わりという場合もあるので注意が必要となります。入居後に思いがけない費用負担が発生すると誰もが不満に思うのも当然です。契約前に必ず実施される重要事項の説明でも記載されていますが、「そんな大切なこともっと早く説明しておいてよ!本当は隠していたんじゃないの!」と、不満に感じる方もいらっしゃいます。確認しておかないと次のような事になる可能性があります。
■予想していなかった税金が課税される。
■税金の課税額が想像以上となる。
■変わらないと思っていた固定費が増加する。
3-2.住宅ローンに関すること
住宅ローンを利用する場合には、「その支払額がいくらになるのか?」という事はとても重要な判断材料になります。営業担当者が「資金計画書」を出してくれると思いますが、住宅ローンの最終的な条件が決定するのは、「購入前に出してもらった資金計画書の時点」ではなく、「マンションの引渡しを受ける前に金融機関と結ぶ金銭消費貸借契約の時点」となります。簡単に説明すると、購入前に担当者が出してくれる資金計画書の条件は未定で変わる事も考えられるのです。
住宅ローンの条件が悪く変わる場合は、支払額が増加することを意味します。最悪の場合、住宅ローンが不承認となってしまう事もあります。当然誰もが良い思いをしませんので、「資金計画書の金額より上がっているじゃない!ちゃんと説明しておいてくれれば事前に相談しておいたのに!」と不満を通り越えトラブルとなるケースもあります。特に以下の状況においては注意が必要です。
■住宅ローンの借入金額が減額となり、頭金を増やさないといけなくなる。
■住宅ローンに必要な諸経費が増額となり、頭金を増やさないといけなくなる。
■住宅ローンの金利が上がり、毎月の支払い金額の負担が増える。
■住宅ローンの借入自体が難しくなり、親族の協力を得なければいけなくなる。
3-3.担当者に関すること
マンションの契約後から新生活がスタートするまで、数ヶ月から長ければ1年以上になることもありますが、担当者からの連絡が無い状態が続くと不安にもなります。
担当者からすると「次はいつどんな案内をしよう。」と思っているのですがお客様には分かりません。
例えば、「入居までどのような流れで進んでいくのか?」が分からないと誰もが不安になって当然です。また何か確認したい事があっても、担当者となかなか連絡が取れない場合もストレスとなります。しっかりと連絡をくれるような担当者であれば問題ないのですが、そうでない場合は注意が必要です。確認しておかないと次のような事になる可能性があります。
■入居までどのような流れで進んでいくのか分からない。
■契約後どんな手続きをしないといけないのか分からない。
■担当者と連絡が取りたいのに連絡が取れない。
3-4.建物に関すること
多くの場合、新築マンションは実際の建物を見て検討することが出来ません。間取り図や模型、モデルルームを見て検討することになるのですが、内覧会で初めて実物を見たときに「イメージと違う・・・。こうしておけば良かった・・・。」と不満に思われる方もいらっしゃいます。
モデルルームは綺麗にコーディネートされており新生活への夢も膨らむので、理想と現実のギャップがどうしても大きくなってしまいます。オプションと標準仕様の区別が判断し辛かったり、担当者からの説明が大体のイメージだったりします。確認しておかないと次のような事になる可能性があります。
■実際の部屋が思っていたよりも狭く感じる。
■購入した家具や家電が入らない。
■標準仕様だと思っていたものがオプションだった。
3-5.生活に関すること
いざ新生活を始めると思いがけない事に気付くこともあります。「何でこんな当たり前の事に気付かなかったんだろう・・・。」ということもあります。
分譲マンションでの生活は初めての方が多いです。現状の自分の生活をマンションでの生活に置き換えて具体的に想像しておく事がとても大切になります。「朝起きて○○をして、駐車場からこのルートで通勤して、帰宅したら○○をして、休日は・・・。雨の日は・・・。」など新生活を具体的にシミュレーションしておくことで気づく事が出来るのですが、意識しておかないとなかなか出来ないものです。確認しておかないと次のような事になる可能性があります。
■新聞をパジャマのままエントランスの郵便受けまで取りに行かないといけない。
■朝の通勤時にエレベーターが混雑し少し早めに出ないといけない。
■駐車場の出し入れが難しい。
4.誰もが慎重に考えているはずなのに不満な事が起きてしまう理由
生涯で最も高額な買い物の一つとなるマイホーム。もちろん失敗や後悔は誰もしたくはありません。誰もがマンション購入については慎重に考えているはずです。それなのになぜ不満な事が起きてしまうのでしょうか?
理由は2つあるのですが、この不満の発生理由を知っていただくことで、マンションの営業マンである私が今回の記事をご紹介しようと思った意味もお分かりいただけるかと思います。
4-1.マンション購入者からの情報の入手は困難
1つ目の理由は、本当に必要な情報である「マンション購入者からの情報」は入手困難だという事が挙げられます。マンションの購入を考える際に以下のような行動をとると思います。
・ネットやチラシなどで情報収集する。
・パンフレットや資料を取り寄せる。
・モデルルームを見学する。
・営業マンの説明を聞く。
・親族に相談する。
この他にも物件情報の収集のために色々な不動産業者を訪ねたり、金融機関が開催する住宅ローン相談会などにご出席される方もいらっしゃるかと思いますが、もしマンションの購入者から注意点を直接聞く事が出来ればいかがでしょうか?きっと一番参考になる話を聞く事ができることでしょう。しかし身近にマンションの購入者がいない場合も多いでしょうし、プライベートな話は聴き辛い事もあり情報が入ってこないのです。
4-2.お客様と担当者の意思疎通は完全一致しない
2つ目の理由は、お客様と担当者の考え方や意識の違いにより意思疎通が完全に一致する事はないという事です。お客様にとってとても大切な内容でも、担当者がそれほど大切だとは捉えられていないケースもあります。更に良くない営業マンの場合は、デメリットとなるような内容をあまり詳しく説明しようとしないケースもあります。サラッと説明されたぐらいでは「確かに聞いたような気がするけど、そんなに大切な事だとは思わなかった・・・。」となってしまいますし、聞き流してしまうことだってあります。「私は説明しました!」「いや、私はそんな説明聞いていない!」と水掛け論になってしまうとどうする事もできません。
5.まとめ
マンションの営業マンである私が今までの経験を基に、マンション購入前の注意点についてご紹介させていただきました。マンションの購入に際して、「何に注意しておけばよいのか?」「どうすればよいのか?」さえ分かってしまえば失敗する事が少なくなります。マンション購入は快適な生活を手に入れるための大切なライフイベントです。この記事を読むことで、ひとりでも多くの方が、不満な思いをせずに快適な新生活を送っていただく事が出来れば大変うれしく思います。
これからマンション購入を検討されている方へ
初めてのマンション購入。
たくさん手続きがあって不安になることがあると思います。
マンションという大きな買い物だからこそ、ミスなく・不安なく・効率よく、そしてお得に、購入手続きを進めたいですよね。
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