洗濯物を干したりガーデニングをしたりと大活躍のベランダ。日々のお掃除はどうしてますか?目に付く大きなゴミを拾って、床面を掃いたらおしまい、というパターンが多いかも知れませんね。それで一見キレイになったようには見えますが、外気や風雨に常に晒されているベランダは、排ガス汚れや鳥のフンなどの目立ちにくい汚れがたまっているんです。
ならば徹底的に掃除をしよう!と思い立った方、少し待ってください。
マンションのベランダのお掃除は、ルールを守らないと、即ご近所トラブルに発展する要素をはらんでいます。まずは注意点と手順を確認して、気持ちの良いベランダをキープしましょう!
ここに注意!掃除前の3つのチェックポイント
大前提としてお伝えしたいのが、マンションのベランダは共用部分であるということ。日常的にはその部屋の住人が独占的に使える「専用使用権」があるというだけで、避難経路などに使うことのあるベランダは、エントランスホールや廊下などと同じ共用部分に分類されています。
したがって「自分の家だから何をやっても大丈夫」は通用しません。それに上下左右にご近所さんのベランダが並んでいるわけですから、「ちょっとだけなら大丈夫だろう」と軽い気持ちでやったことの影響力が大きく、何かあった場合に大ごとに発展しかねません。
些細な行き違いからご近所トラブルに発展しないために、まずは掃除前に押さえておきたいポイントを3つ説明します。
1.掃除の前に左右および下階のベランダの状況を確認すること
ご近所の方がベランダで洗濯物やお布団を干していないか、あるいはベランダに出て何かしていないかを確認しましょう。干していた物が汚れたり、寛いでいるときにホコリが舞ったりして迷惑をかけないよう、気配りは重要です。
可能なら、左右および下階の方には前もって掃除する旨を伝えておけるとベター。
2.掃除をする日は風のない日が鉄則!曇りか小雨なら更にベター
前項とも関連しますが、掃除の際にはどんなに気をつけていてもゴミやホコリが舞い上がります。ご近所への影響を最小限にするため、掃除は風のない日に行いましょう。さらに曇りや小雨の日なら湿度も高く、細かなホコリが舞い上がりにくいのでお掃除向きです。
3.水を流すのは厳禁!
意外に思われるかも知れませんが、マンションのベランダで多量の水を流すことは禁止されています。というのも、基本的にマンションのベランダは防水処理がされておらず、多量の水を流すと漏水する可能性があるから。
なお、これはスロップシンクが付いているべランダでも同様です。入居時に渡される書類などには必ず「多量の水は流さないでください」と記載されているはずですよ。確認してみてくださいね。当然ながら高圧洗浄機の使用もNGですよ!多量の水を流すとともに、振動や騒音で周囲に迷惑をかけることになります。
屋外ということもあって、水で汚れをサッパリと洗い流したいのは山々ですが、その汚水が漏水すれば謝罪だけでは済まない事態にもなりかねません。規則は必ず守って、水を流さない方法でお掃除しましょう。
効率よくこなそう!ベランダ掃除のコツと手順
主なベランダ汚れの原因と対処方法
掃除を効率よく行うためには、汚れの原因と対処方法を把握することから。ベランダを汚す代表的なものは、次の4つです。
1.土や砂
道路から舞い上がった砂埃、ガーデニングの鉢から流れ出てきた土などがこれにあたります。窓ガラスの汚れや排水溝の詰まりの原因になる上に、長時間放置すると固まって取り除きづらくなります。こまめに掃き清めましょう。
2.ホコリ・繊維クズ
洗濯物や布団を干していると溜まりがち。
これも排水溝の詰まりの原因となります。発見次第取り除きましょう。
3.排ガス汚れ
往来の多い道に面したマンションの場合、手すりなどに排ガス汚れが付着します。
この汚れの主成分は油。重曹を溶かした水、または住居用洗剤を使って拭き取ります。
4.鳥のフン
立地や建物の作りにもよりますが、中高層階のベランダではハトなどの鳥のフンで汚れることがあります。鳥のフンは強力なアルカリ性で、そのまま放置すると建物が傷む原因に。また雑菌が多く病気を媒介することもあるので、発見次第取り除きましょう。
素手で触ったり乾燥したものを吸い込まないようにマスクと手袋を付けるのが大原則。キッチンペーパーやウェスなど使い捨てのできる物で取り除きます。取り除いた物はビニール袋などに入れて密封してからゴミ箱へ。時間が経ってしまって汚れが落ちにくい時は、クエン酸の水溶液でふやかすと良いでしょう。最後にエタノールや塩素系漂白剤を吹きかけて消毒すると更に安心です。
いざ掃除開始。5ステップで手際よく
手順1.掃除道具を用意して窓辺に並べる
必要な物を窓辺に用意しておくことで、掃除中に何度もベランダと室内を行き来することがなくなり、より効率があがります。
用意するもの
- ほうき・チリトリ(床面を掃くための通常サイズのものと、排水溝や窓枠のレールをお掃除するためのサイズの小さな物の2種類あると便利)
- 雑巾・使い捨てのウェス
- 新聞紙(掃き掃除の際に使用)
- バケツ(水拭き・新聞紙に水を含ませる時に)
- デッキブラシ・ブラシ(床面のお掃除用に)
- 住居用洗剤(重曹やクエン酸の水溶液でもOK)
- ゴム手袋・マスク(鳥のフンを片付ける際は、特に必須のアイテム)
手順2.掃除しやすいようにベランダを片付ける
物を除けながら掃除するよりは、まずすべてを片付けて一気に掃除した方が短時間で済みます。ガーデニングの鉢など、ベランダに置いているものは新聞紙などを敷いて室内に入れてしまうか、ベランダの隅にひとまとめにしてしまいましょう。
ウッドパネルや人工芝、スノコなどを敷いている場合は、それも取り外してsおきます。
手順3.大きなゴミを取り除く
砂埃や繊維クズなど、床面のゴミをほうきで掃いて集めます。
このときに水で濡らした新聞紙を細かくちぎり、床面に撒くと良いでしょう。新聞紙がゴミ・ホコリを絡め取ってくれるので、ホコリが舞い上がることなくゴミを掃き集められます。
排水溝や窓枠のレールにたまったゴミも忘れずに取り除きましょう。
手順4.汚れ落とし
ゴミがなくなったら、細かい場所の汚れ落としに取り掛かります。
お掃除の基本は上から下へ行うこと。まず前項の方法で排ガス汚れや鳥のフンを取り除き、最後に床面を住居用洗剤とブラシで磨き上げましょう。なお、ベランダ床に使用されているビニルシートは屋外用の固いものなので、汚れが気になるときはデッキブラシでゴシゴシ擦っても大丈夫ですよ。
また手摺りと窓ガラスの外面は意外に汚れがたまる場所です。ここの汚れも忘れずに落としましょう。
手順5.仕上げ
汚れ落としが終わったら、水で濡らした雑巾で洗剤や残った汚れを拭き上げます。汚れた水や洗剤が残っていると乾いた後に目立ってしまいますから、拭き残しのないようにしっかりと!
すべて拭き上げたら、手順2で片付けた物を元に戻してお掃除は終了です。
お疲れさまでした♡
綺麗なベランダをキープしよう♡
ベランダ掃除は基本的に屋外作業。だから面倒に思えたり、気候や天候に左右されて思うようにお掃除ができなかったり。そこで重要になってくるのが、普段のお手入れです。ベランダに限らず、楽にお掃除を終わらせるためのルールは「汚れをためない」こと。
- 使い捨てのウェスなどをベランダに用意しておいてこまめに手摺りを拭く(使うたびに洗わなければならない雑巾よりも、使い捨ての方がこまめに行うためのハードルがさがります)
- ほうきとチリトリのセットを常備して目に付いたゴミや砂はその場で片付けてしまう
などの小さなアクションを積み重ねて、綺麗な状態をなるべく長くキープしましょう。
素敵なベランダライフを!
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