年末の餅つき、正月の鏡餅、一升餅を背負う1歳の誕生日など、お祝いの席に登場するお餅。たまに口にすると、お餅のほっとする美味しさが沁みますね。
しかし、イベントなどで1度にたくさんのお餅を用意してしまうと、食べ切るのがなかなか難しいことも。今回はお餅の大量消費を助ける7つのアレンジレシピをご用意いたしました。併せて、余ったお餅の保存方法もご紹介します。
お餅を使ったアレンジレシピ
早速ですが、お餅を使った7つのレシピをご紹介していきましょう!お餅を飽きずに食べられるよう、メイン料理、スープ系、デザートなど振り幅広めのラインナップを揃えてみました。
- どのレシピも、市販の切り餅(1個50g程度)のような硬さのお餅を想定しています。
- 各レシピにお餅をカットする際のサイズを記載していますが、食べる方に合わせて食べやすいサイズに調整してください。
お餅の肉巻き ―食卓の主役に
肉巻きおにぎり風にアレンジしたお餅メニュー。お餅も本来お米なので、甘辛いお肉との相性がばっちり!習い事前のおやつにも、夕飯の主食にもなる、食べ盛りのお子様に人気のメニューとなるでしょう。
材料 (6本分)
- スティック状に切った餅(1本約30g) 6本
- 豚バラスライス 約100g
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩・胡椒 適量
- 薄力粉 適量
- いりごま 適量
- サラダ油 小さじ1
作り方
- 醤油、みりん、酒、砂糖を混ぜて、タレを作っておく。
- 豚バラスライスに軽く塩・胡椒し、餅1本ずつに巻き付けていく。均等の厚さで、餅がはみ出ないように巻く。
- 薄力粉を肉に薄くまぶす。
- フライパンを温めてサラダ油を引き、弱めの中火で焼く。肉全体に焼き目がつくようにする。
- 焼き目が付いたら、フライパンに溜まった脂をキッチンペーパーで吸い取る。
- 1で作ったタレをフライパンに入れて絡める。
- タレの水分がなくなり、少し煮詰まってきたら火を止める。いりごまを上から振りかけて、出来上がり。
肉を巻くときは、餅の端から端までを巻いていきましょう。餅が露出している部分が多いと、フライパンに焦げ付いてしまいます。
お餅のピザ風春巻き ―ピザをスティック状で味わう
「給食でピザ味の春巻きが出た!」という子供の話をヒントに作ってみたおかずメニューです。ピザの定番の具材と一緒にお餅を入れることで、巻きやすくなり、食べ応えも出ます。
材料(10本分)
- 餅(1cm×1cm×2cmのサイズ) 10個
- ミニサイズの春巻きの皮 10枚
- 玉ねぎ 1/4個
- ピーマン 1/2個
- ハム 10枚
- スライスチーズ 5枚
- ピザソース 適量
- 水溶き小麦粉(水・小麦粉を各大さじ1ずつ)
- 揚げ油 適量
作り方
- 玉ねぎとピーマンは薄切りに、スライスチーズは半分に切っておく。
- 春巻きの皮を広げ、その上にハム、スライスチーズ、ピザソース、餅、野菜の順番でのせ、具材がこぼれないように巻く。巻き終わりに水溶き小麦粉を塗って、しっかり閉じる。(巻き方は春巻きの皮のパッケージ等をご参照ください。)
- 180度の油でキツネ色になるまで揚げる。お好みでカットして出来上がり。
とろけるタイプのチーズは揚げ油に流れ出てしまうことがあるので、通常のスライスチーズの方が使いやすいです。
ピザ風味でなくても、大葉とチーズ、チーズと海苔と明太子…など、バラエティ豊かなお餅の春巻きを作ることができます。ぜひお好きな具材でチャレンジしてみてくださいね。
簡単モチモチおこわ ―炊飯器にお餅を入れるだけ
おこわって結構手間がかかりますね。餅米を長時間浸水させて作るので、前もっての準備が必要となります。しかし、切り餅を使えば、炊飯器を使って即席でできてしまうから不思議。お餅による華麗なる変身技、騙されたと思って一度やってみてください。
材料(2合分)
- 白米 2合
- 餅 50g
- しめじ 1/2株
- 人参 1/2本
- 鶏のささみ 2本
- 油揚げ 1枚
- こんにゃく 100g
- 酒 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- オイスターソース 小さじ2
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
作り方
- 米を研ぎ、30分くらい浸水させる。
- 具材を切る。しめじは石突きを切り落とし、バラバラにする。人参は長さ2cmくらいの千切り、鶏のささみは1cm幅くらいにカット、こんにゃくと餅は1cmくらいの賽の目切り、油揚げは熱湯をかけて油を落とし、水気を切ってから、横半分にカットし、さらに5mm幅に切る。
- 米の水を切り、炊飯釜に入れる。酒、醤油、オイスターソース、鶏ガラスープの素を入れる。調味料を入れた後、水を2合の目盛りのちょっと下くらいまで入れる。調味料が全体に行き渡るようにかき混ぜる。
- 3の上に具材全てを入れ、白米の標準モードで炊飯する。
- 炊き上がったら、溶けた餅が全体に絡まるようにしっかり混ぜ合わせて出来上がり。
野菜から水分が出るので、水は気持ち少なめで大丈夫です。炊き上がった炊飯器の蓋を開けると、溶けた餅によって衝撃的な見た目になっていますが、きちんと混ぜ合わせることで、見た目も食感もおこわのように纏まります。
餅入りポテトガレット ―カリッ&もっちり!2つの食感を楽しむ
細切りにしたじゃがいもを敷き詰めて、両面をこんがり焼くガレット。サクッとしたじゃがいもの中からお餅がのび、2つの食感を楽しむことができます。ランチメニューにも、お酒の相棒にもなる一品です。
材料(1枚分)
- 餅 75g
- じゃがいも 2個
- ハム 4枚
- ピザ用チーズ 大さじ2
- サラダ油 適量
- 胡椒 適宜
- ケチャップ 適宜
作り方
- 具材をカットする。餅は火が通りやすいように5mmくらいの薄切りにする。じゃがいもとハムは千切りにする。
- フライパンを熱し、フライパンの底全体を覆うくらいのサラダ油を引く。そこに千切りしたじゃがいもの半分を広げて、その上に餅を置いて中火で焼く。
- 8分ほど焼いてじゃがいもに焼き目が付いたら、チーズ、ハムを散らし、蓋をするように残りのじゃがいもを被せ、一気に裏返す。
- 裏返した後、フライパンの縁からサラダ油を一周まわし入れる。
- さらに8分ほど焼いて、じゃがいもがこんがりし、かつ中の餅が柔らかくなったら火を止める。お好みで胡椒やケチャップを添えて完成。
ご家庭のフライパンの大きさによって、ガレットの広がり、厚みが変わります。表面のじゃがいも、中の餅の火の通り具合を確認しながら、火にかける時間を調整してみてください。
切り餅トックスープ ―韓国風のお雑煮
トックスープとは、韓国餅を肉やワカメなどと煮込んだものであり、日本のお雑煮に似たメニューです。ごま油と牛だしがベースなので、韓国らしい別の風味を楽しめます。
韓国料理なのに辛さがないので、子供もしっかり食べられるところも嬉しいスープです。
材料 (4〜5人分)
- 餅 200g
- 牛肉(牛スライス、小間切れなどでOK) 200g
- 長ネギ 5cm
- ごま油 大さじ1
- にんにくのすりおろし 小さじ1/2
- 水 1,000cc
- ダシダ(牛肉のだしの素) 大さじ1と1/2
- 醤油 大さじ1
- 乾燥わかめ 大さじ1
- 卵 2個
作り方
- 餅と牛肉を一口サイズにカットする。長ネギは小口切りにする。
- 鍋にごま油に熱し、にんにくのすりおろしと共に牛肉を強火で炒める。
- 牛肉に火が通ったら水を加え、蓋をして煮込む。沸騰したら中火に落とし、アクを取る。
- ダシダ、醤油、乾燥わかめを入れ、ゆっくりかき混ぜる。
- わかめが柔らかくなったら、溶き卵をまわし入れ、蓋をして卵に火を通す。
- 卵に火が通ったら、お餅を入れる。再度、鍋に蓋をしてお餅が柔らかくなったら盛り付ける。
- 長ネギをトッピングして出来上がり。
トックは煮込んでも溶けにくいところが特徴ですが、日本のお餅は長時間煮込むと溶けてしまいます。食べる直前にお餅を鍋に入れ、ほどよい柔らかさでいただきましょう。
もち明太トースト ―お餅をプラスしてパワフルな朝食に
お餅とパンの炭水化物たっぷりなパワフルメニューです。
本物の明太子は少々高価なので、今回は市販の明太マヨネーズを使用したレシピをご紹介。明太マヨネーズが1本あれば、気軽に何度でも作ることができます。
材料
- 食パン(6枚切りサイズ) 1枚
- 餅 25g
- 市販の明太マヨネーズ 大さじ1
- ピザ用チーズ 大さじ1
- 刻みのり 適量
作り方
- 餅を厚さ2〜3mmにスライスし、縦横1cmくらいのサイズにカットする。
- 食パンの片面に明太マヨネーズを塗り、その上にスライスした餅と、ピザ用チーズを散りばめる。
- オーブントースター1000Wで5分ほど焼く。
- 刻みのりをトッピングして出来上がり。
均等に加熱するために、餅は重ならないようにのせましょう。
もっちりチョコ餅 ―お餅で作るスイーツ
お餅とチョコを混ぜるという驚きの工程ですが、味も見た目もいい具合にまとまります。ケーキやクッキーなどの手作りお菓子よりも、材料、調理時間、洗い物が少なめで出来てしまう、嬉しいスイーツです。
材料(7〜8個分)
- 餅 100g
- 板チョコ 50g
- 牛乳 60cc
- 砂糖 大さじ1
- 純ココア 大さじ1
- お好みでホイップクリーム 適宜
作り方
- 餅を1cm角くらいにカット、板チョコはだいたい1cm×1cmくらいのサイズに割る。
- 深めの耐熱容器に1と牛乳、砂糖を入れ、ラップをせずに600Wで3分ほど加熱する。
- 木べら(または木製スプーン)で、熱いうちに一気に混ぜ合わせる。
- 餅の白い部分が見えなくなるくらいまで混ぜ合わせたら、粗熱を取る。
- 触れられるくらいの温度になったら、濡らした手で一口サイズにちぎり、クッキングペーパーの上に並べる。
- 完全に冷めたら、手を再度濡らし、丸めて成形する。
- 茶漉しなどを使ってココアパウダーを上から振りかける。
- お好みでホイップクリームなどを添えて出来上がり。
加熱中に餅がかなり膨らむので耐熱容器は深めのものがおすすめ。チョコに加えて砂糖をプラスしますが、意外と甘すぎません。今回はホイップクリームを添えてみましたが、チョコと相性の良いイチゴなどを添えてもいいでしょう。柔らかいうちに美味しくお召し上がりください。
お餅をおいしく保存する方法
市販の切り餅は長期保存できるよう個装されていますが、自分でついたお餅、のし餅を切り分けたものは、そのままだと数日で硬くなったり、カビが生えてしまいます。上手に保存して、食べたいときに美味しく食べられるようにしておきましょう。
使いやすいサイズにカットして冷凍庫へ
お餅は冷凍保存が長持ちします。ちょっとずつ小出しで解凍できるように、凍らせる前に食べやすい量にカットしておくことが大切。お餅の量が多い時は、定番の切り餅くらいのもの、スティック状、しゃぶしゃぶにも使えるスライスタイプ…など、何通りかのサイズを用意するのもいいですね。
また、つき立てのお餅の場合は、1日置いて少し硬さが出てからカットした方が切りやすいです。
切り分けたお餅は1個ずつラップに包み、さらにジッパー付きのビニール袋に入れます。このとき、ビニール袋の中の空気を極力抜いてジッパーを閉じましょう。あとは冷凍庫へ入れるだけ。これで1ヶ月ほど保存できます。
おいしく食べられる解凍方法
冷凍したお餅は自然解凍でも食べられますが、ちょっと時間がかかります。すぐに食べたい時は、電子レンジを使いましょう。
電子レンジでの解凍方法(お餅100gの場合)
- 耐熱容器に冷凍したお餅、お餅が十分に浸るくらいの水を入れる。
- ラップをせずに600Wで2分ほど加熱。
- お餅を裏返して、再度600Wで約2分加熱。
こうすることで、冷凍時に少し抜けてしまった水分を補いながら解凍することができます。電子レンジの機種によって若干パワーに差があるので、様子を見ながら加熱してください。
お餅はアイデア次第でいろいろな料理に大変身します!またスープ、ピザ、お好み焼き、グラタンなど、いろんな料理のかさ増しにも大活躍です。ぜひ今一度、お餅に注目して、普段の食卓に活力を添えてみてくださいね。
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