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四国の中核都市、松山市に住むということ~おすすめエリアをご紹介~

松山市で住まいをお探しでしょうか?
こちらは転勤などで愛媛県松山市に居住地を移すことを検討している方向けの記事です。

主婦が幸せに暮らせる街ランキング、全国第5位(県庁所在地では全国第1位)(※)とも言われる松山市。松山市出身ではない筆者は、過去に約2年間、松山市に住んでいた経験があるのですが、筆者もまた、その住みやすさや温和な市民性に魅了されたひとりです。
 (※)2015年学研パブリッシング調べ

「松山市」に住むとはどういうことなのか?
この記事を読んで少しでも生活のイメージが沸きましたら幸いです。


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松山市ってどんなところ?

四国四県のうち北西部に位置する県、愛媛県。その県庁所在地であるのが松山市です。
松山市は、愛媛県のほぼ中央に位置しており、内陸部と瀬戸内海に浮かぶ有人島9島を含む30島以上で構成されています。
気候は温暖な瀬戸内海気候で、晴天の日が多く、穏やかな気候の中で生活ができます。また中国山地と四国山地に挟まれた地形により、冬はほとんど積雪がなく、また夏~秋は台風が通過することが少ないといった恵まれた環境にあります。
2017年現在の人口は約51万人。四国唯一の50万都市です。中核都市でありながら、海、山、島も近く、多様な生活スタイルが送れるという魅力あるコンパクトシティです。

街の景観、地形

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市内から望む松山城

松山市は人口50万人の中核都市でありながら、高い建物がありません。これは松山城の景観保護のために建物の高さ制限を設けているためです。ですので、松山市内のあらゆる方角から見ても松山城を拝めるようになっています。

また、平地が多いため自転車、バイク好きの人が多いと言われています。2016年9月には、愛媛県内で初めて市道に自転車専用レーンが設けられるなど運用整備が進んでいます。休日には、しまなみ海道まで足を延ばす人も多いですよ。

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雲形がかわいいご当地ナンバープレート
引用:松山市ホームページ

余談ですが、松山市は原付も多く走っているのですが、原付のご当地ナンバープレートは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」になぞらえた雲形をしており、街中で走るその姿はなんともかわいらしいです。

交通インフラ

松山市中心部MAP。松山市駅を中心に発達。南に約5kmの位置に高速松山IC、西に約7kmに松山空港、北西に9kmには三津浜港。交通は、松山城を囲むように配置された市内路線、放射状に延びる郊外路線の伊予鉄。南北に延びるのはJR線。道路は松山環状道路が主要道路となる。

松山での交通手段はいくつかあります。市内中心部に向かっては、路面電車、郊外電車の路線が通っており、電停近くに住まいを構えるなら私鉄(伊予鉄)が便利です。

車も松山市ではメインの交通手段となるのですが、主要道路である松山環状道路や松山ICまでの国道33号線が通勤時間など時間帯によっては混雑します。こういった交通事情から、四国他県などの近隣県へはややアクセスがしにくい立地と言われています。現在、松山環状道路の渋滞を緩和するために、松山ICと松山空港を結ぶ「松山外環状道路」の整備が計画されています。

一方で、空港は中心部から近く約7kmの位置、車で15分程度の距離にあります。地方空港としては比較的、国内線の運航便数が多く、2017年2月現在、羽田、成田、伊丹、関西、中部、福岡、鹿児島、沖縄の8つが運航しています。また、成田関西へはLCCが就航しているので、安価に大都市圏へアクセスすることができます。

家賃相場

松山市は家賃相場が全国の県庁所在地で最安(!)と言われています。3.3平米(約1坪)あたりの家賃1ヶ月分では、東京都区部で比較すると、半額以下という計算になります。
市内で3LDK、約7.65万円の相場感です(HOME’Sサイト 松山市の家賃相場情報より)。

商業施設

松山市には高島屋などの百貨店、スターバックス、などお店もありますが、総じて、地場の企業が発展しているという特徴があります。スーパーマーケットのフジやエリエール、ホームセンターのダイキなどです。物流コストの面で全国規模のチェーン店などは松山市に出店することを躊躇したのだと思いますが、しまなみ海道の本州への連結が香川、徳島に比べて遅かったことも要因のひとつかもしれません。中核都市であるのに、ヨドバシカメラやイトーヨーカドーなどは松山にはないので、移住される方は、これまで利用していたお店がなくて困る、といったことがあるかもしれません。
しかし、地産の新鮮な食べ物が近くのスーパーで手に入りやすいということは大きなメリットではないでしょうか。

日常に温泉がある

松山の温泉といえば、千と千尋の神隠しの舞台にもなった「道後温泉」がとても有名ですね。
市内には道後温泉以外にも数多くの温泉があります。
温泉は観光地のイメージがあるかもしれませんが、他県に比べると松山市民は日常的に温泉を利用しているという特徴があります。家のお風呂は使わずに毎日温泉に通うという人もいるほどですよ。


では、松山市のどのエリアに住む?

松山市全体の特徴を紹介してきましたが、松山市と一口に言っても実は広く、どのエリアに住んだらよいのでしょうか?

松山市民は移動しない?

松山市民は市内で新しい住まいを探すときに居住エリアを移さず、同じエリアの中で探すといった傾向があります。これは、郊外(住居)エリアから松山市駅(中心部)へのアクセスは発達している一方で、各郊外間の交通があまり発達していないことに起因しています。
郊外間移動となると一番便利なのは車ですが、エリア間を結ぶ松山環状道路は先ほども触れたとおり渋滞しやすく、移動に時間がかかります。

市内で引っ越そうとしたときには、どうしても使い慣れた商業施設やかかりつけ医院などにアクセスが良い立地条件を求めがちになります。

あらかじめ自分の生活スタイルに合うエリアを見つけておくことが、松山市での住まい選びの重要なポイントとなります。

松山城を中心に4つのエリアに大別

ここでは、松山城(もしくは、松山市駅)を中心に次の4つのエリアに大別しました。

・城北東エリア
・城北西エリア
・城南西エリア
・城南東エリア

前述のようにあまりエリア間の人移動がないので、街の雰囲気もそれぞれのエリアで独自に形成されているように思います。

それぞれのエリアの特性、利便施設など特徴を見ていきましょう。

城北東(道後、持田など)エリア

高級住宅が多く閑静な街並みを形成している、城北東エリア。松山市には珍しく坂の多いエリアです。

医療施設が充実しており、松山赤十字病院が近く、その他産婦人科や小児科など小規模な診療所が点在しています。

歴史ある街なので古くからの定住者が多いイメージですが、社宅や寮も多くあり、引っ越してくる人が多いため、転勤族の街としても知られ、実は移住者も比較的なじみやすいといわれています。

また、道後には街のいたるところに「無料の足湯・手湯スポット」があり、その数はなんと11か所。タオルさえ持っていれば気軽に入れるので、観光客はもちろんのこと地元の方たちも日常的によく利用しています。筆者もよく歩いた日の仕事帰りなどに足湯につかって一日の疲れを癒していた思い出があります。道後温泉駅前にある「放生園」の足湯には、扉付の小部屋「身嗜所(みだしなみどころ)」が設けられており、女性が中でストッキングを脱げるようになっているので便利ですよ。

城北西(味酒、中央通、本町など)エリア

ファミリー層に人気の城北西エリア。小学校の学級数も比較的多いです(味酒小学校で1学年5~6クラス)。そのため道路は広く歩道の整備もしっかりされています。地元企業である大型ショッピングモール「フジグラン」があり、買い物には困らないでしょう。マンションの棟数も4エリアでは一番多く、住宅地としては活気のあるエリアです。

路面電車や郊外電車の駅が多く点在しており、松山市駅、空港、港、どの方面へ向かうにも便利がいいエリアです(高速ICへは一番遠いエリアなので、移動に時間がかかります)。

城南西(南江戸、斉院、空港周辺など)エリア

こちらのエリアも閑静で落ち着いているイメージがあります。筆者の主観ですが、城北東エリアが風情のある落ち着き感だとすれば、城南西エリアはほのぼのした落ち着き感とでもいえるでしょうか。住んでいる人の年齢層も若年から高齢者まで幅広く、なぜかゆったりした時間の流れを感じるので、個人的に住むならこのエリアが好きです。

個人経営のカフェやパン屋が多く、有名なケーキ店もあり、他のエリアから買いに来る主婦の方もよく見かけます。

また、松山空港に近いので大都市圏へのアクセスを求める人にもこのエリアがおすすめ。
ただしこのエリアに空港リムジンバスの停留所はないので車を持っていることが条件です。車を持つ予定がなく空港への利便性を求めるなら、リムジンバスの運行ライン「道後~松山市駅間、またはJR松山駅~松山市駅間」で住まいを探されることをおすすめします。

城南東(朝生田、古川、久米など)エリア

松山ICに近いので、車で四国の他県に足を延ばされる方にはおすすめの城南東エリア。家賃は他3エリアに比べて安くて広めの物件が多いのも特徴です。商業施設は、イオンやジョープラ(スーパーやシマムラなどの複合ショッピングができる)があり便利です。

ただ、松山ICから松山環状線に連結する天山交差点が市内で一番渋滞しやすい場所なので、普段の通勤が車という方には向かないエリアかもしれません。


まとめ

松山市で暮らすイメージが出来ましたでしょうか?
今回は4つのエリアに分けてご紹介しましたが、ぜひ実際に足を運んで自分に合った街を見つけていただければと思います。

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