実際に10km歩いてみた!加古川市民に愛されるスポットめぐり

兵庫県南部の播磨灘に面する加古川市。

加古川市というと、市の名前の由来となった一級河川である「加古川」がまず思い浮かぶ方が多いかもしれません。しかし、実は加古川市には「加古川」以外にも、地元民から愛されているスポットは数多くあります。

今回は、筆者が2日間にわたり加古川の街を歩いて見つけた魅力いっぱいのスポットをご紹介します!

この記事は、2020年3月までに取材したものです。


1 健康志向な取り組みが盛んな街、加古川市

加古川市は兵庫県の南部、JR姫路駅から新快速電車で東に1駅・約10分に位置しており、豊かな自然と歴史、そして産業にも恵まれた人口27万人の都市です。

そんな加古川市では、世の中の健康志向の意向を汲み市民の健康的な生活を支援するために、2000年6月に「ウェルネス都市宣言」を行いました。
加古川市では、「ウェルネス」を以下のように表現しています。

「ウェルネス」とは、単に運動や栄養、休養だけでなく、幅広く生きがい、人間関係、生活環境などの要素をバランスよく保ち、一人ひとりがそれぞれの状況の中で、よりすばらしい生き方や、より充実した生活があることに気づき、それに向けて行動することです。
いいかえれば、すべての市民が、良好な環境のもとで、いきいきと毎日を過ごすことです。
そこで、加古川市では、市民のだれもがこのまちに住み、生きる喜びを感じることができるよう「ひと」「まち」「自然」が調和した「ウェルネス都市 加古川」の実現をめざしていきます。

加古川市webサイト「ウェルネス都市宣言」より

このようなウェルネスな街づくりを推進するため、加古川市ではウェルネス推進課を設けたり、スポーツ施設を併設したウェルネスパークを作ったり、ウェルネスなまちづくりの一環としてイベントを行ったりと様々な取り組みを行っています。
その取り組みのひとつであるのが「加古川ツーデーマーチ」というウォーキングイベントです。

「加古川ツーデーマーチ」は、毎年秋に開催されている「わがまち加古川60選」という加古川のスポットを巡るウォーキングイベントです。豊かな自然、まちのにぎわい、地域とのふれあいなどを通してウェルネスな暮らしの素晴らしさを感じることを目的としています。

今回はこの「加古川ツーデーマーチ」のルートを参考にしながら、自由に加古川のまちを歩いてまわりました!


2 「加古川ツーデーマーチ」のコースでたどる加古川市民の癒しスポット

[1] まちの顔!一級河川「加古川」を通る自然満喫コース

兵庫県下最大の一級河川である加古川。
1日目は市の名前にもなっている加古川沿いをメインにウォーキングしました。

◆開始時刻:2020年3月某日 晴れ 14:39

スタート地点:加古川市加古川町寺家町

◇ ニッケパークタウン 14:41

ニッケパークタウン

複合型ショッピングモールです。スーパーや衣料品・電器店・カフェ・レストランが入っている他、本屋やアミューズメント施設等も併設しています。
筆者も何回か買い物をしに行ったことがありますが、食料品から日用品まで多くのものが揃うので、とても便利です。

今回、ウォーキングしたのは平日でしたが、場所によっては駐車場が満車になっており、毎日の生活に欠かせないショッピングモールだと感じました。

◇春日神社 14:55

春日神社

奈良の春日大社ゆかりの歴史ある神社です。西暦1186年ごろに奈良本宮の春日大社から分霊を迎えて建立したそうです。
春日神社の目の前には枝先が二手に分かれている珍しい形の大きな銀杏の木があります。今回は春だったので見られませんでしたが、秋には黄色一色に染まって綺麗な紅葉が見られるようなので、私もぜひ秋に再度訪れたいです。

神社が公園の中に位置しておりブランコや砂場で遊ぶことができるので、老若男女がゆっくりと過ごすことができるのも魅力です。この日は木陰の中でちいさな子どもとおばあちゃんがブランコで遊び、のんびりと過ごしていました。

◇加古川橋 14:57

加古川橋

国道2号線を通る加古川橋。加古川市から高砂市への道をつなぐ歴史ある橋です。
橋の上からは、広大な加古川が長く流れているのを感じることができますが、ここは加古川の下流に位置しているため、南側からは播磨灘を臨めます。

播磨灘方面

このまま加古川橋を西方面、高砂市側へ向かい加古川橋西詰を南へ向かうと加古川河川敷に入ることができます。

◇加古川河川敷公園 15:01

加古川河川敷公園

河川敷に入るとテニスコートやグラウンドが整備されています。テニスコートでは、この日も3面コートでテニスを楽しむ人々がいたほか、学校帰りに川沿いでゆっくり過ごす高校生が何名か見られました。

河川敷公園は加古川の両岸4地区にわかれており、各々の場所でレクリエーションが楽しめます。
毎日犬の散歩で加古川河川敷を訪れるという男性に話を聞くと、BBQを楽しんだりバードウォッチングをしたり、一年を通して様々な楽しみ方ができるとおっしゃっていました。
また、毎年12月には加古川マラソンというフルマラソンが開催されるのも楽しみのひとつです。

さて、河川敷にはコンクリート舗装されている部分があります。

舗装道

加古川右岸には自転車道が整備されており、この道は加古川市を楽しめる全長22kmのサイクリングロードの一部です。加古川沿いを舗装された道で走るのは、風を受けてとても気持ちの良いサイクリングになりますね。
日向ぼっこをしている男性や、ランニングをしているご夫婦、学校から帰っている中学生以外に、実際にロードバイクでサイクリングをしている人も2人ほど見かけました。

からし菜

からし菜の花も咲いており、春の陽気を感じました。
河川敷には他にも様々な植物があるようで、四季の移り変わりの中で植物の変化も楽しめそうですね。

◇水管橋 15:30

水管橋

この水管橋は、自転車・歩行者のみ横断可能な橋です。直径1.2m・全長426mの送水管で作られた工業用水送水管の橋で、臨海部の工業地帯へ1日に約2万トンもの水を配水しているそうです。アーチ形が珍しい、とても見栄えのする橋です。

実際に渡ってみると、歩行部分が狭いうえに強い風が吹き抜けるので、少し肌寒く感じるかと思います。それでも、橋の真ん中から加古川を眺めると空がとても広く気持ち良く感じることができますよ。

◇日岡神社 15:58

日岡神社

日岡神社は「安産の神様」として播磨随一の大社として親しまれています。倭建命(ヤマトタケルノミコト)の生誕伝説もあるそうです。毎年2月には「亥巳籠り」という特殊神事があり、氏子や地域住民の平和と繁栄をお祈りし、期間の最後である籠り明けの日には的射の神事も行われるようです。
安産の神様として有名なだけあり、筆者が参拝した際にも妊婦さんとその両親らしき家族がお参りされていました。

◇日岡山公園 16:10

日岡山公園

緑と花が多い大きな公園です。駐車場も完備されており、平日にも関わらず40台ほどの車が止まっていました。駐車場から公園に行くには、山道からの近道と正面入口から入る道がありました。

日岡山公園

近道に足を踏み入れましたが、あまりに急な勾配と落ち葉で足元が滑りやすかったので途中で引き返し、正面ルートを目指しました。
ベンチや鉄棒、ジャングルジム、芝生広場が広がっており、とても多くの人が公園の中を散策していました。

日岡山公園

公園入口のベンチに座っていた女性に話を聞くと、歩道の両側にある木はすべて桜の木で、毎日散歩に来て馴染みのメンバーと話をしながら、ここの桜が咲くのを楽しみに待っているとおっしゃっていました。
日岡山公園は県下でも有数の桜の名所でソメイヨシノが約1,000本あり、桜の時期は絶景が広がります。期間限定にはなりますが、夜に約300本のぼんぼりが点灯されて夜桜も楽しめるようです。

あまりの人の多さに驚きましたが、平日だけでなく週末にはもっと家族連れが多く訪れ、バトミントンやフリスビーなどで遊び、気候の良い時期にはお弁当を広げる人も多い、市民の憩いの公園だそうです。

◇氷丘公民館 16:31

氷丘公民館

日岡山公園から南に進むと氷丘中学校が見え、その向かいに氷丘公民館があります。道路は開けており、とても通りやすかったです。
公民館は約300人が入れるステージ付きの大ホールや会議室に講義室、畳敷きのサークル室、調理実習室など様々な部屋があり、時間利用可能で地域住民が利用しやすいように設備が整っています。

氷丘公民館付近のマンホール

道中みつけたマンホールは、一級河川加古川をシンボルとした市章を中心に、加古川市の花「つつじ」を載せた模様でした。場所によって異なったカラーのものがあるようなので探してみるのも楽しいですね。

◇加古川バイパス 溝口北交差点近く 16:50

「見守りカメラ」の看板

加古川市の街のあちらこちらに、「見守りカメラ」という看板が見かけられます。
これは、学校周辺や通学路を中心に設置、安全を確保することで市民が安心して子育てができるまちを目指しているものです。
調べてみると、市内に約1,500台設置されているとのことで、加古川市の街の暖かさを感じました。

◇JR加古川駅付近 17:14

ウォーキングの結果

ウォーキングを開始して2時間30分。
10kmの散歩が終了しました。この日は川と空と緑を存分に楽しめたウォーキングとなりました。

[2] 加古川の歴史を感じる!播州松めぐりコース

昔、播磨灘の白い砂浜には、緑の松が映える美しい風景が広がっていたそうです。今でも、加古川市中心部の南エリアである山陽電鉄線付近には、播州松がその姿を残しています。
2日目は、松めぐりを中心にウォーキングをしました。

◆開始時刻:2020年3月某日 晴れ 14:07

スタート地点
スタート地点:加古川市加古川町 加古川市役所前

加古川市役所

◇鶴林寺公園 14:20

鶴林寺公園

加古川市役所からまっすぐに南下すると鶴林寺公園の敷地へ。筆者が訪れたのは3月下旬だったため、まだ蕾でしたが、桜の木がたくさん並んでおり、この桜並木が満開になるととても綺麗だろうなと開花が待ち遠しく感じました。

鶴林寺公園

桜はまだでしたが、この日はレジャーシートを広げてお弁当を食べている人や散歩をしている人、ベンチで休んでいる人など、天気が良かったこともあり沢山の人が公園内でゆっくりと時間を過ごしていました。
筆者もお弁当を持っていれば、間違いなくベンチでゆっくりとランチタイムを過ごしているところでした。
公園には遊具やお手洗いもあり、子どもたちも元気に遊んでいました。

◇鶴林寺 14:25

鶴林寺

鶴林寺公園を進んでいくと、敷地の奥に鶴林寺があります。ここは聖徳太子が建立した寺で「播磨の法隆寺」と呼ばれているそうです。
毎年1月には、旧年までの悪い行いを正して新たな年の吉祥を祈る修正会という法要が開催されます。この中の「鬼追い」という行事では、赤・青の鬼が現れ、参詣人の間に飛び込み大暴れします。

本堂は国宝にも指定されており、国重要文化財も多く残されています。そのような歴史を感じる場所で、秋には観月会と呼ばれるお月見の会が行われます。コンサートやお茶会のほか、太子堂壁画の特別拝観など盛りだくさんの内容ですので、ぜひ参加してみたい行事です。

◇尾上神社・尾上の松 14:43

尾上神社

筆者は歩いて参拝に来ましたが、ここは山陽電車の駅名にもなっている「尾上の松」駅の近くです。駐車場も完備されており、挙式を行う方も多い神社とのことです。

神社境内にある「尾上の松」は、ひとつの根から男松(黒松)と女松(赤松)が生えている珍しい形をしているので、参拝される際には、様々な角度から見てみてくださいね。

◇浜宮天神社・浜の宮公園 15:00

浜宮天神社

浜宮天神社には樹齢約500年の浜松があり、これまでの神社とはひと味異なる朱色の社殿が印象的でした。

浜宮天神社から数メートル進めば、目の前には浜の宮公園があります。ここは、昔の加古の松原といわれるところにあり、加古川市の木「黒松」が群生していました。こんなに多くの黒松が集まって生えている姿は初めて見ました。とても神秘的な雰囲気です。

浜の宮公園

公園内を歩くと、戦争の遺跡として陸軍航空学校の兵舎跡として、門柱や基礎などが残されていました。

陸軍航空学校の兵舎跡

他には、敷地内にバレーボールコートや市民プール、広場もあり、多くの人が散歩やレクリエーションを楽しんでいます。市民プールにはウォータースライダーが設置されているので、とても楽しく遊べそうですね。

市民プール

また、この浜の宮公園は災害時の「指定緊急避難場所」にも指定されています。普段から多くの市民が利用するスポットが指定避難場所なのは、馴染みがあって心強いですね。

◇教信寺 16:11

教信寺

浜の宮エリアから離れ、住宅街を通り国道2号線を横断、北上したところに教信寺があります。住宅街の中に突如現れる「風土記の道・西国街道」の石碑が印象的です。

風土記の道・西国街道

この教信寺では、毎年9月に「野口大念仏」という法要があります。これは、平安時代前期の僧である教信上人の遺徳を偲ぶ法要で、3日間にわたり境内に夜店を開いたり播州音頭踊りが行われたりと地域でとても親しまれ賑わいのある行事だそうです。

お寺の近くを歩いていると、とある女性に写真撮影を頼まれました。歴史が好きな方で、先日私が訪れた日岡神社含め様々なところを回っているとのことでした。その方は加古川の方ではないとのことでしたがこの近辺について詳しく、四季を通して何回でも訪れたくなるような、いろいろな顔があるスポットが加古川には多いので、ぜひ行ってみてと色々と教えてもらうことができました。

余談ですが、街歩きをしていると消防設備を多数見かけました。

消防設備

ふと、「あれ?多い気がする」と気付いた後に撮った写真なので2枚しかないですが、自治体の名前が記載されたホース格納庫や防火水槽がいたる所に点在しており、他にどこにあるのか探してみたくもなりました。

◇加古川市役所前 16:38

帰着時間

ウォーキングを開始して約2時間30分。
2日目も10kmの散歩が終了しました。松と歴史を存分に楽しめたウォーキングとなりました。


3 加古川市への交通アクセス

さて、ここまで紹介してきた加古川市ですが、周辺都市からのアクセスは電車であればJRと山陽電鉄の2路線が利用できるほか、自動車であれば加古川バイパスの高速道路を利用して訪れることができます。

-電車のアクセス JR・山陽電車

電車を利用する場合、JR線であれば「新快速」電車を利用すれば、姫路から約10分、大阪からも1時間かからずに訪れることが可能です。
また、山陽電鉄線はJR線より南エリアを走っているので、目的地に合わせて選択すると良いでしょう。

交通図1

今回、1日目のスタート地点「ニッケパークタウン」へは、まずJR加古川駅に向かいましょう。駅から約600m、徒歩約8分で歩いて行くことができます。
また2日目のスタート地点「加古川市役所」へも同様です。まずJR加古川駅まで向かえば、駅から約1.4km、徒歩約18分で行けるほか、JR加古川駅南側バス停3番乗り場からバスを利用、「市役所前」停留所を利用すれば所要時間約7分、料金は100円で行くこともできます。

-車のアクセス バイパス利用

自動車を利用する場合、加古川バイパスを利用すれば周辺都市からスムーズに訪れることができます。
神戸方面からだと、阪神高速~第二神明道路は有料道路となりますが、明石西以西は一般国道自動車専用の高速道路です。
姫路方面からは、太子・竜野バイパス~姫路バイパス~加古川バイパスはすべて無料区間の一般国道自動車専用の高速道路が利用できます。

交通図2

自動車を利用の場合、1日目のスタート地点「ニッケパークタウン」は、バイパス加古川インター出口の「河原交差点」より約1kmのところに位置しています。1500台分の駐車場を確保しており、駐車場へも5ヶ所から入ることができるため、各方面からアクセスがしやすいです。
2日目のスタート地点「加古川市役所」へも、同じくバイパス加古川インター出口の「河原交差点」より約2.3km、10分程で行くことができます。


4 まとめ

案内板なんとなくのコースだけ設定して気の向くままにウォーキングをした今回の街歩きでしたが、自然や出会いを通して加古川市の魅力を存分に感じることができました。

一人で写真を撮りながら歩くだけのつもりが、地域の方々に声をかけてもらうことも多く、私から質問もしてみましたが、みなさん笑顔で対応くださいました。
まちでは、学生のボランティア団体が地域の掃除をしていたり、通りがかりの人にあいさつをする方がいたりと、実際に住んでいない私でもとても心地よく、気持ちの良いウォーキングとなりました。

広い空と多くの自然に囲まれ、ストレスフリーになるような気持ちがリフレッシュできる街、加古川。みなさんも機会があればぜひ一度訪れてみてください。

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