福岡の中でも近年特に注目を集めている街・糸島市。福岡市中心部まで約40分という利便性と美しい海岸線に雄大な山々に挟まれた自然豊かな環境に憧れ、「ここでのびのび子育てをしたい!」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、子育て中には医療や教育環境など冷静に確認しないといけないポイントもたくさんありますよね。
ここでは、人気の街・糸島市を「子育て」の目線からご紹介します。
※本記事は2017年8月末時点での情報で執筆、さらに2024年1月に加筆修正をしています。利用にあたっては糸島市役所もしくは各施設にお問い合わせください。
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1. “子育て“から見た糸島市の魅力
1.1自然が近い
糸島市は玄界灘に面した海岸線と雷山・二丈岳などの連なる山々があり、その間をのどかな田畑が広がる自然豊かな町です。
子育て中は自然豊かな場所で、のびのびと思いきり遊ばせたいと思われている方も多いのではないでしょうか。糸島市内は昆虫採集ができるような山やキャンプ場も多く、気軽に自然を満喫できる環境があります。また海岸線から見える洞窟や岩々からは自然の雄大さを感じさせてくれます。
自然があふれる風景は子供の五感を刺激し、豊かな感受性を養ってくれるのではないでしょうか。
1.2交通アクセスがいい
糸島市の大きな魅力とも言える交通アクセスの良さ。大きな荷物を抱え、移動に時間がかかる子育てファミリーにとっても重要なポイントです。
糸島市内を横断するJR筑肥線は福岡市営地下鉄と直結しており、乗り換えなしで福岡の中心地である天神・博多駅・福岡空港に行くことができます。子供に人気の「あんぱんまんミュージアム」や「ヤフオクドーム」にも電車1本で行くことができるのは嬉しいですね。共働きファミリーの通勤にも助かります。
また福岡市内へは車での移動も便利です。糸島市内には福岡都市高速につながる西九州自動車道があり、約40分ほどで福岡市中心部へ行くことができます。
毎日の生活でも糸島市内は車が便利。スーパーや銀行などの生活施設には広い駐車場を確保しているところが多くあります。荷物が多い子育て中は車での移動が多くなりますので、助かりますね。
この他、糸島市内にはコミュニティバスやオンデマンドバス(会員制の乗り合いバス)も運行しています。
交通アクセスの良さは、大人の通勤や子どもが成長したときの通学にもいいですね。電車・車・バスと交通手段が揃っている点も糸島市の魅力の1つです。
1.3安全・安心な食べ物
糸島市で作られる農畜産物・海産物が「糸島ブランド」と呼ばれ、人気が高まっています。
糸島市では、代表的な牡蠣や乳製品だけでなく、色んな種類の野菜や加工物が作られており、それらが安くて気軽に手に入る直売所が市内には点在しています。子供が小さいうちは特に“食育”に力を入れているご家庭も多いと思いますので、美味しくて安全な食品が安くて手に入るのは大変うれしい環境ですね。
1.4大人も子供も!学習意欲を刺激する環境
糸島市は古くは大陸との玄関口として栄え、「魏志倭人伝」に記載がある「伊都国」があった地ではないかと考えられている地域です。市内の各所にはそんな歴史を感じさせる遺跡や博物館があります。また糸島に住む子どもたちが地元の歴史や文化を学び、糸島への誇りと愛情を育む『いとしま学プロジェクト』が取り組まれていて、小・中学校に[テキストいとしま学]が配布されるなど、学校教育の場でも積極的に取り入れられています。
また2005年には、市北東部に福岡市とまたがって九州大学・伊都キャンパスが開設され、大学との連携・交流は子供たちの教育に活用されています。特に九州大学の学生が先生となる「九大寺子屋」や「伊都塾」は子どもたちの人気が高く、学習意欲を高めているようです。
2.子育てファミリーは要チェック!糸島市の子供医療
小さいお子さんがいるご家庭では特に気になるのが“医療体制”ではないでしょうか。
まずは気になる、子供の医療費についてご紹介します。
2.1糸島市の子ども医療費
【糸島市の子ども医療費】
自 己 負 担 額 | ||
通院 | 入院 | |
3歳未満 | 自己負担なし | |
3歳~未就学児 | 最大800円(1医療機関あたり)/月 | 月額最大3,500円 |
小・中学生 | 最大1,200円(1医療機関あたり)/月 |
さらに、調剤薬局の医薬品の費用は、0歳~15歳(中学3年生)まで無料となっています。
※健康保険適用がない場合は、支給対象外
※2024年1月時点
2.2糸島市の病児保育施設
糸島医師会病院施設内に「病児・病後保育施設 コアラ」があります。
糸島市の「コアラ」では、平成28年3月まで「病後保育」のみでしたが、平成28年4月より「病児保育」も開始されました。
「病児保育」とは病気やケガで保育園や学校に行けない場合に、仕事等でやむ得ず家庭で看護できない保護者に代わり保育をしてくれる施設のこと、「病後児保育」は病気やケガの回復期にあるものの、保育園や学校に登園できない子供を保育する施設のことです。
“病中”や“病後”かの違いがあります。
【糸島市の病児・病後児保育施設 コアラ】※糸島市ホームページより抜粋
場 所:福岡県糸島市浦志532-1 (社) 糸島医師会内
利 用 時 間:月曜日~金曜日 ※土日祝、年末年始、夏季休暇などあり。
8:00~17:30
利 用 料 金:糸島市内居住者 無料
(同時に2人以上の利用で2人目以降半額)
糸島市外福岡県内居住者 1,000円/1日
糸島市外福岡県外居住者 3,000円/1日
利用できる対象:・生後3ヶ月から小学校6年生までの児童
・糸島市内に居住、または糸島市外に居住し、市内に通勤等をする保護者に養育されている児童
※2024年1月時点での内容です。
変更になる可能性がありますので、利用の際にはホームページでご確認ください。
2.3糸島市の小児科医療機関
子供が病気の時には車で連れていきたいものですが、糸島市内では駐車場を広く確保している機関が多く見受けられます。
アレルギー科や児童精神科など細かい専門分野の医師が在籍しているクリニックもありますし、小児総合医療施設である福岡市立子ども病院にも有料道路等を利用すれば、車で約40~50分ほどで行ける距離にありますので安心です。
3.糸島市の教育環境
3.1保育園・幼稚園
<保育園>
糸島市内には、小規模認可保育園を含む認可保育所が約20カ所、また認定こども園が9つあります。
複数の保育園で実施されている、『20時までの延長保育』や『園バスでの送迎』は保護者にとって大変助かる取り組みですね。市内中心地の駅(JR筑前前原駅)近くにチャイルドステーション(送迎中継所)を設けている保育園もあります。
<幼稚園>
糸島市内には公立の幼稚園はなく、私立の幼稚園のみとなっています。
園によって、英語や体育の専任講師が置かれていたり、レゴブロックのカリキュラムを導入されているなどさまざまな特色があります。お昼ごはんは、週3~4の給食と家庭からの弁当持参日の両方を設けている園が多いようです。
また糸島市では、市内に住民登録をしている人を対象とした「私立幼稚園就園奨励費補助金」の制度があります。
◆糸島市|私立幼稚園就園奨励費補助金申請のお知らせ(糸島市ホームページより)
3.2小・中学校
糸島市内には16校の公立小学校と7校の公立中学校があります。
保護者の希望により希望する学校への就学が認められる[学校選択制]は実施されていないようが、個別の事情が区域外就学許可基準に該当する場合には、指定校の変更を申請することができるようになっています。
<学校給食>
新鮮な食材が豊富に手に入る糸島市では、小・中学校の給食にも糸島産の食材が多く利用されています。市のホームページで公開されている「学校給食レシピ集」には、子供もチャレンジできるように分かりやすくレシピがまとめられていて、家庭でも気軽に食育に取り組むことができそうです。
◆「糸島の大地 自然をいただく 学校給食レシピ集」(糸島市ホームページより)
<九州大学との連携・交流>
糸島市では2005年移転してきた九州大学と連携・交流が図られていて、小・中学校の教育の場でも活用されています。
・伊都塾
糸島市内の中学生を大学のキャンパスに招いて、九州大学の学生が勉強を教える「伊都塾」では、それぞれの専門分野やサークル活動を活かした講座などもあり、子供たちに大変人気の高い取り組みとなっています。
・九大寺子屋
九州大学の学生が糸島市内の小学生の学習応援をする取り組みです。
2015年度から始まり、2015年度は1校、2016年度は2校、2017年度は5校で徐々に実施校は拡大されています。放課後の小学校に学生が出向いて、国語・算数を基本としたドリル学習をサポートする「パワーアップタイム」や、学生の専門知識を活かしながら子供たちの学んでいる授業内容がどのように実社会で活用されているかを学ぶ「ダヴィンチタイム」が行われています。参加できる学年や参加人数に限りがあるようですが、子供たちに人気の取り組みのようです。
<放課後児童クラブ(学童保育)>
市内の小学校には、日中保護者が家庭にいない小学生児童を保育する「放課後児童クラブ」が設置されています。
土・長期休業中(夏休みなど) 8:00~18:00
※ただし、希望により19:00まで延長が可能
3.3高等学校
福岡県内の公立高校は住んでいる地域によって通学できる学校が定められており、第1学区から第13学区まであります。糸島市は福岡市の西方面と共に『第6学区』に該当します。
また糸島市内にも、全日制普通科の[県立糸島高等学校]と農業に関連した専門学科がある[県立糸島農業高等学校]があります。どちらも明治35年に創立されて歴史ある高等学校です。
4.子育てに嬉しい公共サービス
4.1子育てセンター・糸島市立図書館
子育てを始める方・既に子育てをしている方に心強い存在の「子育て支援センター」。糸島市には4つのセンターが設置され、年齢に応じた親子遊びや絵本の読み聞かせなどの親子教室が行われています。また子供を遊ばせながら、保護者同士の情報交換や友達づくりができる「子育て広場」も各センターで開催されています。
糸島市立図書館は、本館・二丈館・志摩館の3館あり、子供向けの絵本おはなし会のほか、小学生向けの科学教室などのイベントが開催されています。
4.2 糸島市のファミリーサポート事業
「子育ての援助を受けたい人」と「子育ての援助を行いたい人」を結び付け・支援するファミリーサポート事業。共働きや近くに親戚がいない子育てファミリーを助ける事業で、糸島市でも導入されています。
5.糸島で休日を満喫!子供と楽しむスポット
海も山も近い糸島市では、自然の中で思いきり遊べるスポットがたくさんあります。子供だけでなく大人も全力で楽しめるところが多いですよ!
5.1糸島の大人気スポット!白糸の滝
糸島市の大人気スポットである「白糸の滝」。山の中腹にあるため、夏でも涼しく市内外から多くの人が訪れます。泳げるスペースはありませんが、ひんやりと冷たい水に足をつけるだけでも子供たちは大喜びです。やまめの釣り堀(釣り具レンタルあり)は小学生以上の子供も楽しめますし、お食事処ではそうめん流しや郷土料理を味わうことができます。
自然に囲まれた白糸の滝は景色を楽しむのもおすすめです。初夏には植樹された10万本のあじさいが見ごろを迎えますし、秋には紅葉を楽しむことができます。
子供からおじいちゃん・おばあちゃんまで、家族みんなで楽しめるのが人気の理由ではないでしょうか。ただし、特に夏の時期には約200台ある駐車場(無料)がいっぱいになりますのでご注意を。
◆白糸の滝(糸島市ホームページより)
<ちょっと足をのばして…>
白糸の滝に行ったら、[雷山千如寺大悲王院]まで足をのばしてみてはいかがでしょうか?白糸の滝からは車で20分ほどで行ける場所にあります。こちらには樹齢約400年といわれる大楓があります。紅葉の時期はもちろん、緑が鮮やかな初夏にもおすすめです。
◆大悲王院の楓(糸島市ホームページより)
5.2ファームパーク伊都国
農林業の活性化を図る施設である、糸島市の農業公園「ファームパーク伊都国」。
園内には、貸し農園や遊具のある広場があるほか、農産物の直売所やヤギ小屋やアイガモなどの鳥小屋があります。
ぜひご参加いただきたいのが、年中通して行われているイベント!アイスクリーム作りや野菜作り講座、フラワーアレンジメント講座、さつまいも農業体験などいろいろなイベントが実施されています。
山や田畑に囲まれた場所ですので、芝生の広場でのんびり過ごすのもおすすめです。
糸島市|ファームパーク伊都国(糸島市ホームページより)
5.3フォレストアドベンチャー糸島
フランス発祥のアウトドアパークで、安全器具を操作しながら森の中を進みます。
年齢や身長に制限がありますので、事前に確認しておきましょう。活動的な男の子や体力に自信のある大人の方におすすめのスポットです。
5.4山登り
5.5海辺を楽しむ
<砂浜で遊ぼう>
玄界灘に面した糸島市は東西に自然豊かな海岸線が続いており、絶好のドライブコースとしても人気です。白くてきれいな砂浜は、夏になると家族連れなど多くの人でにぎわう海水浴場になります。遠浅のところが多く子供と一緒に海水浴を楽しめますが、砂浜で遊んだり、海沿いのカフェで休憩したりと夏以外にも遊べるスポットです。
<福岡市海釣り公園>
福岡市にある公園ですが、糸島寄りの場所にありますので気軽に利用することができます。
釣りのレクチャーも受けられるそうなので、初心者の方でも楽しめます。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。自然豊かな環境がクローズアップされる糸島市ですが、地域・行政が連携して子育てをしていこうというコミュニティの強さも感じられる地域です。移住地としても近年注目されていまして、地縁がない人に対してもウェルカムな雰囲気があります。
ぜひ糸島市でのびのび、楽しく子育てをしてみませんか。
福岡県で住まいの購入をお考えの方へ
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