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マンションのゴミ置き場
マンションの基礎知識

ルールを守ってトラブルを防ぐ!マンション生活でのゴミ置き場の正しい利用方法

マンションの住人全員が利用する「ゴミ置き場」。
お住まいのマンションや市区町村によって、ゴミを出す場所や出し方のルールも違うため、困惑される方も多いと思います。

そこで今回は、マンションのゴミ置き場について、一般的なルールや利用方法などを詳しくご紹介していきます。

マンションに住む1人1人がルールを守らないと、他の住民に迷惑がかかりトラブルに発展する可能性もでてきます。
トラブルを未然に防ぐためにもぜひご覧いただき、ゴミ置き場の使用方法やルールを確認しておきましょう。


1.マンションによってルールが異なる、ゴミ出しのポイントを確認しておこう

ゴミ出しのルール
「引越し先のマンションのゴミ出しルールが、前住んでいたマンションと違う!」といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。筆者も転勤に伴う引越しで、この経験を幾度となくしてきました。
以前のマンションのルールに従って捨て続けていると、他の住人からマナーが悪いとみられるかもしれませんし、新しいルールを認識しないままゴミ出しを続けていると、住民間での苦情やトラブルに発展することも考えられます。

ゴミ出しのルールはマンションや住むエリアの自治体、マンションの管理組合等によって異なります。
1章では特に確認しておきたいゴミ出しのルールと確認しておきたいポイントを紹介します。

1-1.ゴミを出せる時間帯

ゴミ出しには決められた「時間帯」があります。この時間帯は自治体ごとに決められたルールがありますので、まずは自治体が発行しているリーフレットや、市のwebサイトで事前に把握しておきましょう
自治体や管理組合が決めるといっても、時間帯は地域・マンションによって様々です。いくつか例を挙げて紹介しましょう。

「ゴミ収集日当日の朝◯時~◯時までに出してください」

この場合、一般的には朝6時~朝8時30分くらいまでに出してください。といった自治体が多いようですが、朝5時~のところや、最終のゴミ出し時間も9時までのところもあり、自治体によって本当に様々です。

「ゴミ収集日の朝8時までに出してください」

前項のような何時~何時までという指定ではなく、期限だけが指定されている地域もあるようです。

「日没~夜12時までに出してください」

自治体によってはゴミを朝回収せず、夜間に回収するところもあります。
そのためゴミ出しの時間帯も回収に合わせて日没~夜12時までとなっているのです。

「24時間いつでもゴミを出していい」

こちらは自治体ではなく、マンションごとのルールとして定められていることがあります。
ゴミを出す時間帯は特に決められておらず、指定場所であれば24時間いつでも出すことができるというケースです。

1-2.臭いの出やすさなどに影響が出る、ゴミ置き場の種類

マンションに限った話ではありませんが、ゴミ置き場の種類(形状)も自治体、またはマンション(管理組合)により様々です。ゴミ置き場の形状によって臭いの出やすさなどの状況が異なります。

マンションでは一般的に敷地内にゴミ捨て場が設けられていることが多く、代表的な形状には以下のようなものがあります。

コンクリートで囲まれたゴミ置き場

コンクリートで囲われたゴミ置き場
分譲マンションの敷地内に設置されることが多いのがこちらのゴミ置き場です。
四方がコンクリートで囲まれているため、臭いなどが外部に漏れにくい構造です
また、カラスやねずみなどの動物に荒らされる可能性も低いです。

アルミメッシュタイプのゴミ置き場

メッシュタイプ
賃貸マンションや分譲マンションにも多いのがこちらのアルミメッシュタイプのごみ置き場です。
先ほどのコンクリートタイプのものと同じく、四方がアルミ素材で囲まれているため、外敵に荒らされる可能性は低いといえます。しかしながら、外からゴミ置き場内部が見える作りになっており、隙間がありますので、夏場などは臭いが発生する場合があります

賃貸物件などに設置されているゴミストッカー

ゴミストッカー
賃貸マンションの敷地内に設置されていることが多いのが、こちらのゴミストッカーです。
ゴミストッカーには様々な形状があり、マンションによってはゴミストッカー自体は設置されておらず、屋根のないコンクリートの囲みの中にゴミを捨てる場合もあります。
臭いや荒らされやすさの問題も、形状によって異なります。

1-3.ゴミの出し方に影響が出る、ゴミ置き場の施錠方法

マンションのゴミ置き場は誰でも利用して良いわけではなく、基本的にはそのマンションの居住者のみが利用するものです。そのため悪用されることを防ぐ目的で、ゴミ置き場またはゴミストッカーに鍵がついている場合も多いです(もちろん鍵がかけられていない場合もあります)。

この施錠・開錠方法もマンションにより様々で、それによってゴミの出し方に影響が出てきます。

管理人が開け閉めする

分譲マンションで管理人が常駐しているところでは、ゴミ置き場の鍵は管理人、または管理会社が保管しており、ゴミ出しの時間、曜日に合わせて管理人が開け閉めする場合があります。
この場合、決まった時間帯でないとゴミ出しはできません。

入居者が自分のカギで開け閉めする

マンションの入居者が持つ住戸鍵がゴミ置き場の鍵となり、各自で自由に開け閉めできるマンションもあります。
このタイプの場合は、外部からのゴミ置き場悪用を防ぐため、ゴミ出し後の施錠を忘れないように気をつけましょう。

入居者が暗証番号で鍵を開ける

ゴミ置き場(ゴミストッカー)にダイヤル錠などが付けられており、暗証番号を合わせ、鍵を外すというケースも特に賃貸マンションのゴミ置き場でよく見られます。
入居者にのみ共通の暗証番号を告知しておくことで、外部からのゴミ置き場悪用や、盗難などを防ぎます。
このタイプも、ゴミ出し後は確実に施錠するようにしましょう。


2.ゴミ出しにおける、よくあるトラブルとその予防法

賃貸・分譲問わず、住んでいるマンションでゴミ出しに関するトラブルを経験したという方もいるかと思います。

多くの人が住むマンションなので仕方ないことかもしれませんが、できるだけ全員が意識してトラブルを回避したいですよね。
2章ではマンション生活におけるよくあるゴミのトラブル事例と予防法をご紹介します。

2-1.カラスなどの動物に荒らされる

動物にゴミを荒らされる

【原因】

上記臭いの影響や、生ゴミを正しく出さないと、カラスや他の動物にゴミを荒らされる場合もあります。雑なゴミの出し方をしてしまうと食べ残したものにカラスやネズミなどが寄ってきてしまいますので、注意しましょう。

【予防策】

各自が正しいゴミの出し方を守ることはもちろんですが、この問題に関しては、前章で説明したゴミ置き場の形状が大きく関わってきます。

最も良いのは、四方がコンクリートなどで作られたゴミステーションです。外部からゴミが見えませんし、臭いも外まで漏れにくくなっています。
四方が囲われていないゴミ置き場で動物の被害を受けてしまうようなら、大家さんや管理会社に相談の上、動物除けのネットを置いてもらうなどの対策を取りましょう。

2-2.分別できていないゴミが取り残されている

【原因】

トラブルの中でも「分別」に関してのトラブルが最も多いのではないでしょうか。
原因としては、居住者1人1人の意識の低さ…といってしまえばそれまでかもしれませんが、最近では以前と比べてゴミの分別が細分化されているので、故意ではなく分別方法を誤って認識している可能性もあるようです。

分別を間違えて出してしまったゴミは清掃局に回収されずゴミ置き場に残ったままになってしまうケースもあり、さらなるトラブルに発展してしまうこともあります。

【予防法】

分別においては、各自が分別ルールをしっかり把握するところから始めましょう
清掃局や自治体が発行しているゴミの分別方法を市町村のwebサイトなどでチェックしましょう。

参考:大分県別府市のごみ分別・出し方カレンダー(別府市webサイトより

自治体により様々ですが、ほとんどの市区町村では、このようなゴミ分別一覧表をwebサイトで閲覧することができ、マンションによっては、ゴミに関する説明冊子が配布されていることもあります。
ゴミの収集日、各ゴミの区分(どんなゴミが可燃ゴミ、不燃ゴミになるかの一覧)、粗大ゴミの出し方、リサイクルについてなどかなり細かな詳細が一目瞭然です!

2-3.粗大ゴミが正しく出せていない

【原因】

分別と同じく、粗大ゴミに関しても多くのマンションでトラブルに悩まされています。
ほとんどの市区町村では、粗大ゴミの処分は「有料」での申込制になっていますが、そのことを知らず、または知っていたとしても面倒だからという理由で、申込をせずそのままゴミ置き場に出してしまうことがあるようです。

粗大ゴミをそのまま出してしまうと、回収されず放置されてしまいます。ゴミ置き場が占拠されて邪魔になり、他のゴミを置くスペースが無くなってしまうことになりかねません。一人ひとりがルールを守ることはもちろん、正しい出し方を理解し、トラブルを予防しましょう。

【予防法】

前述したゴミの分別と同じく、粗大ゴミに関してもまずは正しい出し方をしっかりと把握しましょう。清掃局や自治体が発行する資料をチェックし、有料で、かつ申込制になっていることを各自で再認識することが大切です。

また、誰か1人がルールを破ってしまうと、「私も私も」と守らない人が増え続けてしまいます。
そうならないためには不法投棄をさせない環境づくりも非常に大切です。
マンション敷地内での粗大ゴミの不法投棄を見つけたら、まずは管理人さんや管理会社に連絡し張り紙の掲示や、警告文の配布をしてもらいましょう。

粗大ゴミの「正しい処分方法」のモデルケースを紹介します。
※回収方法は自治体やマンション管理組合により異なりますのでご注意ください。
 ここでは、自治体に処分してもらう一般的な流れをご紹介します。

  1. ゴミ処理センターに回収を申し込む
    まずはゴミ処理センターに電話またはWEBから回収の予約をします。
    ゴミによって料金が変わりますので、料金についても確認しておくことをオススメします。
       ↓
  2. 「ゴミ処理券」を購入する
    申し込みができたら、「ゴミ処理券」を購入しましょう。
    ほとんどのコンビニで販売されていますので、回収料金に応じたゴミ処理券を購入してください。
       ↓
  3. 回収の時間までに指定場所にゴミを置く
    購入したゴミ処理券を粗大ゴミのわかりやすいところに貼り付けたら、マンションで指定されている場所に指定された日時までにゴミを運び、完了です。

2-4.臭いトラブル

【原因】

昨今、24時間ゴミ出しができるマンションが多くなっていることにより、可燃ゴミ(生ゴミ)の臭いがゴミ置き場に充満し、周辺にまで臭いがするケースが多くなっています。
ゴミ袋自体が破れていたり、袋の口の縛り方が緩かったりすると、生ごみの汁が垂れてしまい、臭いがひどくなってしまいます。

【予防法】

臭いを軽減させるためには、とにかく生ゴミの汁漏れを防ぐことが大切です。もちろんゴミを出す前に袋の口が隙間なくしっかりと縛れているか、ゴミ袋が破れたりしていないかなどを確認しましょう。
生ゴミを捨てる際には、この2つを徹底することで多くのマンションが臭いトラブルを解決できているようです。

  1. 水切りをしっかりして、ゴミからでる水分をなくすこと
  2. 水切りが難しい場合には、ゴミ袋を二重にして出すようにすること

また、予防法とは少し意味合いが異なるかもしれませんが、「マンションを購入する際に、ゴミ置き場から近い低層階の住戸を避ける」ということも1つの方法かもしれません。
ゴミ置き場に近ければ近いほど臭いの影響を受けかねませんので、購入時に敷地内のどこにゴミ置き場があるのかも確認しておくことをオススメします。


4.まとめ

ゴミ置き場

お住まいのマンションによって、ゴミ置き場の利用方法やルールは異なります。
自分だけがルールを正しく守っていても、誰かがルールを守らないと不信感が募ったり、トラブルに発展してしまう可能性もあります。

まずはマンションのゴミ出しルール、地域のゴミの出し方などをしっかりと把握するところから始めましょう。そして、今回ご紹介したようなトラブルが自分が住むマンションで起こらないようにするために、一人ひとりがルールを遵守して、より快適なマンション生活を送っていただければと思います。

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