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風呂敷使い方
くらしのヒント

”風呂敷バッグ”でサスティナブルな暮らしを始めよう。日常で便利な風呂敷の使い方

今年7月からのレジ袋有料化で再び注目を集めている「風呂敷」。日本で古くから使われていた風呂敷は、使い方次第で買い物・旅行・災害時など様々なシーンで役に立つ優れものです。
ひとつで何通りもの使い方ができる風呂敷は、まさにエコでサスティナブルな暮らしにピッタリ。ちなみに「サスティナブル」とは「持続可能な発展」と訳される言葉ですが、主に最近では自然にある資源を長く維持し、環境に負荷をかけないように生活することを指します。簡単に言うと「人も自然も、ずっと良い状態が続くように配慮し発展していくこと、またはその生活」ということ。

そんな風潮の中、最近の風呂敷は素材も柄もパワーアップ。伝統的な和柄に限らず、日常生活でも使いやすいポップでおしゃれなデザインが増え、使い方の幅もどんどん広がっています。今回は、シーンごとに役立つ風呂敷の使い方や、基本的な知識を紹介します。使い方ひとつで広がる「サスティナブルな暮らし」を発見してください。


まずは基本の結び方「真結び」を覚えよう

風呂敷を使うにあたって、まずは「真結び」という結び方を覚えましょう。「真結び」は作法として正式な結び方のひとつです。
使っている間は簡単にほどけませんが、手順に従うとどんなに結び目が固くても簡単にほどける魔法のような結び方なので、風呂敷をバッグとして使うなら是非とも覚えておきましょう。

結び方

  1. 左の角aを手前にして一回クロスさせます。

     
  2. 手前にあるaの角を内側に曲げbを奥から手前にaにかぶせるようにして結びます。
     
  3. 結び目が風呂敷と平行になっていれば成功。

ほどき方

  1. aの先端をb側に倒し、aの風呂敷が一直線になるようにします。
     
  2. 結び目を軽く持ってaを引き抜きます。

生活シーン別☆風呂敷の使い方

エコバッグにおすすめの使い方

風呂敷の注目度が一気に上がった、風呂敷の「エコバッグ使い」。ここでは、風呂敷を使う時に抑えておきたい結び方と、エコバッグとして使う時に便利な結び方を紹介します。

簡単、おしゃれ「しずくバッグ」

簡単に作れて、比較的大きな物も包める「しずくバッグ」。肩に掛けて持ち運びができるので便利。エコバッグとしてだけでなく、仕事のサブバッグとしても活躍しますよ。

しずくバッグ

作り方
  1. 表を内側にして三角にたたみ、角をひとつ結びに。反対側も同じように結びます。
     
  2. 結び目を内側に折り込み、風呂敷全体をひっくり返します。
     
  3. 1で合わせた角を真結びしてできあがり。
大きなものを包みたい時には
より大きなものを包みたい時には、風呂敷を裏返さず使ってもOKです。結び目をそのままデザインとして見せるので、可愛い雰囲気に仕上がります。コツは先に中身を入れてから結ぶことあとからものを入れるよりも、形が作りやすいですよ。

丸いものはお任せ「すいか包み」

丸い形の物や、大きさや形が不揃いの物をまとめたい時に利用しやすい包み方です。しずくバッグよりも口がしっかり閉じるので、中身の飛び出しを気にせず使えます。

すいか包み

作り方
  1. 中身を風呂敷の真ん中に置きます。
     
  2. 隣り合う角同士を真結びにします。このまま2つの結び目を持ってバッグとして利用することも可能です。
     
  3. 片方の結び目をもう一方の結び目の中に通します。通した方の結び目を持ち手にして運びます。

開け閉めできる「バスケット包み」

長めの持ち手と小ぶりな形がキュートな「バスケット包み」。開け閉めできるので日常使いのバッグとしても重宝します。

バスケット包み

作り方 
  1. 隣り合う角を一回結びます。この時結んだ先が長くなるよう、深く結びます。
     
  2. 1で結んだ角をねじり、輪っかを作るようにして先を真結びします。
     
  3. 反対側の角も1、2の順に結べば完成です。
     
  4. 開ける時は口部分を開き、閉じる時は持ち手部分を左右に引き、開け閉めします。

旅行やちょっとした外出に役立つ使い方

「包む」が本分の風呂敷は、着替えをまとめたり、お土産を包んだり、用途によって七変化してくれます。旅行の時に一枚持っていくと、大活躍間違いなし。

着替えを1日分にまとめるのに便利な「本包み」

本を持ち運ぶのに便利な「本包み」。これを応用して、旅行の時に子どもの着替えを一人分ずつまとめて包んでみてはいかがでしょう。いざ着替えさせる時に慌てずにすみますよ。汚れた服と新しい着替えを分けて一緒に持ち運びたい時にも利用できます。

本包み

作り方
  1. 着替えひとつ分+ゆとりを持たせた位置に着替えを置きます。
     
  2. 着替えを中央へ向かって回転させながら包んでいきます。
     
  3. 反対側も同じように包みます。
     
  4. 上下の角をかぶせながら、交差させます。
     
  5. 着替えの入っている部分を重ね、交差させた角を真結びしてできあがり。

手土産が粋に見える「びん包み」

瓶2本を包む方法です。お互いにぶつからず安全に運べますし、何より包みを持った姿が粋に見え、差し入れにぴったり。2リットルのペットボトルも包めます。

びん包み

作り方
  1. 瓶を2本風呂敷の真ん中に立てます。この時ぴったりくっつけるのではなく、少し余裕を持って置いてください。
     
  2. 対角線上に並ぶよう1の瓶を寝かせます。
     
  3. 手前の角を瓶にかぶせ、手前から巻いていきます。
     
  4. 巻き終わりの角が内側に入るように瓶を立てます。
     
  5. 上を真結びします。
     
  6. 結んだ先の長さに余裕があれば、余りの部分をねじって輪を作り、先を真結びすると持ち運びやすくなりますよ。

風呂敷が2枚あれば「リュック」もできる

風呂敷が2枚あると、より活用の場が広がります。
今回は、旅行の時に役立ちそうなリュックのつくり方を紹介します。荷物が増えてしまった時や、子どもが自分で持ちたい!とぐずった時などに試してみてください。

風呂敷リュック

作り方
  1. 風呂敷の一枚を棒状に、もう一枚を三角に折り、上を一回結びます。
     
  2. 1で結んだ部分に棒状にたたんだ風呂敷の中央を挟み、ずれないように真結びします。
     
  3. 棒状にたたんだ風呂敷と三角に折った風呂敷の左右の角をそれぞれ真結びします。
     
  4. 棒状にたたんだ風呂敷がリュックのひもになるように背負います。

防災時に知っておきたい使い方

風呂敷は、防災時にこそ、その底力を発揮すると筆者は考えます。とにもかくにも防災セットに一枚入れておくことをおすすめします。

避難時に、被る・覆う・身につける

自宅以外の場所で地震や水害などで避難しなければならない時、風呂敷があれば、身を守るためにひと役かってくれます。例えば、忍者の頭巾のように被って頭部の保護に。クッションになるようなものを挟めば、より安全に避難できます。口元まで覆えばマスクとしても活用できます。
また、貴重品などカバンの中身を風呂敷にくるみ体に巻いて固定すれば、両手がフリーな状態で避難できます。

避難所生活で役に立つ使い方

避難所での生活でも、風呂敷はこんな風に役に立ちます。ここでは、通常の荷物を運ぶ以外の使い方を紹介します。

  • 細長く折りたたんで包帯、止血帯、として使う
  • 骨折時の三角巾として使う
  • タオルを包んで枕カバー、クッションカバー代わりに
  • 毛布の首元に風呂敷をはさんで毛布を清潔に保つ
  • スペースの仕切りとして使う
  • 荷物や洗濯物など見せたくないものを覆う
  • 防寒着として羽織る、腰に巻く

他にも、ストレッチなどのストレスケアに使ったり、子どもの遊び道具として使ったり、アイデア次第で様々な避難所生活の場面で役に立ちます。


風呂敷の選び方

使いやすい大きさは90㎝のもの

風呂敷のサイズもさまざまありますが、エコバッグとして使いやすい大きさは約90㎝四方のもの。ミニバッグとして使うなら70㎝四方程度のものでもいいでしょう。

96cmと70cm四方の風呂敷
参考までに、96㎝と70㎝四方の風呂敷で、「バスケット包み」を作ってみました(70㎝四方の風呂敷は90㎝の物を折って使用しています)。

バスケット包み
左の96㎝の風呂敷にはバスタオルを2枚、右の70㎝四方にはフェイスタオル2枚を入れています。持ち手の長さによって容量は変わりますが、見た目にはだいたいひと回りちょっと差がつく感じですね。

普段使い用には「洗える素材」を選ぼう

日常的に風呂敷を使うなら、お手入れが簡単であることも大切なポイント。洗濯機でも洗える、綿やポリエステル、ナイロン製のものがおすすめです。
結びジワがつきにくく取れやすい、表面がツルっとしていて結びやすいことを考えると、ポリエステルやナイロン製の物が綿のものより使い勝手がいいかもしれません。

防災用には撥水タイプがベスト

風呂敷には機能が付加されたものもあります。防災用の風呂敷を撥水タイプにしておくと、雨除けや給水バッグなどに活用しやすくなります。直接水が貯められる、超撥水タイプなるものも売られています。


まとめ

さまざまな生活シーンでの風呂敷の使い方を紹介しました。シンプルだからこそ活用の幅が広がる風呂敷の可能性を感じられた方も多いと思います。サスティナブルな暮らしの一歩を、ぜひ風呂敷を使うことから始めてみてください。

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