新学年や新学期には、ピカピカの勉強道具でスタートを切りたいですよね。
鉛筆や消しゴムのような消耗品は新しいものを下ろせばいいですが、学年を経て使う教材や学習道具は買いなおすのも一苦労。汚れたらすぐに落とすのがベストとはわかっていても、ついついなおざりになってしまうご家庭も多いと思います。
今回は、小学校で必須の子どもの学習グッズの中でも、学年をまたいで使用するもののお手入れ方法をジャンル別にご紹介します。
使う道具も身近なものばかり。自宅に持ち帰る学校の長期休暇中の好機に、ぜひお子さんと一緒にトライしてみましょう!
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毎日使う教材(ランドセル・筆箱・下敷き)のお手入れ
毎日使う教材は、毎日使うからこそ小まめな掃除が難しいうえに汚れも蓄積されがちです。
使わない時期こそお手入れの絶好のチャンス! 中身の入れ替えもかねて、スッキリ汚れを落としていきましょう!
ランドセル
6年間の付き合いとなるランドセルは、外側は手垢汚れ、内側は鉛筆の汚れが付着しがちです。
ランドセルのお手入れで注意しなければならないのが、使用されている素材が人工皮革か本革か。それによってお掃除方法が変わってきます。
用意するもの
- 桶
- 水(1L程度)
- 台所用洗剤
- ふきん(本革の場合は2枚)
- ≪本革の場合≫革製品用クリーナー
手順
- カバーをしている場合は外し、中身をすべて取り出したら、ランドセルを逆さにして底を軽く叩いてゴミやほこりを落とす。
- 桶に水を入れ、台所用洗剤を1~2滴垂らしてそっと混ぜ、ふきんをくぐらせて固く絞り、ランドセルの内側をやさしく拭く。
- <人工革の場合>同じふきんでランドセルの外側をこすりつけないようにやさしく拭く。
<本革の場合>乾いたふきんに革製品用のクリーナーをとり、ランドセルの外側をシミにならないよう手早く力を入れずに丸く拭く。 - 風通しのよい日陰で半日ほど乾かす。
人工革の場合、洗剤液での水拭きだけでOKです。皮と思って皮革クリームなどを使ってしまうとシミや劣化の原因になるので避けましょう。
本革の場合、水濡れは大敵です。外側に撥水加工を施しているものもあるので洗剤液ではなく革製品用クリーナーを使うようにしてください。
プラスチック製の筆箱
鉛筆汚れで真っ黒になることが避けられない筆箱。オーソドックスなプラスチック製の筆箱は凹凸も多いので、道具にひと手間加えるのがポイントです。
用意するもの
- メラミンスポンジ(キューブ型)
- カッター
- ふきん
- 桶
- 水(1L程度)
- 台所用洗剤
手順
- 蓋を開いて逆さまにし、軽く叩いて隙間に入り込んだ消しゴムカスを落とす。
- メラミンスポンジの1つの面に、カッターで3mm間隔の切り目を入れる。
- メラミンスポンジを軽く濡らし、筆箱をなでるように擦って汚れを落とす。鉛筆を入れる凹凸部分は、切り目を入れた面を使ってこする。汚れた水がたまったら、都度ふきんで拭く。
- 桶に水(1L程度)を入れ、台所用洗剤を1~2滴垂らしてそっと混ぜる。汚れを洗い落としたふきんを水にくぐらせて固く絞り、筆箱全体を拭き上げる。
- 風通しのよい日陰で半日ほど乾かす。
布製のペンケース
学年が上がるにつれ、ファッション性の高いファスナーのついた布製ペンケースを好む子も増えてきます。
布製の場合は汚れが繊維の間に入り込むため、石鹸と歯ブラシを使ってお手入れをします。
用意するもの
- 洗濯用固形石鹸
- 歯ブラシ(使用済みのものでOK)
- 水
手順
- 蓋を開けて逆さまにし、軽く叩いて消しゴムカスを落とす。可能であれば、表裏を逆にしておく。
- ペンケースを水に浸し、洗濯用固形石鹸を汚れが目立つ箇所にこすりつけ、歯ブラシで軽くこする。
- 最後に全体をもみ洗いし、水が泡立たなくなるまですすぎを繰り返す。
- 軽く絞ってから、風通しのよい日陰で乾かす。
下敷き
鉛筆汚れは酸性なので、アルカリ性の住宅用洗剤を用いることで汚れを浮かせて取ることができます。
下敷きの表面はキズが多いため、細かな溝に入り込む液体の洗剤を使ったお手入れがおすすめです。
用意するもの
- アルカリ性の住宅用液体洗剤(アルカリ電解水、セスキ炭酸水、重曹水など)
- スポンジ
- ふきん
手順
- テーブルに紙やラップなどを敷き、そのうえに下敷きを置く。
- 全体にアルカリ性の住宅用液体洗剤を吹きかけ、スポンジで軽くこする。
- ふきんで拭きとる。
- 裏返して2~3を繰り返す。
- 風通しの良い日陰で乾かす。
表面がニスなどで塗装されたテーブル等にアルカリ剤が触れると塗装がはがれる恐れがありますので注意してください。
図工教材(絵の具セット・クレヨン)のお手入れ
図工の授業を思いきり楽しんだことが、ありありとわかる絵画教材。絵の具やクレヨンは、使い込むほどに道具にさまざまな色が付着しがちです。
思うような色使いができるようにするためにも、汚れはしっかりと落としておきましょう。
絵の具パレット
絵の具のパレットは、顔料が表面の目に見えない凸凹に入り込むため、こすっただけではなかなか汚れを落としきることはできません。
そんなときに活躍してくれるのが「消しゴム」です
用意するもの
- 消しゴム
- ふきん
手順
- パレットを水洗いして絵の具の残りや汚れをなるべく取り除き、完全に乾かす。
- 消しゴムで少し強めにこする。
- 消しゴムのカスを落としたら、乾いたふきんで細かなカスを拭いて落とす。
絵の具筆
きれいなタッチはきれいな筆先から。絵の具が根元に残っているとボサボサや抜け毛の原因にもなります。
きちんと手入れをすることで6年間買い替えることなく使うことも可能です!
用意するもの
- 水を張ったトレイ(浅めのタライ等でもOK)
- 無地のタオル(または雑巾)
- ピンチハンガー
手順
- トレイに水を張り、筆を傾けて根元をトレイの底に軽く押し当て、絵の具を染み出させる。
- タオルの上に筆を置き、筆先を包むようにして軽く絞る。
- 絵の具がタオルに染み出なくなるまで1~2を繰り返す。
- 筆先を整え、ピンチハンガーに筆先を下向きにして吊るし、風通しの良い日陰に干す。
クレヨン
プラスチック製のトレイの中に散らばるクレヨンの汚れは、ベビーオイルやクレンジングオイルで取り除くことができます。(木製・紙製のトレイは油染みができるのでNG)
用意するもの
- ベビーオイル(またはクレンジングオイル)
- コットンパフ
手順
- クレヨンをトレイから出し、ベビーオイルをしみこませたコットンパフでトレイの汚れをぬぐう。
- クレヨンの表面を、ベビーオイルをしみこませたコットンパフでなでるようにぬぐう。
習字教材(筆・すずり)のお手入れ
学習教材の汚れの代表格といえば習字用具です。真っ黒な汚れは乾いてしまうととてもガンコ!道具も多岐にわたり、それぞれの手入れ方法も異なります。
その中でも必ず手入れが必要な筆とすずりの掃除方法をピックアップします。
筆
使い終わってすぐ水洗いをすればいいのですが、うっかり洗いそびれるとカチカチに……。
一度固くなってしまった筆は、墨を溶かすのに時間がかかります。じっくり取り掛かりましょう。
用意するもの
- 空きペットボトル
- 洗濯バサミ
- 水
- タオルか雑巾
- ピンチハンガー
手順
- 筆の軸の部分についた墨を流水で洗い流す。
- ペットボトルに水を八分目まで注ぎ、筆を入れ、穂首(筆の毛の部分)がしっかり水に浸かり、かつペットボトルの底に付かない高さに調整し、洗濯バサミで挟んで止める。
- 時折筆を揺らして墨の溶け具合を確認しながら、穂首が柔らかくなるまで置く(状態により1~7日くらい)。
- 穂首が柔らかくなったら、筆をペットボトルの中でやさしく振って洗う。タオルの上に筆を置き、穂首を包むようにして軽く絞る。墨が出なくなるまで水を取り替えながら繰り返す。
- 墨が出なくなったら命毛(筆の穂先のいちばん長い毛)に沿うように形を整え、筆先を下にしてピンチハンガーで挟み、風通しの良い日陰に干す。
すずり
すずりは残った墨を捨ててから持ち帰るため、筆ほどの困った事態にはなりづらいですが、やはりきれいに洗ったほうが万全です。
用意するもの
- バケツ
- 水
- スポンジ
手順
- バケツの中にすずりを置き、完全に浸るまで水を入れる。
- 30分~1時間くらい置く。
- スポンジで軽くこすって墨を落とす。
- 汚れがなくなるまで水を取り替えながら水洗いを繰り返す。
- 風通しの良い日陰に干す。
指先に墨がしみこむと落ちづらいので、気になる場合はニトリル手袋などで手を保護してから洗いましょう。
きれいになるだけじゃない!教材や道具を手入れする3つの効果
「面倒くさいな……」と見ないふりをしてしまいがちな教材のお手入れですが、きれいになって気持ちいい、物持ちがよくなって節約になるといったこと以上のメリットもあるんです。
きれいな道具で集中力アップ
人が感覚から得る情報のうち、視覚は80%を占めるといわれています。汚れが目につくとそちらに注意がそれてしまい、物事への集中が切れがちに。
ただでさえ集中力が途切れやすい子どもの場合、手元にある文具や教材があちこち汚れていると、その頻度が上がってしまいます。
きれいな環境にすることで集中を削ぐ因子を減らし、少しでも学習に取り組みやすくしてあげましょう。
大切に使う心を養って所有物に愛着を
教材の手入れは細々した作業も多く、面倒に感じて後回しにしがちです。
けれども、時間をかけて掃除をし、その手間を知るほどに「大切に使おう」「汚さないようにしよう」という気持ちが湧くものです。
また、同じものを長く使うことでその道具に関わる思い出も積もっていきます。物に対する親しみ、つまり愛着が生まれて物を大切に使う心を養うことができるのです。
単純作業でモヤモヤやストレスをリセット
事務仕事で大量の書類のシュレッダーかけをしたときや編み物をしたときなど、次第に没頭して、終わるとなんだか頭がスッキリしたことはありませんか?
初めは何となく始めた作業でも、続けるうちにだんだん気分が乗ってくる現象のことを「作業興奮」といいます。
動作を伴う作業を始めてから5~10分後、やる気を引き出して集中力をアップさせる神経伝達物質であるアセチルコリンが脳内に分泌されることによって起こる状態です。
また作業が終了すると、今度は快感や多幸感を与えるドーパミンが分泌され、達成感とやる気が湧いてきます。
気分が晴れないときや、イライラするとき、「きれいになった」という結果が見て取れる教材や文具の手入れは、お手軽なやる気スイッチの入れ方になります。
まとめ
腰が重い教材のお手入れですが、ご紹介したような家にあるものでできるお手入れ法であれば、きっかけがあればすぐに取りかかることができます。
子どもと一緒に手順を追えば、達成感も2倍!マンツーマンでしっかりやり方を伝授してあげれば、次は子供一人ででもお手入れを楽しんでくれるかもしれません。
使い慣れた教材をきれいにお手入れして、気持ちも新たに学校生活を迎えましょう!
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