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フローリングカラーは重要?選び方のポイントと注意点

新築マンションに住み替えを考えるとき、インテリアや内装が気になる人は多いでしょう。一度決めてしまったら交換しづらいこともあり、フローリングや建具、壁紙は何を選んだらよいのか悩んでしまいますよね。

今回は、悩みの中でも特に多い、フローリングカラーについて解説していきます。フローリングカラーはどのようなポイントを意識して選べば良いのか、ぜひ参考にしてください。


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なぜフローリングカラーが重要なの?

フローリングはお部屋全体を占める面積が大きいため、その色カラーはインテリアの中でも重要な要素です。フローリングカラーの効果や特性は意外と暮らしに影響し、例えば床の汚れが気になったり、お部屋が狭く感じたりする可能性があります。なんとなく決めてしまうと、住み始めてから後悔するかもしれません。

逆に、フローリングのカラーをしっかり考えて決めれば、家具やインテリアも買い足しやすくなり、日常生活の満足度も高まるでしょう。ここでは、フローリングカラーが重要な理由を解説します。

部屋の印象に影響する

フローリングのカラーは、お部屋の印象を大きく左右するため重要です。私たちは日常生活の中で、色の影響を感じ取っています。例えば、明るい色のフローリングは清潔感と広さを感じますし、暗い色のフローリングは都会的で重厚感のある雰囲気を演出してくれるでしょう。今後のインテリアを計画するとき、自分はどのようなイメージに近づけたいのかを意識してみてください。

壁紙や建具との相性

壁紙や建具(ドアなど)といった内装材との相性の点で、フローリングカラーは重要です。ドアなどの建具、壁紙やキッチンカウンターなどは、フローリングの色を決めるうえで意識すべきポイントとなります。

マンションでは、フローリングの色と建具や壁紙の色合わせがセットになっているものもあります。いくつかのカラーパターンから、理想に近いものを選ぶことができるでしょう。

インテリアテイストとの相性

フローリングカラーは、インテリアテイストと密接に関係し、お部屋全体の雰囲気を大きく左右します。家具・インテリアテイストとの適切な組み合わせが、理想のお部屋づくりに欠かせません。適切なインテリアコーディネートによって色の相性を修正していくことは可能ですが、最初から相性の良いフローリングカラーを選んでおくほうが良いでしょう。例えばナチュラルインテリアを理想とするなら、フローリングのカラーも明るめのナチュラルな色を選んでおけば、家具のコーディネートがスムーズに進みます。

お手入れにも影響する

フローリングカラーは、お掃除やメンテナンスにも影響します。ワイパー掛けや掃除機掛けの頻度、ワックス掛けなど、フローリングのお手入れに関わるため重要です。

例えば、細かな擦り傷は明るい色のフローリングの色なら目立ちにくいですが、暗い色だと目立ちやすくなります。また、明るい色のフローリングの場合、綿埃(わたぼこり)が目立ちにくいのですが、暗い色だと目立つというデメリットがあります。

しかし一方で、住人やペットの抜け毛の色もフローリングカラーに影響します。髪の抜け毛が黒やダークブラウンであれば、明るい色のフローリングでは目立ち、暗い色のフローリングであれば目立たないでしょう。


フローリングカラーの種類

フローリングカラーは、メーカー毎にたくさんの種類があります。ここでは、一般的なマンションに採用されている代表的なカラーの系統を解説します。以下を理解しておけば、カラーを検討する際に困らないでしょう。

フローリングカラーの種類特徴
ナチュラル系お部屋を明るく穏やかな印象に。傷が目立ちにくい。
ホワイト系スッキリ広く見える。ホコリは目立ちにくいが掃除はこまめに。
ブラウン系温かく落ち着いた印象に。色んなインテリアテイストに合う。
ダークブラウン系重厚感や高級感のあるお部屋に。狭く感じるデメリットも。
グレー系洗練されたおしゃれな雰囲気に。中間色でバランスが取りやすい。

ナチュラル系

<画像提供:大日本印刷株式会社>

ナチュラル系のカラーは、お部屋の印象を明るくします。木製家具やホワイトカラーの家具など、穏やかで温かみのあるインテリアとの相性がとても良い色です。多くの家具ブランドやインテリアショップで木製家具やホワイトカラーの家具が販売されているので、家具の購入時に豊富な選択肢から好みのデザインを選ぶことができます。

ホワイト系

<画像提供:大日本印刷株式会社>

ホワイト系のカラーは、お部屋を広くて清潔感のある雰囲気にします。ホコリは目立ちにくいのですが、食べこぼしなどは目立つので掃除はこまめに行いましょう。濃い色の家具を設置した場合、色のコントラストが強く出るため、都会的でシックな印象にすることもできます。

ブラウン系

<画像提供:大日本印刷株式会社>

ブラウン系のカラーもナチュラル系と同じく、色んな家具との相性が良いでしょう。ナチュラル系よりも落ち着いた印象になります。また、傷が目立ちにくいという点もメリットです。中間色なので、ホワイトとブラックどちらの色の家具とも合わせやすいでしょう。

ダークブラウン系

<画像提供:大日本印刷株式会社>

ダークブラウン系のカラーは、重厚感や高級感を感じさせます。収縮色と呼ばれ、お部屋が狭く感じてしまいますので、カーテンやラグ、壁紙などでバランスを取りましょう。ホコリが目立ちやすいというデメリットがありますが、高級感を重視したいインテリアの場合、ダークブラウンはおすすめです。

グレー系

<画像提供:大日本印刷株式会社>

グレー系のカラーは、洗練さと優しさを感じられる色です。ガラスやモルタルなどの木材以外の家具とも相性が良く、おしゃれな雰囲気が作りやすいです。中間色なので色のバランスが取りやすく、さまざまなインテリアテイストに対応できるのがメリットです。


【インテリアスタイル別】おすすめのフローリングカラー

フローリングカラーで悩んだ場合は、まず理想とするインテリアテイストを決めることが近道になります。ナチュラルインテリアやモダンインテリアなどインテリアテイストを決めておけば、逆算してフローリングカラーを決めることが可能です。

インテリアスタイルおすすめのフローリングカラー
ナチュラルインテリアナチュラル系、ホワイト系、ブラウン系
モダンインテリアブラウン系、ダークブラウン系、グレー系
ヴィンテージインテリアブラウン系、ダークブラウン系
北欧ナチュラル系、ホワイト系、グレー系
和モダンナチュラル系、ホワイト系、グレー系
ジャパンディナチュラル系、ホワイト系

ナチュラルインテリア

ナチュラルインテリアは天然素材の家具、ホワイトやベージュなどのインテリアアイテムを使用したインテリアテイストです。フローリングカラーはナチュラル系、ホワイト系、ブラウン系が特に相性が良いでしょう。パイン(松)、オーク(楢)、ビーチ(ブナ)などのライトブラウンの木材を使用した家具、白塗装の家具、手触りの良いラグなどがおすすめです。

モダンインテリア

モダンインテリアは、洗練さと機能美が特徴の現代的なインテリアテイストです。フローリングカラーは、ブラウン系やダークブラウン系、グレー系をおすすめします。

木材だけでなくガラスやモルタル、金属を使用した家具もよく合います。直線的で無駄のないデザインを意識しましょう。モダンインテリアは、高級ホテルの客室やロビーでも多く採用されています。

ヴィンテージインテリア

ヴィンテージインテリアは、流行に左右されないマスターピースや、古くなっても経年変化を楽しむことができるインテリアです。ブラウン系やダークブラウン系のフローリングカラーと相性が良いでしょう。時間と共に成長するレザーソファ、アンティーク家具、100年以上デザインが変わらないオリエンタルラグなどで構成されています。

北欧

北欧インテリアはデンマークやフィンランドなど、北欧の国々で愛されてきたインテリアスタイル。フローリングカラーは、ナチュラル系やホワイト系、グレー系のフローリングカラーがおすすめです。現地で採れる白木を使用した家具、日照時間が少ないことから自然界をモチーフにした優しい色使いのファブリックが特徴で、キャンドルなど灯りを楽しむ文化もあります。

和モダン

和モダンスタイルは和風とモダンをミックスさせ、畳や和紙の照明、杉や桐など木材を使用した工芸品などを、現代の暮らしに溶け込ませたスタイルです。フローリングカラーはナチュラル系、ホワイト系、グレー系が合うでしょう。和室でなくても、日本の伝統的なデザインを取り入れつつ、機能的にインテリアを楽しむことができます。

ジャパンディ

ジャパンディスタイルは「Japan(和風)」と「Scandinavian(北欧)」を融合させた、最近流行しているインテリアスタイルです。シンプルな和の要素を、有機的で優しい北欧スタイルにミックスしています。おすすめのフローリングカラーは、ナチュラル系やホワイト系です。北欧スタイルのインテリアをベースにしながら、日本の伝統色を使用したり和紙の照明を飾ったりすることで、ジャパンディスタイルを構築していきます。


フローリングカラーで失敗しないための注意点

フローリングカラーで失敗しないための注意点をご紹介します。フローリングを施工してしまうと後から交換することは難しいので、このポイントは必ず意識しましょう。

お部屋の全体的な仕上がりをイメージする

お部屋全体のインテリアイメージをよく考えておきましょう。明るい印象か落ち着いた印象にしたいのか、方向性だけでも決めておくと決断がスムーズになります。そのために、インターネットの画像検索、インスタグラムやピンタレストなどの画像SNSは、イメージ固めに非常に有効な方法です。検討しているフローリングカラーのインテリア画像を収集し、よく検討しましょう。

また、内覧したモデルルームと実際に住む家では、下記のような条件が違うことを覚えておいてください。

  • 日照条件
  • モデルルームの家具配置
  • 照明・ラグ

これらの条件はモデルルームと実際に住む家では違います。条件が変わると、同じフローリングカラー、同じ間取りを選んだとしても、お部屋の印象は変わります。モデルルームは全体的な仕上がりがイメージできる参考として捉えるようにしましょう。

インテリアや壁紙等とのバランスを考える

インテリアや壁紙など、お部屋を構成する要素はフローリングカラー以外にもあります。

  • 家具のデザイン、サイズ
  • 壁紙
  • 照明の位置、数
  • カーテンの色
  • 観葉植物、鉢カバーのデザイン

フローリングの色選びで失敗しないために、これらの要素とのバランスを考えておきましょう。

例えば、すでに黒のレザーソファの設置が決まっているなら、フローリングカラーは馴染みやすいようにダークブラウン系にする。あるいは、北欧の名作チェアを買い揃えていく計画があるなら、フローリングカラーはナチュラル系にするなどです。

色だけでなく質感やデザインも確かめる

フローリングカラーはとても重要な要素ですが、色だけでなく質感や木目も確認しておくとより満足度が高まります。以下のようなポイントに注目することは、フローリング選びの参考になります。

  • 触り心地
  • 木目
  • 横幅

最近はWEBサイトでフローリングのカラーシミュレーションが出来るようになりました。シミュレーションは大変便利ですが、質感や木目といった細かな部分までは確かめられません。

フローリングには無垢材フローリングと複合フローリングがありますが、それぞれ触り心地が違います。無垢材フローリングは天然素材そのものの触り心地で、密度の高いしっかりした質感と、ホッとするような天然木の安心感のある素材です。一方、複合フローリングはコストを抑えつつ木の風合いを楽しめますが、素材は軽くて表面がツルツルしています。

また、フローリングは木目も意識しましょう。木目の存在感が強いものは、よりナチュラルで温かみを感じさせます。そして、木目の少ないデザインのフローリングは、よりシンプルな印象になるでしょう。

さらに、フローリング材は横幅に種類があります。一般的な横幅の規格は150mm前後ですが、標準サイズよりも狭いものや広いものがあり、この違いは見た目に影響します。横幅の狭いフローリングは敷き詰めたときに線が多くなるので、賑やかな印象になるでしょう。逆に、横幅の広いフローリングは線が少なくなるので、ゆったりとした印象になります。

フローリングの質感やデザインは、パソコンやスマホの画面上では想像しづらいものです。そのため、可能な限り実物を確かめておくことをおすすめします。

大きなサンプルで確認する

実物を確認することは前述しましたが、その際に可能であれば、大きなサンプルで確認しましょう。例えば、フローリング材によっては木目が大きく目立つものもあります。小さなサンプルでは気にならなかった部分も、実際に見るとうるさく感じる場合があるので注意してください。

大きなサンプルを手に入れておけば、家具専門店やインテリアショップに訪問する際に持参して、購入検討の家具との色合わせに使うこともできるでしょう。サンプルは、長さ20cm以上の大きさがあれば理想的です。

生活スタイルをイメージして選ぶ

フローリングカラーを選ぶ前に、実際の生活スタイルをイメージしましょう。理想のライフスタイルを持つことは大切ですが、実際に生活を始めたときにどのようになるのか、リアルに想像してみてください。そうすれば、フローリングカラーの選択に役立つはずです。

例えばペットを飼うことを予定している場合、毛が落ちて目立つだろうということが想像できます。また、小さな子どもがいるご家庭なら、床に傷や凹みがつくかもしれないといった具合です。抜け毛が目立ちづらい色、傷が目立ちづらい色は前述しましたが、起きるかもしれないトラブルに事前に対処しておけば、フローリングカラー選びに失敗したと感じる機会は減るでしょう。

壁紙や建具とセットになっている場合もある

新築マンションの内装には、カラーセレクト(カラーオプション)と呼ばれるオプションで選択肢が複数用意されている場合もあります。あらかじめ、インテリアコーディネーターが最適な組み合わせを選んでおり、セット内容として以下のようなアイテムが含まれます。

  • フローリングの色
  • 建具の色
  • キッチン天板やキッチン・洗面化粧台の扉の色
  • 壁紙の色

こうした内装の色がホワイトパターン、ナチュラルパターンといった名称で複数用意されており、その中から選ぶことが可能です。事前に決めておいた好みのインテリアテイストや、ライフスタイルから選びましょう。ただし、カラーセレクトの内容は変更することはできません。


まとめ

私たちは無意識のうちに視界に入るインテリアの色の影響を日々受けているため、フローリングカラーはとても重要です。フローリングはインテリアの中でも大きな面積を占めるので、カラー選定は慎重に決定しましょう。

おすすめの選び方のポイントは、理想のインテリアイメージから決めていくことです。イメージを固めるためには、インターネットの画像検索やSNSの活用をおすすめします。ここではフローリングカラーを5種類に大別しましたが、それぞれがインテリアに与える影響や、お掃除などの機能面も忘れてはならないポイントです。

それでも迷ってしまい、色んなフローリングカラーを目で確かめたいと思う方もいるでしょう。そんなときには、さまざまなサイトで提供されているカラーシミュレーションを利用してみてください。フローリングの色が変わることで、視覚的にどんな影響があるのかがわかるでしょう。

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