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これだけは揃えておきたい!いざという時の防災グッズリスト

いつどこで起こるかわからない自然災害。将来、必ず来ると言われている首都直下型地震や南海トラフ地震の心配もあり、どの地域にお住まいの方も防災に対する意識を持ってらっしゃるのではないかと思います。

いざという時のために備えておきたい、という人が増えていますが、実際のところどんな防災グッズをどれだけ備えておけば安心できるのでしょうか?

ここでは、防災グッズを揃えるにあたっての考え方から、最低限必要なものをご紹介いたします。


防災を考えるはじめのステップ~家の耐震性能の確認~

ひとくちに防災グッズといっても、状況によって必要なものが変わってきます。

飲料水や食料品、防寒具等はいずれの状況でも必要になるのですが、
震度6強〜7の地震に見舞われた時、実は住む家の状態によって、準備しておかなければならないものが違ってくるのをご存知でしょうか?

例えば、免震構造などの対策が充分に施されているタワーマンションなどは、そうでない建物と比べて全壊となる可能性は低いので、自宅で避難生活を送ることができる一方、高層階に住んでいる場合、エレベーターが使えないので物資不足に陥りやすい、といったことが考えられます。

反対に、耐震性能が低い家屋に住んでいる場合、状況を見て逃げ出す必要があるのですが、その時何を持ち出すか、緊急を要するために厳選して準備しておく必要があります。

防災を考えるはじめのステップとして、自分の家の性質や耐震性能を理解しておきましょう。

耐震診断については、専門家に依頼する前に、自分で簡単に家を診断できる方法があります。
日本建築防災協会が発行しているセルフチェックシートを使って、10個の質問に答えるだけで簡単に木造家屋の耐震性能を計ることができます。
誰でもできるわが家の耐震診断:
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/files/2013/11/wagayare.pdf
(監修:国土交通省住宅局 編集:財団法人日本建築防災協会)


自宅で避難生活が可能な場合

先ほどご紹介したとおり、タワーマンションなど耐震性能が優れている建物で、地盤の状態も良好な立地であれば、自宅での避難生活が可能となります。食料、衣類、下着類、食器類、寝具などの生活用品が使えることで、備える種類も少なくすみます。電気・水道・ガス等のライフラインが止まる事に対応するための準備を中心に揃えていきましょう。

自宅避難生活で必要な防災グッズリスト

 トイレ用品(洋式便器にはめるビニール袋、中に固化剤、吸収剤入りのものが便利)
 非常食(煮炊きしなくても食べられるものを、最低家族の3日分用意する)
 飲料水(出来れば1週間分…3L×7日×人数分)
 食料品(米・乾麺・インスタント食品・野菜など)3日分以上
 携帯用ガスコンロ
 懐中電灯
 ローソク、マッチ、ライター
 現金(100円玉、10円玉を多めに)
 携帯電話充電用手動発電機付きラジオ
 消火器
小型発電機
 その他場合によって(生理用品、医薬品、介護グッズ、ペット用品など)


家屋の倒壊等の恐れがあり、屋外へ避難される場合

まず大事なのは、地震発生直後の身を守ることです。倒壊で下敷きにならないように家屋の補強工事を、長い時間を過ごす寝室・居間を優先的に施しましょう。

そして防災グッズは、次の2種類を準備しておく必要があります。

  1. 地震時すぐに持ち出せる緊急避難用防災グッズ
  2. 避難所の生活で必要な防災グッズ(地震が落ち着いた後に、一度家に帰り再度持ち出す)

すでに防災グッズを準備されている方の中には、この2種類を混同しているケースがよくありますが、実は必ず分けて用意することが重要で、内容物も保管する場所も異なってきます。

次章よりそれぞれの具体的な中身をご紹介していきます。

1.地震時すぐに持ち出せる緊急避難用防災グッズリスト

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大きな地震が起きた時、一番大切なのは荷物より身の安全の確保です。重い荷物を持ってもたもたしている間に逃げ遅れてしまっては本末転倒です。

緊急避難用防災グッズは、避難所に安全にたどりつき、半日~一晩を過ごすために最低限必要なものを入れます。
避難を最優先に、背負って走れる(女性で4~5キロ)を目安に詰め込んでいきましょう。

また、緊急避難用防災グッズを詰め込む非常用袋は、両手が使えるようにリュックサック等、後ろに背負えるもの、また目立ちやすい色(赤やオレンジなど)をチョイスすると良いでしょう。

保管場所ですが、いつでも持ち出せるよう玄関の近くに、それに加えて各個人の寝室ごとにもあればベストです。

以下に、最低限必要なものを中心に緊急避難用防災グッズをまとめました。

 飲料水(500mlペットボトル2~3本)
 非常食(菓子類・ゼリー状の食品等、火やお湯を使わなくても食べられるもの)
 医薬品(消毒薬、三角巾、胃薬、解熱薬など)
 衣類(防寒具)
 ホイッスル
 懐中電灯
 携帯電話充電用手動発電機付きラジオ
 現金(100円玉、10円玉を多めに)
 ローソク、マッチ、ライター
 ビニールシート
 雨具(レインコート)
 ナイフ、ハサミ
 軍手
 タオル(大小)
 ウェットティッシュ
 マスク
 ビニール袋
 筆記用具
 くつ(底の厚いもの)
 防災ずきん(ヘルメット)

上記に加えて、防災バッグに入れられない以下のものを一緒に持ち出すようにしましょう。
(普段の保管場所を防災バックの中もしくは近くにしておくとなお良いです。)

 身分証明書(運転免許証等)
 印鑑、保険証、預金通帳等の貴重品
 携帯電話、スマートフォン

 

2.避難所の生活で必要な防災グッズリスト

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避難所の生活で必要な防災グッズは、倒壊しても取り出しやすい所、外の物置やマンションの場合には玄関先に置いておきましょう。

避難場所や屋外での生活を余儀なくされるので、家が大丈夫な場合に比べて多くの備蓄準備品が必要となります。
数日は学校の体育館でも仕方がありませんが、家の保安・共同生活のストレス等を考えると、自宅近くでのテント生活も視野に入れ、テント・マット等から食器や箸に至るキャンプ用品から生活用品まで、広範な備蓄品が必要となってきます。

 飲料水(出来れば1週間分…3L×7日×人数分)
 非常食(煮炊きしなくても食べられるものを、最低家族の3日分用意する)
 食料品(米・乾麺・インスタント食品・野菜など)3日分以上
 携帯用ガスコンロ
 懐中電灯
 電池
 ランタン、ローソク、マッチ、ライター
 現金(100円玉、10円玉を多めに)
 携帯電話充電用手動発電機付きラジオ
 トイレ用品(組み立便器・事後処理のビニール袋、固化剤、吸収剤等)
 皿、コップ、箸、フォーク、スプーン
 缶切り
 ラップ、アルミホイル
 鍋
 歯ブラシ
 髭剃り用具
 洗剤
 物干ロープ
 タオル
 ティッシュペーパー
 マスク
 ドライシャンプー
 衣料(下着・上着・防寒着等)
 毛布・枕・寝袋
 使い捨てカイロ
 ブルーシート
 ビニール袋(数種類のサイズがあると便利)
 サバイバルナイフ
 軍手
 ガムテープ
 傘・雨具
 アイマスク、耳栓
 時計
 医薬品、救急用品
 鍵のかかる貴重品入れ・盗難防止用ワイヤー鍵
 筆記用具
 その他場合によって(生理用品、医薬品、介護グッズ、ペット用品など)

しばらく避難所での生活を余儀なくされそうな場合

 家族キャンプ用品セット(雨風寒さ視線をさえぎる広さの寝場所と寝具、トイレ・炊飯用品 etc)


まとめ

防災グッズは揃えたらそれでOKではありません。定期的な中身の点検・見直しが必要です。
防災グッズの管理方法としては「ローリングストック方式」をおすすめします。

ローリングストックとは、新旧を回転させるように蓄えることを意味します。日常的に古いものから消費しておくようにすると、いざという時の賞味期限切れや使用期限切れを防ぐことができるほか、非常時に使い慣れたもの、食べ慣れたものと、そうでないものでは、避難生活を送る上でのストレスの度合いも違ってきます。

いざという時に困らない、何よりも大切な命を守るために、出来る限りの準備をしておきましょう。

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