再確認しましょう。住まいの防災設備と防災意識

日本は台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国です。国土の面積は全世界のたった0.28%しかありませんが、世界中で発生したマグニチュード6以上の地震のうち、約20.5%が日本で起こり、世界中の活火山の内7.0%が日本にあります。また、全世界の災害で受けた被害総額の約11.9%が日本の被害額が占めます。

このように、日本は世界でも災害の割合が非常に高い国と言えます。

そんな災害が多い日本。人々の防災意識は年々高くなっています。
特に不特定多数が生活をするマンションの「防災設備」は、より精密になっているのです。しかし、その防災設備を理解して生活している人はどのくらいいるでしょうか。そこで、今回はマンションの防災設備、特に火災、地震に関する設備について詳しく解説していきます。
これを読むと、いつ起きるか分からない災害に万全の準備ができるようになると思います。

1.火災に対する防災設備

建物およびその居住者や利用者を安全に災害から守るために設ける設備の総称を防災設備と言いますが、一般には火災を対象として設ける防火設備 (法令上では消防用設備などという) をさすことが多くなります。

火災報知器等の住宅用防災機器の設置義務に関しては、消防法にて義務化され、さらに年2回の機器点検と年1回の総合点検や報告義務が義務付けられています。しかし、それ以外の管理方法までは、定められていません。

重要なのは、いつ来るか分からない災害が起きた場合に、機器が正確に感知し避難を円滑に進める事です。火災報知機は「10年」を目安に交換が必要です。交換時期はブザーや音声などでお知らせする機器もありますが、正確に機器が感知する為に点検・交換を怠らずに行いましょう。

防火設備機能(自動火災感知器)

火災をすばやく見つける感知器には主に「煙を感知するもの」「熱を感知するもの」があります。

・差動式スポット型感知器(熱感知器)

感知器の周囲の温度が上昇するにしたがって、内部の空気が膨張して感知するものです。
(一定の単位時間における温度の上昇割合によって作動するもので、感知する温度は一定ではありません。なお、火炎でない緩やかな温度上昇のときは、感知しません)

・定温式スポット型感知器(熱感知器)

感知器の周囲の温度が上昇し、一定の温度になったときに感知するものです。

光電式スポット型感知器(煙感知器)

感知器の中に煙が入ると光が乱反射し、それを受光部が感知して作動します。

・警報音

自動火災報知設備のあるマンションでは、感知器が作動すると受信機に信号が行きベルなどの音響設備を鳴動させて、建物内の人へ火災発生を知らせて非難を促します。

全館一斉に警報音が鳴るマンションもありますし、大規模なマンションでは感知器が反応した階とその直上階だけなど、限定した箇所のみで鳴る場合もあります。

消化設備

・消火器

赤色の粉末消火器は、マンションの通路ごと約20m以内毎に設置されています。

設置後は通常半年毎に点検をしますが、3年を過ぎたら一定の比率で放出点検を行い、古くなると交換が必要となります。また、高温多湿の場所に設置すると中の薬剤の劣化が早まるため、注意が必要です。

・屋内消化栓設備

火災の際に自分たちで使用するのではなく、消防士が使用するための設備と考えている方も多いと思います。しかしこの屋内消火栓設備は、消防車が到着するまでの初期消火として主にマンションの居住者が使用するために一定規模以上のマンションへ設置された消化設備です。内部にはホースが格納され、上部には非常通報ボタンが備え付けられたボックスとなります。

万が一の際活用できるよう、普段から設置されている箇所と使用方法の確認を行う事をお勧めします。

避難ハッチ

火災は早期に見つけて消し止める事が重要です。しかし発見が遅くれた場合は、いち早く避難する事が大切です。
分譲マンションを販売している筆者は、お客様から「マンションは、逃げられないから危険ではないか」と質問を受けた事があります。確かに分譲マンションは戸建てと比べ、出入り口が少なく、万が一の避難時不安に思われがちです。

しかし実際は、マンションのバルコニー部分に『避難ハッチ』というものがあります。「もうマンションに住んでいるので、避難ハッチの有無くらい知っているよ」という方も多いと思いますが、実際に避難方法までよく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
避難ハッチを利用した避難方法をここで解説します。

避難の手順

  1. 上ブタに手を掛け、上ブタを上げるように開きます
    (避難ハッチによっては、チェーンがある場合があるので、外して使用ください。)
  2. 上ブタがしっかり空くためには、いっぱいに開いてください
  3. もし開閉アームがあった場合は、上ブタが自動的にロックされます
  4. 下の階に人がいないかを確認し、レバーを回すと、はしごが降下し揺れないように固定されます
  5. はしごが固定されたら、体をはしごに密着させながら速やかに降りてください

以上です。避難方法は、確認できましたでしょうか。
分かっていれば簡単な動作でも、実際に避難しなくてはいけない状態になると、パニックになってしまうものです。ご家族やマンション入居者の方々と、避難訓練を行うのも良いでしょう。

2.地震に対する防災設備

耐震構造玄関扉

分譲マンションは出入り口が一つになるため、大きな地震の際に閉じ込められる恐れがあるのではないか?と心配される方も多いと思います。確かに大地震では、建物が倒壊しなくても、ひび割れたりゆがんだりする可能性はあります。

建物がゆがむと玄関などのドアが開かなくなるリスクがありますが、昨今のマンションは避難する為に重要な扉には防災対策がとられています。それが耐震構造玄関扉です。
玄関ドアが耐震枠でないと、地震で建物がゆがんだときに枠とドアが当たって開かなくなることがあります。しかし耐震枠を採用している玄関扉の場合は、枠がゆがんでも空間を確保しているため、開閉できます。また、大きく変形しても強く押せば開くよう設計されています。
実際に、災害時に慌てないようにするためにも必要な知識となりますので、自分が住んでいるマンションの玄関ドアも確認してみるとよいでしょう。

防災備蓄倉庫

防災への備えとして、食料品や水、防災グッズなどをマンション共用部の防災備蓄倉庫に常時備蓄しておくマンションが増えています。また敷地内へ井戸を掘り、万が一の際は井戸水を飲料水へ変える事ができる機械や発電機を設置するマンションもあります。
個人では備蓄できるものに限りがあります。お住まいの分譲マンションが防災備蓄倉庫の設置がない場合は、ぜひ分譲マンションならではのスケールメリットを活用し、設置されることをおススメします。

3.私たちにできる防災

家具・家電を固定しましょう

地震の際、大地震であれば揺れはじめて約5秒後にはバランスを失った家具や家電は転倒すると言われています。すぐに逃げ出すことのできない就寝中などであれば、家具や家電は自分を襲う凶器と化します。
阪神大震災の際、全負傷者の約7割がこの家具、家電の転倒とガラスが割れた事によるものでした。
家具はL字工具や滑り止め等で普段から固定し、窓ガラスや家具のガラス部分へは飛散防止フィルムの施工を行いましょう。

各家庭で防災備蓄品を常備しましょう

地震やその他、災害時において自らの命を守る為に必要なのは、水と食料です。
行政からは約1週間分の水と食料を備蓄するような指導もあります(以前は3日間でした)。

大人1人の1週間分の備蓄品の量は以下となります。

  • 水=1日2リットル×7日分
  • 米=1日3食×7日分

その他、糖分不足するのでチョコレート、乳児がいるご家庭は粉ミルクや離乳食も必要です。また災害時には物流が停滞し、スーパーの営業もしばらく品薄となりますので、+αの備蓄も必要です。

防災訓練の重要性

大きな災害に巻き込まれた場合、誰もがパニックになります。しかしここで落ち着いて対応ができれば、その後の二次災害に見舞われるリスクは大きく減少します。
災害時に落ち着いて対応するには、日頃の防災訓練が非常に重要です。
年1回程度、避難経路や避難場所の確認、防災備蓄倉庫はどのようなものが備蓄されていてどんな手順で使用するのか確認する機会を設けましょう。

また、分譲マンション内で防災訓練を行うことで、住民同士のコミュニケーションが生まれ相互扶助の関係が強くなり被害を最小限に抑える事につながります。ぜひ分譲マンション内で防災訓練を行って、防災意識を高めあってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで、「そんな事わかっている」「いざとなればこの位できる」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。防災対策も準備しようと思いつつ、日々の生活の中では優先順位は低く後回しにしている方も多いのではないでしょうか。

しかし、自然災害は「ある日突然、忘れた頃にやってくる」のです。その時、家族みんなが一緒にいるとも、自宅にいるともわかりません。筆者自身、ある程度の防災意識をもっていると思っていましたが、地震の大きな揺れと携帯の地震警報音に飛び起きた際、パニックになりベッドから動けなかった経験があります。
自然災害の多い日本で暮らす私たちは、普段から充分すぎるくらいの準備と防災を意識することが何よりも大切ではないでしょうか。
この記事を読んで、あなたが住まいの防災設備を今一度確認し、ご家族や住人の方々と防災について話し合う機会をもっていただければ、とても嬉しく思います。

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