服の収納は「かける」か「たたむ」。服をすっきり収めるクローゼットの活用法

クローゼットの機能を活用して服をすっきり収納する方法

住まい方アドバイザーとして、みなさまの住まいに対する悩みをお聞きしていると、「服が片づかない!」と悩んでいる人は、とても多いと感じます。

つい難しく考えがちですが、服の収納の基本は「かける」か「たたむ」、このどちらか。
今回は、住まい方アドバイザーとして活動する筆者が、服の収納方法のそれぞれの特徴を解説するとともに、クローゼットの機能を活かして、見た目すっきりかつ出し入れしやすい服の収納法をご紹介します。

1.服の収納は「かける」か「たたむ」。「かける」方が出し入れも管理もラク

服の収納は「かける」方が管理がラク
ひと言で「服」といっても、人や季節で着る服が異なるのはもちろん、冠婚葬祭用の服、水着やスキーウェアなどのシーズンで着る服といったように、とにかく種類がたくさんあります。そうなると、つい収納の仕方もあれこれ考えてしまいそうですが、実はとてもシンプル。つまるところ、「かける」か「たたむ」のどちらかです。

では「かける」か「たたむ」、どちらが出し入れしやすく管理がラクでしょうか? そう、「かける」です!
乾いた洗濯物は取り込みついでにそのままクローゼットへしまうだけ。たたむ手間が省けるし、たたみジワの心配もありません。家事の時短だけでなく、朝の着替えのイライラも減らせますね。

2.「かける」収納は服の種類ごとにクローゼットをエリア分けする

トップスとボトムスに分けて考えよう
「かける」収納が便利とはいっても、やみくもにハンガーパイプに服を掛ければいいということではありません。どこになにがあるかがひと目でわかるよう、クローゼットを服の種類ごとにエリア分けすることが大切です。

そのときの考え方は、「トップス」と「ボトムス」に分けること。
スーツなど上下セットで管理したほうがいいものは別にして、「トップス」と「ボトムス」はハンガーに掛けた時のサイズが異なるので、分けて収納するのがポイント。ジャケットとコートの間に入り込んだスカートを探すような手間とストレスがなくなります。
また、長さを揃えることでクローゼットの空間を無駄なく使うことができます。

2-1.覚えておきたいトップスの幅と長さ

トップスは幅50㎝~55㎝、長さ(ハンガーの上から裾まで)は多く見積もって男性のワイシャツ・背広で~100㎝、女性のジャケット、ブラウス類なら~90㎝、コートで110~130㎝程度です。

2-2.ボトムスはパンツを二つ折りにするとコンパクトに

一方ボトムスは、パンツ類を縦にたたんで片足にした状態でハンガーに二つ折りでかけた場合、幅~40㎝、長さ65~70㎝、スカート類は膝丈程度のもので幅~40㎝、長さ~80㎝。(※長さはハンガーの上から裾まで)

2-3.ハンガーパイプの上下2段使いで収納量アップ

一般的なクローゼットのパイプは床から180㎝前後の高さについています。
つまり、トップスとボトムスを分けて収納しようとした場合、床から70~80㎝の部分にパイプを1本追加すれば、コート類を除いてトップスの下にボトムスを収納できるということ。コーディネートのイメージもしやすくなり服選びの時間も短縮できます。

例えば、男性もの・女性もののそれぞれの服の標準的な長さは以下の通り。

(上)男性ワイシャツ100㎝+(下)男性パンツ70㎝=170㎝
(上)女性ブラウス90㎝+(下)女性パンツ・スカート80㎝=170㎝

パイプが床から180㎝の高さについていれば、上下にゆとりをもって収納できますね。

3.クローゼットにハンガーパイプを増やすアイデア

ハンガーパイプを追加するアイデア
では、実際にハンガーパイプを増やすには、どんな方法があるのでしょうか。
今回は賃貸マンションを仮定して、クローゼットの壁に直接取り付けないでハンガーパイプを増やす方法をご紹介します。

3-1.市販のパンツラックを利用

通販・ホームセンターなどで販売されている「押入れ用」のハンガーラックには、高さが70~80㎝に調整できるものがあります。
押し入れ用のハンガーラックは幅や高さが調整できるものが多く、空間を無駄なく使えて便利。直接パンツを二つ折りに掛けられるタイプも売られています。

3-2.ハンガーパイプとプラスチックチェーンでDIY

元々あるハンガーパイプにブランコの要領でパイプを足す方法も。
必要な長さのハンガーパイプとプラスチックのチェーンをホームセンターなどで用意します。パイプの太さは直径32㎜が一般的。パイプの中にプラスチックチェーンを通し、両端を上部のパイプに巻きつけ、結束バンドを使って固定すればできあがり。

低コストでできて高さも簡単に変えられるので子ども服の収納にもおススメです。子どもの届きやすい高さに取り付け、自分の服の管理をさせてみてはいかがでしょうか。

3-3.クローゼットの奥行きがたっぷりあれば前後使いという方法も

クローゼットの奥行きがたっぷりあれば、上下でなくハンガーパイプの前後使いもおすすめです。奥や手前の空いている空間にスタンド型のハンガーパイプを追加で設置すると、季節で服を入れ替えするだけで衣替えができて楽ちん。

収納が充実しているマンション等では、大きなウォークインクロゼットの前後にハンガーパイプが設置されているものもありますよ。(参考商品:ママ楽クロゼット/あなぶき興産 使い方動画

ママ楽クロゼットイメージママ楽クロゼット

4.「たたむ」収納は、出し入れのしやすさと収納棚の深さがポイント

たたむ収納の注意点
「かける」収納が便利とはいえ、着替えのパジャマやスウェット類など、たたんでしまいたい服もありますよね。「たたむ」収納のポイントも押さえておきましょう。

4-1.服を傷めず、出し入れしやすくが鉄則

「たたむ」収納では、「服を傷めないか、出し入れしやすいか」をチェック。
ビーズやスパンコール付きのニットなどは、ほかの服を傷めないように飾りが内側になるようにたたみます。反対にTシャツなどは選びやすいよう柄が見えるようにたたみましょう。

4-2.引き出しやケースは深さ選びが大切

プラスチックケースに服をしまうとき、しまうものに合わせて深さを変えると使いやすくなります。
下着やインナーシャツ、靴下などの収納には深さ15~18㎝程度。Tシャツ類を立ててしまう、ワイシャツを重ねてしまうなら深さ23~25㎝程度。スウェット上下や替えのシーツ類をしまうなら深さ30㎝程度が使いやすいでしょう。

シールやラベルを貼って中身が分かるようにしておくと、出し入れに迷わず使い勝手がよくなります。

5.クローゼット内に収納棚を置く場合の2つの注意点

クローゼット内に収納棚を置く場合の注意点
引き出しケースやオープン棚をクローゼットの中に収める場合、次のような点に注意しましょう。

5-1.扉の開閉を必ずチェック

クローゼットの端ギリギリまで引き出しケースを置くと、折れ戸の場合、開けた時に扉だまりに干渉して引き出せなくなるので注意しましょう。
とにかく引き出し収納をたくさん作りたい!と思いすぎて起こりがちな失敗です。

5-2.キャスター付きタイプを選ぶ

実はクローゼットはホコリの温床になりやすい場所。部屋の隅へ隅へと移動したホコリはクローゼットに行き着きます。
なので、掃除しやすい環境を作っておくことが大切です。収納棚には必ずキャスターをつけましょう。

6.服飾小物のクローゼット収納。ポイントは側面使い

小物収納は壁面を活用
ネクタイやストール、バッグ、帽子、サングラスなどの服飾小物もクローゼットに一緒に収納できると出し入れや日々のコーディネートがグンと楽になります。ポイントはクローゼットの「側面使い」です。

6-1.長物はタオルハンガーに掛けて収納

ネクタイやストールなどの長物は、クローゼットの側面につけたタオルハンガーにかけて収納します。ひらひらするのが気になるようであればもう一本下にタオルハンガーをつけて抑えとしてもいいでしょう。
ベルトも同様にかけるか、S字フックをつけてバックルをひっかける方法もあります。

6-2.小物はワイヤーネットにまとめる

サングラス、アクセサリーなどの小物は、100円ショップのワイヤーネットを使った収納が便利です。
壁にフックでワイヤーネットを固定します。このとき、フックは脱着できるタイプを選ぶようにしましょう。
突っ張り棒を2本上下に突っ張り、そこにワイヤーネットを結束バンドで取り付ける方法なら、さらに壁を傷つける心配がありません。後はしまいたいものに合わせてフックやボックスをひっかけて使います。

100円ショップには、ワイヤーネットに組み合わせて使える収納小物がたくさんあるので、用途に合わせて自由にカスタマイズできますよ。

6-3.バッグの収納には洗濯機ラックが便利

バッグもクローゼットの側面を使って収納しましょう。30㎝程奥行きが必要ですが、クローゼットの扉だまりを利用すれば、さほど出っ張りは気にならないはず。

バッグ収納用の棚として利用しやすいのは、意外にも「洗濯機ラック(ランドリーラック)」。枕棚(クローゼットのハンガーパイプの上に設置されている棚)の下で上下に突っ張って固定できますし、幅が調整できるタイプが多いので空間を無駄なく使うことができますよ。

6-4.小物収納には壁面積が大きな収納がおすすめ!

収納を考える上で大事なのは、床面積を基準とした収納の広さより「壁の広さ」。収納の壁面を広くとることで収納のデッドスペースを減らしたり、壁にかける収納を増やしたりすることができます。
小物の収納には、壁面積が広いクローゼットで壁にかける収納を活用すると便利ですよ。

セパレートクロゼット

セパレートウォークインクロゼットこのように2つに区切られたクローゼットなら、壁面が2つ追加されるので、小物を収納するスペースを増やすことができます。
この便利な仕様は、2人で部屋を使うときにそれぞれの収納を確保するためのもの。空間が分かれていることで、それぞれの小物を混同しなくて済むのも嬉しいですね。(参考商品:セパレートウォークインクロゼット/あなぶき興産)

ご自宅のクローゼットでこの形を再現するのは難しいですが、クローゼット内に置いた引出し収納棚などの側面を、壁として活用してみてはいかがでしょうか。

壁面積と収納量の関係について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「収納」は暮らしやすさの決め手!収納から見るマンションの間取り選びのポイント

まとめ

今回は、服の収納の考え方とクローゼットの活用法についてご説明しました。

エリア分けとしまい方のちょっとした工夫で、枕棚+ハンガーパイプのシンプルなクローゼットもシステマティックに変わります。
すっきり見えて管理しやすいクローゼットで着替えも洗濯物の片づけもスマートに。家事の時短、気持ちのゆとりにつながりますよ!

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