ずばり、お聞きします。絨毯の掃除、できていますか?
家族がくつろぐ、その絨毯はキレイですか?
どんな床材であっても、日々のお手入れをしなければ汚れていきます。
中でも絨毯は「お手入れが面倒そう」「やり方が分からない」と、ついつい掃除をサボっていませんか?
フローリングや畳のうえに敷いている絨毯は通気性が悪く、湿気がこもってカビが発生してしまうこともあります。食べこぼしや飲みこぼしを放置しておくと、ダニのエサになります。
手や足で触れることの多い絨毯だからこそ、清潔であってほしいですよね。
これさえ読めば、絨毯の掃除の仕方が分かります。まずは「週2回」から始めましょう!
1.週2回を習慣に!掃除機のかけ方、3つのポイント!
絨毯の掃除で、基本になるのは「掃除機をかけること」です。フローリングなどの床材と同じように、絨毯にも掃除機をかけましょう。
頻度は少なくても週2回です。しっかり掃除をするにはちょっとコツがいりますが、いつもの掃除の延長だと思えば特別むずかしいことはありません。ポイントは3つ、ぜひ覚えてください!
1-1 1平方メートルあたり20秒以上、ゆっくりゆっくり動かす
掃除機は、1平方メートルあたり20秒以上かけてゆっくりゆっくり動かしてください。200×200cmの広さであれば、約1分半です。このとき、上から強く押さえつけるのはNG。空気の流れが悪くなって、掃除機がゴミを吸いにくくなります。「ふんわり、やさしく、丁寧に」をこころがけましょう。
1-2 毛並みに逆らって掃除機をかける
絨毯には、毛並みがあります。絨毯をなでたとき、色が薄くなったり濃くなったりしますよね?パイルが寝ていて、色の薄い方が毛並みの方向です。それとは逆に、なでたときに抵抗を感じ、色が濃くなる方が逆方向です。
絨毯に掃除機をかけるときは、毛並みに逆らうのがポイントです。そうすることで毛が起き上がり、奥に溜まっているゴミも吸いやすくなります。
1-3 絨毯の裏側にも掃除機をかける
つい目に見える表側ばかりを掃除してしまいがちですが、絨毯の裏側にもホコリやゴミは入りこんでいます。裏側も同じように、ゆっくりと掃除機をかけましょう。
裏側の掃除をすれば、床と絨毯の間に湿気がこもるのを防げます。通気性がよくなればカビを予防することができますし、傷みも少なくなって絨毯を長持ちさせることができます。
1-4 3つのポイントに、粘着クリーナーをプラス
掃除機をかけたあと、パイルの表面に絡みついた髪の毛やペットの抜け毛が気になるときは、粘着クリーナーを使ってください。掃除機だけでも問題ありませんが、粘着クリーナーを組み合わせることで、よりキレイな絨毯に近づくことができます。
2.念入りに掃除するのは月1回!雑巾とゴム手袋が活躍!
絨毯のうえで寝転んだり素足で歩いたりしていると、だんだんと汗や皮脂を吸収していきます。定期的に掃除機をかけていても、髪の毛やホコリは絨毯の奥にたまっていってしまうものです。
掃除機で取りきれない汚れには、拭き掃除とゴム手袋が効果的!目安は月に1回、まるまる洗濯するよりも手軽に絨毯をスッキリさせることができますよ。
2-1 拭き掃除の前に、絨毯の洗濯表示と天気を確認
絨毯を水拭きする前に、必ず洗濯表示をチェックしてください。洗濯ができる素材であれば問題はありませんが、シルクなどの高価なものは、拭き掃除のときに絨毯を傷めることがあるので注意しましょう。
加えて、拭き掃除を行うときは天気のいい日を選びましょう。絨毯が湿ったままだと、カビや臭いの原因になります。これでは、せっかくの拭き掃除も水のあわです。絨毯がすぐに乾くよう、窓をあけて掃除のできる日がいいですね。
2-2 拭き掃除も毛並みと逆に
洗濯表示とお天気がクリアできたら、さっそく絨毯を拭いてきます。水拭きだけでもかまいませんが、汚れが気になるときは絨毯用の洗剤や中性洗剤を使いましょう。
洗剤のラベルに書いてある容量を水に薄め、雑巾を濡らして固く絞ってから拭きはじめます。このときのポイントは、掃除機と同じように毛並みと逆方向に拭くことです。そうすれば、絨毯の奥にたまった汚れもよく取れます。
雑巾がけが面倒なときは、フローリングワイパーを使う手もあります。ドライタイプのシートを濡らしたものやウェットタイプのシートをつけ、絨毯を拭いていきます。
拭き終わったら、仕上げにもう一度拭きます。湿り気が気になるときは、乾いた雑巾で拭いて水分を取りのぞきましょう。洗剤をつかったときは、洗剤が残らないように水拭きしてください。拭いたあと、最後はしっかり乾燥させることが大切ですよ。
2-3 ゴム手袋でこすって、絨毯の奥の汚れを一掃!
拭き掃除をしても、絡みついた髪の毛やゴミが絨毯の奥に残ってしまうことがあります。そんなときに活躍するのが、ゴム手袋です。
ゴム手袋で絨毯をこすると、摩擦によって奥の奥にまとわりついたゴミをからめとることができます。ゴム手袋は、汚れを洗い落とせば何度でも使えるので経済的です。絨毯の掃除に、ひとつ用意しておくといいかもしれません。
3.部分汚れは「すぐ」掃除!汚れの種類別、落とし方のコツ!
日々のお手入れをしていても、うっかり食べものや飲みものをこぼしてシミを作ってしまうことってありますよね。特に、小さな子どもがいるお家では、予想外の汚れ方をすることもあるのではないでしょうか。
部分汚れがついたときに大切なのは、すぐに掃除をすることです。後回しにしておくと、どんどん汚れは取れにくくなり、臭いやシミが残ってしまいます。
まずは、汚れの元をすばやく取りのぞきます。水分はティッシュペーパーやタオルで吸い、固形物は広がらないように拭きとります。取り急ぎの応急処置をしたあとは、汚れの種類によって対処していきましょう。
3-1 水に溶ける水溶性の汚れ(コーヒー、紅茶、アルコール、ジュース、醤油など)
水やぬるま湯で濡らしたタオルに台所用洗剤をしみこませ、タオルに汚れをうつすイメージで、ポンポンと叩くように拭き取ります。
ただし、牛乳にはぬるま湯ではなく水を使いましょう。ぬるま湯だとタンパク質が固まって、取れにくくなるので気をつけてください。
1回で汚れが落ちなくても、あきらめてはいけません。何度か繰り返していると、だんだんとシミも薄くなっていくはずです。どうしてもシミが残ってしまうときは、市販の消毒液(オキシドール)で拭くと取れることがあります。素材によっては絨毯が色落ちしてしまうことがあるので、事前に目立たないところで試してからにしましょう。
汚れがとれたら、洗剤や薬剤が残らないよう、仕上げの水拭きをすることを忘れないようにしてください。
3-2 水に溶けない油性の汚れ(油性のインク、食用油、バター、マヨネーズなど)
油性の汚れには、アルコールがききます。お家にあるものなら、除光液を試してみましょう。
まずは、応急処置で大まかな汚れをとりのぞきます。除光液を染みこませたタオルを汚れた部分におき、外側から中にむかってたたくよう拭き取ります。除光液にはアルコールが含まれているので、掃除中の火の取り扱いには十分注意しましょう。
あとは、水溶性の汚れを落とすときと同じです。台所用洗剤をうすめたものをタオルにつけ、汚れた部分をたたきながらキレイにしていきます。
最後は仕上げの水拭きをして、除光液の臭いや洗剤をきちんと落としましょう。
4.絨毯の臭いは、重曹パワーで手軽に消臭
絨毯は、フローリングに比べると臭いが残りやすいですよね。そんなときは、重曹が使えます。
掃除の仕方は簡単です。絨毯にまんべんなく重曹をふりかけ、1時間ほどなじませたあと、掃除機で吸い上げるだけ。重曹が絨毯に残った臭いを吸収し、消し去ってくれます。
ただし、毛足の長い絨毯だと奥にはいった重曹が残ってしまう可能性があります。また、吸引力の弱い掃除機では、重曹を吸い上げきれないことも。少しでも心配なときは、重曹水をつくって水拭きしましょう。それでも、十分効果はありますよ。
重曹をつかうときの注意は、絨毯の素材です。シルクやウールなどの天然素材は、重曹で変色することがあります。販売店に相談してから、使うようにしてください。
5.気になるダニには、「ダニ退治のための掃除」で撃退!
5-1 絨毯=ダニの温床、ではない!?
絨毯といえば、「ダニの温床」「アレルギーの原因」というイメージを持っている方も多いと思います。しかし、必ずしもそうではありません。
アレルギーの一因は、ハウスダストなどのアレルゲンを吸いこんでしまうことです。絨毯には、花粉やダニの死がいなどを絨毯にとどまらせ、空中に漂わせないようにしてくれる「ダストポケット効果」というものがあります。つまり、絨毯はアレルギー対策の強い味方でもあるのです。(日本カーペット工業組合「カーペットでハウスダスト対策!」参照)
しかし、絨毯が空気中のハウスダストが少なくしてくれるとはいえ、掃除をせずにそのままにしていればダニは増えていきます。ダストポケット効果を最大限活かすためにも、絨毯のダニには「ダニ退治のための掃除」をしなければいけません。
5-2 ダニの弱点は熱、スチームアイロンで一網打尽!
ダニを死滅させるには、熱がききます。
ダニは、60℃以上の熱を加えれば一瞬で退治できます。お家の中でダニ退治に使えるものが、スチームアイロンです。高温のスチームは約100℃、ダニ退治にはもってこいです。
根気がいりますが、絨毯の隅から隅までじっくりと熱をいきわたらせるように心がけながら、アイロンをかけましょう。熱で絨毯が焦げないように少し浮かせてスチームを当てるか、水で濡らして固く絞った布をあてながらアイロンをかけるようにしてください。
ダニを退治したら、仕上げに掃除機をかけます。そうすることで、アイロンの熱で死んだダニまでしっかりと取りのぞくことができます。
6.長期保管の前や汚れがひどいときは、丸洗いがベスト
洗える絨毯だからといって、毎日洗濯するのは現実的ではありません。絨毯の洗濯は時間も労力もかかるので、これまでにご紹介した「日々のお手入れ」はとても大切です。
しかし、長期保管の前や汚れが広がってしまったとき、洗濯できる絨毯であれば丸洗いするのがベストです。
絨毯の洗濯はコインランドリーやクリーニング店を利用する方法もありますが、それなりにお金がかかります。節約するなら、家の洗濯機にお願いしましょう。家で絨毯を洗うときのポイントをまとめました。
6-1 いい天気が続く日をねらって、洗濯しよう
家で洗う場合は、特にお天気に注意してください。絨毯の生乾きはご法度です。絨毯が完全に乾ききるよう、2~3日の間は晴れの日が続くタイミングで洗濯しましょう。
まずは、あらかじめ絨毯のゴミを掃除機で吸いとり、部分汚れを落としておくといいでしょう。次に、汚れた部分が表になるようにたたみ、丸めて洗濯ネットに入れます。洗剤は、おしゃれ着洗い専用のものを使いましょう。あとは、スイッチを入れて洗濯機にお任せです。
洗濯機に入りきらない絨毯は、浴槽をつかって踏み洗いすることもできます。このとき、残り湯は使わずに清潔な水を使うようにしてください。汚れがとれたら、水洗いを繰り返して洗剤が残らないようにしましょう。
お風呂場で洗うときの注意点は、洗濯機のように脱水できないことです。濡れた絨毯は重くなりますし、物干し場まで持っていくのも一苦労です。洗ってから干すまで、無理なくできるかイメージしてから、洗い始めてくださいね。
6-2 絨毯は、「斜め干し」でしっかり乾かす
洗い終わったあとは、風通しのいい場所で陰干ししましょう。
四角い絨毯を干す時のポイントは、「斜め干し」です。対角線で斜めに折って三角形をつくるように干すと角に水が集まり、乾きが早くなります。
きちんと半分に折って干すのは、あまりおすすめしません。重なっている部分が乾きづらくなるので、長さをずらして干すといいでしょう。物干し竿を2本使い、またぐように干して絨毯の間に空間をつくるのも効果的です。円形の絨毯には、これらの干し方を試してみて下さい。
ときどき表と裏を返し、全体がしっかり乾けば洗濯完了です!
7.まとめ
絨毯には、先にご紹介したダストポケット効果のほかにも、防音や保温といったメリットがあります。また、他の床材よりも滑りにくく、万が一転んだときでも衝撃を吸収してくれるので安心・安全といえます。デザインひとつで部屋の印象をガラリと変えてくれるところも、魅力ですよね。
たくさんのメリットがある絨毯、正しいお手入れをすれば、買い替えることなく何年も使い続けることができます。ぜひ、お気に入りの一枚を見つけて、暮らしに取り入れて頂きたいなと思います。
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