毎日の「ちょこっと掃除」なら、無理なくおうちを清潔に保つことができます。
たまった汚れは落ちにくく、その分掃除の手間がかかりますが、毎日小さくこまめに掃除を続ければ汚れを溜め込まないので、掃除の手間がかからないからです。
そこで今回は毎日のルーティンとして習慣化したい場所別お掃除テクニックを、4カ所×5個ずつ=合計20個ご紹介します。
「ちょこっと掃除」を始めるにあたっては、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 「ついで掃除」で手間を減らす
- その日の汚れはその日のうちに除去する
- 触れるモノ・使う場所だけを掃除する
掃除を負担に感じないためにも「ついで」の感覚で取り組むことが重要です。掃除の範囲を絞って「その日の汚れはその日のうちに対応」を基本に考えましょう。
おうちの顔!「リビング」編
家族が集まるリビングは、家のなかでも特にこまめに掃除が必要な場所です。掃除のストレスを軽減するためにも、1日にやることを決めておきましょう。
朝イチでたまったホコリをとる
部屋のなかで舞い上がっていたホコリは、夜の間にゆっくり降り積もっていきます。そうやってホコリは毎日積もりますが、積もったばかりのふわふわした状態の時なら簡単に拭き取れます。しかし放置することで水分を含んで拭き取りにくくなり、さらにはカビや雑菌の温床にもなってしまいます。そうならないためにも、ホコリ掃除は毎日行うことが理想です。
ホコリは人が歩くと舞い上がるため、掃除のタイミングは朝一番が最適です。
使用する掃除道具は、床用ワイパーとハンディワイパーが手軽でおすすめ。床用ワイパーをフローリングにすべらせながら、途中の棚や照明の傘などはハンディワイパーでなでます。多少適当であっても毎日続けることがポイントです。
使い終わったものは必ず元の場所に戻す
ご家庭によってはリビングに本や雑誌・ペンなどの筆記用具・プリント類のファイルといった雑貨を収納しているでしょう。
家族それぞれが使い終わったものを元の場所へ片付ければ問題はありません。しかし使ったまま出しっぱなしということもしばしば……すると部屋はすぐに散らかってしまいます。
リビングをきれいな状態に保つためには、家族全員が「使い終わったら元の場所に戻す」を意識して行動することが重要です。同時に、家族が片付けがしやすい動線作り・出し入れしやすい収納方法などの工夫も必要となってくるでしょう。
テーブルは使い終わったら必ず拭く
テーブルを使ったら必ず拭く習慣を身につけましょう。
家族だんらんの場であるリビングのテーブルは、手アカやホコリがつきやすく、思っている以上に汚れているものです。特に小さいお子さんがいれば、外遊びのあと手洗いの前にぺたぺたとテーブルを触ることもあるでしょうし、お菓子の食べこぼしで汚れが付着することもあるでしょう。
テーブルの汚れは放置するとシミになることもあるため、早い段階で汚れを拭き取っておくのがベストです。
テレビを見ながらテレビ周りを拭く
テレビは静電気の影響でホコリや付着しやすい特徴があります。毎日ホコリを拭き取ったとしても気づいたらすぐにホコリが溜まってしまうほど。また小さいお子さんはテレビの画面を触ることも多いので、こまめなお掃除は必須です。
しかし毎日掃除を続けるのは負担になりやすいもの。そこでおすすめしたいのがテレビを見ながらテレビ周りを掃除する方法です。
まずはハンディワイパーでホコリを払います。一旦電源を切り、画面の汚れ具合をチェック。汚れが気になる箇所を中心にマイクロファイバークロスなどで画面を拭いていきます。この手順なら1分程度でお掃除を終えられます。
1日1回お部屋をリセット
皆が集まるリビングは、家族の荷物などで散らかりやすい場所。さらに使い終わったものをすぐに片付けないと、どんどんリビングにモノが増えてしまうことに。
そこで1日1回はリビングが片付いたゼロの状態に戻す習慣をつけましょう。毎日お部屋をリセットすることで、リビングが必要以上に汚れることを防いでくれます。
毎日清潔に保ちたい!「洗面所」編
水回りほど毎日の掃除が重要な場所はありません。
洗面所は髪の毛やホコリなどで汚れやすく、しかも汚れが蓄積してから掃除を始めるとかなり面倒になってしまいます。毎日のちょこっと掃除でとにかく汚れを溜めないように意識してください。汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ることでカビや水アカも予防できますよ。
床に落ちたホコリや髪の毛は毎朝とる
洗面所は脱衣所や洗濯機と一緒のスペースにあることが多いので、洋服の脱ぎ着をすることで衣服から出るホコリ、スタイリング中に落ちた毛髪などで1日だけでも相当汚れが溜まってしまいます。
汚れの蓄積を防ぐためにも1日に1回、床用ワイパーでホコリや髪の毛を拭き取っておきましょう。家族が活動を始める前の朝イチにサクッとワイパーをかけておくのがおすすめです。
歯磨きついでに洗面台掃除をする
洗面台には水分のほか、髪の毛や皮脂、石けん・洗顔料などの汚れが付着します。放置すると黒ずみや水アカの原因になるので、1日1回は汚れを取っておきたい場所です。
毎日のルーティンに組み込むなら、歯磨きのついでに行うのがおすすめです。
ひと通り歯磨きと洗顔を終わらせたら、まずは鏡の掃除から始めましょう。アルコールを吹き付けてタオルで汚れを拭き取りますが、筆者は使用済みのタオルを使用しています。掃除が終われば洗濯機へポイ。そのまま洗うだけなので雑巾の出し入れも必要ありません。
次に洗面台のボウルに重曹をふりかけ、メッシュクロスでこすって汚れを落とします。仕上げに全体をタオルで水分を拭き取れば終了。
排水口のゴミは気づいたらすぐ捨てる
身だしなみを整えたり手洗いをしたりする洗面台の排水口は、髪の毛やホコリが溜まりやすいものです。掃除を怠るとぬめり汚れが蓄積し、イヤな臭いを発することも。
1日1回溜まったゴミを除去する習慣をつけ、汚れの蓄積を防ぎましょう。溜まったゴミは少量でも流してしまうと詰まりの原因になってしまいます。必ずゴミ箱に捨てましょう。
使い終わった洗面台はタオルで水分を拭き取る
洗面所を綺麗に保つ上での大敵は「水分」といわれています。洗面台に残った水分は、ぬめりやカビ、水アカの原因に。
洗面所を使った後は、飛び散った水分をすぐに拭き取るように心がけましょう。家族にも協力してもらって、各自水分を拭き取ることをルールにするとよいでしょう。使用後のタオルを使うほか、拭き取り用のクロスを用意しておくなど、取り掛かりやすい環境を準備しておくのも重要です。
スポンジやクロスはすぐ手に取れる場所に!
毎日掃除を続けるコツは、ストレスなく気軽に取り掛かれること。パッと使えてパッとしまえる掃除道具があるだけでも、掃除の面倒さはかなり軽減されます。
洗面台の水分を拭き取るクロスは、洗面台横や洗濯機の横などにタオル掛けやフックなどを取り付けて収納するのがおすすめです。スポンジはフックを使って浮かせて保管すると、カビが生えづらくなります。
ぬめりやカビ汚れをお掃除「お風呂」編
ちょっと油断をすると、すぐに水アカやカビが発生する浴室は、掃除よりも「予防」を意識することがポイント。
「予防」とは、すなわち浴室にカビが繁殖する条件を残さないこと。
温度や湿度を下げ、カビのエサとなるものを取り除くことに注力しましょう。
入浴後は床や壁の汚れを洗い流す
カビは皮脂汚れや石けんカスをエサに繁殖します。したがって浴室はカビにとってパラダイスのような場所なのです。
カビの繁殖を抑えるには、汚れを残さず早めに取り除くことがポイント。入浴後は床や壁にシャワーで温水をかけて、シャンプーなどの飛び散りなどをしっかり洗い流しましょう。
冷たいシャワーをかけてカビを防止する
カビは20〜30℃の温度と多湿の環境を好みます。つまり両方が高くなる風呂後の環境は、カビの繁殖には最適な環境ということ。
そこで温水で床や壁を流した後は、冷水で浴室全体を流しましょう。冷水で室温を下げて、カビの発生を抑えるのです。
使い終わったバスタオルで鏡や蛇口をサッと拭く
浴室の鏡や蛇口は水アカ汚れがつきやすい場所です。面倒だからと掃除を怠ると、水アカで真っ白になることもありますね。こびりついた汚れは落とすのにとにかく手間がかかります。
そんなしつこい汚れに悩まされる前に、お風呂上がりに鏡やガラス戸、蛇口周りなどをサッと拭く習慣を。水アカの原因になる水分を取り除くことで、浴室を清潔な状態に保てます。
使い終わったバスタオルを使うと掃除道具を取り出すアクションを減らし、ストレスなく手軽に続けられます。顔や体を拭くタオルで掃除をすることに抵抗がある人は、マイクロファバークロスを常備して使用するとよいでしょう。
最後の人は浴室の水分をとる
カビの繁殖を防ぐために、その日のお風呂が終わったら浴室の水分をしっかり取り除くようにしましょう。
使うものは「スクイージー」。壁・鏡・窓・カウンター・床の順に水気を切っていきます。家族のなかでお風呂が最後になった人が行うことをルールにすれば、家事の負担を分散できるでしょう。
洗面器や椅子はつり下げてぬめりを防止する
浴室のイスや洗面器などを床に直置きすると、接地面から黒ずみやヌメリが発生しやすくなります。
使い終わったらタオルバーなどにつり下げて、汚れ防止をしましょう。マグネットフックを使ってつり下げおく方法もおすすめです。
料理汚れを撃退!「キッチン」編
食器の後片付けだけでも精一杯なりがちな毎日のキッチン掃除。
しかしキッチンは油汚れや食べ物の残りカスが付着し、水アカやぬめりが発生しやすくなっています。毎日短時間でもポイント掃除を続けることで、汚れをこびりつかせることなく、清潔な状態を保てるでしょう。
コンロの油汚れはあたたかいうちに拭き取る
油汚れを放置すると、次の調理のときの熱によって頑固な焦げつきになり、落としづらくなってしまいます。そうならないためにも毎日しっかり拭き取るようにしましょう。
油汚れは冷めて固まると落としづらくなるので、冷め切ってしまう前に拭き取るのがポイントです。コンロだけでなく、その周りの壁やレンジフードも拭き取りましょう。
ただし使用直後の熱いうちは火傷の恐れがあるだけでなく、クロスなどが溶けて付着してしまうこともあるので、手で触れる程度まで温度が下がっているのを確認してから掃除を始めましょう。
飛び散り汚れをためる前に毎日床拭きをする
調理中、床に油が飛び散ったり食べ物が落ちたり、キッチンの床はとにかく汚れやすいのが特徴です。
そのうえ、髪の毛やホコリも積もるため、これらの汚れと合体する前に拭き取ってしまうのがポイントといえるでしょう。
使用するのは重曹とマイクロファイバークロス。重曹水(40℃のお湯500mlに大さじ2)に浸して絞ったマイクロファイバークロスでキッチンの床をさっと拭くだけでOK。床用のワイパーにつけると掃除がぐっとラクになりますよ。
食器洗いに続いてシンクも洗う
シンク内には油汚れや食べ物の残りカスなどさまざまな種類の汚れが付着しています。水分が多い場所でもあるため、雑菌が繁殖しやすい特徴があります。そのためシンク内は食器を洗った後に必ず掃除をするようにしましょう。
重曹をふりかけて、メッシュクロスなどでこするという手軽な方法でOKです。さらに水滴が飛び散ったままだと水アカやカビの原因となるため、最後に必ず水分を拭き取ります。
排水口掃除は生ゴミを捨てるタイミングで行う
排水口は油汚れ・食べ物の残りカスなどが流れていく場所。汚れたまま放置しておくと雑菌が繁殖して、ヌメリや悪臭などの原因になります。
外からは見えにくい場所ですが見て見ぬふりをせず、毎日積極的に掃除しましょう。排水口に溜まったゴミを捨てるついでに行うのがベスト。シンク同様に重曹を振りかけて、メッシュクロスでこすり洗いするだけで完了です。
水切りカゴより水切りマットを使用する
水切りカゴは気付くとヌメリや水アカがついてしまうので、お手入れに負担を感じてしまうことが多々あるでしょう。
そんなお悩みには、水切りカゴの代わりに水切りマットを使うことをおすすめします。洗った食器は水切りマットに伏せ、拭いて食器棚に戻したらマットは洗濯機へ。お手入れの負担を感じることなく、手軽に使えるのがポイントです。
まとめ
掃除が面倒なのは、部屋が汚れてから掃除を始めるからです。こまめに掃除をすれば、汚れも軽度のままで掃除の負担を減らしてくれます。今回ご紹介した場所別“ちょこっと掃除”をぜひ取り入れてみてください!
リビングの“ちょこっと掃除”
- 朝イチでたまったホコリをとる
- 使い終わったものは必ず元の場所へ
- テーブルは使い終わったら必ず拭く
- テレビを見ながらテレビ周りを拭く
- 1日1回お部屋をリセット
洗面所の“ちょこっと掃除”
- 床に落ちたホコリや髪の毛は毎朝とる
- 歯磨きついでに洗面台掃除をする
- 排水口のゴミは気づいたらすぐ捨てる
- 使い終わったらタオルで水分を拭き取る
お風呂場の“ちょこっと掃除”
- 入浴後は床や壁の汚れを洗い流す
- 冷たいシャワーをかけてカビを防止する
- 使い終わったバスタオルで鏡や蛇口をサッと拭く
- 最後の人はお風呂場の水分をとる
- 洗面器や椅子はつり下げてぬめりを防止する
キッチンの“ちょこっと掃除”
- コンロの汚れはあたたかいうちに拭き取る
- 飛び散り汚れをためる前に毎日床拭きをする
- 食器洗いに続いてシンクも洗う
- 排水口掃除は生ゴミを捨てるタイミングで行う
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