この記事をご覧になっているのは、思わぬ転勤の辞令を言い渡された方でしょうか。それとも言われるかも…という状態の方でしょうか。
もしくは、転勤のある仕事に就こうとされている方、またはそのご家族、恋人の方かもしれませんね。
転勤は今の環境からがらりと環境が変わってしまう、人生にとって大きな岐路となりうる重要なポイントです。それにより、恋人とうまくいかなくなったり、家族と離れ離れ、単身赴任となってしまう方も多いと思います。
しかし、悪い事ばかりでもありません。例えば私は今、沖縄で働いています。内地とは食べ物も文化も大きく違うこの地で、毎日素敵な体験をしています。もちろん遊びに来ているわけではありませんが、転勤が私の人生を大きく変えたと思っています。
今回は通算10回転勤した筆者が体験談をもとに転勤のメリットをご紹介していきます。
転勤の7つのメリット
1 心機一転!新鮮な気持ちで仕事ができる
新しい土地に転勤になると、そこで働いている人も、関わる人も、全てが今までとは違うので新鮮です。
今までイヤだった上司や同僚とも会うことがなくなり、また一から人間関係を築くチャンスです。それは自分を変えるチャンスと言い替えられます。過去を省みて、思い返すことで新しい職場ではより良くするため努める事ができるようになります。
私が社会人一年目のとき、上司に言われた言葉で今でもよく覚えている言葉です。
「人を形成するのは良くも悪くも外部環境。自分が今、上手くいってなくて、変わりたいと思うなら新しい場所にチャレンジするのも良いのではないか。」
当時、仕事が上手くいっていなかった私がとても勇気付けられた言葉です。
二年目になる頃に転勤になり、新しい環境で働く事になりましたが、新鮮な気持ちで仕事に望む事ができ、一から人間関係を築く事ができたので、私の場合は転勤した事で仕事が好転しました。
心機一転、新鮮な気持ちで仕事に望む事ができるというのは転勤のメリットと言えます。
2 人のありがたみを感じることができる
新しい職場に転勤すると仕事の内容は同じでも、以前のように上手くいかないことも出てきます。それは今まで自分が周りの人に助けてもらっていたと痛感する瞬間であり、成長の一歩です。自分の弱点を知ることで、それを克服すべく頑張ることができます。自分が今まで助けてもらってきたように、今度は自分が誰かの力になれるよう努めることができます。
これは沖縄へ転勤になった時痛感しました。今まで進出していなかったエリアであり前任者もいなかったので、誰にも頼る事ができませんでした。また、自社の人間は私一人。絶体絶命です。仕事の内容は変わらないのですが、自分しかいないという環境で、非常に苦労したのを覚えています。今まで自分ひとりで仕事が完結していなかったことを強く実感したことと、それを克服すべく奔走したことは今の自分の糧になっていると思います。
人がいるということが、やってくれていたことが当たり前だったところから、全く逆の立場に立たされた時、人のありがたみをしみじみ感じる事ができます。
3 ご当地グルメ!おいしい食べ物食べ放題
やはりご当地グルメというのは、そこでいただくのが最もおいしいです。
私が個人的に一番思うのは高知県のカツオ。もうこれは高知以外では食べれないと思いました。転勤していた期間はやはり好んでカツオをいただきました。沖縄ではもずくの天ぷら。これもやはり他県で出てくるものよりも大きく食べ応えがあり、ここでしか味わえないものだと個人的には思っています。
県外では珍しい料理もその土地では食べ放題です。転勤した先でおいしい食べ物を見つけるのも楽しみの一つです。
4 新しい体験、知識が身につく
今までにない体験や知識が身につきます。
私の場合転勤すると必ず観光地に遊びに行ったり、その街でしかできないことを探します。それはとても新鮮で刺激的ですし、話のネタにもなります。旅行に出かけるとその話を誰かにしたくてたまらないですよね。そんな感覚です。
これは例えば転勤した先で以前いた街の人に出会ったときなど仲良くなるきっかけになったりします。自分の育った街を知ってくれていると思うと、嬉しくなりますよね。
こうした経験は転勤した人にしかわからないディープな情報であり、ひとつの武器です。
5 第二の故郷になるかもしれない
住宅を販売していると、転勤先で知り合った方と結婚され、そこで家を構えるという人にたくさん出会います。転勤した先が、第二の故郷になっているのです。そういった方は結構回りにいらっしゃるのではないでしょうか。
場所が変われば自分を取り巻く環境も変わりますので、新たな出会いもあります。そこで出会った人が将来付き添う人になる可能性は充分あります。第二の故郷になるかもしれないと思うと転勤も少し気楽になることでしょう。
6 手当てが付く場合もある
これは会社によって違うかと思いますが、遠方へ転勤になった場合など、手当てが付く会社もあるようです。転勤する事で金銭的に余裕が出てくる場合もあるようです。
わたしの勤めている会社では、山陰地方などに転勤になった場合、冬場は寒冷地手当てがつきます。また、海外転勤のある会社では、海外赴任手当てが付くところもあったりします。わたしが担当したお客様で海外転勤に行くと貯金がものすごく貯まるとおっしゃっていた方もいらっしゃいました(さすがに額までは聞いていませんが)。
転勤することで金銭的にも余裕ができる場合もあるようです。
7 ものが減る
これは私の経験上ですが、転勤を複数回重ねていると、引越しのダンボールを空けずにそのまま置いていることがよくあります。次の転勤の機会までそのままということもあり、それらが自分に必要ないものだとわかります。それらは全て捨てて引越しするわけですが、するとものはどんどん減っていき快適になっていきます。少しミニマリスト的な考え方ですが、ものが整理できておすすめです。
では、転勤のデメリットは?
前章ではメリットについてお話していきましたが今度はデメリットについても考えていきたいと思います。
家族や恋人とはなればなれになることも
転勤といえば、これが一番のデメリットではないでしょうか。弊社でも単身赴任をしている営業マンばかりです。そういった方に聞くとやはり家族と離れ離れは寂しいと言います。
お子様がいらっしゃるご家庭では小学校に上がってしまうと単身赴任という選択しか取れなくなるご家庭も多いようです。しかしそれが嫌でご家族全員で動いているという家庭もあります。私が中学生の頃、一年生の途中で転校してきて、二年生になる頃にはもう転勤でいなくなった友人がいました。当時はあまり深刻に考えなかったですが、今この記事を書きながら大変だったんだろうなとしみじみ思っています。
また、恋人と遠距離恋愛になってしまう事も考えられます。物理的な距離というのは心の距離と比例する場合もありますので、そうなってしまうと辛い方も多いのではないでしょうか。転勤が原因で別れてしまったという方も友人には数名います。しかし、これは逆も然りで転勤がきっかけで結婚まで発展したというケースもよく聞きます。
いずれにせよ、転勤というのは人生の大きな転機になることが多いと感じます。
住所変更が手間
本当に手間です。しかし、住所の変更をしないと大切な郵便物が以前の家に届いてしまい受け取り出来ないということが起こってしまい、大変です。
私の場合大切な書類が届くもので登録が必要なときは実家住所で登録しています。それ以外は郵便局の転送サービスを利用して郵便物が届くようにしています。インターネットから簡単に手続きが可能なので転勤の際は是非活用してください。注意しておきたいのは有効期間が1年ということ。その間に必要なものは住所変更の手続きをしておくようにしましょう。
家を購入するタイミングに悩む
転勤のある方は家を購入する時に、それがネックになる事が多いです。転勤してしまうとその家には住めなくなり、新しい家を買うわけにもいかず賃貸へ。そうなると二重で住宅にお金がかかってしまいます。また、住宅購入の契約をしてから入居までの間に転勤になってしまったという方も担当させていただいたことがあります。
このように転勤が住宅購入を妨げてしまうこともあるのです。
しかしながら、住宅を購入せず、ずーっと賃貸というのも、もったいない。悩みどころです。こちらの記事も参考にしてみてください。
→転勤のある家族がマイホームを持つために知っておきたいこと
帰省のとき費用がかさむ場合も
お盆やお正月など実家に帰省する際、実家と転勤先が遠方の場合には費用がかさむ場合もあります。帰省費を出してくれる会社であれば問題ありませんが、そうでなけば結構な痛手になることもあります。
まとめ
今回の記事を書くに当たって私の社会人経験を振返るよいきっかけとなりました。個人的な意見ですが、私の場合は転勤を繰り返してきて正解だったと思っています。もし、今転勤しそうで不安な気持ちでいっぱいであれば、あまり深く考えない事です。人生一度きりですし、なるようにしかなりません。流れに身を任せてみるのも良いと思います。出来る限り前向きに考えて、成長の糧とすれば転勤なんか怖くありません。
転勤を命じられた際には、「喜んで!」ととりあえず言ってみるのも悪くないと思います。
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