「転勤があるから」と住宅購入に踏み切れない方は多いのではないでしょうか。マイホームを購入して快適な生活環境を手に入れたいけど、転勤になって住めなくなったらどうしようと悩むのも当然ですよね。
では、このまま賃貸生活を続け、マイホーム購入は諦めるほうが良いのでしょうか。
私も転勤族ですが、マイホーム購入者の一人です。
私の場合は、子どもの進学を機にマイホームを購入しました。幼稚園に通わせているうちは転勤で移動させることもあり、子どもには寂しい思いもさせたので、転校の心配をせず友達をつくって欲しいという希望を優先しました。現在は単身赴任中ですが、これまで以上に家族に会うのが楽しみですよ。
転勤があるからこそ「購入できるタイミング」を逃さないことが大事だと思います。
そこで今回は、転勤族が住宅を購入するタイミングから注意すべき点についてご紹介します。転勤族のマイホーム購入への参考になると嬉しいです。
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転勤族がマイホームを購入するタイミングは?
すべての方に共通するマイホーム購入のベストタイミングはありません。
ただ転勤のある家族が「マイホームを購入するか検討するタイミング」は同じ傾向にあり、3つに大別できます。もちろん転勤族の方すべてに当てはまるわけではありませんが、似通っているのは不思議なものです。
ただ購入にあたってはメリットだけでなくデメリットもありますので、一緒に考えてみましょう。
購入のタイミング:子どもの進学
子どもを持つファミリー世帯であれば一度は考えるタイミングではないでしょうか。子どもの進学を機にママ友や学校関係といったコミュニティから影響を受けやすくなります。
特に中学校や高校への進学時期は、教育環境の変化が受験や就職といった今後の進路へも影響するため、子どもを持つ親としては大事な時期と言えます。
検討のPOINT
通学の距離や安全性、人気の学校区などの条件に当てはまるエリアで検討することはもちろん、実家近くに住むことで親からのサポートを含めて教育環境を整えるといった考え方もあります。
今の転勤先で子育てをスタートした方や入園・入学をしてある程度のコミュニティができているご家族の場合は、検討するチャンスです。たまたま住んでいる今の地域が人気のある文教地区だったなんてこともあるかもしれませんので、気になる方は調べてみることをおすすめします。
注意しておくポイント
マイホームの購入後に転勤となった場合は単身赴任になることがほとんどのため、生活にかかる費用が二重になる可能性もあり、資金面での注意が必要です。単身赴任になった場合に、勤め先から住宅手当等の補助があるのかどうか事前に確認しておくことをおすすめします。
ご主人が単身赴任した場合に備えて、奥様が就業しやすい街でマイホームを選ぶことも良いですね。転勤で引越しが多いと継続的に仕事をするのは困難ですが、マイホームという拠点を持つとそういった心配がなくなるため、これまでより収入を増やすことも可能です。
購入のタイミング:出身地に転勤になった
いずれは実家のある地域、またはその周辺地域に住みたいと考える方は多くいらっしゃいます。
実家の両親はもちろん、学生時代の友人など心を許せる人が近くにいる生活はファミリー・ディンクス問わず安心できる環境のひとつではないでしょうか。
検討のPOINT
再び出身地に戻ってくる時期が分かっていれば心配は不要なのですが、いつになるか分からないという方は購入に踏み切るのもチャンスです。特に結婚したばかりのご夫婦や子どもを持つご家族にとっても良いタイミングになると思います。
また定年が近いご夫婦でまだ転勤の可能性がある場合でも、慣れ親しんだ故郷で住宅を検討できる良いタイミングとも言えます。
注意しておくポイント
単身赴任になった場合の資金面の不安も考えられますが、このパターンの場合は実家への配慮が必要になってきます。特にご夫婦の実家が離れている場合、将来的な介護や親族の持つ不動産資産の管理などのこともあり、ご夫婦どちらの出身地で購入を検討するかは悩みどころです。
ご夫婦でしっかり話し合いをすることをおすすめしますが、子育てのし易さを優先すると奥様の出身地にて検討する傾向が高いようです。またお勤め先によっては、出身地に支店などの職場がないこともあるので、その場合は出身地までアクセスしやすい街まで検討範囲を広げて考えてみるのも方法です。
購入のタイミング:定年退職を機に
単身赴任など家族が離れて暮らすことが難しい場合は、退職後に購入する選択肢もあります。家族で一緒に過ごす時間が長く取れるため、転勤先ごとでしか経験できない生活を送る楽しみもありますね。
単身赴任による費用面の心配もないので、メリットが高いように思えるタイミングですが注意点もあります。
検討のPOINT
退職後となると年齢的なことも含めて住宅ローンを借りることが難しいため、全額現金での購入を検討するパターンが多くなります。そのため、退職後までに購入資金を貯める計画性が重要になります。
注意しておくポイント
もちろん定年前に仕事を退職すれば社宅には住むことはできませんし、賃貸住宅については老朽化や家主の都合で退去をせざるを得ない状況にもなりかねません。このようなリスクを踏まえて、事前にどこにマイホームを持つのか早めに計画することが大切です。
希望の条件に合う住宅が見つからない可能性があることも視野に入れておきましょう。
まとめ
マイホームを購入するか検討するタイミングは大きく3つあることをご紹介しました。
購入することで余分に費用が発生したり、家族揃って生活できなくなるなど心配なこともありますが、子育て環境の安定や万一のことがあってもマイホームという拠点・資産を残すことができる安心感はそれ以上のメリットでもあります。
年齢や健康状態などで購入するタイミングを失ってしまう可能性もありますので、「何のために購入したいのか」 という目的・理由を今一度思い出してみてください。
マイホームを持ちたい気持ちを「転勤」を理由に後回しにせず、家族でしっかり話し合われてみることをおすすめします。
転勤族のマイホーム購入で考えるべきポイントはこちらの記事もご覧ください。
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