家事や仕事などに追われる忙しい生活。こどもとの「おうち時間」をゆっくり過ごすのが難しいご家庭も多いかもしれませんね。ついこどもに動画ばかり見せてしまい、罪悪感を感じてしまうことも少なくないでしょう。
かといって、こどもが喜ぶようなおうち時間の過ごし方として、イベント的な遊びを用意するのも負担が大きいもの。
そこで今回は、親子で一緒に考え、作って、室内で楽しめる「こどもと過ごすおうち時間の遊びネタ」をご紹介します。
1. 遊びながら学ばせたいなら!おすすめの「知育遊び」
「そろそろ文字、数字について教えたいな」と思いつつも、低年齢のこどもは座ってお勉強するのがなかなか難しく、家庭学習に悩むご家庭も多いかもしれませんね。
こどもが楽しく学べる時間を家庭内で作るなら、「知育遊び」がおすすめです。
今回は1才からできる「シール貼り」をはじめ、「ひらがな」「数字」といったお勉強系の遊びネタもピックアップしました。
instagramのハッシュタグ「#知育あそび」でも、さまざまな遊びが検索できますよ!
1-1. 指先を使う練習に!「シール貼り」
1歳からできる指先を使ったシール貼り。
円の中や点の上にシールを貼らせるなどの課題を与えて取り組ませると、楽しみながら達成感も味わえます。
シールは100円ショップなどでも手軽に購入できるため、お金をかけず楽しめるのも魅力のひとつ。
上手に貼れるようになってきたら、イラスト入りのシールの台紙を購入して、枠に合わせてシールを貼る練習に取り組んでみるのもおすすめです。シール貼りを通して、指先を動かす練習と、集中力や根気を養うことにもつながるでしょう。
1-2. お金の価値も学べる「お買い物遊び」
モノの大切さや価値を伝える意味でも、お金について早めに学ばせておきたい家庭も多いと思います。
「お買い物ごっこ」なら、楽しみながらお金の種類や数え方、お買い物の仕方などを理解することができます。
食べ物などのおもちゃと紙のお金を使って始めるのもいいですが、写真のようにお菓子と本物の1円玉を用意してわかりやすいルールを作ってあげると、こどもも理解がしやすいでしょう。
複雑な数字がまだわからないうちは、「このお菓子はボール何個分」といったようにボールの数をモノの価値に設定して、物々交換に近い形でお買い物の仕組みを理解させるのがおすすめです。
1-3. クリエイティブな能力を刺激する「花はじき」
ひもに通してネックレスにしたり、おままごとで使う料理の具材にしたり、幅広い楽しみ方ができる「花はじき」。
指先を使って思い描くものを形にする花はじきをつかった遊びは、こどものクリエイティブな能力を刺激します。低年齢のこどもであっても、花はじきを並べてお絵かきを楽しめます。
色もバリエーション豊富なため、遊びながら色のお勉強もでき、色彩感覚を養うことにもつながりますよ。
1-4. 空間認識能力を鍛える「図形遊び」
スポーツやものづくりなどの場面でも活躍する「空間認識能力」。最近ではこの空間認識能力を小さいうちから鍛えておきたいという家庭も増えてきているようです。
折り紙やパズルといった立体的な図形遊びで空間認識能力を鍛えられると言われますが、こういった静かな遊びはなかなか集中して取り組めないこどももいるのではないでしょうか。
そんなときは、ブロック遊びに図形を組み合わせるトレーニングがおすすめです。紙に描いた図形の形に沿ってブロックを組み合わせて、空間認識能力を育てましょう。
正解は一つではなく、いろんな組み合わせで何度でも挑戦ができるため、「考える力」を育む時間にもなります。
1-5. ゲーム感覚で楽しめる「ひらがな遊び」
ひらがなの読みが少しずつできてきたら、文字を組み合わせて「単語」を作る練習をしてみるのもいいでしょう。
おはじきに一文字ずつひらがなを書いて、それらをペットボトルに入れた「ひらがなボトル」は、簡単に手作りできるうえ、親子で何度も楽しめるコストパフォーマンス最高の遊びです。文字を理解しはじめた幼児から小学生まで幅広く遊べます。
またひらがなの読みができない場合でも、50音表を見ながらこどもと一緒におはじきを並べてみたり、発音の練習をしたりと、文字のトレーニングにも活用できますよ。
1-6. 正解を見つけて夢中になれる「数の練習」
「1、2、3〜」と数の数え方はすぐに覚えられるけれど、数字の読み方を覚えるのには時間がかかるというこどもは多いものです。数字の読み方を覚えるために、数字カードなどのおもちゃを使って、遊びながら数の練習に取り組んでみるのはいかがでしょうか? 一緒にカードの数を数えて数字を認識させてあげると、数字と読み方が結びつきやすいでしょう。
何度も繰り返すうちに徐々に一人で作業を進められるようになってくるため、慣れてきたら数のバリエーションを増やしたり、簡単な足し算や引き算を教えたり、算数の基礎に触れてみるのもいいですね。
2. 遊びのネタに困ったら。真似したくなる「工作遊び」
こどもとおうち時間を楽しむ人気の遊びネタといえば「工作遊び」。
道具を用意したり作るのをサポートしたり、少し手間がかかる部分もありますが、こどもと一緒に取り組んでみると、思わず夢中になってしまうほど工作はクリエイティビティにあふれています。
大人でも真似したくなる工作遊びをピックアップしてみました!
2-1. 手作りで仕上げる「ごっこ遊び」
大人の世界に憧れて、「ごっこ遊び」に夢中になるこどもたちも多いですよね。必要な道具を工作で手作りするところから始めれば、指先を動かし、創造力を高めることにもつながります。
ダンボールと色画用紙を使って仕上げる「ピザ作り」は、コストもかからず、手軽に楽しめるのが魅力。さまざまなトッピングを選んで、自分だけのオリジナルピザが作れるのもうれしいポイントです。
instagramのハッシュタグ「#ごっこ遊び」では、その他にもさまざまな遊びのアイデアがあふれていますよ。
2-2. 創造力と観察力を磨く 「紙粘土遊び」
紙粘土もこどもの創造力と集中力を高めてくれる遊びのひとつです。モノを立体で捉える練習にもなり、空間認識能力を鍛えることにもつながります。
動物や食べ物、好きなキャラクターを形作るうえで、どんな形をしているのか想像力をふくらませたり、こまかく観察する力を養ったり、こどもが持っている力を引き出す機会にも!
写真のように、海の生き物を紙粘土で作り、その先にクリップをつければ魚釣り遊びを楽しめますよ。
2-3. 着たい服を自分の手で!「服のデザイン」
年齢があがるにつれ、着る服に対して、徐々にこだわりを持ち始める子も増えてくるでしょう。「どんな服が着たい?」とたずねながら、工作で服のデザインに挑戦してみると夢中になって取り組む子も多いはずです。
まだハサミが使えないこどもでも、服のパターンを大人が準備しておけば、色付けなどのデザインだけでも十分楽しめます。紙に模様を描き、それらを手でちぎって服のパターンに貼り付ける方法は、複雑でオリジナリティの高いデザインに仕上がり、ますます創造性を刺激してくれますよ。
2-4. 想像力を働かせる「地図作り」
地図作りは、想像力と構成力を要する作業。こどもの持つ考える力を磨く機会にもなるでしょう。
地図の内容は、自宅を中心とした地図作りをするもよし、想像力をふくらませ架空の街を作るもよし、こどもがワクワクしながら自由に取り組めるものにしましょう。
地図上の建物などを折り紙で表現すると、立体的で豪華な地図に仕上がりますよ。
2-5. 何通りものお気入りの味を作る!「ケーキの飾り付け」
ケーキ本体とクリームの種類、フルーツなどを色画用紙で作って組み合わせを楽しめる「ケーキの飾り付け」。
こども自身が食べたいケーキを作るだけでなく、「パパにプレゼントするならどんなのがいいかな?」とプレゼントする相手を考えながら飾り付けしてみるのも楽しいですよ。
ろうそくや飾りなども飾り付けに加えると、さらにバリエーションが楽しめます!
2-6. 世界の国旗も学べる!「丸シールで国旗作り」
シール貼りは比較的簡単な動作でできるため、こども自身も達成感を感じやすく、集中して取り組める遊びです。
そのシール貼りの遊びにプラスアルファで「学び」をプラスしたのが丸シールで作る「国旗作り」です。
デザインを真似してシールを貼るだけのシンプルな作業ですが、世界各国の国旗を知る機会にもなります。色使いやデザインをよく見て仕上げていくので、作業を通して観察力や集中力が鍛えられるでしょう。
3. ホットプレートで楽しむ「親子クッキング」
「親子で料理を楽しみたいけれど、火や包丁を使わせるのは心配」というご家庭におすすめなのが、ホットプレートを使った親子クッキングです。トッピングするだけでも「料理を作った感」を感じやすく、低年齢のこどもでも参加しやすいのが特徴です。
instagramのハッシュタグ「#ホットプレート料理」で検索するとさまざまなレシピが見つけられますよ!
なお、火が出ないホットプレートでも、調理中はプレートが高温になります。こどもには火傷の危険性を伝えた上で、目を離さずサポートしてあげましょう。
3-1. トッピングが楽しめる「ピザ」
生地は既製品でも手作りしてもOKですが、生地作りはこどもも参加しやすいので、こねたり、のばしたり、親子で生地作りから取り組んでみるのがおすすめです。
生地ができたら、ホットプレートで焼き、あとはトッピングして完成。
ソースを塗ったり、トッピングをのせたりといった簡単な作業はこどもに任せれば、自分で作って食べる喜びを経験することができます。
今回は、こどもが食べやすい具沢山の「ミックスピザ」のレシピをご紹介します。発酵なし&薄力粉だけで手軽にピザ作りが楽しめますよ。
<材料>(4人分)
- 薄力粉・・・200g
- 砂糖・・・小さじ1/2
- ベーキングパウダー・・・小さじ1/2
- サラダ油・・・大さじ2
- ぬるま湯・・・100ml
- ウィンナー・・・2本
- ピーマン・・・1/2個
- ゆで卵・・・1個
- 玉ねぎ・・・1/4個
- ミニトマト・・・3〜4個
- コーン(缶詰)・・・大さじ1
- ピザ用ソース(市販)・・・適量
<作り方>
- ボウルに薄力粉、砂糖、ベーキングパウダーを入れて、泡立て器で混ぜ合わせたら、さらにサラダ油を入れ、ぬるま湯を少しずつ加えながら手でこねる
- 生地がまとまってきたら、しっとりなめらかになるまで手でこねていく
- 生地をこねたら丸めておき、乾かないように濡れた布などをかけておく
- ピーマンは輪切り、玉ねぎは薄切り、ウィンナーは斜めに薄切り、ゆで卵は輪切りにする
- ホットプレートに油少々(分量外)をひいたら、生地をのせ、手で伸ばしていく
- ホットプレートのふたをして、180度で熱し、焼き色がつくまで片面を5分ほど焼く
- 焼き色がついたらひっくり返してトマトソースを塗り、トッピングの具材をのせる
- 最後にピザチーズを散りばめ、再び蓋をして7〜10分ほど蒸し焼きにして完成
3-2. ディップするだけでも楽しい!「チーズフォンデュ」
具材を切って、チーズを溶かしたら準備完了の「チーズフォンデュ」。
包丁の危険性を理解できる年齢であれば、こども用の包丁を用意して、具材を切るお手伝いしてもらうのもよいでしょう。
まだ包丁を持てない低年齢のこどもでも、好きな具材を自分で選んで、チーズにつけるという一連の作業で、自分で料理した達成感を味わえます。
<材料>(4人分)
- フランスパン・・・1/2本
- ブロッコリー・・・1/2個
- ソーセージ・・・6本
- ミニトマト・・・8個
- しゃがいも・・・2個
- にんじん・・・1/3本
- ピザ用チーズ・・・200g
- 薄力粉・・・大さじ2
- 牛乳・・・100cc
<作り方>
- ソーセージは斜め半分に、じゃがいも、にんじんは一口大に切り、ブロッコリーは小房に分け、それぞれレンジで
- 食パンは一口大にして、トマトは半分に切る
- 耐熱容器にピザ用チーズ、薄力粉を入れよく混ぜたら、牛乳を加える
- ホットプレートに3を置き、蓋をする(ときどき蓋を開けてチーズを溶けるまでよく混ぜる)
- チーズが溶けたら具材をホットプレートに並べて、焼きながら、溶けたチーズに絡めて食べる
3-3. たこ焼きプレートで作る!「しゅうまい」
普段自宅でしゅうまいを作る機会がないご家庭でも、ホットプレートに付属しているたこ焼きプレートを使うと、手軽にしゅうまい作りに挑戦できます。家族で食卓を囲みながら、ワイワイしゅうまいパーティーを楽しみましょう。
作り方は非常にシンプルで簡単。
円形のプレートの底に一つ一つしゅうまいの皮をひいたら、タネを入れて、あとはトッピングするだけ。こどもにとっても、簡単に楽しみながら取り組めるレシピです。
<材料>(24個分)
- しゅうまいの皮・・・24枚
- 玉ねぎ・・・1/2個
- 片栗粉・・・大さじ2
- 豚ひき肉・・・200g
- 塩・・・小さじ1/2
- ミックスベジタブル・・・20g
- 水・・・50ml
<調味料>
- すりおろし生姜・・・小1
- 鶏がらスープ ・・・小1
- 砂糖 ・・・大1
- 醤油 ・・・大1
- ごま油・・・大さじ2
<作り方>
- 【準備】ミックスベジタブルを解凍しておく
- 玉ねぎはみじん切りにする
- ボウルにひき肉と塩を入れて粘りが出るまでよく練ったら、<調味料>の材料を加えさらに練る
- 玉ねぎに片栗粉をまぶして、2のボウルに入れ混ぜ合わせる
- たこ焼きプレートの穴にしゅうまいの皮を敷きつめる
- 4のタネを入れてミックスベジタブルをのせ、焼き色がつくまで中温で3分ほど加熱する
- 水を回しかけ、再び蓋をして中温で5分ほど加熱して完成
まとめ
こどもと過ごすおうち時間は遊びのネタ切れを起こしやすいもの。いくつかのバリエーションを用意しておきたいものです。知育、工作、料理とジャンル違いの遊びを織り交ぜ、こどもの気分に合わせて行うことで集中力も高まり、親子で充実したおうち時間を過ごしましょう。
子どもとのおうち時間の過ごし方をもっと知りたいという方は、インスタグラムのハッシュタグ「#おうち時間」で検索するとさまざまなヒントに出会えますよ!