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新築マンションがおしゃれになる!アクセントクロスの効果と選び方

新築マンションの購入後は自分らしい空間作りを叶えるため、どんなインテリアにするか早速検討をはじめる方も多いでしょう。その中で、インテリアに彩りを加え、空間をおしゃれに演出するために注目されているのが「アクセントクロス」です。この記事では、アクセントクロスの基本的な知識から、その効果や選び方、そして具体的な事例まで詳しく解説します。アクセントクロスを取り入れることで、新生活をさらに魅力的なものにしましょう。


アクセントクロスとは?

アクセントクロスとは、部屋の壁の一部に異なる色やデザインの壁紙を貼り、空間にアクセントを加えるインテリア手法です。一般的には壁全体を同じ色や柄の壁紙で統一しますが、アクセントクロスを取り入れると一部の壁が際立ち、部屋全体の印象が劇的に変わります。

新築マンションの場合は建物完成前に売買契約を結ぶことが多いため、工事の進捗によってはアクセントクロスの施工が可能です。

アクセントクロスはリビングダイニングや寝室などの主要な部屋だけでなく、玄関や廊下、トイレなどの小さなスペースにも活用されています。また、機能性の高いクロスを施工すれば、空間をより快適にすることができるでしょう。


アクセントクロスの効果とメリット

アクセントクロスを取り入れることで得られるメリットを、ここで具体的にご紹介します。

部屋の印象が変わる

壁一面をアクセントクロスに変えるだけで、部屋の印象を大きく変えることが可能です。無地の壁に比べると、デザイン性のあるクロスを取り入れることで空間に変化が生まれ、訪れる人々の目を引くインテリアに仕上がるでしょう。例えば、ダーク系の落ち着いたカラーのアクセントクロスを一面に取り入れると、部屋全体が引き締まって高級感が漂います。シンプルな空間にアクセントを加えれば、おしゃれで洗練された印象を作り出すことができるのです。

また、明るい色やストライプ柄のアクセントクロスを取り入れることで、部屋が広く感じられる効果もあります。特に、居住空間が狭いと感じたり、天井が低いと感じたりする空間では、こうした効果を狙ってアクセントクロスを活用すると良いでしょう。

インテリアが引き立つ

アクセントクロスには、家具や装飾品を引き立てる効果もあります。例えば、シンプルなソファを壁前に配置したリビングの壁面にアクセントクロスを取り入れることで、ソファが際立ってぐっと空間がおしゃれにまとまるでしょう。また、絵画や写真を飾る際にも背景にアクセントクロスを使うことで、アート作品の世界観が高まります。

機能性を追加できる

アクセントクロスには耐久性や防汚、防臭、抗ウィルスなどの機能性がプラスされた商品もあります。居室の使い方に応じて機能性に優れたアクセントクロスを選べば、日常のお手入れが楽になり、快適に過ごすことができるでしょう。


アクセントクロスの種類

アクセントクロスには、さまざまな種類があります。カラーやデザイン、素材の組み合わせ次第で、無限の可能性を持ったアイテムと言えるでしょう。以下では、アクセントクロスの種類について詳しく解説します。

カラー

暖色

暖色系のカラーは、テラコッタやイエローなど、温かみを感じさせる色です。リビングやダイニングをはじめとした人が集まる場所に適しており、温かく親しみやすい雰囲気を作り出します。

寒色

寒色系のカラーは、ブルーやグリーンなど涼しさを感じさせる色で、寝室などのリラックスしたい場所に適しています。クールで落ち着いた雰囲気が生まれ、心地よい安らぎの空間を作り出すことが可能です。

中間色

中間色はグレーやベージュなど、暖色と寒色の中間に位置する色です。どの部屋にも合わせやすく、シンプルで洗練された印象を与えます。中間色のアクセントクロスはモダンなインテリアにぴったりで、他の色とも調和しやすいのが特徴です。

明度と彩度

カラー選びにおいては、「明度(色の明るさ)」と「彩度(色の鮮やかさ)」も重要な要素です。明度が高い色は部屋を広く見せ、明度が低いと重厚感が出ます。一方、彩度が低い色は落ち着いた印象を与え、彩度が高い色は元気でポップな雰囲気を演出します。これらの特性を理解して、部屋の用途やイメージに合ったカラーを選びましょう。

デザイン

アクセントクロスのデザインには、大きく分けて無地と柄物があります。それぞれの特徴を理解し、部屋の雰囲気に合ったデザインを選びましょう。

無地

無地のアクセントクロスは、シンプルでどんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。色選びが重要で、シンプルさや高級感も演出することができます。無地のクロスは、他のインテリアアイテムを引き立てる役割も果たし、部屋全体に統一感が生まれます。

柄物

柄物のアクセントクロスは個性的な印象を与えます。花柄、幾何学模様、ストライプなどデザインが多様で、部屋のテーマやインテリアスタイルに合わせて選ぶことができます。柄物のクロスを取り入れれば、お部屋の雰囲気が華やかになるでしょう。

タイル柄の例。お部屋に高級感が生まれます。

花柄の例。エレガントで優しい雰囲気になります。

木目柄の例。ナチュラルな雰囲気を高めます。

素材

アクセントクロスには、ビニールクロス、織物クロス、紙クロスなど、さまざまな素材があります。各素材には特徴があり、用途や好みに応じて選ぶことが重要です。

ビニールクロス

ビニールクロスは、もっとも一般的で扱いやすい素材です。耐久性が高く、キッチンやパウダールームなどの水回りでも安心して使えます。また、豊富なデザインとカラーバリエーションがあることも魅力です。

織物クロス

織物クロスは、天然素材を使用した高級感のある壁紙です。リネンやコットンなど自然素材ならではの温かみがあり、落ち着いた雰囲気を演出します。

しかし、織物クロスは下地の影響を受けやすく、照明の加減で表面の凸凹が気になる場合があります。また、耐久性に欠ける場合もあるため、使用する場所を慎重に選ぶことが重要です。

紙クロス

紙クロスは、軽量でデザイン性が高い点が魅力です。輸入品が多く、独自のデザインやテクスチャーが楽しめます。

しかし、紙クロスは薄いことと、耐久性が低いことがデメリットです。特に、海外製の紙クロスは突然廃番になることが多く、メンテナンス時に同じデザインが手に入らないリスクもあります。

※新築マンションでは施工業者が設定している基準に達していない壁紙を施工した場合、アフターメンテナンスを受けられない場合があります。そのため、施工前に確認しておきましょう。

機能性

耐久性はクロスの寿命に直結します。特に、子どもやペットがいる家庭では壁紙が傷つきやすいため、耐久性の高いクロスを選ぶことが重要です。例えばビニールクロスは他の素材に比べて耐久性が高く、安心して使うことができるでしょう。

また、キッチンやダイニングなど汚れが気になる場所には、防汚機能付きのビニールクロスが最適です。防汚効果があるクロスは汚れが付きにくく、日常のメンテナンスが簡単になります。

このほか、撥水効果があるクロスは水分を弾くため、浴室や洗面所、キッチンの壁にも適しています。あるいは、消臭効果があるクロスならタバコの煙やペットのにおいを吸収・分解してくれるため、リビングやキッチンで効果を発揮するでしょう。最近では、空気を浄化する機能を持つクロスも登場しています。


アクセントクロスの選び方

実際にアクセントクロスを検討するに当たり、選び方のポイントをご紹介します。

部屋全体のイメージを考える

アクセントクロスを選ぶ際には、まず部屋全体のイメージを考えることが重要です。なぜなら壁紙の色やデザインは、部屋の雰囲気のベースとなる部分だからです。アクセントクロスを検討しているお部屋は、どのような過ごし方が想定されるでしょうか?家族のリラックスを目的とした空間であれば、落ち着いたデザインのクロスが良いでしょう。トイレなどの狭い空間にあえて遊びの要素を取り入れたいのであれば、思い切って大胆なデザインのクロスを取り入れると良い気分転換になりそうです。

インターネットの画像検索や写真投稿SNSなどを参考にリサーチすると、イメージに近いアクセントクロスの候補が見つかりやすいです。

アクセントとして効果的な色を選ぶ

アクセントクロスを使用する目的は、他の壁と異なる色を選ぶことで、空間の印象を変えることです。しかし、元の壁紙の色とほぼ同色を選んでしまうと、アクセントになりにくいことがあります。そのため、効果的なアクセントをつけるためには、元の壁紙との色の差をどれほど付けるかがポイントです。

例えば、白い壁に対して深いブルーやダークグレーのクロスを選ぶと、コントラストの差が大きくでて、部屋全体が引き締まってモダンな印象を与えることができます。一方、白い壁に対して淡いピンクやベージュを選んだ場合は、色の差が緩やかに付き、柔らかく落ち着いた雰囲気になります。アクセントクロスを選ぶ際には、部屋の用途や目的に合わせて、効果的な色を選びましょう。

床カラーやインテリアとの相性を考える

アクセントクロスを選ぶ際には、床のカラーやインテリアとの相性も重要です。例えば、床がダークウッドの場合、濃い色のクロスを選ぶと全体的に重たい印象になってしまいます。逆に、ライトウッドの床には明るい色のクロスを選ぶことで、部屋全体が広く感じられる効果があります。

また、家具や装飾品との調和も考慮しましょう。インテリアのテーマカラーとクロスが合わないと部屋全体にまとまりがなく、ちぐはぐな印象になってしまいます。インテリアテイストと、アクセントクロスのテイストを統一することで、バランスの取れた美しい空間が完成します。例えば、モダンなインテリア空間であれば、モノトーンなカラーや無地のクロスがおすすめです。ナチュラルテイストの家具を揃えた空間であれば、アースカラーや自然素材を使用したクロスが候補にあがるでしょう。


アクセントクロスを選ぶ際の注意点

アクセントクロスを選ぶ際には、以下のような点に注意しましょう。

数年後まで長い目線で考える

アクセントクロスを選ぶ際には、数年後の生活スタイルや家族構成の変化も考慮することが重要です。例えば、小さなお子さんがいる家庭ではキャラクターもののクロスが人気ですが、子どもが成長すると好みが変わるかもしれません。そのため、長期間にわたって使えるデザインやカラーを選ぶことが、将来的なリフォームの手間を減らすポイントとなります。

また、トレンドに流されすぎないデザインを選ぶことも大切です。流行はすぐに移り変わるため、シンプルで普遍的なデザインを選ぶことで、長く愛用できる空間が作れます。

照明の具合も考慮する

アクセントクロスを選ぶ際には、照明の影響にも注意が必要です。クロスの色やデザインは、照明の種類や色温度によって見え方が変わります。例えば、電球色の光の下ではクロスがより温かみを感じ、昼光色の下ではクールな印象になるでしょう。

また、スポットライトや間接照明を使用する場合も、光の当たり具合によってクロスの色味や質感が異なって見えることがあります。アクセントクロスを選ぶ際には、実際に照明を点けた状態でサンプルを確認し、理想の雰囲気を再現できるかどうかをチェックしましょう。

柄や色によっては仕上がりが不自然に感じる場合がある

クロスは時間が経つにつれて乾燥や収縮し、継ぎ目が目立ってくる場合があります。特に、濃い色のクロスは継ぎ目が目立つため注意しましょう。

また、巾木や換気口などの設備の色にも注意が必要です。これらの部分は色を変えることが難しいため、アクセントクロスとの相性が悪いと、全体のバランスが崩れてしまうことがあります。クロスを選ぶ際には、巾木や設備との調和を考慮しましょう。

【選んだアクセントクロスは大きなサンプルで確認しよう】
アクセントクロスを選ぶ際には、できるだけ大きなサンプルを取り寄せましょう。クロスのサンプルが小さいと、以下のような影響が考えられます。
・色の面積
効果明るい色は面積が大きいほど明るく、暗い色は面積が大きいほど暗く見えるという現象です。
・柄もののクロスは全体像が分かりづらい
サンプルでは、一部を切り取られてしまっている場合があります。サンプルでは大きく見えても、広い面積では柄が小さく見えてしまうかもしれません。)
そのため、大きなサンプルを取り寄せて実物を確認すると安心です。または、壁紙メーカーのショールームなどで、実際に壁に貼ってあるサンプルを確認することもできます。

【部屋別】おすすめのアクセントクロス

以下に、各部屋に適したアクセントクロスのカラー、デザイン、素材のおすすめをご紹介します。

リビング&ダイニング

リビングやダイニングは、家族が集まる場所であり、インテリアの中心となるスペースです。ここでは暖色系や中間色を用いて、温かみや落ち着きを演出することが重要になります。テクニックの一つとして、圧迫感を感じやすい下がり天井や梁に木目調のクロスを貼れば、温かみのある自然な調和が生まれ、リラックスできる空間を作れるでしょう。

また、広さを強調したい場合には、壁に明るい色やストライプ柄のクロスを選ぶと、部屋が広く感じられる効果があります。

木目調のアクセントクロスの施工例。カジュアルな家具との相性がマッチしています。

リビングダイニングに、ウォームグレー色のアクセントクロスを施工した例。家族が集まる場所が、モダンで落ち着いた印象になっています。

子ども部屋

子ども部屋のアクセントクロスを検討する際に、カラフルな柄やキャラクターもののデザインにしようと思われるかもしれません。そのようなアクセントクロスは子どもの好奇心を刺激し、楽しい空間を作り出すことができます。

しかし、子どもが成長するにつれて好みが変わることも考慮しましょう。将来的にクロスの張り替えを検討していないのであれば、あまり派手すぎないデザインがおすすめです。そうすれば、長期間にわたって違和感のない部屋になります。また、防汚効果のあるビニールクロスを選ぶと、掃除が楽になるでしょう。

子供部屋のアクセントクロス例。柄物クロスでも色味を抑えることで、将来的にも違和感のないお部屋づくりが可能に。

ベッドルーム

ベッドルームには、リラックスできる落ち着いたカラーのアクセントクロスが適しています。寒色系や中間色を選ぶことで、心地よい睡眠環境を作り出すことが可能です。例えば、淡いブルーやグレーのクロスを使うと、静かでリラックスできる空間が完成します。また、素材感にこだわることで、より高級感のあるベッドルームを演出することができるでしょう。

ベッドルームのアクセントクロス例。大きな花柄が、エレガントで上質な空間を演出しています。

シンプルな寝室に、民族調の柄物クロスを施工した例。インテリア雑貨をアレンジして、お部屋全体をおしゃれにより世界観を演出したコーディネートとなります。

トイレ

トイレには、清潔感とデザイン性を両立させたアクセントクロスがおすすめです。明るいカラーやタイル調のデザインが人気で、狭い空間でもおしゃれな雰囲気を作り出せます。一方で、ダークグレーの壁紙を施工したトイレは、よりリラックスできる空間になります。トイレには防汚や防臭など、機能性壁紙を採用することもおすすめです。

廊下

廊下には、軽やかで開放感のあるデザインのアクセントクロスが適しています。ストライプ柄や淡い色合いのクロスを選ぶことで、狭い廊下でも広がりを感じさせることができるでしょう。


アクセントクロスの費用

アクセントクロスの費用は、依頼する業者やクロスの種類、グレードによって異なります。一般的には材料費のほかに施工費がかかるため、予算をしっかりと把握しておくことが大切です。

DIYで施工すれば、業者に依頼するのに比べてコストを抑えることが可能です。ただし、DIYには施工技術が必要なため、初めての方はプロに依頼することをおすすめします。一般的な金額の算出方法としては、クロスの平米単価に施工費を加えたものが目安となります。


まとめ

アクセントクロスは、新築マンションをおしゃれでお気に入りの空間にするための簡単で効果的な方法です。部屋の印象を大きく変えるだけでなく、インテリアを引き立て、機能性も向上させることができます。今回ご紹介したポイントを参考にして、ご自身のスタイルに合ったアクセントクロスを選び、理想の住まいを実現してください。

また、選ぶ際にはWebシミュレーションやインテリアオプション会などのイベント、メーカーショールームでの相談などを活用して、楽しみながら計画することをおすすめします。素敵なアクセントクロスで、新しい住まいをさらに魅力的な空間にしましょう。

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