もうすぐ始まる赤ちゃんとの新しい生活に、ドキドキそわそわ。すべてが初めてのことで、何から準備すればいいのかどんなふうにすれば良いのか、不安になることもありますよね。
今回は「赤ちゃんとの生活のためのお部屋づくり」について、筆者の経験も交えながらご紹介していきます。
リビングはどうする?
お昼寝スペースや赤ちゃんグッズの収納等、リビング内の配置について考えていきましょう。
赤ちゃんのお昼寝スペース
赤ちゃんのお昼寝スペースは、お母さんの居場所を基本に考えていくといいでしょう。お母さん自身はくつろぐとき、どこにいることが多いですか?
「ソファ派」という方は、ソファ横に「ベビーベッド」を配置すると便利です。おむつ替え等お世話するときも、お母さんが立ったままお世話できるので体勢的にも楽ちん。床に比べてホコリもあがりにくいので衛生面でも安心ですね。
こたつや座布団・座椅子など「地べた」でくつろぐことが多いという方は、ラグやカーペットの上に「ベビー布団」を敷いておくといいですね。筆者もこちらのタイプでした。授乳しながら赤ちゃんが眠ってしまってもそのまま横にスライドさせてお布団に寝かせることができるのでとても楽ちんでした。お母さんが疲れているときは、そのまま添い寝もできちゃいます。
「ダイニングテーブル派」という方は、ベビーベッドやベビー布団など安定した寝床とは別に「ハイローチェア」があると便利です。キャスター付きで移動できるものが多く、また高さや角度も調整できるので、用途・月齢・シーンに合わせて使い分けができます。テーブル付きのものなら、離乳食が始まっても便利に使えますよ。
赤ちゃんグッズの収納
下着やお洋服をはじめ、おむつ・おしりふき・ガーゼ・クリーム・綿棒・体温計・ミルクセット等々…。赤ちゃんのお世話のためのグッズってたくさんありますよね。これらのグッズは、使いやすい場所にわかりやすく収納しておくことが便利さのポイントです。なかでも小物類はさっと持ち運びできるよう、ケースに入れて棚等にしまっておくといいですよ。
ちなみにお洋服の収納ケースですが、赤ちゃんが将来自分の部屋を使うようになったときに、使い回しがきくものを想定しておくと経済的です。子供部屋の広さや、クローゼットのサイズを測っておき、今後も活用できるものを選ぶと有効ですね。
あとは、ハンガー収納もおすすめ。子供にとってたたむ作業は難しくても、ハンガーなら2歳くらいから使えるようになります。自分のことは自分で、そんな子供の自立支援にも役立ちます。
あると便利!室内物干しスペース
雨の日も嵐の日も、赤ちゃんのお世話は続きます。そこでぜひ検討しておいていただきたいのが、「室内の物干しスペース」。
筆者の経験ですが、ミルクの吐き戻しやおむつ漏れで、1日で産着を10着くらい汚してしまうことも多々ありました。そんなときに役立つのが、ちょこっと干せる「室内の物干しスペース」!赤ちゃんの産着は小さくて案外すぐに乾くので、こまめに洗濯して室内に干しておくと便利ですよ。浴室乾燥機能や洗濯乾燥機があれば、それらを活用するのもいいですね。
室内で乾燥できるスペースを確保しておくと、花粉や黄砂の時期にも役立ちます。
意外と大切!カーテンについて考える
あまり頭に浮かばないかも知れませんが、カーテンについて考えてみましょう。
窓がどこに面しているか、お部屋が何階にあるかにもよりますが、授乳するときは外からの目線が気になるもの。そこで、外からは見えないけど光はしっかり取り込めるタイプのレースカーテンを検討されることをおすすめします。日中は母子だけで在宅していることが多くなるかと思いますので、防犯の意味でも小さなところから意識しておきたいものですね。
寝室はどうする?
赤ちゃんのお世話は24H体制。特に生まれてから2~3ヶ月経過するまでは、夜中でも頻繁に授乳やおむつのお世話をしなくてはなりません。そこで、寝室はどのような考え方をすればいいのか見ていきましょう。
赤ちゃんのねんねスペースは?
基本はやはり、お母さんが「ベッド派」か「布団派」かによって決まります。同じ高さにあるとお世話がしやすくなるので、ベッド派ならベビーベッドを横付けする形、布団派ならベビー布団を横に敷く形になります。赤ちゃんが息苦しい体勢になっていないか布団がめくれていないかなど、様子を真横で確認できるのも安心ですよね。
ちなみに筆者の場合、長女は眠りが浅いタイプだったのか、ひとりで寝かせるとたちまち泣いて泣いて……。ベビーベッドがわずか1日で無用の長物になったのをよく覚えています。私たち夫婦の間に寝かせると、まだ少しは寝てくれました。
出産前に色々想定して計画しておくことは必要ですが、実際は、赤ちゃんのタイプや表情をみながら、母子双方にとって快適な環境になるよう、臨機応変に対応していくといいと思います。
赤ちゃんのお世話セットを寝室にも
先ほど書いたように、最低でも月齢2~3ヶ月頃までは、夜中でも頻繁に授乳やおむつのお世話が発生します。ですので、手元で操作できるライトや間接照明、お世話グッズの配置などを考えておきましょう。
授乳のたびにリビングに行くのは大変ですし、寒い季節は特に、温度が下がってしまった夜中のリビングでお世話するのはお母さんにも赤ちゃんにも負担がかかります。タオル・お着替え・おむつ・おしりふき・おむつ用のゴミ箱・ミルクセットなど最低限のグッズを寝室に用意しておくと便利です。
また、赤ちゃんの眠りのリズムが落ち着いてくるまで、お父さんとは寝室を別室にするというケースもあります。各ご家庭のやり方や考え方に沿って、快適な夜時間を検討してみてくださいね。
浴室・脱衣所は?
リビングと寝室について見てきましたが、次はお風呂について考えていきましょう。
沐浴もそうですが、赤ちゃんと一緒にお風呂に入るとなるとこれまた慌しくなってしまうもの。そこで、少しでもゆとりあるバスタイムを過ごすためのアイデアをご紹介します。
沐浴は、キッチンシンクや洗面台も活用して
1ヶ月健診で医師からOKをもらうまで赤ちゃんは沐浴を行いますが、最近はキッチンシンクや洗面の蛇口がシャワータイプになっているものが多いので、沐浴もキッチンや洗面台で行うことができます。
特に寒い冬などは、暖かいリビングに併設したキッチンだと安心ですよね。お母さんも立った姿勢で沐浴してあげられるので楽ちんです。そのまま調理台に広げたタオルのうえで、湯上げ作業もできてしまいますよ。
脱衣所には小さな暖房器具を
赤ちゃんと一緒にお家のお風呂に入るようになったら、湯上りは本当にドタバタ!寒い季節は特に湯冷めも心配です。そこでおすすめしたいのが、「小型の暖房器具」。入浴中に脱衣所を暖めておけば、湯冷めの心配がない分落ち着いて赤ちゃんの湯上げ作業をしてあげられます。クリームやオイルを使ったベビーマッサージなども楽しめますよね。
また、お母さんは自分のことは後回しになりがちですが、お母さんも湯冷めせずに過ごせて一石二鳥です。
2人目以降の赤ちゃんを迎える
やんちゃ盛りの上のお子様がいる場合、赤ちゃんをお迎えする準備について、少し考え方を変えないといけないところも出てきます。2人目以降の赤ちゃんのお迎え準備について見ていきましょう。
ベビーベッドやハイローチェアの有用性
お家の中でも飛んだり跳ねたり走ったり!元気いっぱいのお兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、赤ちゃんのお昼寝スペースは高さのある位置が安全です。ベビーベッドやハイローチェアなどを上手に活用して、家族全員にとって快適なリビングにしていきましょう。
赤ちゃんグッズや生活品は「高い位置」に収納
好奇心旺盛な年齢のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、赤ちゃんグッズは大人にしか届かない位置に収納するようにしましょう。綿棒やピンセット、お薬や体温計などは、時として危険なものにもなりかねません。
お母さんのお世話を近くで見ていて、自分も赤ちゃんのお世話を!と、お兄ちゃんお姉ちゃんが真似してやってくれようとする場合もあります。お母さんが散髪してくれたのを真似して、上の子が赤ちゃんの髪の毛を切ってしまったり、綿棒で耳や鼻のお掃除をしようとしたり。ヒヤっとしたエピソードは、筆者のまわりでも実際にたくさん聞いたことがあります。
とてもうれしい優しさなのですが……。目に付く危険はすべて回避しておくことが大切です。触られて危険なものはないか、今一度確認してみましょう。
寝室の考え方
赤ちゃんの夜中の泣き声で上の子を起こしてしまうと、ダブルで夜泣き…ということにもなりかねません。また、上のお子さんの睡眠が阻害されると、朝が起きれなくなったり、疲れやすくなってしまったり、色々な影響が考えられますよね。
そこで筆者の場合、2人目出産後はリビングにお布団を敷いて私と赤ちゃんのための寝床に。そして上の子とお父さんが寝室のベッドで寝るというスタイルにしました。
そして4~5ヶ月経ち、赤ちゃんの生活リズムが落ち着いてきた頃、晴れて寝室デビュー。家族4人で並んで寝る形になりました。
お父さんのお仕事の時間やお母さんの体調、上の子のタイプ等、各ご家庭によって状況が違いますので、寝室も柔軟に考えていくことが大切です。「昨日はしんどかったから、今日はこうしてみよう」そんなことを繰り返しながらでいいと思いますよ。
まとめ
赤ちゃんとの生活は、予想外のことがたくさんあります。ですので、赤ちゃんのタイプや様子を見ながら臨機応変にお部屋を変えていくことが大切です。お誕生月によっても、季節が違うので必要品やお世話の内容も変わっていきますよね。
赤ちゃんとの生活は、これが正解というのはありません。自分と家族と赤ちゃんにとっての快適さを、柔軟な考え方で追求していくといいのだと思います。
家族全員が毎日ニッコリしていられるような、ほっこりくつろぐ快適なお部屋づくりを考えていってくださいね。
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