外からの視線を遮断したり、日差しを調整したり、快適な暮らしに欠かせない窓まわりのインテリア。お部屋の雰囲気を左右する重要な要素でもあります。
今回はそんな窓まわりを彩るインテリアの選び方を解説。さらに素敵な窓まわりを演出するためのインテリアのコツもご紹介します!
過ごしやすい部屋を作る!窓まわりインテリアの選び方
お部屋の雰囲気が変わるだけでなく、住みやすさにも影響する窓まわりのインテリア。失敗しない選び方のポイントをご紹介します。
ライフスタイルに合わせてアイテムを選ぶ
普段の暮らしを振り返り、生活の質を高めてくれる機能を備えたアイテムを選びましょう。
たとえば育ちざかりのお子さんやペットがいるご家庭なら、音を遮音・吸音する機能を備えた「防音カーテン」がおすすめです。また仕事で夜勤がある方は、日中の陽射しをカットしてくれる「遮光カーテン」を選ぶことで、昼間でも就寝しやすい環境を作ることができます。
部屋の用途・環境に適した機能のアイテムを選ぶ
お部屋の用途や方位、周辺の環境に合わたアイテムを選ぶことも重要です。
道路に面した部屋の場合
道路に面した部屋には、遮音性の高い「防音カーテン」や、日中の外からの視線を遮る「ミラーレースカーテン」がおすすめ。防音効果やプライバシー保護が期待できます。
日当たりのよい部屋・西日が差し込む部屋の場合
「UVカットレースカーテン」や「遮熱カーテン」がおすすめです。「UVカットレースカーテン」は紫外線の透過率をおさえることで床や家具の日焼けを防ぐ効果が、「遮熱カーテン」は窓から入ってくる熱をやわらげ室内を快適に保つ特徴があります。
ブラインドは「どこからの光を遮りたいか」で選ぶ
ブラインドを選ぶ場合には、横型・縦型の2種類の形状によって遮光機能が異なることに注意しましょう。「縦型ブラインド」は、太陽が低い位置にある西日や朝日が眩しい早朝など左右方向の光の調整に向いています。
一方で「横型ブラインド」は、高い位置から射し込む太陽の陽射しなど上下方向の光をコントロールしたいときに向いています。
部屋のスタイルに合わせたアイテムを選ぶ
お部屋をどんな空間にしたいのか、「スタイル」に合わせて窓まわりのアイテムも選んでいくことも重要です。
例えば「ナチュラルスタイル」のお部屋にしたいなら、生成など自然が持つ色に着目した色を選びましょう。自然な風合いが魅力のリネンやコットンなどの天然素材がおすすめです。
「北欧スタイル」を目指すなら、大胆でユニークな北欧生地を使ったカーテンで北欧らしい空間に。北欧スタイルはファブリック(生地)の使い方が肝になります。
このように、最初にお部屋のスタイルを決めて、そのテーマにあったアイテムを選ぶと失敗しません。
部屋全体の配分バランスを意識する
カーテンなどの色選びには、お部屋全体の「色の配分」を意識することが大切です。
お部屋の配色はベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つで構成されていますが、窓まわりのアイテムはメインカラーに含まれます。したがって色選びもメインカラーの配色・配分を意識しましょう。
要素 | 配色 | 用途 |
---|---|---|
ベースカラー | 70% | 床・壁・天井など部屋の基本となる色 |
メインカラー | 25% | ソファ・家具・カーテンなどのインテリアの主役となる意図 |
アクセントカラー | 5% | クッションや小物などのインテリアの差し色となる色 |
各要素の色の組み合わせ方については、基本の配色パターンを知っておくと色選びしやすくなります。
色の関係性を円状に配置した「色相環」は、色を選び際の指針となる図です。色相環で正反対に位置する色を「補色」、左右に隣り合う色を「類似色」といいます。
パターン1:類似色でまとめる
類似色とは色相環で左右2色までの左右隣り合う色を指します。類似色を選ぶことで色同士がぶつかり合うことなく、まとまりのある空間になります。
パターン2:補色をあわせる
補色とは色相環の反対の位置にある色を指します。メリハリの効いたカラーコーディネートを楽しみたい時には補色をあわせるのがおすすめです。
パターン3:同一色でまとめる
同じ色相で明度や彩度のトーンが異なる色を組み合わせ方法です。同じ色味を使用するため、統一感がある落ち着いた空間になります。
なおマンションは高さ30メートルを超える建物(おおよそ11階建て以上)の場合、消防法により防炎カーテンが義務付けられています。まずはルールに適合しているかどうかを確認の上、お部屋に合う窓周りアイテムを選んでください。
手軽に実践!窓まわりのおしゃれなインテリア術
窓はお部屋に占める面積が多い分、インテリアの見せ方を楽しめる場所。おしゃれなお部屋づくりに欠かせない窓辺の演出術をご紹介します!
植物を飾る
日当たりのいい窓辺は、植物を飾るのにぴったりな場所。ひとつ置くだけでも、みずみずしい柔らかな雰囲気をプラスできます。
多肉植物やエアプランツ、ミニ盆栽など、お部屋のスタイルに合わせてチョイスしてみましょう。
インテリア小物を飾る
心ときめくインテリア小物や雑貨を飾るのも窓まわりインテリアの楽しみです。
おしゃれなオブジェやキャンドルのほか、旗や飾りのついたひも状の装飾品「ガーランド」で窓まわりを飾ってみるのもおすすめ。アンティーク調のガラスボトルは窓辺に飾るだけで、ぐっとおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
カフェカーテンを活用する
突っ張り棒で手軽につけられるカフェカーテン。遮光だけでなく、インテリアのアクセントや目隠しとしても活用できる便利なアイテムです。
玄関やトイレ、階段などの小窓などに使われることも多いこのカーテンは、生地の色味や柄でお部屋の雰囲気ががらりと変わるので、お好みの生地を数枚用意して気分や季節によって使い分けるのもおすすめです。
和室にはプリーツスクリーンを活用する
スクリーンを細かなプリーツ状に加工したプリーツスクリーンは、デリケートな光の陰影を楽しめるアイテムです。
幅広いテイストの部屋に調和しますが、透け感のある和紙のような素材と生地の立体感が織りなす陰影のコントラストは、和室の窓にぴったり。上品な和モダンスタイルのお部屋を演出してくれるでしょう。
棚を設置する
窓まわりは、おしゃれな小物を飾るのにおすすめのスポット。棚を置いてお気に入りのインテリア雑貨を飾れば、自分らしい空間を作ることができます。
観葉植物の数が増えた時も棚上に飾ることで、乱雑にならず清潔感のあるグリーンのある暮らしを実現できます。
デスクを設置する
窓まわりのスペースをおしゃれに、かつ有効活用する方法のひとつがデスクを設置する方法です。
観葉植物や小物を並べれば、おしゃれなワークスペースの出来上がり!在宅ワークの仕事スペース確保に困った時も、窓際にデスクをレイアウトすることでプライベート空間を手軽に作ることができます。
ソファの柄とコーディネートする
お部屋の統一感を意識したいなら、ソファなどの家具とカーテンの色味や柄をコーディネートする方法がおすすめです。
お部屋全体のまとまり感を演出できるので、インテリアコーディネートされたこだわりの部屋づくりを目指す方にピッタリです。
【スタイル別】窓まわりのインテリア例
窓周りのインテリア例を、スタイル別に紹介します。再現ポイントや注意ポイントを参考にしてみてくださいね。
北欧スタイル
テキスタイル王国ともいわれるフィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国。中でも花柄モチーフの「ウニッコ」で知られるブランド「マリメッコ」は、日本でも人気を集めています。
そのため北欧テイストの窓まわりアイテムは、インテリアショップでも比較的に探しやすいでしょう。
北欧デザインは主に2つにテイストに分けられます。ひとつ目は植物や鳥など自然をモチーフにしたアースカラーの落ち着いたデザイン。そしてふたつ目はマリメッコのような鮮やかで独創的なプリントが印象的なデザイン。
アースカラーのアイテムは比較的どんなお部屋にもなじみやすい色合いですが、少し難しいのが色鮮やかでデザイン性の高いプリントを選ぶとき。
ほかの家具とのカラーバランスを考慮する必要があるので、好きな色・デザインだけで決めてしまうと窓まわりだけが浮いたり、室内に圧迫感が生まれたりすることも。回避するにはカーテン生地に使われる色味は「3色まで」と決め、小ぶりの柄を選んでみましょう。
北欧スタイルのアイテム選び
- 自然モチーフの柄やアースカラーをチョイス
- 素材はコットンやリネンなど天然素材がおすすめ
- ブラインドを選ぶ時は、温もりのある木製がおすすめ
フレンチモダンスタイル
クラシカルなフレンチスタイルに現代的なスタイリッシュなデザインをミックスした優雅で品のある「フレンチモダンスタイル」。カラーコーディネートのヒントは、白を基調に淡いグレーやベージュ、優しい色合いのペールカラーを合わせることです。
カーテンには白やグレーのほか、アンニュイな雰囲気のある「ミディアムグレイッシュカラー」の淡い色味を取り入れるとよいでしょう。
さらにタッセルでゆったりとカーテンを束ねることで気品のある空間に。カーテンの丈もヨーロピアンスタイルに準じて長めにすることで、ゴージャスな雰囲気に仕上がります。
フレンチモダンスタイルのアイテム選び
- 白を基調に、ミディアムグレイッシュカラーをプラスする
- とろみ感のあるドレープカーテンがおすすめ
- ロープタイプやフリンジタイプのタッセルを活用する
モダンスタイル
シャープで都会的な雰囲気の「モダンスタイル」は、装飾をおさえたスッキリとした空間が印象的です。全体的に色味をおさえ、白・黒・グレーなどのモノトーンカラーでまとめられることが多いです。
窓まわりのアイテムには、チャコールグレーやライトグレーといったシックで落ち着きのある色味がおすすめです。インパクトをプラスしたいなら、モノトーンカラーの幾何学モチーフを選べば遊び心があふれるでしょう。
このスタイルにはカーテン以外に、ロールスクリーンやブラインドもしっくりハマります。
手触りがなめらかな上質感のある生地・素材を選ぶことでより洗練された空間を引き立ててくれるでしょう。
モダンスタイルのアイテム選び
- 白やグレーのモノトーンでまとめる
- スッキリ見せたいならロールスクリーンやブラインドがおすすめ
- アイテムの素材は“上質感”をキーワードに選ぶ
ナチュラルスタイル
ナチュラルスタイルのお部屋は、温かみのある落ち着いた空間を連想させます。色使いもアースカラーをベースにベージュ・白・アイボリー・ブラウン・グリーンといった色味がなじみやすいでしょう。柔らかく、やさしい色使いがポイントです。
窓まわりのアイテムにも、アイボリーや淡いトーンのブルーやグリーン・グレー・ベージュといった淡いカラーがハマります。素材もコットンやリネンのような天然素材が最適。ツルツルとした光沢のあるものより、柔らかな質感やシワ感のあるナチュラルな素材感を重視しましょう。
ナチュラルスタイルのアイテム選び
- アースカラーを基調にする
- 天然素材のコットンやリネンがおすすめ
- 柔らかでナチュラルな質感を重視
まとめ
窓まわりのインテリアは、住み心地とお部屋の雰囲気を決める重要な要素です。今回の記事で紹介・解説したポイントを以下にまとめました。
マンションなど高さ30メートルを超える建物(おおよそ11階建て以上)では、消防法により防炎カーテンが義務付けられています。まずはルールに適合したアイテムであるかを確認の上、お部屋に合う窓周りアイテムを選びましょう。
窓まわりアイテムの選び方
ライフスタイルに合わせてアイテムを選ぶ | 生活の質を高めてくれるアイテムを選ぶ (例)夜勤などで昼間に就寝する生活スタイルなら、遮光カーテンを選ぶ |
部屋の用途・環境に適した機能のアイテムを選ぶ | 部屋の用途や方角・周辺環境に合わせたアイテムを選ぶ (例)日当たりの良い部屋では、UVカットカーテンや遮熱カーテンを選ぶ |
部屋のスタイルに合わせたアイテムを選ぶ | 部屋のスタイルを決めて、そのテーマに沿ったアイテムを選ぶ (例)ナチュラルスタイルの場合→リネンやコットン素材で、生成りなど自然が持つ色をメインにした色を選ぶ |
部屋全体の配分バランスを意識する | カーテンはメインカラー(全体の25%量)扱い 他のアイテムとの組み合わせは、類似色・同一色・補色の配色パターンで考える |
窓まわりのインテリア術
- 植物を飾る
- インテリア小物を飾る
- カフェカーテンを活用する
- 和室にはプリーツスクリーンを活用する
- 棚を設置する
- デスクを設置する
- ソファの柄とコーディネートする
インテリアスタイル別の、窓まわりアイテムの選び方
北欧スタイルのアイテム選び
- 自然モチーフの柄やアースカラーをチョイス
- 素材はコットンやリネンなど天然素材がおすすめ
- ブラインドを選ぶ時は、温もりのある木製がおすすめ
フレンチモダンスタイルのアイテム選び
- 白を基調に、ミディアムグレイッシュカラーをプラスする
- とろみ感のあるドレープカーテンがおすすめ
- ロープタイプやフリンジタイプのタッセルを活用すると「それっぽく」
モダンスタイルのアイテム選び
- 白やグレーのモノトーンでまとめる
- スッキリ見せたいならロールスクリーンやブラインドがおすすめ
- アイテムの素材は“上質感”をキーワードに選ぶ
ナチュラルスタイルのアイテム選び
- アースカラーを基調にする
- 天然素材のコットンやリネンがおすすめ
- 柔らかでナチュラルな質感を重視
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