子どもの成長を祝う大事なイベント、七五三。かわいい子どもの晴れ姿のために、しっかりと準備をしてあげたいですよね。
しかし、七五三の準備は決めなければいけないことや、調整することが思いのほか多いもの。本番の2~3ヵ月前ぐらいから、余裕をもって取り組めるのがベストです。今から七五三の準備をする場合、いかに段取りよく進められるかが成功のカギになります。
そこで、七五三の準備を時系列にそってご紹介しつつ、抜けもれを防止する準備チェックシートを用意しました。本番にしっかりと間に合うよう、このチェックシートを使ってスムーズに七五三の準備を進めてくださいね。
1.【2~3ヶ月前からの準備】がベスト!早めのスタートがカギ
■七五三 準備チェックシート
時期 | 内容 | 備考・持ち物 |
---|---|---|
2~3ヶ月前 | □七五三プランの検討 | |
□日程の候補を決める | ||
□祈祷の予約( 月 日 時~) | □初穂料の金額確認 | |
□写真スタジオの予約( 月 日 時~) | ||
□食事会の予約( 月 日 時~) | ||
1ヶ月前 | □両親、祖父母の服を準備 | |
□初穂料の用意 | □のし袋 □新札 | |
□神社までの経路確認 | ||
前日 | □撮影の用意 | □カメラ □ビデオカメラ □充電 □メモリー媒体 |
□子どもの用意 | □履きなれた靴 □絆創膏 □子どもの着替え □エプロン □タオル □洗濯バサミ | |
□参拝マナーの復習 | ||
□祖父母など参加者への確認連絡 | ||
□その他の持ち物チェック | □ヘアピン □ヘアスプレー □オムツ □ □ |
1‐1 七五三のお祝いをする年齢は?
昔は数え年でのお祝いが主流でしたが、最近は年齢へのこだわりが薄れてきています。そのため、満年齢でも数え年でもOKです。
また、兄弟姉妹でまとめても大丈夫です。例えば、上の子は数え年、下の子は満年齢というようにしてもかまいません。子どもの成長を見ながら、都合のいいタイミングでお祝いをしてください。
1‐2 「参拝・撮影・食事会」全部するのか、まず決める
今どきの七五三は、神社への参拝、写真スタジオでの撮影、祖父母など親族との食事会という3つのイベントで行われるのが一般的です。
まずは、参拝・撮影・食事会をどうするのかプランを決めます。具体的な例を、いくつかあげてみましょう。
パターン1:参拝と撮影と食事会
七五三のフルコースでイベントが多く、充実した七五三になるのは間違いありません。ただし、時間も費用もかかってくることは覚えておきましょう。
また、これらを1日で終わらせるのはかなりハードです。特に2~3歳で七五三をする場合、子どもの体力がもちません。
どうしても1日で済ませたいときは、写真撮影を最初にします。子どもが元気なうちに、いい表情を残してあげましょう。また、全て近場で済ませて移動時間を短くする、参拝と食事会は動きやすい洋装に着替えるといった工夫をしてあげてください。
スケジュールに余裕があるのなら、撮影は前撮りや後撮りなどの調整があったほうがいいかもしれません。
パターン2:参拝と撮影、参拝と食事会
神社にお参りするのが、昔から七五三の基本です。そこは外せないと考えるのであれば、参拝をメインに内容を決めましょう。
例えば、祖父母が七五三に参加しないなら食事会はなくてもいいかもしれません。写真は手持ちのカメラで十分と思うのであれば、参拝と食事会だけでもいいのです。
1つイベントが少なくなれば、ゆとりが出てきます。1日で終わらせても、子どもへの負担は少なくてすみます。
パターン3:参拝だけ、撮影だけ
写真撮影は必ずしなければいけないものではありません。参拝だけの七五三にして、お参りのときに手持ちのカメラで自然な表情を残してあげるのもいいですね。
逆に、写真だけ残して参拝はしないという方もいるようです。最近の七五三は、参拝よりも写真撮影がメインに思えるほど、どこの写真スタジオでも七五三の写真には力を入れています。撮影だけでも、子どものイベントとしては十分かもしれません。
七五三のイベントを1つにしぼれば、費用も時間もかかりません。
それぞれ、家庭の事情にあわせて七五三の中身を決めてくださいね。
1‐3 いつ参拝する?七五三の日だけじゃない!11月以外の参拝でも大丈夫
お参りは七五三の日である11月15日の前後、10~11月のお休みの日にする人が多いようです。加えて、七五三に祖父母や親族が参加するときは、あわせてスケジュールを調整しましょう。
お祝い事ですので、特に大安の日は混みあいますが、実は七五三と吉凶を表す六曜は関係がありません。こだわりがなければ、比較的空いている仏滅にお参りしてもいいでしょう。
神社が受付をしていれば、9月や12月にお参りをして混雑を避けることもできます。ただし、9月はまだまだ暑い日がありますし、12月になると寒くなってきます。時期をずらすときは、気温の変化に気をつけて、子どもの服装を選んであげてください。
1‐4 神社・寺院、写真スタジオ、レストランの予約は早めに!
七五三の内容や日を決めたら、すぐに予約を取りましょう。10~11月の七五三シーズンは、どこも混みあいます。9月の予約で早すぎることはありません。
とはいえ、希望の日に予約が取れないこともあるでしょう。プランを練り直すことも頭に入れつつ、都合がつく日を何日かピックアップしておくなど柔軟に対応しましょう。
神社・寺院へご祈祷の予約
お参りだけなら予約は必要ありませんが、ご祈祷をお願いするのであれば予約をしておくのが無難です。予約の問い合わせのとき、初穂料(祈祷への謝礼)の金額も確認しておくと手間がはぶけます。
有名な神社へのお参りもいい思い出になりますが、人気のあるところは予約をしないと待ち時間が長くなることも考えられます。もし、予約が取りづらかったり、遠方で時間がかかったりするのであれば、お寺でのお参りも考えてみましょう。
七五三は、神社でもお寺でもOKです。子どもの体力や当日のタイムスケジュールを考え、無理のない範囲でお参り先を決めるのも賢い方法です。
写真スタジオの予約
どこの写真スタジオも10~11月の土日は大忙しで、早々に予約で埋まってしまいます。神社やレストランよりも予約が取りづらいと思ってください。
対処法としては、いくつか写真スタジオの候補を挙げておく、もしくは、写真撮影だけ時期をずらすのもひとつの手です。秋のピークを外せば選べる衣装も増えますし、希望の日程に合わせやすくなるでしょう。
レストランの予約
神社からアクセスのいいお店は混みあうことが予想されますが、場所を選ばなければ、比較的予約は取りやすいでしょう。
ただし、神社が混雑していれば予定していた時間までに終わらないことも十分考えられます。移動も含め、食事会は余裕をもった時間に予約をしておくことをおすすめします。
2.【1ヶ月前からの準備】でスマートな七五三に
七五三の準備もラストスパートです。1ヶ月前から用意周到に準備を行えば、直前になって慌てることなくスマートな七五三になるはず。気持ちと時間にゆとりをもって、用意をしましょう。
2‐1 親や祖父母の服装マナー、軽装&派手すぎるものはNG
七五三の主役は子どもですが、脇をかためる親や祖父母の服装にもマナーはあります。ポイントは、バランスをとることです。
例えば、子どもよりも目立つような派手な格好はいけません。逆に、ジーンズやサンダル、肌の露出が多い軽装もNGです。
子どもが着物だからといって親も合わせる必要はありませんが、両親で足並みをそろえることは大切です。母親は着物なのに、父親が普段着だとバランスが悪いですよね。
具体的には、入園式や入学式で着るような服装であれば問題ないでしょう。母親や祖母は、スーツ、ジャケット、セットアップ、ワンピースなどであれば大丈夫です。父親や祖父は、ビジネススーツにネクタイが基本です。ブラックフォーマルでもかまいませんが、女性側とのバランスを考えた服装を考えましょう。
両親はもちろん、祖父母も、その場にふさわしい服装を選ぶようにしたいものです。
2‐2 初穂料の金額は事前にチェックして、新札をのし袋へ
神社やお寺で祈祷をお願いしたときは、謝礼としてお金をつつんでおさめます。これを、「初穂料(はつほりょう)」「玉串料(たまぐしりょう)」と言います。相場は、だいたい5千円~1万円ですが、金額が決まっているところもあるので確認が必要です。
初穂料をおさめるときは、のし袋を用意してください。水引は、紅白の蝶結びを選びます。新札を用意するとスマートですが、できるだけ綺麗なお札でもかまいません。お札を入れる方向は、人物が表側、顔が上にくるようにしましょう。
表書きに、「御初穂料」や「御初穂」、「御玉串料」「祈祷料」「御礼」のどれかを書きます。下には、子どもの名前をフルネームで記入します。中袋があれば表に金額、裏には子どもの名前と住所を書いておきます。
上の子と下の子を一緒にお願いするときは、初穂料も変わってきます。のし袋の表書きを連名にしておさめますが、具体的な金額は神社やお寺によって異なります。当日になって慌てないように、必ず事前にたずねておきましょう。
2‐3 駐車場や駅の出入り口を確認すれば移動もスムーズ
行き慣れた近くの神社であれば問題ありませんが、初めて行くような場所は必ず経路を確認しましょう。
車で移動するのであれば、お参り先に近い駐車場をいくつかチェックしてください。車が停められず、ぐるぐると神社の周りを回ることは避けたいですよね。
また、電車の場合は最短距離で神社につながる駅の出口を確認します。
子連れの移動は、スムーズであるにこしたことはありません。移動時間が長くなると、子どもも機嫌を損ねます。道に迷ってご祈祷に間に合わないなんてことがないように、下調べが肝心ですよ。
3.【前日からの準備】で最終確認
いよいよ、七五三の本番です。最終チェックをして、気持ちよくハレの日を迎えられるようにしましょう。
3‐1 カメラやビデオカメラの準備!充電やメモリーカードも忘れずに
「カメラ本体は持ってきたのにメモリーカードがない」「充電器にバッテリーをつけたまま」なんてことはよくあります。
万が一、忘れてしまってもコンビニや家電量販店で買えますが、余計な時間がかかることは間違いありません。チェックシートを使い、確実に用意しましょう。
3‐2 慣れない着物は大変…子どもの着替えや履きなれた靴を準備
着物をきて足袋・草履で歩くのは、大人でも疲れます。小さな子どもなら、なおさらです。
そんなときのために、履きなれた靴を用意しておきましょう。参拝は草履で、それ以外は靴だと負担も少なくてすみます。念のため、絆創膏を持っておくと安心です。
また、参拝のあとに食事会をする場合は着替えを持っていきましょう。レンタルの衣装が汚れては大変ですし、着物を着たままの食事は疲れます。
どうしても着物のままで食事になるときは、エプロンや大きめのタオル、袖や裾をとめる洗濯バサミを持っているといいでしょう。
3‐3 参拝マナーを復習!神社は「二礼、二拍手、一礼」お寺は「拍手なし」
七五三は、子どもも一緒のイベントです。お参りのときは、子どもの前でスマートに立ち振る舞いたいものですよね。子どものお手本になれるよう、事前に参拝マナーを確認しておきましょう。
神社でのお参り
- 鳥居の前にきたら、一礼して入る
- 参道は端を静かに歩く(真ん中は神様の通り道だから)
- 手水舎(ちょうずや・てみずや)で手を清め、口をすすいでから進む (左手、右手、口、ひしゃくの順に清める)
- おさい銭をおさめる
- 鈴を静かに鳴らす
- 2回礼をして2回手を打ち、手をあわせて祈願する。
終わったら、1回礼をする(二礼、二拍手、一礼の作法) - 帰りも参道の端を歩き、中に向かって一礼してから鳥居を出る
お寺でのお参り
- 山門の前にきたら一礼し、敷居を踏まずにまたいで入る
- 参道は端を静かに歩く(真ん中は神様の通り道だから)
- 手水舎(ちょうずや・てみずや)で手を清め、口をすすいでから進む(左手、右手、口、ひしゃくの順に清める)
- 本堂でお線香がたかれていたら、煙をあびて身を清める
- おさい銭をおさめる
- 鳴らしものがあれば鳴らす
- 手を合わせて1回礼をし、拍手はせずに祈願する。終わったら、1回礼をする
- 帰りも参道の端を歩き、中に向かって一礼してから山門を出る
神社では拍手、お寺では拍手なしと覚えておくといいでしょう。
また、共通するマナーとして、基本的にご祈祷中の写真撮影やビデオ撮影はNGです。周りの迷惑にならないよう、撮影が可能かどうかは事前に確認しておきましょう。
3‐4 祖父母など、七五三の参加者には前日に確認を!
メインで準備を行う両親は当日の動きも自然と頭の中に入っていることでしょう。しかし、ゲストである祖父母や親族は、どうしても受身になりがちです。
七五三の参加者には集合場所・時間などを前日にしっかりと確認しておきましょう。
4.【番外編】必要であれば行う準備
基本の七五三準備に加えて、ここからは番外編です。それぞれの七五三事情に合わせて、参考にしてください。
4-1 女の子のヘアメイク、アップにしたいなら髪を伸ばしておく
もし、女の子のヘアメイクをアップスタイルにしたいと思っているのであれば、肩につくくらいまで髪を伸ばしておきましょう。
着物やドレス選びもさることながら、ヘアメイクもイメージ通りの七五三にするためのポイントだと思います。髪の毛は、一朝一夕に長くなってはくれません。つけ毛で仕上げることもできますが、あまり短いとアップスタイルは難しいでしょう。
子どもと相談しながら計画的に髪を伸ばしておくか、2~3歳でどうしても長さが足りない場合は、ボブやショートの可愛いヘアアレンジを見つけておくといいかもしれません。
ばっちり決めたヘアメイクですから、当日もヘアピンやスプレーを持参しておけばセットが崩れそうになっても安心ですよ。
4‐2 着物でトイレは難しい!不安なときはオムツか洋装が安心
七五三のお参りは、必ず着物でというわけではありません。ワンピースやドレス、スーツなどの洋装でも大丈夫です。
特に2~3歳で七五三をする子どもは、オムツやトイレトレーニング中の子が多いと思います。しかし、慣れない着物の子のオムツをかえる、神社のトイレに連れて行くのは至難のわざです。
不安であればオムツを着用し、トイレに行きやすい洋装でのお参りを考えてみましょう。どうしても着物を着せたいということであれば、写真撮影のときに着物や袴を選べばいいと思います。
せっかくの七五三を楽しくスムーズに進めるためにも、トイレの負担をできるだけ軽くする工夫をしてみてください。
5.まとめ
子育て中は、毎日があわただしく過ぎていきます。そんな中、子どもの成長をひとつの節目としてお祝いできる七五三は、日本の素晴らしい文化ではないでしょうか。
せっかくの機会です。ぜひ、準備の時間も楽しみつつ、親子で心に残る七五三にしてくださいね。
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