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色彩を活かしたインテリア
くらしのヒント

自分好みの部屋に!好きな色を活かす色別インテリアテクニック6選

自分の好きな色を取り入れたほうが、空間として心地よいものになることは間違いありません。
でも、好みの色を好き勝手に使うだけでは、まとまりのない空間になってしまいます。

好きな色の特徴や、他の色との合わせ方のコツを掴んで、くらしにあわせたインテリアコーディネートを行いましょう。

インテリアの配色を決める色彩計画

【赤】にぎやかに過ごしたい場所には元気な赤を!


赤には体温を上げて血行を促進し、気持ちを活発にする作用があります。
人がたくさん集まるような、にぎやかに過ごしたいダイニングや、子供部屋などにおすすめ

ただし、派手な赤を多面積に使うと、気持ちが落ち着かずにイライラしたり、暑苦しく感じたりすることも。
寝室にどうしても赤を使いたい!という場合は、寝るときに目に入らないベッドカバー等に赤を取り入れるのがオススメ。

赤を使ったコーディネート
鮮やかな赤はポイント的に使うとセンスの良いアクセントに。深みのある赤やダークな赤なら、メインカラーに使っても品よくまとまります。
鮮やかな赤をたくさん使いたいときは、補色となる緑をグリーンや小物などでプラスしてバランスを取りましょう。

コーディネーターからのアドバイス

赤だけのインテリアは、まとまり感が出ますが単調にもなりがち。色の濃淡や柄、素材の違いなどによって変化をつけると深みのある雰囲気になります。
ただ、赤は火のイメージがあるため、西日の入る部屋に使うと暑苦しくまぶしい部屋になってしまうので注意しましょう。

クリスマスシーズンになると、赤い小物がたくさん販売されるので、まとめ買いしておくとデザインの幅も広がります。


【青】落ち着いてリラックスしたい部屋におすすめ

鎮静効果や集中力アップ効果がある青
知的でさわやか、クールで落ち着いた雰囲気をかもし出す青。寒色の代表色で、鎮静効果や集中力を高める効果があるため、寝室や書斎、仕事部屋、ストレスが強い人の部屋に向いています。また、キッチンに使うと料理に集中できる効果が!
薄めの青を大きな面積に取り入れると、全体の雰囲気がスッキリして、作業効率がグンとアップしますよ。

清涼感のある色なので、体感温度を下げる効果も。夏場に涼感を得たい人は、クロスやカーテンなどに取り入れると効果的。ただし、寝室に使う場合は、淡い青を選ぶなどして、寒々しい雰囲気にならないように気をつけましょう。
淡い青の壁は部屋を広く見せます
後退色なので、メインカラーに使えば空間を広く見せることができます
ごく薄い水色なら、ベースカラーとして壁の色に使ってもいいでしょう。トイレやバスルームのベースカラーに軽やかでさわやかなトーンのブルーを使うと、圧迫感が軽減され、リラックス効果も得られます。

コーディネーターからのアドバイス

インテリアをブルーでまとめると、一見冷たい印象を与えてしまうこともありますが、英国王室の公式カラーがロイヤルブルーと呼ばれるようにとても高貴な色です。
一言に青と言っても、薄い水色から紺までありますので、様々な濃淡のブルーのコーディネートに温かみのある色の照明を加えると、表情のある空間に仕上がります。ヨーロッパのホテルのホームページは、コーディネートの参考に なりますよ。


【緑】みんなで集まるなごみの空間に


森や自然を連想させる緑は、リラックスできる安らぎの色。寝室など、緊張をほぐしたい部屋や、みんなで集まって和やかに過ごしたい場所におすすめです。
大きな面で使うなら、淡いミントグリーンやライムグリーンなど淡い緑をチョイスして。

また、この色をインテリアに使う場合は、観葉植物の鉢植えや切花など自然をモチーフにしたものを使うと、より癒しの効果が現れますよ。

緑をメインにするときは他のアクセントカラーを
緑をメインカラーに使うなら、他の色味のあるアートを飾ったり、花の品を赤やピンクにしたりと、意識してコントラストをつけるとバランスがとれてうまくいきます。

コーディネーターからのアドバイス

畳のい草が緑のように、色の中でも1番インテリアに取り込みやすい色。
様々な色の花があるのに対し葉は緑と、どの色とも相性がいいので、初心者にもおすすめのカラーです。
ビビッドなグリーンより、イエローグリーンなどの明るい色から始めるとコーディネートがしやすくなります。
サボテンや多肉植物からの小さなグリーン始めてみてもいいかもしれません。


【黄】太陽を連想させるカラーで、元気な部屋に!

黄色を活かしたインテリア
開放的な印象にしたい部屋や、陽が差さない部屋、暗くなりやすい水まわりなどのメインカラーに最適です。食欲増進作用もあるので、ダイニングに使ってみては。
知性を刺激する効果もあるので、勉強部屋や読書コーナーにもおすすめです。

また黄色を照明に使うと、部屋のインテリアもより美しく際立たせます。ゆったり寛いだ気分も生み出してくれるので、家族が集まる居間などの照明には、蛍光灯の青白い照明より、黄色っぽい電球色の照明がオススメ
寝室に使うときには淡いクリーム色をえらんで、圧迫感のない、明るくくつろげる空間を演出しましょう。
広い面で黄色を使うならクリーム色を
色は明るく伸びやかな色ですが、膨張色なので、鮮やかなトーンの黄色を多用すると暑苦しくなり、圧迫感が出るので注意しましょう。広い面に使うのなら、なるべくやわらかみのある淡いクリーム色をチョイスしましょう。

コーディネーターからのアドバイス

黄色は刺激の強さがあるため、過度に使い過ぎると逆に集中力を欠くことにつながります
取り入れる時は、ファブリックなどで少量にするか、面積が広くなる時はトーンを抑えたクリーム色やベージュなどの落ち着いたものを使うようにしましょう。

また、中性的な色なので、将来子供部屋にする予定のお部屋に使うと、男の子のお部屋にも女の子のお部屋にも対応できます。


【黒】シックでスマートにまとめる黒のマジック


黒はどんな色とも合いますが、どの色と組み合わせるかで大きくイメージが変わります。
光を吸い込む暗い色なので、AV鑑賞ルームなどの特殊な環境でない限りは、ベースカラーに使わないほうが無難
メインカラーに使う場合、白と組み合わせてモノトーンにすると無機質で冷たい感じになりやすいのですが、家具やカーテンの材質を自然素材にする、曲線的なフォルムを取り入れるなどすると多少やわらかな印象にすることができます。
黒をメインにするときは形状や素材感に注意
ビビッドな色と組み合わせると、鮮やかなコントラストでその色を引き立て、モダンで刺激的なイメージに。
やわらかな色と組み合わせるとシックな印象、濃い色と組み合わせると重厚な雰囲気になります。

コーディネーターからのアドバイス

男性的でクールなスタイルには、必須カラーの黒。ガラスやシルバーの素材と合わせると、よりスタイリッシュになります。
また、少量の黒は、引き締め効果をもたらしメリハリのあるインテリア空間に。お部屋全体がぼんやりしているときは、黒いスタンドライトを加えるなど、ひと手間加えるだけで見違えるほど変化します。


【白】ベースカラーに最適!清潔感・透明感のある定番カラー

白は合わせる色で印象が変わります
光、清潔さ、優雅さをイメージさせる軽快な白。
厳密に言うと色ではなく無色なので、どんな色とも相性が良く、家具や絵画、装飾品などを引き立てるベースカラーとして最適です。

さらにメインカラーとして使う場合、エレガントな雰囲気や清潔感を演出できますが、下手に使いすぎると殺風景でよそよそしい、くつろげない部屋になることも。
アクセントカラーに有彩色を上手に取り入れましょう。どの色と組み合わせるかで雰囲気は大きく変わります。
白は組み合わせる色で印象が変わります

また、白は黒同様緊張色なので、くつろぎ感を出したい場合には家具のデザインや素材をやわらかい印象のものに。お部屋全体の素材感を統一すれば、すっきりまとまった印象になりますよ。

コーディネーターからのアドバイス

白は色がシンプルな分、テイストや素材感が全面に出ます。裏を返せば同じ白でも様々なスタイルづくりが可能ということ。
クールな素材で直線的な家具なら都会的なイメージになり、リネンなどの自然素材を使ったラフな家具ならリゾート風なイメージに。

インテリアの配色を決める色彩計画

お部屋の目的や制約をチェックして、条件にあった色彩計画を

部屋の制約を確認して、その場にあった色彩計画を
全体の部屋のイメージを考えると共に、その部屋の目的やすでに決まっているインテリアアイテムの色もチェック。
内装材やドア、キッチン等の色が決まっているのなら、それらに合う色のチョイスからはじめましょう。
カーテンや内装材などは、小さなサンプルで見るのと実際に大きな面に使用するのでは大きくイメージが違ってくることも。

「どんな色を、どこに、どれくらいの分量で使うのか」をきちんと押さえてコーディネートすることを心がけて。

コーディネーターからのアドバイス

インテリアのカラーコーディネートは、まとまりのある色使いが基本です。
大きな面積を占めるベースカラーの7~8割に対して、アクセントで使う色を2~3割にするのがベスト。
それ以上にすると不安定になるので、アクセントカラーはお部屋に寄り添わせるカラーというイメージで。

コーディネータープロフィール

株式会社アーバンインテリア 大中様株式会社アーバンインテリア
大中 麻実
インテリアコーディネーター/2級建築士

学生時代に建築を学び、アーバンインテリアに入社。
主に分譲マンションの設計変更及び室内のトータルコーディネートを担当。
設計変更段階からお客様と関わるため、お客様との信頼関係を深く築き、生活スタイルに根付くインテリアコーディネートを心がけている。

※この記事は、2012年4月公開のアルファあなぶきStyle内コンテンツ記事を再編集したものです。

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