12月1日からクリスマスイブまでの24日間をカウントダウンしていくアドベントカレンダー。1日ごとにプレゼントが入っており、クリスマスシーズンをより盛り上げてくれる特別なカレンダーです。
実は100均アイテムや身の回りにある材料を工夫するだけで、手軽におしゃれなアドベントカレンダーを手作りすることができます。お部屋のテイストに合わせて作れば、空間を彩る素敵なインテリアにもなりますよ♪
今回は子供と一緒に作れる簡単なものから、毎年繰り返し使えるものまで、5つのアドベントカレンダーのレシピをご紹介します。
開ける瞬間を想像しながら、製作タイムもたっぷり楽しんでみましょう!
アドベントカレンダーとは?
アドベントカレンダーを作り始める前に、まずはその歴史、また手作りすることの魅力などについて少し触れてみましょう。
起源は19世紀初めのドイツ
諸説ありますが、アドベントカレンダーの起源は19世紀初めのドイツと言われています。「アドベント」とは「待降節(たいこうせつ)」という意味で、キリストの降臨を待つクリスマスの準備期間のことを指します。
当初は、「12月1日からクリスマスまでの24日間を、ドアにチョークで印をつけてカウントしていく」といったシンプルな習慣でした。やがて印刷会社によって紙製のアドベントカレンダーが作られるようになり、さらにチョコレート入りの立体的なものが流通するなど、歴史とともに多様化してきました。
キリスト教の根付いているヨーロッパやアメリカを中心とした文化でしたが、今では日本でもカジュアルにアドベントカレンダーを楽しむご家庭も増えてきています。
手作りのアドベントカレンダーには魅力がたくさん!
アドベントカレンダーは輸入雑貨店やインターネットでも販売しています。しかしながら、市販のものは同じチョコが繰り返し出てくるだけだったり、手の込んだものは高価だったり……。自分の理想とする価格、内容、デザインのバランスが取れたものを見つけるのはなかなか難しいですね。
SNSなどを見ると、身近にあるもので素敵なアドベントカレンダーを手作りしているご家庭もたくさんあるようです。手作りのアドベントカレンダーは、子供の好きなお菓子を入れられますし、さらに好みのインテリアに合わせることもでき、自由にアレンジできるという魅力があります。そして何よりも、自分の手で作る過程から楽しめることが醍醐味でしょう。
1日1つずつ中身を空けていくワクワク感、そしてクリスマス当日に近づいていく喜びを噛み締められるアドベントカレンダー。ぜひ自分たちにぴったりなアドベントカレンダーを手作りして、さらにクリスマスシーズンを有意義に過ごしてみませんか?
アドベントカレンダーをつくってみよう!
アドベントカレンダーは、色、素材、デザインの組み合わせを変えることで、実にさまざまなタイプのものを作ることができます。今回は子供と作れるレベルのものから、ずっと使える布製のものなど5種類のアドベントカレンダーの作り方をご紹介します。
- 子供と一緒に作れる!折り紙でできる封筒型のアドベントカレンダー
- 紙とマスキングテープで作る、コラージュ風アドベントカレンダー
- 並べるだけで可愛い!街並みのアドベントカレンダー
- 布製だから毎年使える!タペストリータイプのアドベントカレンダー
- テトラ型の包み×容れ物でつくる、省スペース派のアドベントカレンダー
子供と一緒に作れる!折り紙でできる封筒型のアドベントカレンダー
オーソドックスな封筒タイプのアドベントカレンダーです。
市販の封筒を24枚用意すると予算がかかってしまいますが、折り紙で封筒を作ることで費用がだいぶ抑えられます。
柄や色の選択肢も広げられるところが折り紙ならではの特徴。封筒に日付だけを書いてシンプルに仕上げるのも素敵ですが、子供と手分けして絵を添えると、さらに心に残るアドベントカレンダーになるでしょう。
<材料>
- 折り紙(15cm×15cm)…24枚
- 白い紙(A4サイズくらいのもの)…5〜6枚くらい
- 紐、あるいは細めのリボン…7〜8mくらい
<使う道具>
- ハサミ
- のり
- カラーペン、色鉛筆など
- あれば穴あけパンチ、もしくは錐や目打ち
<作り方>
- まずは封筒をつくります。折り紙の柄が表側になるように、右端と左端を5mm程度重ねてのり付けします。
- 下部分を1cmほど折り上げて角を斜めに切り落とします。
- 下部分を開きます。2枚重なっている部分の上側を切り落とします。
- 残った下側はのり付けをして袋状にします。封筒の上部分も2、3と同じ工程を行います。ただし、のり付けはしません。
- 封筒の表側に収まるくらいに白い紙を切って、数字や絵を好きなように書きましょう。そしてのりで貼り付けます。
- 封筒の上側に、穴あけパンチ(もしくは錐や目打ち)で穴を空けます。お菓子を入れたら、穴に紐(リボン)を通して輪っかになるよう結びます。紐の長さはお好みで。全部揃えてもよいですし、ランダムに長さを変えてもおもしろいです。
- そのままマスキングテープなどで壁に留めてもいいですし、長めの紐を通してガーランド風にもできます。またオーナメントように直接ツリーの枝に飾ってもいいでしょう。
※写真では海で拾ってきた流木に通してみました。
小学生くらいなら封筒を作るところから一緒にできそうですね。折り紙の封筒は、お年玉を入れるポチ袋にもぴったり。作り方を覚えておくとさまざまなシーンで活用できます。
数字だけではなく、子どもに絵を描いてもらうと、やはりその年齢ならではの発想や視点などが反映される作品に。
ぜひお子さまと一緒に作ってみてください。
紙とマスキングテープで作るコラージュ風アドベントカレンダー
紙とマスキングテープでポケットをたくさん作るアドベントカレンダーです。
包装紙、リボン、シールなど、捨てるには惜しいなといった廃材を取っておいて作ってみてはいかがでしょう。
<材料>
- ダンボール(縦60cm×横50cmくらい)…1枚
- ダンボール片面を覆うサイズ(縦65cm×横55cmくらい)の紙…1枚
- 包装紙、紙袋、ワックスペーパー、折り紙などの紙類…ポケット24個分
- マスキングテープ…2〜3種類
- あればシールやリボンなど飾りになるもの
<使う道具>
- ハサミ
- セロハンテープ
- 両面テープ
- ペン
- (あれば)スタンプなど
<作り方>
- ポケットを24個作ります。大きいもので15cm×7.5cm、小さいもので6cm×5cmくらいのものを縦長・横長などにして数種類を作ります。横長の紙の左右を後の中央と底部分をマスキングテープで留めるだけでもOK。
あるいは縦長の紙を上下半分に折って、サイドをマスキングテープで留めるだけでもポケットができあがります。
応用して、小さい紙をパッチワークのように張り合わせて1枚の紙にしてから、ポケットを作ると、少し変化のあるものもできます。
マスキングテープや紙の切れ端でラインを入れてみたり、思うままに作ってみましょう。
- 続いて土台を作ります。ダンボールの片面を覆うように大きめの紙を貼ります。弛まないように裏側でしっかりセロハンテープで留めましょう。その上に24個のポケットを配置してバランスを見ます。土台の空いているスペースを確認して、マスキングテープ、リボン、シールなどで飾り付けをします。
- ポケットに日付を入れていきます。直接ペンで描いてもいいですし、あれば数字のスタンプやシールなどを使ってもいいでしょう。
※写真では丸いシールに数字をペンで書いて、ポケットに貼り付けてみました。 - 最後にポケットを両面テープでしっかり貼り付けて完成。
「どんなマスキングテープと紙を組み合わせようか?」と考える作業も楽しいコラージュ。今回は女性っぽいカラーで揃えてみましたが、ネオンカラーでカジュアルにしてもよいですし、レースや英字新聞などを使ってアンティーク調にしてもいいですね。
ご自宅の飾りたい場所に合わせて、サイズをアレンジしてみてください。
並べるだけで可愛い!街並みのアドベントカレンダー
24軒の家を作って、小さな街に仕立てるアドベントカレンダーです。ちょっと手間がかかるアドベントカレンダーですが、出来上がった時のかわいらしさは格別です!
壁や屋根を描く作業は子供たちも楽しんで行えるでしょう。1人1軒だけを自分の家にして、理想の家を作ってみるのもいいですね。世界に1つだけのオリジナルの街ができあがります。
<材料>
- A3の工作用紙(1cmマスが書いてある厚みのある方眼紙)…1〜2枚
- 白い画用紙(A3サイズ)…6枚程度
<使う道具>
- ハサミ(あるいはカッター)
- のり(または細めの両面テープ)
- 鉛筆
- 消しゴム
- 定規
- カラーペン、色鉛筆など
<作り方>
1.まずは型紙を作ります。今回は4タイプの家の展開図を用意しました。展開図を参考にしながら、鉛筆と定規でレイアウトを工作用紙に書きましょう。1cmのマス目のある工作用紙で行うとスムーズに作業が進みます。
展開図を作るのが得意!という方は、オリジナルで考えていただいても、もちろんOKです。書き終わったら、ハサミやカッターで工作用紙を切り取ります。
2.画用紙に型紙を置き、鉛筆で縁をなぞります。なぞったラインに沿って画用紙を切り取り、折り目をつけます。折り目をつけると壁や屋根になる部分が見えてくるので、色を塗ったり、模様や数字(日付)を書いたりしましょう。三角屋根のないおうちは横に使うことも、縦に使うこともできます。
3.のりしろ部分をのり(または細めの両面テープ)で貼り合わせ、あけくちから中にプレゼントを入れてできあがり。
型紙を丈夫な厚紙で作ることによって、翌年以降も繰り返し使用できます。型紙を作る作業までは難しいので、大人が手伝ってあげた方がよいでしょう。
そのあとの家の絵を描く作業は子供も参加できる工程です。いろんなショップを作ったり、どこかの国の街並みを真似てみるのもいいですね。黒いペン一色で描くとモノトーンの大人っぽい街並みにもなります。
布製だから毎年使える!タペストリータイプのアドベントカレンダー
壁掛けタイプのアドベントカレンダーのレシピです。
ポケットを1つずつ縫い付けると時間がかかりますね。今回は1度に数個のポケットを作れて、直線縫いだけでできるものをご紹介します。
<材料>
- 土台の布(横64cm×縦100cm)…1枚
- ポケット部分の布(横58cm×14cm)…4枚
- 縫い糸
- 布に使用できる数字のシール、スタンプなど
- カーテンクリップ…2個
※使用する布は普通〜やや厚めくらいのものがおすすめです。お菓子等を入れたとき、布が厚すぎると全体が重くなりすぎるし、薄すぎると形が崩れてしまいます。
※カーテンクリップは100均ショップでも売っています。
<使う道具>
- ミシン
- 布用ハサミ
- まち針
- チャコペン
- ものさし
- アイロン
- アイロン台
- (あれば)アイロン定規
<作り方>
- まずは土台の布のフチを処理します。4辺全てを1cm幅の三つ折りにしてアイロンをかけます。アイロンをかけることで縫いやすくなります。
- アイロンで折り目をつけたら、折り込んだ端から1mmくらいの部分を縫っていきます。4辺続けてぐるっと1周縫いましょう。
- ポケットの布に移ります。ポケットの上部分(口になる部分)だけを1cmの三つ折りしてアイロンをかけます。折り込んだ側から1mmくらいのところを縫います。他3枚のポケットにも同じ作業をします。
- 各ポケットの残りの3辺を1cmの三つ折りにしてアイロンをかけます。折り目がついたら、ポケットを配置します。土台の布の上から20cmのところに1段目のポケット上部が来るように、横は左右3cmずつ土台部分残るようにし、まち針で留めます。2段目以降は上のポケットの底部分から8cmずつ間隔を開けて、まち針で止めていきます。
- ポケットを縫い付けていきます。ポケットの左側→下側→右側をコの字に縫っていきます。縁から2mmくらいのところを縫いましょう。残り3枚のポケットも同じように縫い付けていきます。
- 仕切り部分を9cm間隔で縫います。そうすることで1列に6個のポケットができます。仕切り部分はほつれないように、縫い始めと縫い終わりをしっかり返し縫いしておきましょう。2〜4段目のポケットにも同じ作業を行います。全部で24個のポケットができあがります。
- ポケットに数字のシールやスタンプで、日付を入れます。もしミシンの刺繍機能で数字を入れるようでしたら、ポケットを土台の布に縫い付けるまえに刺繍しましょう。その際は、チャコペン等で仕切りになる部分に目印をつけてから、刺繍を施してみてください。
- 土台の布の上端2箇所をカーテンクリップに挟んで完成。ピクチャーレールやフックに吊るして飾りましょう。掛けることが難しいようであれば、画鋲で直接を壁に留めるなど、ご自宅に合った方法で飾ってみてください。
三つ折りでアイロンをかける作業が多いですが、アイロン定規があるととっても便利。最近では100均ショップでもアイロン定規を見かけるので、ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょう?
ポケット部分の縫い糸をわざと目立つカラーにしてアクセントを効かせてもおもしろいですね。また赤と緑の布で思いっきりクリスマスカラーにすると海外映画のようにも。
お部屋の飾る場所に合わせて、布のサイズを変更して作ってみてください。
テトラ型の包み×容れ物でつくる、省スペース派のアドベントカレンダー
瓶などの容れ物に入ったテトラ型のアドベントカレンダーです。
吊り下げるタイプや、並べるタイプだと、ペットや小さい子供が引っ張っちゃう…という心配も。容れ物にまとめるアドベントカレンダーであれば、フタをしたり、手の届きにくい高い場所に置くことができるので、安心して飾ることができます。
<材料>
- 折り紙(15cm×15cm)…12枚
- マスキングテープ…1〜2種類
- 大きめの瓶やカゴなどの容れ物
<使う道具>
- ハサミ
- セロハンテープ
- ホッチキス
- ペン
- 折り紙を半分に切ります。
- 折り紙の短い辺を5mmくらい重ねて、裏側からセロハンテープで留めます。
- セロハンテープで留めた部分を中心に両サイドを軽く潰し、下側を4mmくらい折り上げ、ホッチキスで留めます。
- 表側に返し、日付を書きます。ここでお菓子やプレゼントを入れましょう。
- 上から見た時、底部と十字になるように上側の開いている部分をマスキングテープで留めて完成。
兄弟姉妹がいるご家庭では、1人ずつアドベントカレンダーを開けたいというリクエストも。吊るすタイプで大容量となると、かなり重くなって飾るのが大変。容れ物にまとめる方法であれば、包みの数が増えても安定して置くことができます。
自然素材のバスケットとクラフト紙の折り紙でナチュラル系に、アルミのカゴとモノクロの折り紙でクールに…と、いろんなテイストを再現できるでしょう。
アドベントカレンダーの中身におすすめなもの
アドベントカレンダーの中身といえば、小さなお菓子が定番ですね。しかし、同じものが24日続くとやっぱり飽きてしまうことに……。
小さな包みに入るものには、一体どんなものがあるか?さらにお菓子以外のアイデアも、ここでご紹介しましょう。
お菓子は飽きないものを入れるのがコツ
衛生面などを考えると、お菓子は個包装のもので日持ちするものを入れるのが基本。クッキー、飴、グミ、ラムネ、チョコ、マシュマロなどがアドベントカレンダーの定番です。日当たりの良い場所、暖房の近くなどでは、溶けやすいものに気をつけましょう。
ちょっと変わり種のおすすめとして、水で溶かす粉のジュース。飲み物なのにアドベントカレンダーにも入るサイズという優れものです。
そのほかに常温保存できる小さなプリン、くじ付きのガムなども子供には好評。子供の意表をつくようなものを狙って入れてみてください。
お菓子以外ならオーナメントや文具も
食べ物以外であれば、小さなオーナメントや文房具を入れてもいいですね。オーナメントであれば、クリスマスツリーが日々華やかに変化していく様子も味わえます。
また消しゴムやシールなどの文房具も喜ばれるでしょう。ただ24日間、毎日オーナメントや文具を入れるとなると、かなり費用がかさんでしまいます。
お菓子とミックスして、毎週日曜日は文房具、「0」がつく日(10日、20日)はオーナメントにするなど、バランスよく入れてあげると無理なくできるでしょう。
お手紙を入れるサプライズも
アドベントカレンダーには入らない大きめのものを贈りたいときは、代わりに手紙を入れる方法もあります。
プレゼントを隠しておいて、「ツリーの後を見てごらん。」と手紙で場所を教えてあげれば、プレゼントの幅が広がります。クリスマスイブなど、ちょっと期待されそうな日には、この方法で食玩やお菓子を作るキットなど、特別なものを用意することができます。
応用して、毎日1問ずつクイズが書かれた紙を入れるのも喜ばれるかもしれません。
まとめ
5つのアドベントカレンダーのレシピをご紹介しましたが、気になるものはありましたか?
自分たちで作ると、出来上がった時の達成感も毎朝開ける喜びもひとしおです!アドベントカレンダーがあるだけで、部屋の雰囲気も、子供たちの笑顔もさらに輝くことでしょう。
クリスマスを迎える準備の1つとして、ぜひお子様と一緒にオリジナルのアドベントカレンダー作りにチャレンジしてみてください。
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