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くらしのヒント

くらしの歳時記【2023年11月・霜月】

11月の和名は「霜月」。
文字通り「霜が降りる月」という意味です。

上旬のころはピンときませんが、日を追うごとに朝晩の気温が下がって、下旬になるころにはまさに霜が降りるような寒さを感じるようになってきます。

このように、ひと月のうちでもっとも変化が大きいのが11月。青空高く秋晴れの好天が続く月初めから、街路樹の木々の紅葉が深く鮮やかになる中旬を経て、落ち葉が舞う冬の始まりへ。
木枯らし一号のニュースが聞こえてきたり、早いところでは初雪の便りがあるのもこの月です。

晩秋から冬の入り口までの、11月のくらしの歳時記を紹介します。


今月の注目イベント


11月のこよみ

10月21日〜11月7日「秋土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。
立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに大変……ということで、土公神が地上を離れる日を設けて、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2023年の秋土用の間日は、10月28日・30日、および11月1日。

11月8日「立冬」(二十四節気)

「冬が立つ」という言葉の通り、この日から暦の上では冬になります。朝晩の冷え込みや日中の陽射しの弱まり方に、冬の気配が感じられるようになったのではないでしょうか。

色づいた木々の見頃も迎えて、いよいよ秋も終わりに近づいているのが実感できます。

11月22日「小雪」(二十四節気)

小雪

「わずかながら雪が降るころ」という意味。このころはまだ本格的な冬ではありませんが、年によっては北国から雪の便りが届くこともあります。

日射しが弱くなり、冬の気配が日増しに濃くなってくるころ。
お歳暮の準備を始める目安の時期でもあります。


年中行事と11月のイベント

11月3日「文化の日」(国民の祝日)

「自由と平和を愛し、文化を薦める」ことを主旨とした国民の祝日。

1946年に日本国憲法が公布された日で、日本国憲法が平和と文化を重視していることから「文化の日」に定められました。なお施行は半年後の5月3日。憲法記念日です。

11月5日「津波防災の日」

2011年発生した東日本大震災による甚大な津波被害を踏まえ、国民が津波対策について理解と関心を深めることを目的に制定されました。

11月5日という日付は、1844年(嘉永7年)に安政南海地震が発生した日。このとき今の和歌山県の実業家・浜口梧陵が稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救った「稲むらの火」という逸話に因み、この日が選ばれました。

災害への備えは大事と分かっていても、常日ごろから意識するのはなかなか難しいもの。だからこそ、このような記念日をきっかけに改めて振り返り、考えることが大切なのかもしれません。

アルファジャーナルから防災に関する記事をピックアップ。
マンションならではの防災対策・避難方法も解説しています。

11月15日「七五三」(年中行事)

7歳・5歳・3歳の子どもの成長を祝う行事。神社やお寺などに「七五三詣で」として参拝し、ここまで育った報告や感謝、今後の健康を祈願します。

元は関東地方を中心とした風習だったので、七五三の行事は簡素にしか行わない地域もあります。特に関西エリアでは、七五三よりも十三参りを盛大にする傾向があるようですね。

11月23日「勤労感謝の日」(国民の祝日)

1948年の祝日法で「勤労感謝の日」と改まりましたが、もともと第2卯の日であるこの日は、神々に五穀の収穫を感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」の祭日でした。

新嘗祭は、稲の収穫を祝い、また翌年の豊穣を祈願して行われる宮中行事。その年に収穫された新穀や新酒を神々にお供えする、いわば収穫祭です。

「食欲の秋」と言われるように、11月は秋から初冬にかけて旬を迎える食材が多数ある時期。各地の新米も出揃っているころです。食材に感謝しつつ、旬づくしの食卓などいかがでしょうか。

アルファジャーナルからレシピに関する記事をピックアップ。
時短レシピから旬を楽しむレシピまで、幅広く紹介しています。


紅葉狩りに行こう

いよいよ野山の紅葉が美しくなる今月。
紅葉狩りに行きましょう。

紅葉狩り

紅葉狩りって何を「狩って」いるの?

ところで紅葉”狩り”という言葉、いったい何を狩っているんだ……と不思議に思ったことはありませんか?

その由来を紐解くと、平安時代にまで遡ります。
当時の紅葉は山野に自生しているものが一般的で、貴族の邸宅の庭に観賞用として植えられることは稀でした。つまり赤く色づいた紅葉を見るためには、薬猟(くすりがり=薬草などを摘むこと)などのように山野にまでわざわざ出かけて行く必要があったのです。
そこから転じて「紅葉狩り」と呼ぶようになったと考えられています。

今のように秋のレジャーとして広く楽しまれるようになったのは、時代が下って江戸時代のころ。紅葉の木の下でお弁当やお酒を広げて楽しんでいたようですよ。

晩秋のピクニックは「冷え対策」がポイント

11月は厚着の重装備をしなくても、日中なら外で快適に過ごせる最後の季節。私たちも秋ピクニックを兼ねて紅葉狩りに出かけてみましょう。

とはいえ、晩秋のピクニックは冷え対策がポイント。
地面からの冷気を防ぐアウトドア用クッションや、膝にかけたり羽織ったりとマルチに使えるストールか小さめのブランケットを荷物に追加しましょう。保温性の高いタンブラーで温かい飲み物を持参したり、スープジャーで熱いスープをお弁当の一品に加えたりするのも◎。

天気の良い日は公園へGO!ピクニックに必須&便利な持ち物リスト
ピクニックにはこれだけ持っていけばOK!マストハブアイテムと、プラスワンアイテムをリスト形式で紹介します。

今月のアンケート


みんなの暮らし聞いてみました! \こんなとき、どうしてる?/

わざわざ聞かない。聞けないけど、ずっと気になっている日常生活のアレコレ…「そういえば、みんなどうしてる?」をリサーチしてお届けします!

今月のお題は「ふるさと納税」

年々利用者が増えている「ふるさと納税」。ふるさと納税を扱うWebサービスのテレビCMもよく見かけるようになり、「やったことがないけど、気になっている」という人もいるのではないでしょうか?
今回は、ふるさと納税についてお聞きします。

回答期限:2023年11月16日(木)
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先月の「スポーツ観戦」についての集計結果をみる

2023年は世界的なスポーツの大会が数多く開催され、日本国内でも盛り上がりをみせています。入場制限や声だしなどの応援スタイルの制限もなくなり、試合会場に行ってスポーツ観戦も楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
今回はスポーツ観戦についてお尋ねしました。

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次回の「くらしの歳時記」は12月・師走編。
いよいよ2023年も最後の月になりますね。お楽しみに!

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