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くらしのヒント

くらしの歳時記【2023年8月・葉月】

8月の和名は「葉月」。紅葉・落葉する「葉落ち月」から転じたものと言われます。
太陽輝く夏の盛りに葉が落ちる?と不思議に思うかも知れませんが、暦の上で8月は「初秋」。秋なのです。
言われてみれば、月半ばのお盆を過ぎると、吹く風に秋の気配が感じられるように思いますね。空が徐々に高くなる、夜が少し早く来るようになる……そんな季節の移ろい探しをしてみるのも良いかもしれません。

とはいえ、まだまだ続く炎暑の毎日。私たち人間は暑さにぐったりしてしまうというのに、草花はいよいよ色濃く、勢いを増します。
朝露に濡れる夏空色の露草。水辺で涼しげに咲く蓮。午後の気だるい風に揺れる桃色の百日紅。そんな色彩鮮やかな8月の、暮らしの歳時記を紹介します。


今月の注目イベント


8月のこよみ

7月20日〜8月7日「夏土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日を設け、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2023年の夏土用の間日は、7月20日・21日・25日、8月1日・2日・6日です。

8月8日「立秋」(二十四節気)

この日から暦の上では秋になります。季節のご挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わるのでご注意を。
立秋は「朝夕が涼しくなり、秋の気配のたつころ」とされますが、実際にはこれからまだまだ暑い日が続きます。

8月23日「処暑」(二十四節気)

「暑さがやむころ」という意味。
暑さが峠を超え、朝夕の風に秋の気配を感じるようになってきたでしょうか。

近畿地方を中心とした一部地域では地蔵盆の時期なので、これが終わると「夏が終わった」と感じる人も多いようです。処暑は夏のしつらえを片付け、秋に向けて準備を始める目安の日でもあります。


年中行事と8月のイベント

8月15日「お盆」

正式には「盂蘭盆会」といって、先祖の霊を迎えて供養する行事です。
「釈迦の弟子の目連が、餓鬼道に落ちた母親を救うため7月15日に霊を供養した」ことに由来して、かつては7月15日を中心に行事が行われてきましたが、現在では一部地域を除いて月遅れの8月に行うことが一般的になっています。

13日の夕方に迎え火を焚いて祖先の霊を迎え、16日(一部地域では15日)に送り火で送り出します。
有名な京都の五山の送り火も、この送り火のこと。大きな川が流れる地域では、灯籠流しで川へ送ることもあります。

8月23日「地蔵盆」

地蔵盆は地蔵菩薩の縁日を中心に行われる、子供が主役の行事。子供が主役なのは、地蔵菩薩が子供の守り仏であることに由来します。

8月下旬、夏休みの終盤にある行事ということもあって「夏の締めくくり」といった風情が漂います。
それもそのはず。地蔵盆が行われるのは二十四節気の「処暑」。暑さがやむ頃という意味で、夏のしつらえを片付けたり秋に向けた準備を始めたりするころなのです。

地蔵盆の儀式は、大人たちが祠からお地蔵様を出し、きれいに彩色し直したり前掛けを新しいものに取り替えたりすることから始まります。祭壇を組んで花や供物を飾ったら、その前で玉が大きく長い(数メートルほど)数珠を子供たちが車座になって回す「数珠回し」が始まります。

でも儀式らしい儀式は、これで終わり。
数珠回しが終われば、あとはお菓子が配られたりゲームや福引きなどの遊びが行われるなど、地域によって多少の違いがありますが、子供たちが楽しむためのイベントがメインになります。

長い夏休みに少し飽きてきたころ。友達と集まって、もらったお菓子を食べ、遊ぶのはとても楽しく、子供時代に地蔵盆を体験した人は、お盆行事というより「夏の終わりの楽しいイベント」として記憶していることが多いようです(かく言う筆者もそのひとり)。


夏休みは夜空を見上げたい

8月13日「ペルセウス座流星群が極大」(見ごろは14日夜明け前)

三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が見ごろを迎えます。
今年は8月13日の午後5時ごろに極大(もっとも流星群の活動が活発になること)を迎えるので、観察のチャンスは11日・12日・13日・14日の夜。このうち、14日の午前3時ごろがもっとも多くの流星を観察できるでしょう。

また深夜過ぎに月が昇ってきますが、下弦(半月)を過ぎた細い月なので、観察に大きな影響はないようです。

流れ星は放射点を中心に四方八方に飛びだしていく(ように見える)ので、空全体を広く見渡せる場所で見るのがおすすめです。可能であればレジャーシートを広げて仰向けになっておくと楽ですよ。

Twitterで話題の天文イベントを見逃すな!自宅で手軽に夜空を見上げるコツを紹介するよ
スーパームーンや流星群など、Twitterで話題になる天文イベント。見逃したり、見方が分からずに話題にのり損ねることはありませんか?天体観測の超初心者向けに、見逃さない・見損じないためのコツを紹介します。

8月22日「伝統的七夕」

旧暦の7月7日頃を「伝統的七夕」として夜空を見上げましょう、という国立天文台の提唱です。
ふだん私たちが親しんでいる新暦7月7日の七夕は、梅雨の最中ということもあって、なかなか星を見ることはできません。でも旧暦の七夕のころなら梅雨も明け、天候も安定しているので星見には絶好の環境です。

伝統的七夕の決め方は「処暑よりも前、処暑に最も近い新月の日から数えて7日目」。月齢6のやや太めな月は夜半前には沈み、天頂あたりに昇ったこと座のベガ(織姫星)と わし座のアルタイル(彦星)も見つけやすくなります。条件が整えば天の川がみえるかもしれませんよ。

今月のアンケート


みんなの暮らし聞いてみました! \こんなとき、どうしてる?/

わざわざ聞かない。聞けないけど、ずっと気になっている日常生活のアレコレ…「そういえば、みんなどうしてる?」をリサーチしてお届けします!

今月のお題は「ゴミ出し」

臭いや害虫対策など、ストレスが多い夏場の『ごみ出し』。
「我が家はごみ出しの回数が多い…?」「ごみを減らすためのリサイクル活動はどのくらいやってるんだろう?」など、他のご家庭のごみ事情について知りたい人もいらっしゃると思います。
みなさんの「ごみ出し」について聞かせてください。

回答期限:2023年8月17日(木)
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毎月のように値上げのニュースが報じられて、日常生活でも物価高を感じている人も多いのではないでしょうか?
物価高やこれを乗り切る節約テクニックについてお聞きしました。

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次回の「くらしの歳時記」は9月・長月編。お楽しみに!

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