もうすぐお正月。お正月には、大事なお客様をお迎えするというお宅もあるかと思います。
このお正月は、手作りの和菓子でおもてなしするのはいかがでしょうか?
2019年は亥年。今回は、猪を模した練りきりの作り方をご紹介します。
お客様をお迎えするご家庭でも、そうでないご家庭でも、お正月の食卓を手軽に新年らしくすることができますよ。
練りきりは生地さえ作れば粘土細工のように形を作ることができるので、お子様と一緒に挑戦してみるのもおすすめです。
猪の練りきりの作り方
猪をかたどった和菓子といえば、11月最初の亥の日に行われる炉開きでいただく「亥の子餅」があります。求肥で粒あんを包んだお菓子で、猪の背中の色と模様を表現するのに桂皮(シナモン)と黒ごまを使います。
今回のレシピも「亥の子餅」にならって、シナモンパウダーで生地を茶色に色付けして、猪の毛の色を表現してみました。
材料・道具
今回は6~7個分のレシピです。
必要な数に合わせて分量は調整してみてください。
練りきりを作るときの基本的な道具や材料の入手先は、こちらの記事も参考にしてください。
→【動画レシピ付き】お花見気分を盛り上げる簡単「桜の和菓子」の作り方
<材料>※6~7個分
<練りきり生地>
- 白あん…200g
- 白玉粉…4g(約大さじ1/2)
- 水…10g(小さじ2)
- 砂糖…8g(約大さじ1)
- シナモンパウダー…お好みの色になるまで適量。1個につきティースプーン1/3程度でしょうか。
- 黒ごま…20粒程度
<くるみあん>
- こしあん…120g
- きざんだクルミ…20g。なければクルミを入れずに、こしあんだけで140g用意してください。
道具
- レンジにかけられるボール
- レンジにかけられる器
- ゴムべら
- 食品用の手ぬぐい
- ラップ
- キッチンペーパー
- 竹串(細工用)
- (あれば)和菓子細工用の三角棒
作り方
下準備
- クルミをフライパンで軽く炒って冷ましておく
手順
こしあんにクルミをまぜこみ、20gずつに分けて丸めておく。
乾燥しないように、濡れふきんかラップをかぶせておきましょう。
白あんをボウルに入れ、キッチンペーパーをかけてレンジにかける(600W/1分30秒程度)。
あんの表面が粉っぽくなるまで(写真参照)、あんを混ぜる→レンジにかけるを何度か繰り返す。
レンジにかけられる器に白玉粉・砂糖・水を入れて混ぜ、ラップをかけて電子レンジにかける(600W/1分程度)。
半透明の餅状の求肥になればOK。1度でこの状態にならない場合は、2~30秒ずつ追加でレンジにかけてみてください。
白あんに求肥を混ぜる。
ある程度まとまったら、固く絞った手ぬぐいの上でしっかりと揉み込む。このとき、いくつかに分割してまとめたりしながら、熱を取りつつ、白くなめらかな生地に仕上げます。
練りきり生地を25g取り、1/3ほどにシナモンパウダーを練り込んで茶色に着色する。
軽く広げた白い生地の上に茶色の生地をのせ、縁を円形にぼかす。
正確な円にしないほうが、猪の毛の模様に個性が出て面白いと思います。茶色を外側に、くるみあんを包み、たまご型にまとめる。
このとき細い側が猪の顔になるので、鼻筋を意識してやや長めにしておくとそれらしくなります。
背中の筋を描く。
写真は三角棒の2本線を使って描いていますが、竹串で線状のくぼみをつけるので大丈夫です。
または、金串をガスコンロで熱して、焼き筋をつけてもいいでしょう。ただし、その際は火の取り扱いには十分注意しましょう。
最後に顔をつくって完成。
竹串に水をつけて黒ごまをくっつけ、目の位置に押し込みます。このとき、黒ごまの位置や向きで様々な表情を作ることができますよ。
目の上あたりに、竹串で2本の線を入れて耳を作ります。
最後に、口元に牙を表す線を入れます。牙は白い生地で作って貼り付けてもOKです。
バリエーション・楽しみ方
今回のレシピは、甘さを引き立てるシナモンの風味が特徴ですが、シナモンが苦手という方もいるかと思います。
そんなときは、代わりにココアパウダーを練り込んだり、こしあんを使った練りきり生地とブレンドしたりしても、茶色い生地を作ることができますよ。
練りきりは、できれば当日中、遅くとも翌日には食べ切るようにしましょう。
お正月のテーブルは色と質感にこだわりを
おせち料理をはじめ、料理自体が華やかな見た目になることが多いお正月の食卓。
料理を引き立たせるため、食卓のコーディネート自体はシンプルにしたほうが良いようです。
こんな風に色味を抑えたテーブルコーティネートなら、料理が引き立つこと間違いなしです。
また、赤・白・金といったお正月の定番色を使うときも、「派手な色味にしすぎない」「使うところを限定する」ようにすると、品よくまとまります。
1月中に和菓子をお出しするようなお茶会を開くなら、漆塗りのお正月らしいテーブル小物を流用して、こんなコーディネートはいかがでしょうか。
日中のお茶会らしく、明るいトーンでまとめていますが、赤い漆が浮いてしまわないよう、近い色調の赤い花をフラワーアレンジメントに取り入れているのがポイントです。
取り入れたい小物が全体から浮いてしまわないよう、同じような色や質感のアイテムを追加すると、全体がまとまりますよ。
もういくつ寝るとお正月。
アルファジャーナルのお正月準備やることリストも参考に、楽しいお正月を迎えてくださいね。