ペットを家族として迎える人が増えていることから、新築の分譲マンションでもペットが飼育できる物件が増えています。新居でペットと一緒に暮らすなら、より快適な環境にしたいと考える人も多いのではないでしょうか。
新築マンションをペットに適した住まいにするには、入居前にペット向けの変更工事やオプション追加工事を行うのがおすすめです。
本記事ではマンションのペット向け設備について、ペットとの生活がもっと快適になるグッズと共に詳しくご紹介します。
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ペット向け設備の必要性
ペット可のマンションでもペット目線で設計されているわけではないため、ペットから見れば危険だったり生活しづらかったりする場合があります。ペットが安全にストレスなく生活するためには、ペット向けの設備を活用することがおすすめです。ペットとの暮らしを想定した設備仕様を取り入れておくことで、購入した新居の劣化・損耗を抑えられるだけでなく、ペットの安全性も確保できます。
建物が工事中の新築分譲マンションでは、オプション追加・変更工事で、ペット向け設備を取り入れることができます。このようなペット向け対策は入居後のリフォーム工事でも可能ですが、家具などを搬入して住み始めてからだと、工事範囲が制限されるなど手間がかかってしまいます。
また、入居後に工事が行われると、知らない人の出入りや工事の物音がストレスになり、ペットが体調を崩してしまうかもしれません。入居前からペットと暮らすことを想定しているなら、入居前にオプション追加・変更工事を検討し、ペットと快適に暮らせる環境を整えておきましょう。なお、一緒に暮らすペットの種類によって快適な環境は変わりますので、ペットの特性に合わせた設備・仕様を検討するとよいでしょう。
マンションで飼う場合に知っておきたいペット別の特徴はこちらの記事で詳しく解説しています。

おすすめのペット向け設備仕様
ペット向けの設備仕様には、快適に暮らすためのものと内装の劣化を防ぐためのものがあります。
ここでは代表的な設備仕様を、使用する目的などと併せて8つご紹介します。
キャットステップ

画像提供元:永大産業株式会社「フリーハンギングシェルフ ペット対応アイテム」
キャットステップは、猫が室内で運動するための足場や通路を指します。通常、壁の高いところに設置されることが多いです。マンションなら壁面に設置し、ステップ間の距離を少し開けたり、上がるだけでなく途中で下に降りられるように高低差をつけて、猫が楽しめるような構造にしたりするのも良いでしょう。
特徴
猫は本来、高いところから周りを見回し敵が来ないか見張ったり、外敵から身を守るために木の上に登ったりする習慣があります。枝が密集した場所に隠れるようにしているのも、外敵から身を守るためでしょう。このような習性が現代の猫にも残っており、高いところに登りたがる猫も多くいます。
また、猫は登ったり降りたりという上下運動を好みます。室内で生活する猫は運動不足になりがちですので、キャットステップを設置すれば運動量が増え、活発になるでしょう。
オプションで取り付けるメリット
オプション工事で壁面に取り付けることで、生活動線を損なわず、また猫の体重も考慮したステップを取り付けることができ、猫にとってもステップの脱落による危険が少なくなります。
滑りにくい素材や爪とぎ、隠れ場となるボックスなど、商品の幅も増えているので、部屋の大きさなどを考慮して設置することができます。
使用すべきペットの種類
猫を飼育する場合におすすめです。
ペット対応クロス
ペットを飼育している方の多くは、爪とぎなどによる引っかき傷やシミなどの汚れの付着、ペットのニオイの染みつきで悩まれています。このような悩みに対応できるのが、ペット対応クロスです。一般のビニルクロスに比べて表面に強度を持たせてキズがつきにくく、汚れやニオイを防ぐ機能があります。
特徴
ペット対応クロスは一般のビニルクロスに比べると強度があり、猫の爪とぎなどの引っかきキズができにくく、汚れやニオイがつきにくいなどの特徴があります。壁全面をペット対応クロスにすることも可能ですが、特にキズが入りやすい、腰から下の壁をカバーする腰壁シートを利用することもよいでしょう。

画像提供元:株式会社サンゲツ
オプションで取り付けるメリット
ペットを飼っているとキズや汚れを完全に防ぐことが難しく、キズや汚れがあると住まいの印象も悪くなります。また、クロスの貼り替えは、キズや汚れがある部分だけでなく、広い範囲で行う必要があり、作業が大掛かりになります。入居後のクロスの貼り替えはコストや業者手配の手間がかかるほか、ペットにもストレスがかかりますのでペット対応クロスをオプションで取り付けておくことをおすすめします。
使用すべきペットの種類
猫・犬を飼育する場合におすすめです。
滑りにくいフローリング
一般的なマンションで使用されているフローリングは犬にとって滑りやすく、膝などの関節に負担がかかります。フローリング自体を滑りにくく加工したペット対応フローリングに変更したり、普通のフローリングに滑り止め効果があるフロアコーティングを施工したりすることで、ペットの負担を減らすことができます。
特徴
フローリングで足を滑らせると骨折したり、関節を傷めたりするトラブルが起こりやすくなります。滑りにくいフローリングにすることで、このようなトラブルの可能性を軽減することが可能です。例えば滑り止め効果があり自分で施工できるフロアワックス、ペット対応フローリング、フロアコーティングなどがあります。
オプションで取り付けるメリット
滑り止め効果があり、自分で施工できるペット用のフロアワックスもありますが、フロアコーティングに比べて効果が持続せず、定期的な塗り直しが必要です。施工のたびに家具の移動をしたり、ペットを避難させたりすることを考えると、ペット対応フローリングへの変更やフロアコーティングがおすすめです。
ペットが過ごすリビングダイニングなどに限定して施工すると、費用を抑えることができます。
使用すべきペットの種類
犬や猫を飼育する場合におすすめです。
ペットドア
ペットドアは、犬や猫などのペットが住戸内を自由に行き来できるように設置される、ペット専用の出入り口です。複数のサイズがありますので、成獣時の体格を考えて選べます。
特徴
ペットドアは、飼い主とペットの両方にとって利便性を高め、快適な生活空間を提供するために設置されます。ペットが部屋を移動したいとき、ドアを引っかいて飼い主に知らせようとすると傷が付いてしまいますし、飼い主がドアを開け閉めしなければなりません。ペットドアを設置すればこのような被害や手間を防ぐことができ、ペットが自分の意志で部屋を出入りできます。また、ペットが部屋を出入りするためにドアを開けておくと、気密性が下がって冷暖房の効率が悪くなりますが、ペットドアがあれば気密性が確保しやすくなります。
オプションで取り付けるメリット
入居後に扉を加工して取り付けるタイプの商品もありますが、取り付け後に不具合が起こる可能性もあり、おすすめできません。さらに、入居後のアフターサービスが受けられなくなる可能性もありますので、入居前にオプションとして設置しておく方がよいでしょう。
オプションでペットドアがついた扉に変更した方が安心です。
使用すべきペットの種類
犬や猫を飼育する場合におすすめです。
コンセント移動
電気コードやコンセントは、ペットがかじることで事故や火災の危険性があります。常時電気コードをさしておくコンセントやペットのゲージ近くにあるコンセントは、ペットの口が届かない高さに設置するのがおすすめです。新築分譲マンションなら、コンセントの位置を変更して対策できるので検討してみてください。
特徴
犬や猫、ウサギは電気コードを噛んでしまうことがあります。特に部屋で自由に生活することが多い犬や猫の場合は見える位置にあるコンセントや電気コードを噛んで感電してしまうことがあります。できるだけ、ペットの届く範囲にコードが出ないようにすると安心です。
また、ペットと暮らしていると抜け毛が部屋に散らばりやすく、特に部屋の隅にたまりやすくなります。コンセントの位置を高くして、抜け毛がコンセントに付着しにくくすることでトラッキング現象による火災を防ぐことができます。
オプションで取り付けるメリット
コンセントの位置変更には電気工事が発生します。そのため、入居後のリフォーム工事等でなければ行えません。ペットの過ごす場所など、ペットの目につきやすい場所のコンセントは事前に移動しておくと安心です。
使用すべきペットの種類
犬・猫・ウサギを飼育する場合におすすめです。
ソフトクローズドア
ソフトクローズドアは、ドアが閉まる直前に、ドアが閉まる速度を緩やかにする機能を備えたドアです。勢いよくドアが閉まらないので、静かにドアが閉まり衝撃が軽減され、ペットや指などが挟まることを防止できます。入居後にソフトクローズ機能を付けたい場合は、ドアやドア枠を加工・取り付けする作業が発生し、費用がかかります。入居前に設置した方が良いでしょう。
特徴
ペットは飼い主の後をついていくことが多いですが、ペットの足音が聞こえなかったり、急いでドアを開閉したりした場合は、ペットの存在に気づかずドアに挟んでしまうことがあります。特に尻尾を挟んでしまうことがあり、最悪の場合は切断されてしまったり、骨折してしまったりする可能性があるでしょう。そのような事態を防ぐ目的で、静かに閉まるソフトクローズドアはおすすめです。
オプションで取り付けるメリット
勢いよく閉まるドアにペットの体の一部が挟まれ、大怪我を負うリスクを防げます。また、ドアが勢いよく開閉する音に、びっくりしなくて済むという点もメリットです。
使用すべきペットの種類
犬、猫、ウサギ、ハムスター、小鳥などの飼育におすすめです。
ペットライフを快適にするおすすめアイテム
ペット向け設備以外にも、入居時に用意しておくとペットとの暮らしが快適になるアイテムがあります。入居後に「こうしておけば良かった」と気づくこともありますので、準備しておくと便利な商品や、住まいへの工夫をご紹介しましょう。
ジョイントマット
ジョイントマットは何枚か敷き詰めて使用するので、ある程度好みの形やサイズにすることができますし、汚れた部分のみ取り換えることが可能です。また、クッション性がありますので関節への衝撃を緩和することができ、廊下や玄関などの滑り対策に利用しやすいでしょう。中でも、表面が毛足の短いカーペット状になっているものが、滑りにくいためおすすめです。
ペット用ベッド、ソファ
ペット用のベッドやソファは安心して眠ることができる寝床としてはもちろん、しつけの上でもあった方がよいでしょう。犬や猫はフカフカしたものを好みます。快適な睡眠時間の確保には体が安定し、安心して寝られるベッドがあることが大切です。
なお、ベッドのカバーには1年を通して使えるものもありますが、夏は熱を発散させる素材、冬は保温効果を高める素材を選ぶことで、より快適に暮らせるようになります。専用のベッドで寝るようにしつけていくと、ペット自身が一番安心できるスポットとなっていくので、心身の健康に繋がるでしょう。
ただし、ベッドやソファを噛んで、中の綿やファスナーの金具を食べてしまうことがあるかもしれません。この場合は腸閉塞の原因になる可能性があるため、使わない方が良いでしょう。
空気清浄機
ペットを飼っていると、ニオイやアレルゲン物質である抜け毛やフケに悩まされることがあります。このような悩みの解決に役立つのが、空気清浄機です。
特にペットのニオイが気になる場合は、空気清浄機ではなく脱臭機を選ぶのも良いでしょう。室内の空気を吸い込み、ホコリや菌などの有害物質とニオイをフィルターで取り除きます。特に犬や猫、ウサギと暮らす場合におすすめです。
まとめ
マンションでペットと快適に暮らすためのペット向け設備や便利なアイテムについてご紹介しました。入居後の生活をイメージし、必要な設備は事前に備えておくと安心です。入居してからでは施工しにくいものや、工事費が高くなってしまうものもあります。こちらでご紹介した内容を参考に、マンションでの快適なペットライフを楽しんでください。
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