「マンションは一戸建てに比べて楽でいいよ!」
マンション住人や不動産屋さんから、このような言葉を聞いたことはありませんか?
楽と言われても、これまでマンション暮らし、一戸建て暮らしのどちらかしか経験していない方には、マンションのどんなところが「楽」なのかは実感しづらいと思います。
筆者はかつてマンション生活を経験した上で現在一戸建てで暮らしているのですが、自由な反面全て自分で管理しなければならない一戸建てと比べて、マンション生活の「楽」さを改めて実感することが多いです。
この記事では、筆者が「マンションだとこの点が楽だったなぁ…」と感じたポイントを15点、分かりやすく解説します。
この記事を読んで、住宅を検討する方にマンションの魅力である「楽」さを実感していただければ幸いです。
※筆者が現在住んでいる一戸建ては、中心部まで車で約30分ほどかかる郊外に建つ、小さな庭が付いた2階建ての一軒家です。引っ越し前は、分譲マンションの賃貸に住んでいました。
この記事は筆者の個人的な体験を中心に紹介しておりますので、すべての方には当てはまらない項目もあります。予めご承知おきください。
みんなの暮らし、住まい探しをリサーチ!
あなぶき興産が運営する「アルファあなぶきStyle」では、住宅購入にまつわるアンケート調査から、わざわざ人に聞かないけどずっと気になっている日常生活のアレコレまで、独自リサーチをお届けしています。
会員登録してみんなの「どうしてる?」をキャッチしよう!
- 1.マンションは美化清掃などの管理が楽
- 2.マンションは戸締りが楽
- 3.マンションは室内の掃除が楽
- 4.マンションはごみ捨てが楽
- 5.マンションは修繕の際に手間がかからない
- 6.街なかのマンションは学校や塾・習い事までの距離が近く、送迎の時間が短縮できる
- 7.マンションはバリアフリーで生活が楽
- 8.マンションは設備が整っていて楽
- 9.便利な立地のマンションは買い物施設や病院も近く、時間がかからない
- 10.マンションは子育てが楽
- 11.公共交通機関まで近いマンションは通勤に便利
- 12.マンションは災害時(台風対策等)も楽
- 13.マンションは近所付き合いの機会が限られるので楽
- 14.管理会社が入ったマンションはトラブル対策が楽
- 15.マンションは売却・賃貸に出しやすい
- まとめ
1.マンションは美化清掃などの管理が楽
マンションでは、植栽やエントランスなどの土が露出している部分は共用部です(一部の住戸の専用庭は、専用使用権がある共用部です)。共用部は管理組合が管理しており、美化清掃などは管理会社に委託していることが多いので、住人が自分で草むしりや虫対策をする必要はほぼありません。
※専用使用権がある専用庭の管理や、専用部となる住戸内で虫対策などが必要な場合は、住人自身が行う必要があります。
一戸建てだと敷地全てをコンクリートで埋めない限り土に面しており、雑草の処理や虫の駆除は自分で責任を持って行う必要があります。
そのため土の部分の管理を自分でする必要がないマンションは、草むしりや虫の駆除の手間がかからず「楽」ということになります。
一方で一戸建てになると、定期的な草むしりは欠かせません。草をほったらかしにしてしまうと、虫の住処になってしまい大量発生につながってしまいます。
また、草や虫を駆除するための薬品も定期的に購入するので費用もかさみ大変です。
一戸建ての美化のために購入したもの
- 草を取るための機具
- 外壁を洗う器具
- 除草剤
- 手袋購入
- 防虫剤の購入・ゴミ袋 等々
2.マンションは戸締りが楽
マンションは出かける際に戸締りをするのが楽です。
というのも、一般的にワンフロアで出入り口が1箇所に限られるマンションは、勝手口や庭への出入り口が設けられていることが多い一戸建てに比べ、出入りできる開口部が少ないからです。また、マンションは隣に住戸があるため必然的に窓の数も少なくなっています。戸や窓といった開口部が少ないと戸締りを確認する箇所が少なくなり、お出かけに時間も手間もかかりません。
マンションの場合は戸締りを確認する開口部の箇所が少なく、戸締りが「楽」ということになります。
3.マンションは室内の掃除が楽
マンションはメゾネットタイプを除き、フラットフロア構造になっていることが多いです。また、一戸建てに比べ窓が少なく階段もないため、室内の掃除が楽です。
平屋以外の一戸建ては、階段の一段一段に掃除機をかけるため時間もかかりますし、四隅まで拭き掃除をしていると大変です。よってマンションはフラットフロアで窓も少なく、掃除も楽になります。
4.マンションはごみ捨てが楽
マンションでは、入居者専用のごみ置き場が敷地内に設置されていることが多いです。また、管理人がいるマンションでは、ごみ置き場の清掃管理も管理人に任せられます。
一戸建てでは、指定のごみ置き場が決まっており、自分たちで清掃をしなければいけません。
敷地内にごみ置き場があるマンションは、ごみ置き場まで行く時間もかからず、管理人が清掃等の管理をおこなってくれるので楽だといえます。
一方で一戸建てでは、筆者の家はごみ置き場は近くて楽な方なのですが、ごみが散らかっていた場合は自分たちで掃除をしなければなりません。また、ごみ置き場が遠い家では車でごみ捨てに来ている人もいて、毎週のごみ出しのたびに車で出かけるとなるとさらに大変だと思います。
5.マンションは修繕の際に手間がかからない
マンションの維持管理を管理会社に委託している場合、一般的にマンションでは管理会社より修繕計画案が提出され、傷んでいる箇所の確認と修繕を定期的に行ってくれます。
一戸建ての場合は、築年数が古くなると自分で修繕箇所を確認し、業者を探して修繕を行う必要があります。
マンションでは修繕に関わる業務を委託された管理会社が受け持ってくれるので、手間がかからず楽に修繕を終えることができます。
筆者も何社か見積依頼をした後に決めようと思っていますが、金額と評判、補償内容等含め色々と調べる必要がありそうです。知人に依頼するという方法もありますが、何か問題があった場合に強く言えなくなるために、どこの業者がいいか悩んでしまいます。
6.街なかのマンションは学校や塾・習い事までの距離が近く、送迎の時間が短縮できる
マンションは街の中心部で便利な場所を選んで建てられることが多く、そのため、学校や塾・習い事の施設が近くにあるケースが多いです。よって、子どもの塾や習い事まで送迎するための時間が短くて済みます。
中心部のマンションに住むと、塾や習い事までの送迎に時間がかからず楽になります。
7.マンションはバリアフリーで生活が楽
最近のマンションは、フラットフロアになっており、段差がほとんどありません。
一方一戸建ての場合は、玄関に入るまでの段差は必ずあり、2階建ての場合は階段があります。毎日階段を上がり降りすると足腰に負担がかかりますし、つまずいてしまうと大けがの可能性あります。
段差のないマンションは、足腰に負担がかからず、けがの心配もないため楽だといえます。
特に老後の生活にはフラットフロアのマンションが理想的だと思います。
一方、一戸建てに引っ越してからは寝室が2階になったため、子供たちが1階で寝てしまった時が大変です。小学4年生の男子ともなると体重は35㎏。3人同時に寝落ちしてしまうと抱きかかえて階段を3往復しなければなりません。
8.マンションは設備が整っていて楽
マンションには共用部分に宅配ボックスやフィットネスジム・多目的ルームなど便利な設備を設置している物件があります。一戸建ての自宅では、なかなか設置できない設備です。
マンション内にフィットネスジムがあれば空いた時間に体を鍛えることもできますし、宅配ボックスが設置されていれば、宅配便が届くのを待つ必要もなくなります。
スケールメリットを活かして便利な設備が用意されていることも、マンション生活が楽といえるポイントの1つです。
一戸建てに住んでからは、宅配便が来るたびに時間を調整したり、再配達の依頼をしたり大変です。時間指定していても時間通りに届かず、次の予定がある日などはいつもバタバタしてしまいます。
9.便利な立地のマンションは買い物施設や病院も近く、時間がかからない
マンションは街の中心部の便利な立地に建つことが多く、スーパーやコンビニエンスストア、病院などが近くにあるケースが多いです。
近くにスーパーやコンビニエンスストアがあると、毎日の買い物の時間が短縮でき、買い忘れなどあった場合にも便利です。また、病院が近くにあると、急な病気なときも、すぐにかかることができます。
よって中心部のマンションに住むと、買物施設や病院に近いため時間や手間もがかからず楽だといえます。
一方、郊外の戸建てに住んでからは、普段の通院もですが、特に大学病院や特殊な専門病院が遠く、病院に行くまでに時間がかかるのが問題になっています。通院に車を使うことになって、到着までの時間が読みにくいのも悩みの種です。
10.マンションは子育てが楽
マンションはたくさんの世帯が同じ場所で暮らしているため同じぐらいの年齢層の家庭もあり、子どもはもちろん保護者間の友達もできやすい環境です。マンション内の上級生の子どもが下級生を気にかけてくれるので、登校時もある程度上級生に任せることができます。
また、子どもがドアを勢いよく開け飛び出した場合でも、マンションならドアの外が共用廊下になっており、飛び出し事故にあう心配もありません。
※もちろん、共用廊下を通る人との衝突には気をつける必要があります。
一方戸建てに住んでからは、敷地が抜け道に使われるような細い一般道に隣接しており、自宅の前は車の交通量が意外と多く危険です。子どもがいつの間にか玄関扉を開け道路に飛び出していて「危ないっ!」と思ったことが何度もあります。
11.公共交通機関まで近いマンションは通勤に便利
先にも紹介していている通り、マンションは便利な場所を選んで建てられる傾向があるので、公共交通機関に近い場所に建つことも多いです。駅やバス停などが近いと、通勤や通学、旅行に行く際に余分な時間や体力がかからず大変便利です。
中心部に近いマンションは、色々な公共交通機関があり通勤や通学、旅行に行く際にも楽だといえます
12.マンションは災害時(台風対策等)も楽
マンションは一戸建てに比べ、災害時(台風対策等)に準備をすることが少なくて済みます。マンション建物内に防災倉庫を設置している場合は、入居者のために水や発電機等の備蓄をしています。また、災害があった場合は管理会社が駆け付け、今後の対策などの指揮まで対応してくれるケースもあります。
一方で一戸建ての場合は、自分で災害時の対策や準備、備蓄をする必要があります。
防災設備が用意されていたり、管理会社が対応してくれたりするマンションであれば、災害時(台風対策等)も楽だといえます。
一戸建てに住んでからは、窓が多いのでガラスが割れないようにテープで固定する作業は時間と労力がかかります。また、台風が過ぎて被害がない場合でも、飛んできたゴミなどの処理や、撤去した物を元の状態に戻す作業は大変です。
13.マンションは近所付き合いの機会が限られるので楽
マンションは総会などで集まることがあっても、その他の近所付き合いはある程度自分のスタイルで過ごすことができます。
エリアにもよりますが、一戸建ての場合は、地域のイベント活動に密に接する機会が多く、ご近所さんとの付き合いが多くなってきます。町内会など地域の回覧板等も、マンションでは無い場合が多いです。
マンション内のコミュニティを保つためにもある程度の近所付き合いは必要ですが、一般的にマンションの方が戸建よりも近所付き合いの機会が限られており、楽だといえるでしょう。
一方、今一戸建てで暮らしている地域は近所付き合いが多いエリアで色々な催しがあり、できるかぎり参加をしています。地域の夏祭り・運動会等の準備、地域の消防団やその他いろいろな部会があり、家族で楽しみながら参加をしているのですが、役員などに選出されると忙しくなります。
14.管理会社が入ったマンションはトラブル対策が楽
マンションには管理組合があって、マンション内のトラブルは組合員で協力して解決します。
例えば、ゴミ出しのマナーを守らない人がいるという問題が起こった場合、管理組合の理事会にて、ルールを周知するチラシを用意して住民に配布するなどの対策をとります。契約内容にもよりますが、こういった対策を管理会社に委託することも多いようです。
これが一戸建ての場合は、当事者間で問題を解決したり、自治会・町内会などで対応したりすることになります。
特に管理会社が入っているマンションでは、何かトラブルが起こった際にも対策をとってもらえるので楽だといえるでしょう。
一戸建てに引っ越してからは、細かい近隣トラブルには自分で対応しなければなりません。私も一度自治会の役員をしましたが、たまたま清掃区域の問題が起き、なかなか話が進まず大変でした。
15.マンションは売却・賃貸に出しやすい
マンションは一戸建てに比べ売却や賃貸にだすときに楽だといわれます。それは、マンションの場合は一般的に誰にとっても使いやすい間取りや設備を採用することが多いからです。
一方で一戸建ての場合は自分好みの間取りや設備で作ることが多く、誰にでも好まれる間取りとは言えないものになっていることがあります。
そのため、マンションは一戸建てに比べ、売却・賃貸にだしたときに比較的購入者や賃貸人が見つかりやすく楽だといえます。
一戸建てになると、近隣との境界線や取り決め事項等の確認から調べなければならないことが多く、査定や転売に時間がかかるケースが多いです。
まとめ
筆者は全国転勤で自宅を空けることが多いため、ずっとマンション志向だったのですが、子どもの入学に合わせて住宅を購入しようとすると一戸建てしか選択肢がなく、妻の実家近くの一戸建てを購入しました。
子どもが増えた今では、伸び伸びと暮らせる現在の一戸建ても自分に合った住まいだと思うのですが、この記事で紹介しているようなマンション生活での「楽」はやはり捨てがたいものだったとも感じています。
私が実際に感じたマンション生活での「楽」のトップ3はこのような、日々の生活で感じるメリットです。
- マンションは美化清掃などの管理が楽
- マンションは戸締りが楽
- マンションは室内の掃除が楽
しかし、マンションは楽ができるからこそ、管理費や修繕積立金などの一戸建てにはない費用が発生したり、マンションの管理規約に沿った生活を送る必要があったりと、特有の制限もあります。
マンション生活を送るときの注意点については、こちらの記事も参考にしてください。
皆さんも住宅を検討する際は、マンション・一戸建て生活の両方を特徴を理解したうえで、自分に合った暮らしを選択してくださいね。
みんなの暮らし、住まい探しをリサーチ!
「住宅ローンを組むには年収はどれくらい?」
「頭金はどれくらい出すのが妥当?」
「収納が足りないけど、みんなどうしてる?」
あなぶき興産が運営する「アルファあなぶきStyle」では、住宅購入にまつわるアンケート調査から、わざわざ人に聞かないけどずっと気になっている日常生活のアレコレまで、独自リサーチをお届けしています。
会員登録してみんなの「どうしてる?」をキャッチしよう!
あなたのアイデアもぜひ聞かせてください!
その他の記事はこちらをCHECK
https://journal.anabuki-style.com/
編集・発行
<著作権・免責事項等>
【本紙について】
・メディアサイト「アルファジャーナル」に掲載された記事を印刷用に加工して作成しております。
・アルファジャーナルにはあなぶきグループ社員および外部ライターによって作成される記事を掲載しています。
【著作権について】
・アルファジャーナルが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売など二次利用することを固く禁じます。
・アルファジャーナルに登録される著作物に係わる著作権は特別の断りがない限り、穴吹興産株式会社に帰属します。
・「あなぶき興産」及び「α」(ロゴマーク)は、穴吹興産株式会社の登録商標です。
【免責事項】
・アルファジャーナルに公開された情報につきましては、穴吹興産株式会社およびあなぶきグループの公式見解ではないことをご理解ください。
・アルファジャーナルに掲載している内容は、記事公開時点のものです。記事の情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性等を保証するものではありません。
・アルファジャーナルでご紹介している商品やサービスは、当社が管理していないものも含まれております。他社製品である場合、取り扱いを終了している場合や、商品の仕様が変わっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・アルファジャーナルにてご紹介しているリンクにつきましては、リンク先の情報の正確性を保証するものではありません。
・掲載された記事を参照した結果、またサービスの停止、欠陥及びそれらが原因となり発生した損失や損害について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・メディアサイトは予告なく、運営の終了・本サイトの削除が行われる場合があります。
・アルファジャーナルを通じて提供する情報について、いかなる保証も行うものではなく、またいかなる責任も負わないものとします。