一日の始まりから終わりまで、毎日使用する洗面台。
家族が多ければ多いほど使用頻度もあがり、汚れやすい場所ではないでしょうか。
洗面台は手や顔を洗うだけではなく、歯磨き、お化粧、髭剃り、ドライヤーなど用途もさまざま。汚れの原因もさまざまです。
またちょっとお掃除をサボるとすぐに汚れてしまう場所でもあります。
この記事では汚れの種類や対処方法を知り、手間をかけず効率よく洗面台をピカピカに保ち、居心地のよい場所にするためのお掃除方法をご紹介いたします。
1. 洗面台のお掃除をはじめるまえに
洗面台は常に水を使用するため湿気がたまりやすく、思いのほか汚れやすい場所です。
なので、小さなスペースの割にはお掃除のしがいがある場所でもあります。
お掃除をはじめるまえに、まずは必要なものをそろえましょう。
1-1. 洗面台のお掃除に必要なもの
洗面台の汚れは多種多様ですが、掃除に必要なものは主に「重曹」と「クエン酸」だけ。
- 重曹とは
- お菓子づくりや、胃薬に使用されているので、小さなお子様のいるご家庭でも安全に使用することができます。また重曹には純度の高い順番に、「薬用」「食用」「工業用」がありますが、お掃除なら「工業用」で十分です。
- クエン酸とは
- エコ洗剤の代表格であるクエン酸。レモンや梅干のすっぱさの素です。クエン酸には、抗菌作用や消臭効果があります。お弁当に梅干を入れるのは腐敗を防ぐためなんですね。もし、クエン酸がない場合にはお酢でも食用酢でも代用できます。
★重曹水 (*水100ml*重曹小さじ1杯)
★クエン酸水 (*クエン酸水 *水100ml*クエン酸小さじ1/2)
★スプレーボトル (重曹水・クエン酸水をいれるもの)
★乾いた布
★使い古しの歯ブラシ ★ティッシュペーパー
たったこれだけの道具で大丈夫!!早速、準備をしてみましょう。
1-2. 洗面台のお掃除に重曹とクエン酸が最適な理由
年末になるとよく「大掃除特集」のようなタイトルの雑誌を見かけることも多いのではないでしょうか。
めんどくさがり屋の筆者は、少しでもラクしてきれいにできる方法がないかと、毎年本屋さんで探してしまいます。
そのときによく目にするものが重曹 とクエン酸 。
なぜこんなに人気があるのか、本当に汚れが落ちるか?その理由を解説します。
実は汚れの原因となる、水垢や石鹸カスの汚れはアルカリ性の汚れ、そして手垢や湯垢、皮脂などの汚れは酸性の汚れです。それに対して、重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性。
つまり、中和することで汚れが落としやすくなるんです。
さらに重曹とクエン酸は市販の掃除用洗剤よりも安く 、市販の洗剤と異なり、安全なのも魅力のひとつ。
重曹水や、クエン酸水を作り、100円ショップなどのスプレーボトルに常備しておくと、いつでも使用できるのでオススメです。
お風呂用の洗剤を代用して、洗面台の掃除に使用している方も多いようですが、お風呂用の洗剤は中性です。そのため中和効果を発揮することができず、洗面台の汚れには適していないと言えます。
それぞれの汚れの性質にあったものを選択することが、洗面台をピカピカにするための近道なのです。
2. 重曹とクエン酸。それぞれどこに使うべき!?洗面台の場所別、すっきりお掃除法♪
「重曹水」と「クエン酸水」。お掃除に必要なものの準備が整ったら、早速お掃除にとりかかりましょう。
でもその前に、洗面台のお掃除は6つの場所にわけることができます。
またお掃除の場所ごとに「重曹水を使う場所」「クエン酸水を使う場所」「重曹水+クエン酸水を使う場所」と適しているものが異なりますので、それぞれ見ていきましょう。
2-1. 重曹水を使う場所
洗面器、カウンター
洗面器は水垢や石鹸カスの宝庫と言っても過言ではありません。
毎日流す水も、汚れる原因のひとつです。
きれいに見えても手で触ってみると、ザラザラしているかもしれません。
ここで役立つのが重曹水です。
(ちなみに、重曹水はプロのハウスクリーニングの方々も使用しているそうです)
- 洗面ボウル全体に水をかけてぬらし、重曹水をスプレーしスポンジでこすります。
- 仕上げは乾いた布でから拭きをします。
また、カウンターには歯ブラシスタンドやハンドソープなど、いろいろなものが置かれています。
置いてあるものを動かし、洗面台と同じようにお掃除をしましょう。
水滴が一番残りやすい場所でもあるので、置いてあるものも一緒にお掃除するときれいな状態が長持ちします。
キャビネット
キャビネットは扉を閉めてしまう場所なので、カビが発生しやすい場所です。
- まずは収納しているものを取り出します。
- その上で、柔らかい布に重曹水をつけて全体を拭きます。
(細かい部分の掃除は、布を巻き付けた割り箸などを使うと便利です) - 乾いた布でから拭きをすれば完了です。
なお、トレーなどがある場合もお掃除方法は一緒です(取り外し可能なものは取り外してお掃除しましょう)。
キャビネットの中はこまめな確認ができず、買い置きしたものなどでいっぱいになりがちです。収納は多くても7割程度にとどめておくと、お掃除をするのもスムーズになります。
また時々点検をして、不要なものを処分することもお掃除への第一歩です。
照明
- 照明のお掃除をする場合には、まず照明の電源を切ります。
- 照明カバーを外し、蛍光灯や電球を取り外します。
(電球の場合は、消してすぐは熱くなっている可能性がありますので、素手で触らないように気をつけましょう) - 蛍光灯や電球は、ぬるま湯につけて絞った布で拭きます。
- 照明カバーは重曹水をつけた布やスポンジで洗い、最後に水拭きして乾燥させます。
見落としがちな照明まわりのお掃除ですが、1年に1、2度は点検を兼ねてお掃除をするといいでしょう。
2-2. クエン酸水を使う場所
蛇口
蛇口は濡れた手で触りますし、水もよくはねてしまう場所です。
とくに金具のものだと、水滴のあとや、石鹸カスなどで白くなっていることもよくあります。
水垢や石鹸カスはアルカリ性の汚れなので、クエン酸水を使ってお掃除しましょう。
- 柔らかい布やスポンジにクエン酸水をつけて、磨きます。
(隙間などの細かい部分は使い古しの歯ブラシなどを使うと、汚れをかき出すことができます) - 最後に乾いた布で拭きあげます。
また、シャワー式の水栓の場合は、シャワーの散水板(網目の部分)に汚れがたまると、水の出が悪くなることがあります。シャワーヘッドの散水板もはずして、歯ブラシなどで磨き洗い流しましょう。
鏡
鏡まわりは洗面台の中で面積も広く、最も汚れが目立つ場所です。
そんな鏡にも、クエン酸水が効果的です。
- ティッシュペーパーにクエン酸水をしみこませ、鏡の白くなった部分に当てます。
- そのまましばらく放置した後に、布で拭くときれいになります。
2-3. 重曹水+クエン酸水を使う場所
排水口、オーバーフロー穴
排水口の汚れの原因として考えられるものは、髪の毛などのゴミ、またはカビです。
- まずは髪の毛などのゴミを取り除きます。
- その後、重曹(カップ2分の1)を排水口にふりかけます。
- その上から、クエン酸水(水100ml・クエン酸小さじ2分の1を溶かしたもの)を流し入れます。
- 最後は使い古しの歯ブラシなどで細かい部分の汚れを取り除きます。
- 最後に水拭きをして、乾拭きをすれば完了です。
同じようにオーバーフロー穴(洗面台の水があふれないようについている穴のこと)もお掃除します。
3. どうしても時間がない! とりあえず「ここだけ」お掃除“2分できれいに見せる!!”裏技とは
洗面台は毎日ピカピカにできたらいいのですが、どうしても日々の忙しさに負けてしまいますよね。
そんなときに限って急にお客様が来てしまうこと、ありませんか?
短い滞在時間でもお客様が使用する可能性がある洗面台。
そこでどうしても時間がないときにとりあえず「ここだけ 」お掃除 で“2分できれいに見せる!!”裏技”をご紹介します。
お掃除をする場所は3ヶ所だけです。
- 鏡
- 蛇口
- 洗面ボウル
準備するものもたったの3つです。
- スポンジ
- 乾いた布
- ティッシュペーパー
まずは鏡のお掃除からスタートです。
手を洗うときに必ず目にする鏡。鏡を磨くことが、きれいな印象をアップさせるのにとても効果的。
- スポンジに水を含ませ、鏡を磨きます。
- その後乾いた布で鏡をふきあげ、最後にティッシュペーパーで布の繊維などをふき取ります。
- 同様に蛇口も磨き、乾いた布でふきあげます。
- 最後に洗面器をスポンジで洗います。
これだけでも、十分きれいに見せることが可能です。
どうしても時間がないときは、ひとまずこれで乗り切ってしまいましょう♪
4. 汚れの原因を理解して、汚れを防いで、キレイを保とう!!
4-1. ピンク色のシミ(赤シミ)
排水口の周りや、洗面化粧台の縁がうっすらピンク色になっているのを見たことがあるのではないでしょうか?
初期の場合は見逃してしまうことも多いのですが、このピンク色の汚れの原因は、空気中のバクテリアが洗面化粧台に付いた汚れを栄養にして繁殖したものです。これを「赤シミ」と呼びます。
バクテリア自体は身体に悪影響を与えることはありませんが、洗面化粧台やトイレなどの湿気が多く、汚れて栄養分が多い環境で繁殖します。
《解決法》
- 落ちている髪の毛やゴミを取り除く。
- 1日の終わりに洗面ボウルを水で流して、水気をふきとる。
4-2. 白いシミ
鏡や水栓金具のところにできる、白いシミ。これは石鹸カスや、水垢等が主な原因です。
水道水に含まれるケイ酸、カルシウム、マグネシウムが含まれており、水分が蒸発する過程でそれぞれシリカ(二酸化ケイ素)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムといった水に溶けない物質に変化します。
そう、これが水垢です。
《解決法》
- 水滴や、歯磨き粉がついたらすぐにふき取る。
4-3. 黒ズミ
洗面器やカウンターなどが黒くなってくることもあります。これが、黒ズミと言われるものです。
黒ズミは、カビなどの微生物やホコリなどが、石鹸カスや水垢と一緒に固まったときにできるものです。
《解決法》
- 落ちている髪の毛やゴミを取り除く。
- 1日の終わりに洗面ボウルを水で流して、水気をふきとる。
4-4. ヌメリ
洗面器やカウンターなどの水が溜まる場所にできる、ヌルヌル。これがヌメリです。
ヌメリは水分がある状況で細菌が付着し、汚れを栄養に細菌が繁殖したものです。
細菌の集団と、その分泌物によって発生します。
《解決法》
- 1日の終わりに洗面ボウルを水で流して、水気をふきとる。
4-5. 手垢
もともとの皮脂はもちろん、化粧品や整髪料などを触った手で水道の蛇口や、洗面化粧台の鏡などに触れると手のあとがついてしまいます。それが手垢です。
《解決法》
- 1日の終わりに手垢がついた場所を乾いた布でふく。
5. お掃除道具の収納法
洗面台下の収納は小さいわりに、掃除用洗剤やシャンプーなどのストックなどもありモノであふれてしまうことも……。排水管もあり、なかなか思うように収納できていない人も多いようです。
そこで活躍するのが、100円ショップなどでも売られている収納グッズ。
キッチンラックやかごなどを上手く使用して、お掃除道具や洗剤などはジャンルごとに分けて収納すると取り出すときも便利です。
他にも突っ張り棒を使い、スプレーなどの掃除用品はかけてしまう方法も限られた収納スペースを有効に利用できます。せっかくなら、収納スペースまできれいに保ちたいですね。
6. まとめ
きれいにした状態を保つには、汚さない工夫をすることも大切です。
筆者は面倒くさがりなのですが、洗面台の究極のお掃除方法は「汚れをためない」ことだと気づきました。それからは常にお掃除ができるように、洗面台用のタオルとスポンジを常備しています。と言っても、お掃除をしよう!!と張り切っているわけではなく、“歯磨きしながら”や、“顔を洗ったあとに”など、「何かのついで」にするだけです。毎日、水気をふき取るだけでも、大掛かりなお掃除の必要がなくなり、手間は激減しました。
毎日必ず使う洗面台、きれいになると心までスッキリするのでオススメです。
アルファジャーナルの「今読みたい記事」がメールで届く!
アルファジャーナルのメルマガが届く「アルファあなぶきStyle会員」に登録すると、数ある記事の中から今読みたい厳選記事や、最新情報のメールが届きます。
会員限定の抽選プレゼントやオンラインセミナーのアーカイブ視聴など、会員特典もたくさん。
今すぐ登録して、アルファジャーナルをもっと楽しもう!
その他の記事はこちらをCHECK
https://journal.anabuki-style.com/
編集・発行
<著作権・免責事項等>
【本紙について】
・メディアサイト「アルファジャーナル」に掲載された記事を印刷用に加工して作成しております。
・アルファジャーナルにはあなぶきグループ社員および外部ライターによって作成される記事を掲載しています。
【著作権について】
・アルファジャーナルが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売など二次利用することを固く禁じます。
・アルファジャーナルに登録される著作物に係わる著作権は特別の断りがない限り、穴吹興産株式会社に帰属します。
・「あなぶき興産」及び「α」(ロゴマーク)は、穴吹興産株式会社の登録商標です。
【免責事項】
・アルファジャーナルに公開された情報につきましては、穴吹興産株式会社およびあなぶきグループの公式見解ではないことをご理解ください。
・アルファジャーナルに掲載している内容は、記事公開時点のものです。記事の情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性等を保証するものではありません。
・アルファジャーナルでご紹介している商品やサービスは、当社が管理していないものも含まれております。他社製品である場合、取り扱いを終了している場合や、商品の仕様が変わっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・アルファジャーナルにてご紹介しているリンクにつきましては、リンク先の情報の正確性を保証するものではありません。
・掲載された記事を参照した結果、またサービスの停止、欠陥及びそれらが原因となり発生した損失や損害について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・メディアサイトは予告なく、運営の終了・本サイトの削除が行われる場合があります。
・アルファジャーナルを通じて提供する情報について、いかなる保証も行うものではなく、またいかなる責任も負わないものとします。