料理をするたびに気になるIHクッキングヒーターの焦げ付きや汚れ。この汚れの原因は料理の時に飛び散った油や、鍋から吹きこぼれた汁が鍋の下に入り込んで焦げたものです。
IHクッキングヒーターはガスコンロに比べてお手入れがしやすいと言われていますが、手入れをしないと汚れが蓄積して、通常の拭き掃除では落ちなくなってしまいます。
そこで今記事では、IHクッキングヒーターの焦げ付き・汚れを掃除する方法、そして掃除後のお手入れ方法について解説していきます。
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IHクッキングヒーターに傷をつけず、完璧に焦げ付きを落とす
焦げ付きや汚れをスッキリ落としたいとはいえ、IHクッキングヒーターにに傷を付けてしまっては元も子もありません。そこで今回の掃除のポイントはこの2点です。
- 確実に焦げ付きを落とす
- IHヒーター表面が傷つかない方法で汚れを落とす
そして、掃除するのはこちら。我が家のIHクッキングヒーターです。
約1年間の使用でここまで焦げ付き、普通の拭き掃除では汚れが落ちなくなりました。妻も定期的に掃除をしていたようですが、徐々に頑固な焦げ付きになってしまったようです。
(妻の喜んだ顔を見るべく、なんとしても焦げ付きを落としてみたいと思います)
準備したものと、掃除手順
用意した洗剤はこの3つ。メーカーが推奨している洗剤に加えて、ドラッグストアで気になった専用クリーナーも試してみます。
- ジフクレンザー (メーカー推奨)
- 中性洗剤 (メーカー推奨)
- IHクッキングヒーター専用クリーナー
これに加えて、汚れを擦り落とすためのIHクッキングヒーター用のスポンジを用意しました。
洗剤やスポンジの種類によっては、IHヒータートッププレート部分を傷つけてしまうものがあるので、購入の際は商品の注意書きを確認しましょう。
掃除手順
ハウスクリーニング業務も請け負っている「あなぶきクリーンサービス」推奨の方法で掃除を行います。
- 汚れに洗剤を塗布する
- ラップをかぶせて1時間ほど放置する
- 専用スポンジで汚れを擦り落とす
洗剤にラップをかぶせるのは、放置している間に洗剤を乾かさないためと、汚れに洗剤を浸透しやすくするためです。
焦げ付きを落とす作業は、男性でも思いきり力を入れないと落ちないことが多いのですが、このひと手間でスポンジをこする時にぐっと楽になります。力を入れすぎてトッププレート部分に傷がつく事故を防ぐためにも、汚れが落ちやすい状態にしておくことをおすすめします。
今回は洗剤による汚れ落ちの違いを見るために、塗り分けてみました。
一番効果があるのはジフクレンザー(メーカー推奨)
きれいさっぱり焦げ付きが落ちました(画像右上部分)。強い力を入れることなく少しスポンジで擦ったら、濡れた雑巾などで拭き取ることでぴかぴかになります。
ただ、この範囲を掃除するだけでジフクレンザーを約10分の1の量を使用しました。
毎回の掃除で使うのは少しもったいないと感じたので、大掃除や頑固な焦げ付き汚れを落としたい「ここぞ!」という時に利用すると良さそうです。
クレンザーによっては、研磨剤の硬度が高すぎてIHクッキングヒーターに対応していないものがあります。商品の説明書きをよく読む、メーカーが推奨する商品を使うなど、注意しましょう。
普段使いにぴったりな中性洗剤(メーカー推奨)
やや焦げ付きは残りましたが、軽度の焦げ付き汚れならすぐに落とすことができました。
中性洗剤は、アルカリ性や酸性洗剤のようにトッププレート部分を傷つけることがないので、おすすめされています。また手荒れしづらいのもポイントです。
扱いやすく、中程度の汚れならスッキリ落ちるので、普段のお手入れ用として使うと良さそうです。
軽度の汚れにはIHクッキングヒータークリーナーでもOK
頑固な焦げ付き汚れは、かなり擦っても落としきれませんでした。しかし焦げ付く前の吹きこぼれ汚れや、油汚れはきれいに落ちたので、焦げ付き以外の掃除に重宝しそうです。
マットなクリーム状で、汚れにしっかりと塗り付けがしやすいので、狙った汚れをしっかり落とす時には使いやすそうだと感じました。
残った汚れをジフクレンザーで磨き上げて、掃除完了
中性洗剤とクリーナーでは落とし切れなかった焦げ付き汚れは、すべてクレンザーで落とすことにしました。
塗りつけて20分放置しましたが落ちきらなかったので、追加で20分、合計で40分ほど放置して擦るときれいになりました。やはり頑固な焦げ付き汚れには「ジフクレンザー+しばらく放置」の掃除方法が最適です。
洗剤の塗布+ラップパックで放置したあと、IHクッキングヒーター用のスポンジで擦って掃除した結果がこちら!
<掃除前> | <掃除後> |
ここまできれいになりました!トッププレートに傷もついていません。
普段の掃除では取り切れなかった油汚れもなくなって、全体的にスッキリした感じもします。
ひどい焦げ付き作らないためのお手入れ方法
きれいに掃除ができたら、それを長く保ちたいですよね。そのための普段のお手入れ方法を紹介します。
調理後はこまめにトッププレートを拭く
調理の際に発生する吹きこぼれや油汚れは、放置しておくと焦げ付き汚れへと変化します。IHクッキングヒーターを使った後は、その都度トッププレート部分を拭き取っておきましょう。見た目はきれいに見えても意外と汚れていますよ。
焦げ付く前の汚れには、スプレータイプの中性洗剤を使うのがおすすめです。
鍋やフライパンの裏を掃除する
鍋底についた汚れはトッププレートに再付着し、熱せられて焦げ付き汚れの原因になります。これを防ぐために、鍋やフライパンの裏は丁寧に洗いましょう。
火災の危険があるので、汚れ防止シートは使わない
「汚れ防止シート」はIHクッキングヒーターのトッププレートに敷くシートで、油汚れや焦げ付き汚れの予防ができるとして、100円ショップやホームセンター、オンラインショップ等で販売されているものです。硬質マイカ・シリコンなど様々な素材のものがありますが、全ての商品に対して使うことはおすすめできません。
それは、鍋底とトッププレートの間にシートが挟まることにより、過熱防止装置が正常に働かなくなるためです。正常な温度制御ができなくなり、高温になりすぎて火災に繋がる恐れがあります。
IHクッキングヒーターのメーカーが所属する日本電機工業会でも使用しないように呼びかけられていますし、国民生活センターでも汚れ防止シートが原因とみられる火災事故の事例から注意喚起が出ています。
まとめ
IHクッキングヒーターの焦げ付き汚れの原因は、調理中に発生する吹きこぼれや油汚れ。これが鍋底で熱せられて焦げ付き汚れへと成長してしまいます。それを防ぐには、毎日のこまめな掃除しかありません。
そうやって気を付けていても焦げ付き汚れができてしまったときは、次の4ステップで掃除しましょう。
- メーカー推奨のクレンザーを汚れに塗布
- ラップパックをして1時間程度放置する
- IHクッキングヒーター用スポンジで擦る
- 雑巾で汚れ・クレンザーを拭き取る
中程度の汚れなら、クレンザーではなく中性洗剤でも落とせます。
このときに注意したいのは、ガラスでできたトッププレートは傷がつきやすいので、メーカー推奨の洗剤またはIHクッキングヒーター向けの洗剤を使うことです。まずは取扱説明書・メーカーサイトなどを確認してみてください。
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