マンションに住むことを検討したとき、角部屋を選ぶべきか中部屋を選ぶべきかは大きな悩みどころです。
「広そうだから」「資産価値があるといわれているから」「どうせ住むなら特別感が欲しいから」など、理由はそれぞれですが、一般的にマンションの角部屋は人気があると言われています。
では、角部屋での生活は一体どのようなものなのでしょうか?
今回は、過去2物件でマンションの角部屋に住んだことのある筆者だから感じる「角部屋」の魅力を様々な視点からお伝えします。
マンションの部屋選びでお悩みの方へ
マンションの部屋選びでは、間取りや方角、階数など悩むポイントがたくさんあります。
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・生活スタイルから考えるお部屋の向き
・家事動線のよい間取りの選び方
1【体験談あり】角部屋に住む8つの魅力
最初に、実際に筆者が角部屋に住んでみて感じた魅力やメリットを、体験談を交えてご紹介します。
1-1 採光面が多く、部屋が明るい
角部屋では外に面している壁が2方向以上あるので多方向から日光を取り入れられ、一日を通して部屋がより明るくなります。
もちろん、周辺環境や窓のある方角によっては必ずしも日当たりが良いとは限りませんが、採光面が多いことで自然光は取り入れやすくなります。
部屋の中で気持ちが明るく過ごせるのは嬉しいですね。日中の時間帯を家で過ごすことが多い方におすすめです。
1-2 隣接する住戸との設置面が少なく生活音が軽減する
角部屋だからこその特徴として、多くの方がイメージするのが隣接する住戸との設置面が少ないことです。両サイド2つの部屋に囲まれている中部屋に比べて、聞こえてくる生活音が半分になるほか、自身が隣接住戸に与える生活音も1住戸のみとなり、トラブルが起こるリスクが比較的少ないと言えます。
隣接住戸との生活音の行き来を少しでも軽減させたいという方は、角部屋を選ぶと良いでしょう。
しかし、タワーマンションなどで採用されることが多い内廊下(各階の共用廊下が建物の中央に配置されているもの。エレベーターら各住戸までが屋外に面していない造り)のマンションでは、角部屋でも隣接する住戸が2つある場合もあるので、検討しているお部屋がどうなっているか予め確認しておきましょう。
マンションは共同生活の場でもあります。他の部屋から受ける生活音や、自身の部屋が出す生活音が他の方に迷惑をかけてしまうのではないかと気になる方に、角部屋はおすすめです。
1-3 住居前に通行する人が少なくプライバシーが守れる
住戸前の共用廊下は、フロアの居住者以外に管理会社の関係者や配送業者など、通行する人が意外といます。エレベーターに近い住戸や中部屋では、そのような人たちが共用廊下に面した部屋の前を通行することが多々ありますが、その点、端に位置する角部屋では他の住戸へ行き来する人の通り道にはならないため、人通りが限られます。
住居前を通る人が少なくなることで、人の気配を気にすることもなく、プライバシーを守りやすくなるのです。
1-4 バルコニー面積が広く取れ、利用しやすい
角部屋は、建物の角に面していることから、バルコニーが2方向に付いていることも多いようです。2方向のバルコニーが繋がっていたり分かれていたりは物件によって様々ですが、面積が広くなることで洗濯物を干すスペースが多くなるほか、ガーデニングなどの趣味を楽しむスペースも広く確保することができますよ。
今では花を育てるだけでなく、プチトマトやきゅうり、ゴーヤーなどの家庭菜園も始め、より充実したガーデニングライフを楽しんでいるとのことです。
お洗濯好きな方、ガーデニングを楽しみたい方、バルコニーにデッキチェアなどを置いてゆっくりくつろぎたい方に嬉しいポイントですね。
1-5 多方面の景色を楽しめる
外に面している壁が2方向以上ある角部屋は、中部屋に比べて窓の数が多く設けられていることもあり、部屋の中から違う方向の景色を見ることができます。
階数や周辺環境にもよりますが、視界を遮るものがなければ遠くの景色も見ることができるマンションなので、2方向以上が見渡せるのは角部屋ならではの特権ともいえます。
1-6 風通しがよく快適に過ごせる
角部屋では窓が2面以上あることが多いため、窓など開口部が多く換気がしやすいのが特徴です。風量については周辺環境によって違いますが、2つ以上の窓を開放し、風の通り道を作ってあげることで風は少なからず入ってきます。浴室や脱衣所など湿気が溜まりやすい場所に窓があれば、通気によってカビが生えにくくもなりますね。
しかし、マンションに引っ越してからは部屋の側面にも窓が増えたので玄関扉を開けずとも部屋の空気を入れ替えることができ、快適に過ごすことができるようになりました。
また、風通しが良くなることで夏場でも快適に過ごしやすくなり、エアコン利用頻度がアパートの時よりも減り、エコな生活も同時に手に入れられたとことです。
1-7 中部屋より広い環境を手に入れられる場合がある
物件によって異なるので全てではないですが、設計の都合上で角部屋のプランは自由度が高いので比較的広さを確保した住戸が多くあります。
部屋の面積を広く開放的に取ることはもちろん、先述の通りバルコニーが2面以上配置されていたり、玄関前のアルコーブが門扉によって仕切られたポーチ付きになっていたりするケースもあります。中部屋に比べてゆとりあるスペースを感じながら、ゆっくり過ごせるのも角部屋の魅力ですね。
1-8 付加価値のある資産となる
マンションの構造上、1フロアの住戸数が少なく縦に大きいマンションでは角部屋率が高くなり、1フロアの戸数が多く横に大きいマンションでは角部屋率は低くなりますが、一般的に中部屋の割合が高いことが多いです。総戸数に対する角部屋率が低いことで、希少性が高いという付加価値を得ることができます。
また、これまでご紹介した通り、角部屋は壁が2方向以上に面していることから窓が多く設置されています。部屋に取り入れられる光の量が多いこと、風通しの良さなども角部屋ならではの付加価値です。
2 知っておきたい!チェックすべき角部屋の注意点
続いて、マンションの角部屋だから気になってしまう点・デメリットをご紹介します。
角部屋をご検討の際は、この点をチェックして問題ないかを確認し、気になる場合は対策を取っておきましょう。
2-1 隣接住戸が少ないからこその注意点
空き巣の対象になりやすい
マンションの角部屋は空き巣の対象として狙われやすいと言われています。外に面している壁が2方向以上あることで侵入口が増えるほか、マンション周辺の建物によって角部屋部分が陰になるような配置であれば、死角ができてより空き巣に狙われやすくなります。
窓やバルコニーからではなく玄関側から侵入されたとしても、住戸横に非常階段があれば空き巣犯の逃走ルートにもなりかねません。周辺には何の建物があり、外からの見え方はどのようになっているのかなど、事前にチェックしておきましょう。
建物外からの騒音が聞こえやすい
中部屋と比べて窓などの開口部が多いこと、外に面している壁の数が多いことなどで角部屋では「外からの音」が聞こえやすいことがあります。
例えば、マンションのすぐそばに交通量の多い道路や線路、学校などがある場合、窓に面している部屋は走行音やエンジン音などのノイズ音が外から入ってきやすくなります。バルコニーや窓が面した方角に、それら交通量の多い道路などがないか確認しておきましょう。
致し方ないことですが、風を遮る高さの建物などが周りにないマンションの高層階では、通り抜ける風の音が気になることもあります。窓の開け方の工夫も必要になりますね。
隣の敷地の建物との距離が近い
街中など建物が密集している場所にあるマンションでは、建物の端にある角部屋は、隣の建物との距離が近くなってしまうことがあります。せっかくの角部屋で外に面している壁が増えても、開口部から隣地の建物までの距離が近いと風通しや眺望を得ることができません。
また、隣接する建物からの視線が気になる時もあるので、建物同士の距離がどれくらいあるのかは確認し、あわせて部屋の中が丸見えにならないようなカーテンも考えましょう。
2-2 部屋の形による注意
窓の位置や壁の高さで置ける家具が限られる
角部屋は中部屋と比べて窓が多い間取りになることが多く、壁面が少なくなります。また、マンションの形状によっては、壁面が曲線になっていたり天井が斜めに下りてきたりと特殊な形状になる部屋もあります。
窓がある位置には家具の設置が難しくなりますし、特殊な形状の部屋では置ける家具の高さや幅が限られます。間取り図をよく見て、家具の配置を予め考えておきましょう。
カーテンがより多く必要となる
窓の多い角部屋では、その分のカーテンを準備する必要があります。窓の大きさは場所によってそれぞれですが、リビングなど掃きだし窓が大きい時や特殊な形状の窓では既製品では対応できず、オーダー品となる場合があります。
また、方角によっては入る日差しの強さも変わるため日の差し込みが強い場所では遮熱仕様のカーテンを使うこともあります。カーテンにも費用がかかるので事前に窓の数や形状の確認も大切です。
3 これって本当?角部屋Q&A
最後に、角部屋をご検討の方からよく聞かれる質問とその答えをご紹介します。
窓が多いからこそ得られる魅力もあるので、冬場はカーテンなどで熱が逃げるのを防ぐ工夫をするのも良いでしょう。
ペアガラスなどで結露対策は出来ますが、窓枠には結露が生じてしまうこともあるので、カビが発生する前に定期的な拭き掃除を心がけるようにしましょう。
普段から全体の定期的なメンテナンスをすることで少しでも溜まるゴミを減らせるよう注意しましょう。
まずはバルコニーですが、2面以上の壁が繋がっている形状の場合、その角部分にはとても強い勢いで風が通ります。自立式の物干スタンドや植栽を置いている時は、風の抜け道になる角部分からは離れた位置に移動させましょう。
また、お部屋の中も同様で2ヶ所以上の窓を開放したとき、その隙間を通る風は通常時にお部屋の中を通る風より勢いが強いです。
風の力で扉がバタンと閉まって怪我をする可能性もありますし、お部屋の中の物が散乱する恐れもあるので、台風など風の強い日は、窓を順番にあけるなど開け方にも注意をしましょう。
4 まとめ
角部屋は、日当たりや風通し・開放感などを得ることができますが、窓が増えることで外気に影響されやすいなど生活の中で工夫や対策が必要な面も併せ持ちます。
しかし、一番安心して過ごしたい空間である住まいだからこそ、どの部屋でも工夫は必要です。
あくまで個人的な意見ではありますが、私は実際にマンションの角部屋に住んでみて、毎日を過ごす空間が快適だったため、様々なことに対する工夫や対策への手間はあまり感じませんでした。
何を重視するかは人それぞれですが、明るさや開放感、希少性など角部屋だからこその特徴に少しでも魅力を感じる方は、日常の空間をより贅沢に過ごすためにも角部屋を選ばれることをおすすめします。
さらに角部屋の検討を進めたい方は、中部屋との違いを徹底解説したこちらの記事も参考にしてください。
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