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くらしの歳時記【2024年11月・霜月】
くらしのヒント

くらしの歳時記【2024年11月・霜月】

11月の和名は「霜月」。
文字通り「霜が降りる月」という意味です。

上旬のころはピンときませんが、日を追うごとに朝晩の気温が下がり、下旬になるころにはまさに霜が降りるような寒さを感じるようになってきます。

このように、ひと月のうちでもっとも変化が大きいのが11月。青空高く秋晴れの好天が続く月初めから、街路樹の木々の紅葉が深く鮮やかになる中旬を経て、落ち葉が舞う冬の始まりへ。
木枯らし一号のニュースが聞こえてきたり、早いところでは初雪の便りがあるのもこの月です。

晩秋から冬の入り口までの、11月のくらしの歳時記を紹介します。


11月のこよみ

10月20日〜11月6日「秋土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。
立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに大変……ということで、土公神が地上を離れる日を設けて、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2024年の秋土用の間日は、10月22日・24日・26日、および11月3日・5日です。

11月7日「立冬」(二十四節気)

立冬

「冬が立つ」という言葉の通り、この日から暦の上では冬になります。朝晩の冷え込みや日中の陽射しの弱まり方に、冬の気配が感じられるようになったのではないでしょうか。

色づいた木々の見頃も迎えて、いよいよ秋も終わりに近づいているのが実感できます。

11月22日「小雪」(二十四節気)

小雪

「わずかながら雪が降るころ」という意味。このころはまだ本格的な冬ではありませんが、年によっては北国から雪の便りが届くこともあります。

日射しが弱くなり、冬の気配が日増しに濃くなってくるころ。
お歳暮の準備を始める目安の時期でもあります。


11月の年中行事とイベント

11月3日「文化の日」(国民の祝日)

「自由と平和を愛し、文化を薦める」ことを主旨とした国民の祝日。

1946年に日本国憲法が公布された日で、日本国憲法が平和と文化を重視していることから「文化の日」に定められました。なお施行は半年後の5月3日。憲法記念日です。

11月5日「津波防災の日」

2011年発生した東日本大震災による甚大な津波被害を踏まえ、国民が津波対策について理解と関心を深めることを目的に制定されました。

11月5日という日付は、1844年(嘉永7年)に安政南海地震が発生した日。このとき今の和歌山県の実業家・浜口梧陵が稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救った「稲むらの火」という逸話に因んで選ばれました。

災害への備えは大事と分かっていても、常日ごろから意識するのはなかなか難しいもの。だからこそ、このような記念日をきっかけに改めて振り返り、考えることが大切なのかもしれません。

アルファジャーナルでは防災に関する記事を多数公開中。すぐに始められるローリングストックのやり方や、マンションならではの防災対策・避難方法を解説など、普段のくらしの中から防災を意識できる記事を取りそろえています。

11月15日「七五三」(年中行事)

七五三

7歳・5歳・3歳の子どもの成長を祝う行事。神社やお寺などに「七五三詣で」として参拝し、ここまで育った報告や感謝、今後の健康を祈願します。

元は関東地方を中心とした風習だったので、七五三の行事は簡素にしか行わない地域もあります。特に関西エリアでは、七五三よりも十三参りを盛大にする傾向が。

11月23日「勤労感謝の日」(国民の祝日)

実りの秋

1948年の祝日法で「勤労感謝の日」と改まりましたが、もともと第2卯の日であるこの日は、神々に五穀の収穫を感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」の祭日でした。

新嘗祭は、稲の収穫を祝い、また翌年の豊穣を祈願して行われる宮中行事。その年に収穫された新穀や新酒を神々にお供えする、いわば収穫祭です。

「食欲の秋」と言われるように、11月は秋から初冬にかけて旬を迎える食材が多数ある時期。各地の新米も出揃っているころです。食材に感謝しつつ、旬づくしの食卓で楽しみたいですね。

アルファジャーナルからレシピに関する記事をピックアップ。手軽な時短レシピから、旬を楽しむレシピや行事食のレシピまで、幅広く紹介しています。


11月の自然を表す「ことば」

木枯らし1号

「木枯らし」とは、太平洋側の地域で晩秋から冬にかけて吹く、北よりの強い風のこと。特にその年最初の木枯らしを「木枯らし1号」として、気象庁が発表しています。

実はこの「木枯らし1号」が発表されるのは、東京地方と近畿地方のみ。しかも発表の基準が、それぞれの地域で少し違っています。

 東京地方近畿地方
時期10月半ば〜11月末霜降(10月下旬)〜冬至(12月下旬)
気圧配置西高東低の冬型、季節風が吹く西高東低の冬型
風向西北西〜北北より
風速最大風速8m以上最大風速8m以上

共通しているのは「冬型の気圧配置による、冷たく強い北風が吹いた」ということ。つまり多少基準が違っていても、季節が冬になったことを知らせているのは同じです。
木枯らしはその名の通り、木々の葉を散らし、枯らすような、冬の強く冷たい風なのです。

秋時雨

時雨(しぐれ)は、晩秋から初冬にかけてパラパラと降る通り雨のこと。主に日本海側や山間部で見られるお天気を表す冬の季語ですが、頭に「秋」を付けた場合は晩秋の季語として扱われます。

冬型の気圧配置の日が多くなると、大陸から冷たい季節風が吹くようになります。これがまだ晩秋から初冬の暖かい日本海の上を通るときに水蒸気を含む湿った風に変わり、雲を作りながら日本海沿岸エリアに近付いてくるのが時雨の仕組み。

この雲は波状にやってくるので、雨が降ったと思ったらやんだり、時には日が差したりと、空模様は短時間にめぐるましく変わります。

小春日和

晩秋から初冬の時期の、よく晴れた穏やかな暖かい日のことを「小春日和」と言います。

そもそも「小春」とは陰暦10月の異称で、現在の11月から12月上旬ごろのこと。この時期に見られる、春のような穏やかな晴天の日だけを特に「小春日和」と呼んでいるわけです。

この陽気に誘われて、梅や桜、ツツジなどが季節外れに咲き出した花を「返り花」と呼び、冬の季語になっています。

紅葉狩り

紅葉狩り(もみじがり)は晩秋の季語。
いよいよ野山の紅葉が美しくなる11月は、紅葉狩りに最適な季節です。

ところで紅葉 ”狩り”という言葉、いったい何を狩っているんだ……と不思議に思ったことはありませか?
その由来を紐解くと、平安時代にまで遡ります。
当時の紅葉は山野に自生しているものが一般的で、貴族の邸宅の庭に観賞用として植えられることは稀でした。つまり赤く色づいた紅葉を見るためには、薬猟(くすりがり=薬草などを摘むこと)などのように山野にまでわざわざ出かけて行く必要があったのです。
そこから転じて「紅葉狩り」と呼ぶようになったと考えられています。

今のように秋のレジャーとして広く楽しまれるようになったのは、時代が下って江戸時代のころ。紅葉の木の下でお弁当やお酒を広げて楽しんでいたようです。

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今月のお題は「洗濯」

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生活スタイルや環境の変化から、洗濯のやり方も昔とは変わりつつあります。時短や効率化、環境への配慮など重視するポイントも人それぞれ異なりますね。
今回はみなさんの「洗濯スタイル」についてお聞かせください。

回答期限:2024年11月21日(木)
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次回の「くらしの歳時記」は12月・師走編。
いよいよ2024年も最後の月になりますね。お楽しみに!

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