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マンションの3階が人気な理由!検討時の注意点、選んだ方の生の声を紹介

マンションを検討において、どの階数の部屋を選ぶかは大事なポイントです。
価格などの条件だけで考えると3階くらいがちょうど良さそうだけれど、3階は1階や2階とどう違うんだろう、もう少し上の階の方が人気なのかな?と悩む人は多いと思います。
実際、筆者が新築マンションの販売現場でお客様とお部屋選びの相談をしていると、「3階って人気ありますか?」「3階を選んだ方の理由はどんなものですか?」とよく質問をいただきます。

筆者の経験上、マンションの3階は、ちょうどよい高さとして一定の人気があります
例えば、3階であればエレベーターの混雑時に階段が利用できるから便利、1階や2階と比べると見晴らしが良いといった点が人気の理由です。

もちろん、そのマンションが何階建てかや立地などの条件によっても3階の評価は変わりますが、この記事では、マンションの3階は一般的にどんな点が人気なのか、また3階を選ぶときに気を付けておきたいこと、実際にマンションの3階を購入した人の声などを紹介します。
3階が人気の理由を確認して、あなたのお部屋選びの参考としてください。

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マンションの3階が人気な7つの理由

マンションの3階は他階と比較したきのバランスの良さが人気の理由です。
下記の7つの点で「ちょうど良い高さであること」や、「1階や2階より優れている点がある」、または「4階以上より優れている」点があるため、支持されています。

 1・2階3階4階以上
エレベーターと階段の利用を使い分け
災害時の避難
階段利用での適度な運動
バルコニー側の視界
外からの視線
日当たり
分譲価格や家賃設定額

筆者が担当したお客様のうち、3階を選ぶ理由で特に多いのが「階段が利用できる」ということです。
エレベーターだけでなく日常的に階段が利用できるということは、災害時に避難がしやすい、階段を使うことで運動にもなるといったメリットにも繋がり、そんな点も人気の理由になっているようです。

この章では7つの人気の理由を詳しく紹介します。

[1]エレベーターと階段の利用を使い分けできる

3階は一般的にエレベーターがなくても苦にならない高さだと言われます。4階や5階だと手ぶらでも上り下りにある程度の負担を感じますが、3階であれば日常的に階段を使ってもさほど苦になりません。そのため、買い物帰りなどで重い荷物が多いときやエレベーターが混雑していて待ち時間が長いときはエレベーターを使い、朝の通勤・通学ラッシュの時間帯でなかなかエレベーターが来ないとき、急いでいる時には階段を利用するといった使い分けをすることができます。

筆者も以前、賃貸マンションの3階に住んだことがありますが、この点は大きなメリットだと感じました。普段は階段を利用し、荷物がある時だけエレベーターを利用していたのですが、3階は無理なく階段が使えるちょうど良い高さという印象でした。

[2]災害時に避難がしやすい

地震などの災害発生時はエレベーターが緊急停止するため、階段での避難することになります。3階なら上層階に比べて過度な負担なく避難することができます
また、近年は豪雨水害もよく耳にしますが、3階の高さであれば部屋まで浸水する可能性は低いでしょう。
※そのエリアで想定されている浸水深は、洪水ハザードマップで確認しておきましょう。

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[3]階段利用で適度な運動ができる

[1]で解説したとおり、3階の高さであれば日常的に階段を使うのもあまり負担になりません。毎日の生活の中で3階までの階段を上り下りすることで、適度な運動になります。

[4]視界が開ける

1階・2階ではなく3階だからこその人気ポイントとしては、2階以下と比べてバルコニー側の視界が開けることも挙げられます。一戸建ては2階までの高さになることが多いので、バルコニー側に一戸建てや木があったとしても、3階であれば目線の高さに被るものが比較的少なくなります。

ただし、3階であっても周囲に高い建物があったり電線が通っていたりすると視界が悪くなる可能性があるので、3階を検討するときは周辺環境は確認しておきましょう。

[5]風通し・日当たりが良くなる

[4]と同じ理由で、1・2階に比べると3階は風通しや日当たりが良くなります。新しい風が入り、部屋全体が明るくなると気分もスッキリしますよ。
ただし、駅前やオフィス街などビルのような高い建物が密集している場所では、風通し・日当たりも制限されてしまうので、やはり周辺環境は確認しておきましょう。

[6]外からの視線が入りにくい

外からの視線が入りにくいというのも、3階が1・2階に比べて人気のポイントです。1階のようにバルコニーや専用庭の目の前を人が歩くわけではないので、窓やカーテンが開けやすくなります
ただし、前面道路までの距離やバルコニーの塀の形状、バルコニー側にある建物の状況によっては、外から見えやすくなることもありますので、状況に応じてカーテンを上手に使いましょう。

[7]高層階と比べて分譲金額や家賃が安価な場合が多い

マンションでは一般的に、階数が高くなるほど日当たりや眺望が良くなることなどから分譲金額・家賃が高く設定されています。検討しているマンションが4階以上の高さがある建物だった場合、風通しや日当たりなどである程度のメリットを受けながら、4階以上の部屋に比べて安価に住むことができるのです。


3階を検討する時に注意しておくべき3つのポイント

マンションの3階と言っても、物件によって状況は異なります。
下記の3つについては事前にしっかり確認をしておきましょう。

  1. 電線の高さ
  2. バルコニー側地上からの部屋の見え方
  3. 2階の部屋に対する音

[1]電線の高さ

検討しているマンションの部屋から外の電線が見えるかどうか注意しておきましょう。

バルコニーから見える電線
窓の外の目の前を電線が通っていると、どうしても視界に入って景観の印象が悪くなります。また、ハトやカラスなど鳥類が電線に止まる可能性もあります。

一般的な電線は一部の条件を満たした時を除き、地上から5m以上の高さで設置されています。マンションの何階部分を電線が通るかは、周辺環境やマンションの階高によって異なります。内見ができる場合は部屋からの見え方を確認、まだ竣工していない場合は不動産業者など担当者に電線が通る場所を確認しておきましょう。

[2]バルコニー側地上からの部屋の見え方

マンションのバルコニー側地上から、部屋がどのように見えるかは注意しておきましょう。見え方によっては、部屋の中の人の動きが外から分かってしまう可能性があるからです。

前面が道路の場合、交通量はどのくらいなのかや、前面道路から部屋を見上げた際にどれくらい見えるのかを確認しておきましょう。もしも、前面が人通りの少ない場所だったり駐車場などの広いスペースがあったりする場合、少し遠くまで下がると部屋の見える範囲が広がる可能性もあります。現地に行けない場合は、予め地図などで周辺環境を確認しておきましょう。

[3]2階の部屋に対する音

1~2階部分がエントランスや駐車場になっているマンションなら下階への音を気にする必要はないですが、3階では2階に比べて下階に住戸がある可能性が高いでしょう。集合住宅なので、誰もが気持ちよく過ごせるよう足音や物音などには配慮して生活しましょう。

同じ「マンションの3階」でも、物件の立地や仕様によって条件は異なります。検討しているマンションの状況がどのようになっているかは事前に確認するようにしましょう。


3階を選んだ方の生の声

[case.1]子どもの成長に合わせて選んだAさん

子どもが生まれて家が手狭になってきたと感じていたAさんは、子どもが幼稚園に入るタイミングで便利な場所へ引越を検討していました。
Aさんが気に入ったマンションで検討できる部屋は3階と6階。6階は毎日の生活にエレベーターが必須であるのに対し、3階だと階段も使える点に魅力を感じました。子どもは3歳になっていたので、階段を一人で使うこともできるだろうと判断し、最終的に3階を選びました。

実際に入居した後は、荷物の多い時だけエレベーターを利用、その他日常的には階段の利用ができて、毎日少しの運動にもなって良かったとおっしゃっていました。

[case.2]営業で日中の出入りが多いBさん

一人暮らしで自営業のBさんは、メインの仕事場が自宅ですが、仕事で関係のある会社に営業して回ることも多く、営業の合間で自宅に戻って作業をする毎日です。多い日は1日に5回以上、自宅からの出入りの機会があります。
以前はマンションの10階に住んでおり、毎度エレベーターを待たなければいけなかったので、毎日少しずつの時間の無駄を感じていました。

今はマンションの3階に引越をしたことで、朝や夕方のエレベーターが混み合う時間でもすぐに階段が利用ができて、時間を有効に使えるようになったと満足していました。

[case.3]高所恐怖症のCさん

女性で一人暮らしのCさんは、セキュリティのことを考えてマンションの2階以上を希望していましたが、高所恐怖症であまり高いところに住むことができません。生活できる限界の高さが3階の高さだったので、3階の部屋を選びました。

3階に住むのは初めてでしたが、入居したマンションの前はマンションの駐車場が広がっていて、少し人通りの多い前面道路からの視線が気にならないほか、風通しや日当たりも良く、毎日快適に生活できているとのことでした。周囲はマンションの敷地スペースが十分とられていることから外部の建物伝いでバルコニーに侵入できる環境でもないので、セキュリティ面でも満足しています。


マンションの3階はこんな人におすすめ

ここまで説明した3階の利点を活用できるのはこんな方です。

  • 外出頻度が高い人
  • 日常的にひとりで階段利用が可能な人
  • 支払金額を抑えたい人

外出頻度が高い人

外出頻度が高い人には、エレベーターと並行して階段も利用がしやすい3階をおすすめします。
マンションの高層階に住むと、毎回階段を利用することはなかなか現実的ではなく、主にエレベーターを利用しての移動することになります。すぐにエレベーターが来れば良いですが、タイミングによっては長い待ち時間がかかることもあります。

一日に何度も出入りをする生活だと、回数分のエレベーターの待ち時間がかかります。外出頻度が高い人には階段も並行して利用できる3階がおすすめです。

日常的にひとりで階段利用が可能な人

ひとりで階段をスムーズに利用できる人に3階をおすすめできます。3階はエレベーターと階段の併用が可能であることが支持されるポイントのひとつで、足腰を痛めている方や、高齢の方、まだひとりで歩行が難しい幼児と一緒のときはエレベータ―が利用できます。荷物が多いときもエレベータ―で移動できるのは有難いですね。一方、ひとりで急いでいる場合は階段で移動することもできます。

エレベーターも階段も利用できるという観点から、3階はひとりで階段をスムーズに利用できる人におすすめします。

支払金額を抑えたい人

購入時の分譲価格や、賃貸時の家賃を抑えたい人には3階をおすすめします。
マンションでは、日当たりや眺望の差から、一般的に低層階より高層階の方が分譲価格や家賃の設定が高くなっています。3階は低層階でありながらも、1・2階に比べて眺望などの恩恵を受けられ、また高層階ほど高価な金額設定になっていないことが魅力です。

もちろん、そのマンションが何階建てかによって条件は変わりますが、4階建て以上であった場合は支払金額を抑えたい方に3階をおすすめします。


マンションの3階に関するよくある疑問Q&A

[Q1]3階でも虫は出るの?

出る可能性はあります。
1・2階に比べるとバルコニーや窓から虫が入ってくる数は減りますが、全く出なくなるわけではありません。ゴキブリなどが壁や排水口から侵入するだけでなく、エレベーターや荷物にくっついた虫が入ってくることもあります。
もちろん、マンションの周辺環境によっても虫の数は変わります。マンションの近くに緑の多い公園や川がある場合は虫の数も多くなるので注意しておきましょう。

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[Q2]3階だと地震の時の揺れは大きくなるの?

一般的に、低層階よりも高層階にあがるほど揺れが大きくなるといわれます。
3階は1階・2階に比べると揺れが大きくなる可能性はありますが、さらに高層の階よりは揺れは小さいでしょう。
※地震による建物の揺れは、地震のタイプやそのエリアの地盤によっても異なります。

ただし、地震の際にはエレベーターが緊急停止して動かなくなることがほとんどです。4階以上の階数と比べた場合、階段での避難は比較的しやすいといえます。

[Q3]災害が多いエリアで3階は大丈夫なの?

エリア特性や災害の種類によって危険度は異なります。例えば、近年よく見られる豪雨などによる水害の場合、3階の高さがあれば浸水のリスクは小さくなるでしょう。
ただし、地震や津波での浸水高は災害の規模によって異なります。そのエリアでどれくらいの浸水が想定されているかは、購入時に確認しておいたり、自治体のハザードマップなどで確認しておきましょう。

また、どの階数であっても、災害には日常的な備えが大事です。有事の際の行動や避難先やについてシミュレーションをしておきましょう。

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[Q4]高齢者でも3階に住めますか?

もちろん居住することは可能です。ただし、将来的に歩行が困難になったときのことを考えて、2階以上のお部屋に住むならエレベーターの設備があるマンションを選んでおくことをおすすめします。

[Q5]3階なら窓は開けたままで寝ても大丈夫?

完全に大丈夫とは言い切れません。近隣に建物伝いで侵入できそうな高さの建物があった場合、もしくは3階建てマンションで屋上からの侵入が可能な場合、3階だからといって安全とは言い切れません。
基本的には、何階の高さであったとしても就寝時には施錠しておいた方が安全といえるでしょう。

新築マンション検討時に知っておきたい5つの注意点と対策

まとめ

マンションの3階の人気と、支持される理由は以下の7つです。

  1. エレベーターと階段の利用を使い分けできる
  2. 災害時に避難がしやすい
  3. 階段利用で適度な運動ができる
  4. バルコニー側の視界が開ける
  5. 外からの視線が入りにくい
  6. 日が当たりやすくなる
  7. 高層階と比べて分譲金額や家賃が安価な場合が多い

ただし、マンションの立地や仕様、また自身の生活スタイルによっては全ての項目が確実に適用されるとは限りません。自身が検討する物件ではどうなのかを確認し、気に入った物件の3階を選ぶようにしましょう。

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