久しぶりに家族で海外旅行を計画中のご家庭もあるのではないでしょうか?
海外旅行が初めてだったり、旅行に慣れていなかったりすると、海外での勝手がわからず不便な思いをしてしまうことがあります。
「日本からあれを持ってくればよかった……」なんて持ち物にまつわる失敗は意外に多いものです。
しかも、より快適性を求める子連れ海外旅行となれば、持ち物の準備をぬかりなく行うことが旅のクオリティの鍵を握ると言っても過言ではありません。それほど日本からの持ち物は旅の成功に重要なポイントとなるのです。
今回は、渡航先の海外で家族みんなが快適に過ごせるよう、筆者の経験を参考に海外旅行の便利な持ち物をご紹介します。
印刷用チェックシートも用意しましたので、ぜひご活用ください。
1. 海外旅行の持ち物って何が必要?貴重品・衣類以外でおさえておきたい持ち物
海外旅行の持ち物は国内旅行の持ち物とは別物。日本国内なら多少の忘れ物も気軽に買い足すことができますが、海外となると簡単に購入できないことは、かなりネックにもなります。
これから紹介するものは、国内旅行ならば「あったら便利」くらいのアイテムですが、海外旅行の場合は「ぜひ持っていくべき」レベルの持ち物ばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
1-1.【電子機器】Wi-Fiルーター
海外旅行の重要なライフラインのひとつといえば、インターネット。知らない土地では、バスや電車の乗り換え情報や目的地までの道順など調べものが多くなります。
普段当たり前のようにスマホでネット検索することに慣れている私たちにとっては、馴染みのない海外の土地でネットがつながらないのはかなりストレスフル。
国によっては、カフェやホテルなどはWi-Fiがつながる環境が充実していることもありますが、そうでない国はもちろん、Wi-Fiスポット以外では常にオフラインの状態なのでとにかく不便に感じることが多くあります。
そのため海外旅行では、Wi-Fiルーターを旅の持ち物としてリストアップしておくのがおすすめです。
Wi-Fiルーターは事前にネットで予約でき、受け取りは郵送のほか出発日に空港でも受け取れるので非常に便利です。
ただしWi-Fiルーターを予約したり、持ち運んだりするのは面倒……という方には、携帯電話会社が行なっている定額の海外利用サービスを使ってみるのも方法のひとつ。
筆者の場合は3日間ほどのショートステイの場合は携帯電話会社の海外利用サービスを、それ以上の滞在になる場合はWi-Fiルーターをレンタルするなど、料金を比較した上でリーズナブルな方を選択して利用しています。
1-2.【電子機器】変換プラグ
海外旅行が決まった場合、必ず確認してほしいのがコンセントの形状です。国ごとにコンセントの形状は異なるため、日本の電化製品のプラグをそのまま差し込めないことがほとんど。そのため、海外旅行の持ち物として渡航する国に合わせた「変換プラグ」を必ず用意しておきましょう。
日本の場合は、タテ型の穴が2本並んだ「Aタイプ」と呼ばれる形状で、アメリカやグアム、ハワイ、台湾、カナダも日本同様のAタイプとなります。
それ以外にも、Bタイプ、Cタイプ、SEタイプ、B3タイプ、BFタイプ、Oタイプ、O2タイプといったさまざまな種類があり、オーストラリアなどのオセアニア地域はOタイプ、ヨーロッパはCタイプが一般的です。
子連れに人気の渡航先であるシンガポールはBFタイプ、親子留学でも注目のセブ島はAタイプ、お隣の韓国ならばCタイプとSEタイプの2種類が一般的なようです。
国内でもエリアによって異なったり、複数のプラグが併用されているケースもあるので、渡航先によっては2つほど用意しておくと安心ですよ。
1-3.【電子機器】変圧器(海外対応でない日本製の電化製品を持参する場合)
日本と海外でコンセントの形状が異なるほか、電圧の違いも必ず確認しましょう。日本の電圧は100Vですが、日本の100V対応の家電製品を電圧が異なる海外で使用するには「変圧器」が必要となります。変圧器とは、電化製品とコンセントの間につなぐことで、電圧を変換してくれるものです。
しかし最近のデジカメやパソコンなどは海外の電圧に対応したACアダプターが多いため、変圧器が必ずしも必要というわけではありません。
海外に持っていく日本の電化製品が定格電圧「AC100V-240V」と記載があれば、渡航先の電圧が240V以内ならば使用できるという意味になります。
渡航先の電圧と持参する家電製品の電圧が異なる場合に限り、用意すればよいでしょう。
1-4.【電子機器】モバイルバッテリー
海外に滞在中は1日中観光スポットを巡り、スマートフォンでネット検索をする時間も多いため、スマートフォンの充電はあっという間になくなってしまいます。そんな場面で活躍してくれるのが「モバイルバッテリー」です。
筆者自身も香港を訪れた際、朝から外出して夕方前には充電が少なくなり、充電する場所を求めファーストフード店やカフェなどを探し回った経験があります。苦い経験からこれ以降の海外旅行では必ずモバイルバッテリーを持参するようにしています。
ただしモバイルバッテリーは機内に持ち込む際には注意が必要です。“機内持ち込み手荷物”として持ち込むことは可能ですが、“受託手荷物”としてスーツケースに入れて預けることはできません。また手荷物として持ち込む場合も航空会社によって容量(mAh,Wh)や個数に制限を設けているため、事前に確認しておきましょう。
1-5.【日用品】ティッシュ、ウェットティッシュ
日本の飲食店ではおしぼりやナプキンが常備されていますが、海外のテーブルでは用意されていないこともしばしば。ご飯を食べる前に手を拭いたり、テーブルを拭いたりしたくても、手元にティッシュやウェットティッシュがなくて不便に感じることもよくあることです。
渡航先の国によっては、飲食店のテーブルが汚れたままでも気にしていなかったり、テイクアウトする際に日本のようにおしぼりやナプキンをくれたりするわけではないため、このような衛生用品は海外旅行の持ち物として持っていくと便利でしょう。
1-6.【日用品】マスク
機内は乾燥するとよく言われますが、それもそのはず機内の湿度はなんと20%以下まで低下します。そのため、乾燥対策として機内ではマスクの着用をおすすめします。
最近ではマスクの種類も増え、乾燥対策に万全な濡れマスクや保湿性に優れたシルク素材のものなど薬局などでさまざま売られています。特に夜便の長時間フライトの場合、起きたら喉がガラガラ……なんてことがないよう、睡眠中もマスクをして過ごしましょう。
1-7.【日用品】コンタクト愛用者はメガネ
夜便の場合は、機内で睡眠をとることになるため、普段コンタクトレンズをつけている人はメガネを機内の手荷物として持ち込むようにしましょう。
なお、夜便ではなくても長時間のフライトの場合は、機内の乾燥により目がゴロゴロしたり、コンタクトが目にはりついたりすることもあるため、機内ではメガネに切り替えるのがおすすめです。
1-8.【日用品】筆記用具
筆記用具はそれほど必須アイテムではないとお考えの方も多いかもしれませんが、入国の際に必要となる「入出国カード」を記入しなければなりません。
離陸してしばらくしたら機内で配られるため、多くの人が座席で記入しています。そのため書類記入用に筆記用具を手荷物として機内に持ち込んでおくようにしましょう。
1-9.【日用品】歯ブラシ
夜便で日本を出国した場合、機内で食事を摂ったり眠ったりして長時間過ごすことも多いため、起床後や食後の洗顔、歯磨きで身の回りを清潔に保っておきたくなるものです。
あらかじめ歯ブラシを手荷物としてバッグに入れておけば、機内や空港のトイレなどでいつでも歯磨きができて、非常に快適で便利ですよ。
1-10.【日用品】シャンプー・リンス
通常、多くのホテルではアメニティとしてシャンプーやリンスを用意していることがほとんどでしょう。しかし海外は日本と水質が異なることから、洗髪後、髪がガシガシになることがあります。
日本の水は軟水ですが、ヨーロッパなどは硬水が一般的。筆者がフランスに滞在した際には、シャワーを浴びるたび、髪はごわごわになり、クシが髪の毛を全く通らなくなったという経験もあります。
現地のシャンプー・リンスが髪質に合わないことでより一層髪がまとまらず傷んだ状態になりやすいため、いつも使い慣れたシャンプー・リンスを日本から持参することをおすすめします。
1-11.【女性の日用品】拭き取りタイプのメイク落とし
長時間のフライトとなると、肌への負担を考えてメイクは落としておきたいもの。しかし空港までの道のりや空港内での待ち時間の間は、さすがにすっぴんでいることに抵抗をおぼえる女性も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、機内で手軽にメイクが落とせる拭き取りタイプのメイク落とし。手荷物のポーチにしのばせておけば、搭乗後落ち着いたらメイクをサッと落として、ゆったりくつろぐことができますよ。
1-12.【女性の日用品】ミニサイズのスキンケアセット
メイクを落としたら、次にしたいのが化粧水や乳液による肌のスキンケア。しかし機内に持ち込む化粧水などは「液体」として認識される上、機内への液体持ち込みにはルールがあります。
それは、「容器サイズは100ml(g)以下であり、容量1リットル以下のジッパーのついた再封可能な透明なプラスチック製袋に入れてあること」、そして透明なプラスチック製袋のサイズの目安は「縦20cm以下×横20cm以下」と決まっています。
これらの条件を満たし、必要アイテムが一式揃うミニサイズのスキンケアセットは薬局でも購入でき、海外旅行の持ち物として用意しておくと非常に便利です。
1-13.【女性の日用品】生理用品
海外旅行のみならず、国内旅行の持ち物として生理用品を準備しておく女性も多いと思います。国内ならばもし忘れたとしてもコンビニやスーパーなどいつも使い慣れているものを購入できますが、海外となると使い心地も異なり、国によっては品質がイマイチで不便を感じることもあります。
さらに万が一、機内で生理になってしまうことも考えられるため、生理用品は機内の持ち込み手荷物として忘れずバッグに入れておきましょう。
1-14.【男性の日用品】T字カミソリ・電気シェーバー
男性にとっては旅行に必須のヒゲそり。忘れてしまった場合も現地調達はできないこともないでしょうが、いつも使い慣れたものの方がカミソリ負けなどの肌トラブルも少なく、安心して使えるでしょう。
ただしカミソリの形状によっては、機内に持ち込む際に刃物にあたる危険物と認識され、国際線では手荷物として機内に持ち込むことができない場合があります。事前に利用する航空会社のサイトで確認しておくと安心です。できるだけ受託手荷物としてスーツケースに入れて、預けるようにした方がよいでしょう。電気シェーバーの場合は、手荷物、預け入れどちらでも可能されていることが多いようです。
2. あってよかったものは?海外旅行で活躍した便利な持ち物アイテム
ここでは、必ずしも海外旅行の持ち物として必須ではないけれど、あると非常に便利なアイテムをご紹介します。
2-1. 圧縮袋
パッキングする際に衣類でスーツケースがいっぱいになり、荷物が入りきらないというケースも出てきます。そんな時に便利なのが「圧縮袋」。
冬物の衣類は特に荷物がかさむため、圧縮袋で面積を小さくすることで、ほかの荷物を入れるスペースを作れます。家族で旅行に行く場合は持ち運ぶ衣類が多いため、ぜひ活用していただきたいグッズです。
使い方は衣類を圧縮袋に入れて、手で巻くだけで真空状態になるため、衣類やタオルなどもペッタンコに。筆者の場合、行きの荷物が比較的少なくても、自分用の買い物やお土産で帰りのスーツケースはパンパンになってしまうため、大きめと小さめのサイズを2〜3枚ほど持っていくようにしています。
2-2. エコバッグ
日本で買い物をした場合は、当たり前のようにレジ袋がもらえたり、過包装なほどきれいに商品を包んでもらえたりしますが、海外では勝手が異なることも……。
レジ袋は有料だったり、特に観光スポット以外のローカルエリアで買い物をした場合などは袋がもらえなかったり、持ち手のない紙の袋に入れて渡されたりすることもしばしば。持ち運びに困ることが多々あります。
そのため、海外旅行の持ち物としてエコバッグを用意しておくとよいでしょう。現地のスーパーで買い物をして長期で過ごす場合は、大きめのエコバッグを2つほど持って行くと便利ですよ。
2-3. スーツケースベルト
他人のスーツケースと区別がつくよう「目印」としてスーツケースベルトを使うこともありますが、それ以外にこんな困った場面にも。例えばスーツケースが壊れてしまった場合もスーツケースベルトを使えば口が閉まり、荷物が飛び出すことを防いでくれます。
万が一、スーツケースの鍵が壊れたという場合も、スーツケースベルトによって助けられる人も多いようです。海外旅行のみならず国内旅行用としても購入しておくと使い勝手がよく、便利でしょう。
2-4. トラベル用の洗濯物干しハンガー
海外に1週間ほど滞在する場合や臭いが気になる夏などは、下着など汚れた衣類を洗っておきたい場面も出てきます。
もちろん滞在先によっては洗濯機や乾燥機が備え付けられていることもありますが、洗濯設備がない場合には洗面所などで手洗いをして、衣類を干すときに便利な「トラベル用の洗濯物干しハンガー」がおすすめです。
下着や靴下などの小物類は通常のハンガーではうまく干せないため、洗濯バサミがついたコンパクトサイズの物干しハンガーはあると重宝します。
トラベル用の洗濯物干しハンガーはオンラインでさまざまな商品を見つけることができ、商品によっては1000円以内で購入可能。ちなみに洗剤は粉末洗剤・液体洗剤・チューブ式のジェル洗剤がありますがトラベル用に小分けして持ち運ぶと便利ですよ。
2-5. チャック付き袋
子どもの食べ残しのお菓子類や使用済みの衣類、充電器などの細々したアクセサリー類などを管理するのに便利なのが、チャック付きのポリ袋。密封できるつくりのため、食品など中身が袋から出て、バッグの中を汚す心配もありません。
海外旅行中は「あれがない、これがない」と、必要なものが行方不明になってしまうことが多いため、すぐに取り出して使えるよう袋ごとに管理しておくとよいでしょう。
特に子連れ海外旅行の場合は子ども用の細々とした荷物が多いため、チャック付きのポリ袋で仕分けしておくと荷物の整理もスムーズです。複数枚入りのものを100均で購入できますよ。
3. 機内で大人しくしている?子連れ海外旅行にあって損しない持ち物リスト
子連れ海外旅行の持ち物は、オムツや抱っこひもなど赤ちゃん専用のグッズのほか、2歳以降になれば退屈させないためのおもちゃは便利グッズのひとつ。
ここでは、子どもが長時間フライトを難なく切り抜けるためのお助けグッズをご紹介します。ぜひ持ち物リストに入れてみてください。
3-1. DVDプレイヤー・タブレット
DVDを見たりダブレットで遊んでいたりする時の子どもは、とにかく集中していて、大人しくしていることが多いのではないでしょうか。そのため DVDプレイヤーやタブレットはもはや子連れ旅行の必需品レベルの持ち物。ぐずった時の神アイテムとして活躍してくれる非常に便利なアイテムです。
実際に先輩ママたちも子連れ海外旅行の際には持参する人が多く、赤ちゃんから幼児まで長時間のフライトを楽しめるための定番グッズとなっています。
3-2. シールブック
動画を見るのに飽きたり、自分で手を動かして遊びたくなったりした時などに活躍してくれるグッズが、貼ってはがして何度でも楽しめるシールブックです。
人気キャラクターの商品やお人形の着せ替えが楽しめるもの、乗り物のシールブックなど、とにかく種類が豊富なため年齢や子どもの好みに合わせて数冊用意しておくと夢中になって遊んでくれますよ。
3-3. 機内でベッドにもなる子ども用スーツケース
エコノミークラスの通常シートの場合、座席をフラットにして眠ることができないため、子どもたちがなかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてぐずってしまったりすることもよくあることです。そんなときのおすすめグッズが機内で簡易ベッドになるキッズ向けのスーツケースです。
シートに設置すればフットレストにもなり、子どももリラックスして機内で過ごせます。ただし航空会社によっては使用を禁止されたり、離発着時などは使用を制限されたりすることもあるため、事前に使用可能かを航空会社に確認しておくようにしましょう。
赤ちゃんとの旅行についてはこちらも参考にしてくださいね。
まとめ
特に初めての海外旅行の場合は、経験がない分、持ち物に悩むことも多いでしょう。
パスポートや現金、衣類など以外に必須で持って行くべきものは何なのか、海外旅行の持ち物は見極めが難しい面があります。
そのため、事前に本やネットで現地の情報を収拾をした上で今回紹介した便利アイテムも参考にして、持ち物リストを作ってみてください。
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