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くらしのヒント

無理せず4人家族の食費節約!買物・保存・メニュー決めの工夫20選

生きていく上で必ず必要な食費。特に育ち盛りの子供がいるご家庭では、嬉しいことではありますが、大きくなるほどに食べる量が増え、食費は膨らんでいきます。また油や小麦粉などは少しずつ値上がりしていますし、野菜は気候によって、肉類は家畜の病気蔓延による殺処分など要因で値段が変動するので、4人家族ともなるとその影響はかなり大きいものになります。
このような状況で、なんとか食費を節約したいと考えている方は多いのではないでしょうか。

今回は特に育ち盛りの子供が2人いる4人家族のご家庭を想定して、無理せず食費を節約するポイントを、買物・保存・メニュー決めの3分野に分けてご紹介します。

「よそのおうちの食費」ってどれくらい?
2020年に総務省が行った「家計調査 家計収支編<表題:4人世帯(有業者1人)年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出>」から見てみましょう。
4人家族(就業者1名)の家庭の食料支出の平均は84,429円。これには外食費が含まれているので、除くと71,114円です。平均的な給与額(※)とされる平均給与400〜450万円世帯の場合なら、食料支出の平均64,220円、外食費を除くと 55,426円です。
皆さんの食費は平均より高かったでしょうか?それとも安かったでしょうか?
平均年収のほか、就業者の年齢や子供の年齢などによっても食費は異なるのであくまでも目安ではありますが、食費の予算を決めるひとつの基準にしてみてください。
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※…2019年に国税庁が行った「民間給与実態統計調査」によると平均給与は436万円

<買物>で食費節約するポイント8選

4人家族分の食費を節約するためには、買物のタイミングから節約を意識しましょう。
買物前の準備から、買物の頻度、買物の方法まで、食費節約のポイントがたくさんありますよ。

1.冷蔵庫・食料庫の中身を正しく把握する

もうなくなったと思って買って帰ったものがまだ冷蔵庫・食料庫に残っていて、食べきれずに処分することになった…という経験がある方は多いのではないでしょうか。冷蔵庫・食料庫の中身を把握していないと、無駄を発生させてしまう原因になります。冷蔵庫・食料庫の中身を正しく把握するようにしましょう。

そのためには、できるだけ食料品の定位置を決めておくことをオススメします。
キレイにラベルを貼ったり、ボックスを分けたりできれば良いですが、正直なところ、筆者はそこまでできていません。大体いつも同じ場所に同じ食料品を収納するようにしているだけですが、それでもパッと見たら何がないかわかりますし、残りの数を数えるのも楽ですよ。

2.週1回のまとめ買い

買物に行くと、美味しそうなものや特売品が目につき、つい予定外のものを買ってしまうという人もいると思います。
それを防ぐには、買物自体の回数を減らすことが効果的。買物は週に1回と決めてまとめ買いをすれば、余計なものを買ってしまうことが減りますし、まとめ買い割引で安く購入することもできますよ。

3.買物メモを準備する

買うものを決めずに買物に行くと、目についたものをどんどん購入してしまい、気がついたら買いすぎていたり、余計なものを買っていたりといったことが起こりがちです。
それを防ぐには、あらかじめ買物メモを準備しておきましょう。メモにあるもの以外は買わないと決めておけば、余計なものを買わずにすみ、買物時間も短縮できます。

4.買物は一人で行く(特に子供は連れて行かない)

週末に家族で買い出しに…というご家族も多いのではないでしょうか?筆者も週に1度の買物は週末に行っています。
家族みんなでスーパーマーケットで買物をするのは楽しいですが、子供のお菓子や夫のおつまみ、追加のお惣菜など、余計なものをどんどん買物かごに入れられてしまうケースが多いのも事実。そうした事態を防ぐためには、一人で買物に行くのがベストです。

たくさんまとめ買いをするために、車の運転や荷物運びを家族にお願いしたいという場合は、子供と車や近くの公園などで待っていてもらい、買物が終わったタイミングで連絡をするというのも一つの方法です。

5.自分なりの商品の価格基準を決めておく

お店の値札に「特売」「お買い得」と書かれていても、それが皆さんにとって本当に安い商品かどうかわかりません。本当に安く買物をするには、自分なりの商品の価格基準を決めておくことがポイントになります。
お肉や野菜、家族4人がよく購入する商品などについて平均的な購入価格を知り、いくらであれば自分にとって高い/安いを判断しましょう。

6.今日使うなら、迷わず値引き商品を購入

スーパーマーケットでは、頻繁に商品の値引きが行われています。お肉や野菜なども対象になりますので、今日使う食材が値引きされていたら迷わずそれを購入しましょう。
この時に安いからと多めに購入すると、使いきれず腐らせてしまう可能性があり、結果的に食費がかさんでしまいます。当日中(もしくは期限内)に使える分だけを購入するようにしてくださいね。

7.安くて品揃えの良いお店を見つけておく

特売品を買うためにたくさんのスーパーマーケットを回るというのも一つの方法かもしれません。しかし移動やその都度の精算のことを考えると、時間も手間もかかりすぎてしまいます。
そこで、あらかじめ近隣のお店をいくつか回って、自分の家族にとって安くて品揃えの良いお店を見つけておきましょう。この場合の「品揃えの良さ」は単純に品揃えが多いということではなく、「家族4人にとって必要な商品が揃っているかどうか」がポイントです。

8.コンビニエンスストアは利用しない

最近のコンビニエンスストアは商品が割引されることもありますが、定価販売が基本です。また新作のお菓子やホットフードなど、ついつい購入してしまう魅力的な商品もたくさん置いてありますよね。
コンビニエンスストアに行くと、どうしてもスーパーマーケットより高くついてしまいますので、食費節約のためには利用しないようにしましょう。


<保存>で食費節約するポイント4選

フードロスをなくすことは地球に優しいことですが、食費節約にも効果的です。
4人家族分もの食材を腐らせてしまったら、大変もったいないです。せっかく購入した食材は効果的に保存して、無駄にしないようにしましょう。

1.1週間で4人家族が消費できる量を把握する

無駄を出さないために重要なのは、1週間で4人家族が消費できる量を把握することです。まずは少し少ないと思う量から購入し、はじめのうちは不足分を買い足していくと良いでしょう。

2.お肉は安い日にまとめ買いして、すぐに冷凍小分け保存

お肉は安い日にまとめ買いして、すぐに冷凍保存しましょう。お得な大容量パックであれば、さらに食費を節約することができます。
冷凍の際には、あとから必要量だけ使いやすくするために小分けにしておきましょう。

3.野菜にあわせた保存方法で、新鮮さを保つ

野菜は種類によって最適な保存方法は異なります。育った環境と同じような状況で保存することを意識しましょう。例えば、白菜やほうれん草・ニンジン・ネギといった「上に伸びて育つ野菜」は、冷蔵庫の中で立てて保存すると新鮮さを保ちやすくなります。
また、なんでも冷蔵庫に入れる方がいますが、ジャガイモなどの芋類は常温保存の方が向いています。玉ねぎも夏場以外は常温の方が良いです。ただし使いかけの野菜は。冷蔵庫で保存しなければすぐに傷んでしまうので注意してくださいね。

4.冷凍できる野菜は新鮮なうちに下ごしらえして冷凍保存

冷凍できるダイコンやニンジンなどの野菜は、適当な大きさにカットして冷凍保存しましょう。お味噌汁や煮物に使うのであれば、玉ねぎや白菜なども冷凍できます。
腐らせてしまって処分することが大幅に減るので食費を節約できますし、毎日の料理の時短にもつながりますよ。


<メニュー決め>で食費節約するポイント8選

4人家族の食費節約を達成するためには、メニュー決めも大きなポイントになります。
食費を節約しながら家族が喜んでくれるメニューを出すための工夫をご紹介します。

1.予定のメニューを、安い食材に臨機応変に変更

スーパーマーケットで安い食材に出会った時は、臨機応変にメニュー変更することで食費が節約できます。
チキンシチューを作るための買物リストを持ってスーパーマーケットに行ったら、豚肉が特売で半額になっていた…そんな時は、思い切ってメニューを変更しましょう。ポークシチューに変更してもいいですし、買い物リストの中身が「鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ」だったのなら、シチューにこだわらずポークカレーに変更しても良いですね。

2.購入予定の食材が高ければ、それ抜きで作る

購入予定の食材が思いの外高かった、という経験のある人は多いのではないでしょうか。
例えば、肉じゃがを作るときに肉とジャガイモがないのは無理ですが、ニンジンの値段が高ければニンジン抜きの肉じゃがにしてしまうことは可能です。
個々の価格基準と比較してあまりに高い場合は、無理に買わずに済ませることで食費の節約につながります。

3.野菜が高い時に備え、トマト缶を常備しておく

野菜の値段は、天候の影響で一度に多くの種類が値上がりすることがたびたびあります。そうなると食費がかさんでしまいますよね。
こうした事態に備えて、トマト缶を常備しておきましょう。トマト缶の値段は1年を通してほとんど変動がなく、トマトシチューやトマト煮込み、パスタのトマトソースなど、メニューのバリエーションも豊富です。
1種類だでも野菜を缶詰でカバーできれば、野菜の購入費用を抑えることができます。

4.買物前日は、残った野菜を入れて具沢山お味噌汁にする

買物前日は、残った野菜を入れて具沢山お味噌汁にするのがオススメです!食材が無駄にならず、またボリューム満点なので、おかずの品数が少なくてもお腹がいっぱいになりますよ。

5.鶏ムネ肉で作る人気メニューを2〜3レパートリーに入れておく

ムネ肉は安い鶏肉の中でもさらに安く購入できる、食費の節約にはもってこいの食材です。育ち盛りの子供がいるご家庭なら肉や魚などの購入量も多いですから、ムネ肉は強い味方です。

でも鶏モモ肉と比べて脂が少なくあっさりしているので、唐揚げやチキンカツなどにすると、特に子供は物足りなく感じてしまうことも。
ポイントは「鶏モモ肉の代わりに鶏ムネ肉を使う」と考えるのではなく、鶏ムネ肉向けのメニューをレパートリーに持っておくこと。いろいろ試して、家族の人気メニューを2〜3レパートリーに入れておきましょう。
ちなみに我が家では、蒸し鶏にして様々なタレをかけて食べるシンプルな食べ方が一番人気です。

6.困った時は、豆腐でかさ増しする

野菜が高くてお味噌汁の具材に困る。ミンチ肉が高くてハンバーグが作れない。そんな時は年間を通して価格が安定している豆腐が大活躍。豆腐でかさ増しにすることで他の食材の使用量を減らし、食費の節約ができます。
豆腐たっぷりのお味噌汁は食べ応えがありますし、豆腐でかさ増しした豆腐ハンバーグも美味しいです。他にも鶏ミンチを豆腐でかさましした豆腐つくねや、豆腐でタネを作った豆腐コロッケなどのメニューもできますよ。

7.作るより半額弁当が安ければ、思い切ってそれで済ます

スーパーマーケットに買物に出かけたら、ちょうど目の前でお弁当に半額シールが貼られている…そんなラッキーな場面に出くわすこともあると思います。スーパーマーケットのお弁当は500円以下のものも多く、4人分を購入しても半額なら1000円以下におさまることも。
作るよりも安い場合は、思い切って半額弁当を夕食にしてしまうのもひとつの手です。たまに出てくるスーパーマーケットのお弁当なら子供も喜んでくれると思いますよ。

8.作るのが面倒でも外食に流れないように、レトルトや冷凍食品を常備する

食事を作るのが面倒になると、つい外食で済ましてしまいたくなりますよね。とはいえ外食は、やはり自炊と比べて高くつきます。
そんな時のために常備しておきたいのが、レトルトや冷凍食品です。電子レンジで温めるだけで食べられるのは楽チンですし、外食するよりも食費を節約することができますよ。


まとめ

4人家族の食費を節約するポイントを20ご紹介しましたが、取り入れられそうな工夫はあったでしょうか?
無理な食費の節約をすると、買うのも、作るのも、食べるのも辛くなり、長く続けるのが難しくなります。この中から「これならできそう!」と思う項目から少しずつ試して、食事を楽しめる範囲で食費の節約にチャレンジしてみてくださいね。

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