マンションのモデルルームを見学する時のアンケート、答えたくないときはどうすればいい?

マンションのモデルルームの見学に行くと、最初に求められるのがアンケートの回答です。
氏名や住所はもちろん、生年月日、勤務先、年収や自己資金、購入動機など、センシティブな項目が並ぶアンケートを前に「こんなに根掘り葉掘り聞かれるの?」と、回答を躊躇することもあるででしょう。あるいはアンケート回答を求められることに不安を抱くあまり、モデルルーム見学をためらう人もいるかもしれません。

結論から言うと、モデルルーム見学時のアンケート回答は必ずしも必要なわけではありません。回答を断っても、または一部の質問だけに回答しても大丈夫です。
しかし営業スタッフ側の事情を申し上げますと、アンケートはお客様を理解し、より良いご提案をするためのツール。できれば回答していただきたいというのが本音です。

今回はあなぶき興産の事例をもとに、マンションのモデルルームアンケートの目的や意図を解説、さらに回答したくない場合の対処方法をご紹介します。

初めてのモデルルーム見学で悩んだら

アンケートの回答は「必須ではない」

答えたくなければ、答えなくても良い。
答えたい項目だけ記入すれば良い。
答えたいと思った時に記入すれば良い。

これは営業スタッフである私が、アンケートへの記入が不安というお客様にお伝えしていることです。

もちろんアンケートにすべて回答いただければ、より良いご提案が可能になります。しかし回答いただけないからと言って、ご案内する内容に差が出るということはありません。
アンケートはあくまでも「任意」です。回答するか回答しないかは、ご自身で決めていただいて大丈夫です。

  • モデルルーム見学の際、最低限の項目のご記入をお願いすることがあります。
  • 「ご来場プレゼント」などキャンペーンやイベント開催時には、プレゼントのお渡しにアンケート回答が必須になる場合もあります。

アンケートの最大の目的は「お客様に合ったご提案をするため」

アンケートの目的は、大まかに2つに分けられます。

  1. お客様に合ったご提案をするため
  2. 今後の広告宣伝の参考にするため

目的1│お客様に合ったご提案をするため

アンケートの内容や設問数は販売会社によって異なりますが、共通しているのは「お客様に合ったご提案をするため」が最大の目的であることです。

営業スタッフである私が、お客様をご案内するときに考えることは次のようなことですが

  • この物件の周辺環境はお客様のライフスタイルに合致しているか?
  • どのお部屋がお客様のご希望に沿っているか?
  • どれくらいの支払い額が、お客様にとって無理のないものなのか?
  • お客様にとっての購入時期は今がベストなのか?

お客様の情報が何も分からないままでは具体的なご提案がしづらいので、アンケートの回答内容を確認します。そして回答内容を踏まえた上で、お客様と会話をしながら、ご希望にあった間取りや資金計画のご提案などをしていくのです。

またアンケートを通して、お客様自身でも気付いていない「住まいに対する要望や不満」を洗い出せることがままあります。
ご自身の考えを整理するという意味でも、アンケートにはできるだけ回答していただきたいというのが、営業スタッフとしての本音です。

目的2│今後の広告宣伝の参考にするため

アンケート項目の中には、モデルルームを知ったきっかけなど、今後の広告宣伝の参考とするためにお聞きする内容もあります。アンケート項目の内容を数値化・分析をしながらマンション告知に役立てていきます。


アンケートの内容と、質問の意図

アンケートの内容は、前章で紹介した「お客様に合ったご提案をする」と「今後の広告宣伝の参考にする」の2点を判断するためのものになっています。
ここでは、あなぶき興産が使用している「ご来場アンケート」を基に、内容と質問の意図を解説します。

お客様に合ったご提案をするための項目と内容解説

氏名物件の販売状況やイベント情報のお知らせ、マイホーム探しに役立つ情報のお知らせなどをする
生年月日
住所
電話番号
メールアドレス
住まい購入の検討をはじめた動機マイホームをご検討することになったきっかけを把握し、それに沿った内容でご提案を行う
モデルルーム見学のきっかけ物件のどこに魅力を感じてもらっているか把握する
家族構成間取り・設計変更の提案
お子様の人数・年齢
  • 間取り・設計変更のご提案
  • お子様の成長に合わせた居室の使い方の提案
  • 教育施設等の案内
  • 安全な通学路等の案内
現在の住まいの家賃額(自己負担額)資金計画のご提案
※月々支払額設定の目安にするため
現在の住まいについて(住まいの種類・部屋数・広さ)現在の住まいの問題点を把握し、それを解決できる間取りを提案
車・バイクの所有台数や車種駐車場の案内
勤務先・職業・業種・勤続年数・前年度の税込み年収・世帯主以外の年収住宅ローン審査の案内
勤務先住所通勤経路や交通手段の案内
検討中の住宅の種類新築と中古、マンションと戸建など、それぞれのメリット・デメリットを比較説明するため
住宅購入時の頭金予定額資金計画の提案
住宅購入時の支払可能額資金計画の提案

広告宣伝のための項目と内容解説

新築分譲マンションは公式サイトを公開しチラシを配布するだけでなく、不動産ポータルサイト・新聞・地方情報誌・テレビCM・看板など様々な媒体で広告活動をしています。
同じように広告を出しても地域によって効果的な宣伝方法が異なるので、アンケートを実施して効果を確認しているというわけです。

マンションを知ったきっかけ効果的な宣伝方法を探るため
マンションのWEBサイト閲覧の有無・その他のサイトの閲覧の有無
新聞・地方情報雑誌の購読の有無
テレビCMの視聴の有無

「自分に合った提案を受ける」ためだけに、本当にこれだけの質問への回答が必要なのか?

アンケート項目を見て、数の多さや内容の細かさに戸惑った方もいらっしゃるでしょう。「本当にここまで細かく答えなければならないの?」と思うかも知れません。
しかし営業スタッフの立場からは、やはり「お客様に合ったご提案をするためには必要です」と申し上げます。

住まい探しは、妥協点・優先順位を見つけること

必要な施設がすべて揃った便利な場所に、広々とした使い勝手の良い間取り。設備もすべて最新のもの。南向きで日当たりも良く、眺望も素晴らしい。停めやすい駐車場も敷地内にある。
毎月の支払いも今の家賃と変わらないくらい。入居できる時期も、子供の小学校入学に間に合う。その上、今なら国から税金の控除なども受けられる。

——そんなマンションならお客様も悩まないですし、そもそも営業スタッフに相談することもありません。

しかしモデルルームをいくつか見学した経験があれば、マンションや戸建てに関わらず、そんな不動産は滅多にないことはご理解いただけるかと思います。
街中の中心部で駅からも近いとなれば、部屋数が少なくなったり、価格が上がって予算を超えることもあるでしょう。広々としたお部屋の空間や、無理のない支払いを求めれば、街の中心部や駅からは少し離れることになるのがほとんどです。
よほど予算に余裕がある場合を除いては、妥協点や優先順位を見つけていくことがマイホーム取得への大きな課題になります。

マイホームを探すために検討すべきことは意外と多い

マイホームを探す時に決めなければならないことは、大きく分けて4点です。

  1. この場所で良いか?
  2. この商品(間取り・設備仕様・階数・ランドプランなど)で良いか?
  3. この支払いで無理はないか?
  4. 購入時期は今なのか?

大きく分ければ4点ですが、各項目での検討事項は意外と多いのです。細かく見ていきましょう。

1.この場所で良いか?
  • 生活に必要な商業施設
  • 病院
  • 金融機関
  • 公共施設やレジャー施設
  • 学校区や通学路
  • 駅までの距離
  • 実家までの距離
  • 勤務先までの距離や通勤手段
  • ハザードマップの確認
2.この商品(間取り・設備仕様・階数・ランドプランなど)で良いか?
  • 部屋数
  • お部屋の面積
  • 収納量
  • 設備仕様
  • 日当たり
  • 眺望
  • 駐車場
  • 耐震・構造など
  • 入居後の管理体制
3.この支払いで無理はないか?
  • 毎月の支払い額
  • ボーナス時の支払い額
  • 頭金の有無
  • 金利
  • 返済年数
  • 借入時の諸費用
  • 保険
  • 金融機関比較
  • 住宅ローン審査
4.購入時期は今なのか?

この項目には「自身または家族の購入タイミング」の他に「金利や税制度などから見る購入タイミング」があります。

  • 独立・世帯分け
  • 結婚
  • 出産
  • 子どもたちの入学・卒業
  • 転勤・単身赴任
  • 転職
  • 個人的なご事情
  • 住宅ローン金利動向
  • 住宅ローン減税等の制度

上記以外にも考えることはありますが、ざっと挙げただけでもこれだけの検討項目があります。

お客様の状況・希望と、物件をつなぐのが営業スタッフ

経験のある営業スタッフはこれまで数多くのお客様と接しており、お客様がどんなことに不安を抱き、それらをどう解決していくのかを知っています。
お客様としっかりコミュニケーションを取ることで、お客様ご自身でも気が付いていなかったマイホームに対する要望や不満を発見し、より満足した住宅購入をしていただくのが営業スタッフの仕事です。そのための入口にあるのが「アンケート」なのです。


希望を伝えやすいアンケートの書き方

アンケートの目的は理解できたけれども、営業スタッフに信頼がおけるまで詳しい内情を話したくない、他の不動産も視野に入れてマイホームを探していきたいなど、回答をためらうことはあるでしょう。
ここではよくあるケースを例に、アンケートの書き方例を解説します。

いますぐ具体的に検討を進めたい場合

私が希望する条件がほぼ揃った物件なので、納得できたら購入したいと思ってモデルルームに足を運びました。より具体的な説明や提案を営業担当者から聞きたいと思っています。
  • アンケートにすべて回答する
  • アンケート項目以外の不安要素を営業スタッフに伝える
  • 検討する意思を伝える
  • 次回の打合せ日時を決める

希望する条件が合致した物件は得がたいものです。すぐに検討を進めたいのであれば、やはりアンケートには全てお答えいただくのが良いでしょう。
営業スタッフはお客様の希望や不安を理解した状態でやり取りが開始できるので、よりスムーズに、具体的な提案を受けることができます。また物件説明やモデルルーム案内も、お客様により合ったものになりやすい傾向にあります。

検討が具体的になってから記入したい場合

ほかの不動産と比較検討しています。このマンションは希望する条件がある程度揃った物件だと思うので、とりあえずモデルルームに足を運んでみました。
モデルルームを見学し、説明を聞いてから、検討するしないを自分で判断したいです。その上でもし検討できそうなら、その時点で具体的な説明や提案を営業スタッフから聞きたいと思います。
  • 記入しても良いと思った項目だけに回答する
  • 「モデルルーム見学後に、検討できそうなら未記入だった項目に記入をする」と伝える

購入の可能性が全くない場合

すでに住宅を取得しているので、インテリアの参考のためにモデルルームを見学したいです。物件の詳しい説明は必要ありません。
  • 「アンケートの記入はしない」と伝える
  • 最低限の記入に留めて、購入意思がないことを伝える

アンケート回答後の電話・訪問・郵送物送付が不要な場合

モデルルーム見学後に、ご検討状況の確認やキャンペーンのお知らせなど、営業スタッフからのアプローチがあります。そういった連絡が不要な場合は、モデルルームの見学時に「されたくない」と伝えておきましょう。
物件を前向きに検討している場合や、検討する余地がある場合で、有益な情報なら伝えて欲しい時は「訪問はやめて欲しいが、電話やメールならOK」など連絡方法を限定する方法もあります。


気になる「個人情報の取り扱い」について

アンケートに回答するのはいいけれども、記入した個人情報が流出したりしないか不安に思う方もいるでしょう。

個人情報は「個人情報の保護に関する法律」(略称:個人情報保護法)によって、その取扱い方法が細かくルール化されています。例えば個人情報を取り扱う事業者には、利用目的を明示すること、提示した情報を削除する方法を明示することが義務付けられていますし、保管する際のルール・第三者に情報を開示する際のルールが定められています。また法改正で違反者への厳罰化も進んでいます。

マンションを販売している会社ももちろん、この法律に則って個人情報を取り扱っていますので、不用意に流出することはないでしょう。

モデルルームや企業サイトには「個人情報の取り扱い」に関する記述が必ず掲載されています。
個人情報に関する問合わせ先も記載されていますので、個人情報の取り扱いに疑問がある場合、また個人情報の利用を停止したい場合は問い合わせてみましょう。

あなぶき興産の個人情報保護方針はこちら
個人情報保護方針│アルファあなぶきStyle

初めてのモデルルーム見学で悩んだら

まとめ

営業スタッフは、担当させてもらったお客様に鍵をお渡しし、実際に住んでいただいたあと「この会社のマンションを、あなたから選んで良かった」と言っていただけることを目指しています。
お客様がせっかく時間をつくって足を運んだモデルルームでのお時間が有意義なものになること、また夢のマイホーム探しが楽しいものになることを願っております。

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