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宍道湖
まちで暮らす・歩く

小泉八雲も観た景色をそばに。「宍道湖畔エリア」が叶えてくれる優しい日々を。

 「島根県松江市」が発足したのは明治22年(1889年)。今からおよそ130年前のことです。

この頃の出来事に、当時の日本文化の素晴らしさを偏見なく世界に広めた西洋人・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の来松があります。小泉八雲は、妻・セツから聞いた日本各地で伝承されていた恐ろしい話を情緒豊かに編纂し、文学作品として昇華させた『怪談(Kwaidan)』でよく知られる人物です。

市制施行時、松江市の面積はわずか4.78平方kmでした。おおよそでいうと、松江城付近を中心に、南は国道9号あたりから北は大橋川(*1)北部の松江平野にかけてといったところでしょうか。この広さなら端から端まで歩けてしまいますね。

今回は、その「4.78平方km」にすっぽり含まれていた、宍道湖畔・大橋川の湖境周辺の街々に注目。古くから栄え親しまれてきた水辺のエリアの魅力に迫ります。

(*1)松江市街地の中央を東西に貫流する川。出雲平野から宍道湖へと流れる一級河川斐伊川の一部で、宍道湖と中海の両湖を結び、境水道を経て日本海に注ぐ。
|参考|松江市ホームページ:松江市の概要「位置と面積・生い立ち」

|note|松江市の「橋北」「橋南」とは?
 
「橋北」「橋南」
地図で松江市を俯瞰すると、宍道湖と中海の両湖を結ぶ大橋川によって、市街地が南北に二分されていることがわかります。
大橋川を渡って両岸の街々を行き来することが人々の生活に根付いているせいか、松江では、大橋川より北を橋北(きょうほく)地区、南を橋南(きょうなん)地区と呼んでいます。
「橋北」「橋南」それぞれのエリア紹介については、こちらの記事をご参考ください。

※掲載の情報はすべて2022年6月現在のものです。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止対策などで、店舗の営業時間や定休日、イベント開催などが記載のものと異なる場合があります。おでかけの際は事前に確認ください。


宍道湖畔エリアについて

松江市を「世界的に著名」たらしめたのは、小泉八雲が松江で暮らした約1年3か月のエピソードを綴った作品集『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』によるところが大きいでしょう。

「明びな風光とわが国の歴史、文化等の正しい理解のため欠くことのできない多くの文化財を保有し、ラフカデイオ・ハーン(小泉八雲)の文筆を通じて世界的に著名である」

「松江国際文化観光都市建設法」(*2)第1条より
|出典|衆議院:第009回国会 制定法律の一覧 『法律第七号(昭二六・三・一)』

(*2)日本国憲法第95条に基づく個別の特別法。松江市は昭和26年に「松江国際文化観光都市建設法」において国際観光文化都市に指定され、京都市や奈良市に次ぐ3番⽬の指定都市となった。

小泉八雲は、松江に着いたとされるのが松江大橋の袂の船着場であったり、大橋川そばの二階家を引っ越すときに宍道湖の眺めと離れることを惜しんだり、八雲と大橋川の湖境周辺や宍道湖とは深い縁があったようです。

宍道湖の夕景

八雲が愛した宍道湖の夕景。湖面に浮かぶ「嫁ヶ島」の影が美しい。宍道湖は松江市と出雲市にまたがる日本で7番目に大きい湖。淡水と海水が混じり合う汽水湖で、日本海とは、大橋川と中海、境水道を経てつながっている。シジミ漁が有名。

|画像提供|一般社団法人松江観光協会

手元にある『新編 日本の面影』(著者:ラフカディオ・ハーン/訳者:池田雅之)より、宍道湖の夕陽に触れられた文章の一部を引用してみます。

「太陽が沈み始めた。水面にも、空にも、驚くばかりのえも言われぬ色合いの微妙な変化が広がってゆく。」

■ラフカディオ・ハーン 著/池田雅之 訳『新編 日本の面影』(株式会社KADOKAWA,平成12年)107Pより引用

「はるか彼方の湖水が一番深まる辺りは、言葉にできないほどやさしいスミレ色に染まり、松林の影に覆われる小島のシルエットが、その柔らかで甘美な色彩の海に浮かんでいるように見える。」

■ラフカディオ・ハーン 著/池田雅之 訳『新編 日本の面影』(株式会社KADOKAWA,平成12年)108Pより引用

「そのほのかな色合いは、五分おきに変わってゆく。なめらかな玉虫色の絹布のように、色合いと陰影とを驚くほど移り変えてゆくのである。」

■ラフカディオ・ハーン 著/池田雅之 訳『新編 日本の面影』(株式会社KADOKAWA,平成12年)108Pより引用

宍道湖湖畔のロケーションと街並み

八雲が来松した頃の松江市の宍道湖畔・大橋川湖境周辺の街々といえばこのあたり。
「橋北」の東西は末次本町から堂形町まで、「橋南」の南北は袖師町から白潟本町までのこの一帯を「宍道湖畔エリア」と呼ぶことにしましょう。

内側を弓なりに湖畔に沿って歩けば3kmほど。歩いて40分くらいでしょうか。JR「松江」駅にも程近く、エリアの中央部に位置する「宍道湖大橋」からはおよそ1.2kmの距離です。

▼エリア内には、一畑電車「松江しんじ湖温泉」駅が。
一畑電車「松江しんじ湖温泉」駅

宍道湖の北側を走る「北松江線」の終着駅で、ここから出雲市内や出雲大社に行くことができます。

【出雲大社へのルート】
一畑電車「電鉄出雲市」駅まで1時間前後。「電鉄出雲市」駅はJR「出雲市」駅に隣接している。出雲大社前へは一畑電車「川跡駅」駅で大社線に乗り換える(「出雲大社前」駅下車)。

▼駅には足湯が併設されています。

足湯(松江しんじ湖温泉駅)

自噴する77℃の湯を温度調整し、源泉かけ流し方式で提供。無料で24時間利用できる(清掃日の午前6~8時はお休み)。

「お湯かけ地蔵足湯」というそうで、電車やバスの待ち時間によく利用されているとのこと。地元の方と観光客の方がおしゃべりする場にもなっているようですね。「足の疲れが取れる!」という声もありました。
駅の売店には足湯用のタオルも販売されています。

松江しんじ湖温泉の湯元(温泉街の西側)には、地下1,250mもの湖岸深くから湧き出る温泉に感謝して「お湯かけ地蔵尊」が祀られている。
また約70度の高温泉で温泉たまごをつくる貯湯槽もある。
さらに、駅から歩いて5分ほど、松江市役所の西側には「松江しんじ湖温泉 温泉スタンド」なるものも!

松江しんじ湖温泉 温泉スタンド

100ℓで100円。料金は近くにいる係の方に支払う。営業時間は13時〜19時(正月三が日のみ休み)。湯が熱いので、冷水で浴槽を埋めるなら一斗缶4個分(72ℓ)ほどあれば充分。

松江しんじ湖温泉の湯は保湿成分があるそうで、皮膚乾燥症の改善のほか筋肉・関節の痛みや冷え症、胃腸機能などにも効能が期待されています。
自宅が「うる肌の湯」になるなんてちょっといいですよね!

伝統行事やイベントを歩いて観に行く

平成17年(2005年)の8市町村の合併と平成23年(2011年)東出雲町の編入を経て、松江市は島根県最大の都市になりました。

その中心となるのは市制施行当時の松江市域。一年を通じてさまざまな伝統行事やイベントが行われています。
代表的なものをいくつかみてみましょう。

【4月】松江武者行列

松江武者行列
松江開府の祖・堀尾吉晴公が松江城に入城する様子を再現。桜の時期に開催される「お城まつり」に合わせて4月の第1土曜日に催される。武者や姫に扮した市民が市内中心部を練り歩く姿は実にきらびやか。

【5月】ホーランエンヤ(宝来遠弥・豊来栄弥) ※10年に一度開催

ホーランエンヤ
日本三大船神事。松江城内に鎮座する城山稲荷神社の御神霊を阿太加夜神社(東出雲町)まで船でお運びし、7日間に渡って五穀豊穣をお祈りしたのち城山稲荷神社にお還しする。約100隻が繰り広げる大船行列や披露される唄や踊り、絢爛な衣装は必見。次回は2029年に開催。

【8月】松江水郷祭(湖上花火大会)

松江水郷祭
昭和4年(1929年)から続く松江の夏の風物詩。宍道湖で行われる西日本最大級の湖上花火大会で、一万数千発の花火が夏の夜空と宍道湖の暗い湖面を美しく彩る。例年、8月上旬の土日に2日間に渡って開催される。有料観覧席あり。

【10月】松江祭鼕行列(まつえさいどうぎょうれつ)

松江祭鼕行列
松江開府を祝う祭り。松江城山内にある松江神社の例大祭に合わせて10月の第3日曜に行われる。鼕(どう)とは太鼓のこと。山車屋台に据えた大きな鼕を打ち鳴らし、勇壮な鼕の音を響かせながら街の中心部を引き廻る。

|画像提供|一般社団法人松江観光協会

これらの伝統行事・イベントは、宍道湖畔エリアから歩いて見に行けます。交通の混み合いに気を使わなくていいのはラクですね。
伝統行事・イベントがない時期なら、神社や仏閣、史跡を巡ったり、町屋の面影を残す小路を散歩したり、歴史を感じながら街を歩いてみるのもいいものですよ。初夏の時期なら「月照寺」(*5)の紫陽花も見事です。
宍道湖畔エリアを拠点にすればいろんな楽しみ方を探していけそうです。

(*5)松江藩初代藩主の松平直政公により復興された。境内全域が国の史跡として指定されている。山陰の紫陽花(6月中旬〜)の見どころとしても有名。

|note|松江市で行われる主な伝統行事やイベントを知るには?

松江水燈路

「松江水燈路」(まつえすいとうろ)では、松江城周辺が光と影で幻想的に彩られる。(画像提供:一般社団法人松江観光協会)

一般社団法人松江観光協会ホームページ「水の都 松江」では、市内全域で行われる主な伝統行事や年中行事、イベントの情報が確認できます。
また、「宍道湖夕日情報」も発信中です。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策などで行事やイベントが中止になる場合も、こちらでお知らせがあります。

■「伝統行事・年中行事一覧」はこちら

■「宍道湖夕日情報」はこちら


宍道湖畔エリアで叶う。優しい日々の過ごし方

宍道湖畔エリアでの「過ごし方」を探してみるとしましょう!

空と湖が広がる景色に癒されたり、人々との交流で笑顔になったり。
宍道湖畔エリアで過ごすそんな日常をイメージしながら3つの過ごし方を提案してみますね。

[提案A] 歩きながら夫婦で語らいませんか?

【提案の背景】

宍道湖畔エリアには松江湖畔公園と総称される3つの公園(千鳥南公園・白潟公園・岸公園)があり、湖に沿ってそれらをつなぐように遊歩道が整備されている。また、市役所の東側には末次公園もあり、健康維持や体力向上、ダイエットを目的とするジョギング・ウォーキングをするには最適である。

この提案の趣旨は、夫婦で気持ちを共有する機会をつくること。
一緒に住んでいても、毎日忙しいと、会話が業務連絡のようになったり、応対がおざなりになったりすることもあるはずです。
そこで、夫婦で歩くという共同作業による「語らいを目的とする数日に一度の散歩」を提案します。

では、デモンストレーションに移りましょう。
夫婦で時間がつくりやすい朝早めの時間帯を想定し、宍道湖畔エリア内にある4つの公園をひととおりご紹介するルートを片道で廻ってみます。

「橋北」の千鳥南公園から末次公園へ

今回は、「橋北」から「橋南」に向けて歩きます。

スタート地点は千鳥南公園の西側の入口。これから公園と湖岸沿いの遊歩道を行き来しつつ宍道湖大橋方面に向かいます。
振り返ると、反対向きにも長く遊歩道が伸びていました。
千鳥南公園

千鳥南公園は宍道湖と国道431号(宍道湖北通り)の間に位置する細長い公園です。車道からは公園越しに宍道湖が見られます。国道431号は出雲市から鳥取県米子市に至る山陰の主要な幹線のひとつです。

千鳥南公園から遊歩道に上ったり、遊歩道から水辺へ下りたりできます。千鳥南公園

千鳥南公園内には八雲や山口誓子などの文学碑があります。
左の画像は『知られぬ日本の面影』の「神々の国の首都」よりその一文が刻まれた記念碑。右の画像は『怪談』に登場する短編「耳なし芳一」の像。
千鳥南公園

千鳥南公園から湖岸沿いに宍道湖大橋へ向かうこともできますが、今日のところは、国道431号を渡って市役所隣の末次公園へ。
千鳥南公園

市役所庁舎の整備工事に伴い、当面の間、公園の一部を来庁者用の仮設駐車場として使うようです。
実は、この末次公園も、庁舎に続いて整備が予定されています。
これは、松江市の「宍道湖・大橋川かわまちづくり計画」(*6)によるもので、将来的には、新庁舎とひとつながりの水辺空間として式典や催しでの利用が想定されているようです。

千鳥南公園においても、同計画により、「キッチンカーなどの乗り入れができるイベントスペース」や「水遊びやカヌーなどの水上スポーツに利用できる浅場」などの整備が予定されており、新たなにぎわいの創出が期待されています。
これから先どのように変化していくか楽しみですね。

(*6)松江市ホームページ「かわまちづくり計画」より。市と国が一体となって、ソフト施策(「水辺、水面資源の保全・保安」など)とハード施策(「水辺活用に適した広場空間の整備」など)に取り組む。民間の参画を促しながら水辺のにぎわい創出および他のエリアとつなぐまちあるき導線の整備を目指す。

宍道湖大橋を渡る

末次公園を後にして宍道湖大橋に向かいます。
公園から宍道湖大橋へは「宍道湖大橋北詰」の交差点下の地下道を通りましょう。

市役所を背に末次公園を出て歩道を道なりに進むと、地下道の「須衛都久神社口」に行き当たります。右の画像は「宍道湖口」を出て振り返ったところ。宍道湖大橋

地下道そばの階段を上れば宍道湖大橋です。
宍道湖大橋

歩道が広いので、景色に見とれながらでも安全に歩けますね。 橋の上からシジミ漁の様子も見られました!
宍道湖大橋
水郷祭では花火が打ち上げられる前後の時間帯に交通規制が敷かれ、この橋の上も観覧スポットになるようですよ。

「橋南」の白潟公園から岸公園へ

さて、橋を渡り切ると右手に白潟公園の湖岸側の入口となる階段があります。
宍道湖大橋

この階段を下りると……。
白潟公園

宍道湖沿いを南北に長く公園が伸びています。もちろん水辺に寄ることもできますよ!
画像の奥の優美な建物は島根県立美術館ですね。その大屋根に朝の光が優しく反射していました。
そちらに向かって歩きましょう。

白潟公園の中心付近には「青柳楼(あおやぎろう)の大燈籠」が。
白潟公園

宍道湖を右手にさらに公園内を進みます。
白潟公園
白潟公園の南端まで来ました。ここから島根県立美術館を臨むと、水面と大地をつなぐ「なぎさ」をイメージしたこの建物が、対岸からの視線をも意識してつくられた名建築であることが窺えます。

さて、県立美術館まで行き着いたら、建物に沿って湖側へ廻ってみましょう。すると……。
島根県立美術館
うさぎの彫刻作品が出迎えてくれました!
このうさぎの彫刻は『宍道湖うさぎ』という作品とのこと。巷では、宍道湖側から2羽目のうさぎはラッキーモチーフ(!?)として知られているようですよ。

湖の向こう岸にはスタート地点の千鳥南公園が見えますね。
島根県立美術館
今回ご紹介したルートのゴール地点である岸公園は、この県立美術館の敷地と一続きになっています。有名な「宍道湖夕日スポット」もすぐそこです。もちろんこの岸公園からも素晴らしい夕景が見られます。

もし、散歩が朝早めの時間帯でなければ、県立美術館に立ち寄るのもおすすめですよ。

島根県立美術館
湖側が全面ガラス張りのエントランスロビーを開放して正面口から湖岸口への動線を設けたり、美術館の敷地に野外彫刻を設置したり、ここ島根県立美術館では、 気軽に立ち寄ることのできる“地域に開かれた美術館”としてさまざまな取り組みがなされています。

エントランスロビーからは、刻々と沈む太陽が空と湖面に織りなす蒼・橙・灰色のグラデーションを観られるとのこと。晴れた日は、それを目当てに、日の入りの20分くらい前から人々がどこからともなく集まってくるそうですよ。

散歩をその時間に合わせれば、「北斎コレクション」を鑑賞したのちに宍道湖の夕景を観るといったことも。日の入りの時間は県立美術館のサイトからも確認できます。

【美術館】島根県立美術館 エリアMAP[1]

「夕日につつまれる美術館」「水と調和する美術館」をコンセプトに、国内外の絵画や版画、工芸、写真、彫刻などを展示。2022年6月のリニューアルでは、水を画題とする絵画を鑑賞できる「水辺の展示室」を新設した。また、島根県が北斎研究の第一人者・永田生慈氏(1951−2018)より寄贈を受けた極めて貴重な作品や資料を所蔵。館の学芸員による企画展・「北斎コレクション」(常設展)に高い期待が寄せられている。

[住所]松江市袖師町1-5
[電話]0852-55-4700
[開館時間]【3月〜9月】10:00〜日没後30分(展示室への入場は閉館30分前まで)/【10月〜2月】10:00〜18:30(展示室への入場は閉館30分前まで)
[観覧料]【コレクション展】一般:300円、大学生200円、小中高生:無料/ 【企画展】展覧会により異なる
[休館日]毎週火曜、年末年始
[P]あり(240台) ※3時間まで無料。
[URL]https://www.shimane-art-museum.jp
[info]親子で会話しながら鑑賞できる「かぞくの時間」(10:00〜12:00/開館日の各日)あり/コレクション展と企画展を同日に観覧する場合、コレクション展の料金は半額/年間のミュージアムパスポートあり

※昨今の社会情勢により開館時間が変更になる場合があります。最新の情報はホームページで確認できます。

とりとめのないことや、相談するほどではないけど聴いてほしいことも、歩きながらであれば自然に話せるのではないでしょうか。
普段は伝えにくい感謝の言葉も口に出せそうです。

朝霧がかかる風景や刻々と色を変える夕景に、時には手をつないだり腕を組んだりしつつ、語らいながらゆったりと歩いてみてはいかがでしょうか?

|note|本格的なトレーニングとして走るなら?


一般的に、ジョギングは健康維持などを目的とする走り、ランニングは本格的なトレーニングを目的とする走りを指すようです。

宍道湖畔エリアでのランニングには末次公園から松江城のお堀をぐるりと廻るコースや、白潟公園から「しんじ湖ボウル」(乃木福富町)まで湖の南岸を折り返すコースがおすすめ。
地元の方にも、市内中心部に宿泊する観光客の方にも、人気のコースです。

[提案B]「Miss AGATHA」に行ってみませんか?

【提案の背景】

「Miss AGATHA Films」は、映画監督として、また、俳優として地元・松江で活躍する曽田邦之氏のレーベル。そんな曽田氏が自らオープンキッチンに立つ串焼きダイニングバー「Miss AGATHA」では、和気藹々とした雰囲気の中、山陰の旬の食材が楽しめる。オーナーを通じて人々との交流や情報共有を可能としてくれる空間である。

続いての提案は、ちょっとしたゲーム感覚で。ある現場で3つのミッションを遂行いただくことにしましょう。

現場となるのは「Miss AGATHA(ミス アガサ)」。
ミッションの内容は、「美味しいものを食べる」「オーナーと言葉を交わす」「笑う」です。
Miss AGATHA

Miss AGATHAがある寺町は、松江大橋から南側に伸びる白潟本町商店街や天神町商店街の近く。江戸の頃には町人の街として栄えたところで、近年、JR「松江」駅周辺ににぎわいが移るまではずいぶん活気があったそうです。

「今は少し寂しいように見えるかも。でも、ゲストハウス『漆喰の宿 天神』のような、旧い街並みと建物を生かした個性ある店づくりをする人が出てきて、また面白くなりつつあるよ」とオーナー。
オーナーが、地元・松江にこだわって映画監督であり俳優であり続けているのは、こうした街おこしに一役買うためでもあるそう。実際に、「Miss AGATHA Films」の映像では、店の雰囲気や商店街の様子がいきいきと表現されています。

映画人であるオーナーから映画の制作秘話を聴いたり、カウンター席で隣の人と乾杯したり。この現場なら、3つのミッションはきっと簡単にクリアできるはずです。

【串焼きダイニングバー】「Miss AGATHA」 エリアMAP[2]

Miss AGATHA

赤い扉が目印の串焼きダイニングバー。店名は英国のミステリー作家アガサ・クリスティーに由来する。これはオーナーがかつて俳優をしながら店長を務めていた六本木の「阿雅左(あがさ)」(「アリス」のドラマー・矢沢透さん経営)の流れを汲むもの。

創作串には、山陰の旬の食材を用いたものや、「阿雅左」筋の店でしか食べられないものが。「ポワロ」「マープルちゃん」といった小説の登場人物の名がついたメニューは、その謎を解きながら食べてみたい!?

[住所]松江市寺町67
[電話]0852-28-1292
[営業時間]18:00~(L.O:23:00) ※当面の間要予約。
[店休日]無休
[喫煙]喫煙スペースあり
[P]近隣にあり。問い合わせください。
[決済]クレジットカード可
[URL]https://missagatha.jimdofree.com
[info]2FにDVDの上映会などもできる貸切スペースあり
※昨今の社会情勢により営業時間の変更や店休となる場合があります。最新の情報は問い合わせください。

[提案C] 宍道湖観光遊覧船「はくちょう」に乗ってみませんか?

【提案の背景】

湖上から宍道湖を体感することのできる「宍道湖観光遊覧船」は素晴らしい観光資源であり、宍道湖畔エリアでの過ごし方に新たな一面を与えてくれる。また、宍道湖および中海はラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の登録湿地に認定されており、コハクチョウやマガン、カモ類など毎年数万羽の水鳥が訪れている。冬場は、この遊覧船上から、それらの水鳥を愛でることができる。

さて、この記事を読んでくださっている方に質問です。

地元の観光資源にでかけたことはありますか?

恐らく「子どもの頃に行ったきり」という方が多いのではないでしょうか。
そこで、最後の提案では、宍道湖畔エリアの身近にある観光資源を取り入れてみます。

その観光資源とは宍道湖観光遊覧船「はくちょう」のこと。「百聞は一見に如かず」です。早速、乗船しましょう!

今回は第1乗船場から乗り込みます。車なら無料の駐車場がある第1乗船場が、歩きならJR「松江」駅付近から徒歩6〜7分ほどの第2乗船場が便利です。 宍道湖観光遊覧船ル レストラン ハラ オ ナチュレール 

名物・ヒゲの船長さん!操縦席も間近で見せてもらいました。宍道湖観光遊覧船

船は宍道湖へ向かいます。大橋川から見る両岸の景色も新鮮
宍道湖観光遊覧船

松江大橋をくぐります。橋の下をくぐるときはかなりの迫力。でも、これより低い橋もあるのですよ!宍道湖観光遊覧船

宍道湖大橋をくぐれば宍道湖です。急に視界が抜けていきます。宍道湖観光遊覧船

宍道湖観光遊覧船
宍道湖には、秋から冬にかけてさまざまな渡り鳥がやってくるとのこと。
冬場には、この「はくちょう」から、水鳥を間近で観ることができるそうです。

嫁ヶ島もこんなに近くで観られました。
宍道湖観光遊覧船

船はさらに宍道湖を進み、折り返して大橋川へと戻っていきます。宍道湖観光遊覧船
息もぴったりなお二人。楽しい時間をありがとうございました!

約1時間のクルーズを終えて船を降りれば、気持ちはきっと晴れやかです。
日常を少し忘れさせてくれるような観光資源が身近にあるのはなかなかいいものですよ。

【観光遊覧船】宍道湖観光遊覧船「はくちょう」 エリアMAP[3・4]

宍道湖観光遊覧船「はくちょう」

[住所]【第1乗船場】松江市東朝日町150-7/【第2乗船場】松江市伊勢宮町
[電話]0852-24-3218
[運航について]【3月〜11月】毎日運航/【12月〜2月】土曜・日曜・祝日のみ運行 ※平日は10名以上の予約があれば運航。 始発便にあたる爽朝クルージング(9:30〜)から最終便となるサンセットクルージングまで90分間隔で運航。ただし、6便(17:00〜)は4/1〜9/4のみ運航。
[P]第1乗船場のみあり(無料)
[URL]https://hakuchougo.jp
[info]松江駅名物「湖弁(うみべん)」や老舗「皆美」の弁当が船内で食べられる「お食事プラン」(要予約)あり/ディナーやドリンクがセットになった「宍道湖ナイトクルーズ」(最少催行人数2名)あり/ガイドが同乗して宍道湖を案内する「朝の宍道湖エコクルーズ」(最少催行人数10名)あり

※昨今の社会情勢により運航時間の変更や運休となる場合があります。最新の情報はホームページで確認できます。


宍道湖畔エリア周辺の素敵なお店にでかける

宍道湖畔エリアやその周辺には素敵なお店が点在しています。そこで、3つのテーマでそれぞれにぴったりなお店をピックアップしてご紹介します。

アニバーサリーに

【仏料理】LE RESTAURANT HARA AU NATURELLE(ル レストラン ハラ オ ナチュレール) エリアMAP[5]

ル レストラン ハラ オ ナチュレール

松江の食通の方にはよく知られているフレンチの名店。食材に用いるのは、旬のものや地元で採れるものだったり、時にはわざわざ手にいれなければならないような珍しいものだったり。それらが理にかなうように、時には、驚くような組み合わせとなって供される料理は鮮やかで、実に美味。オーナーシェフは、JR西日本『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』で出される料理の開発・監修も手がけている。

[住所]松江市中原町54
[電話]0852-25-2010
[営業時間]11:30〜14:30(L.O.13:00)/18:00〜22:00(L.O.20:00)
[店休日]日曜、月曜、祝日 ※夏季と冬季に2週間ほど休みあり。
[喫煙]不可
[P]なし
[決済]クレジットカード可
[info]奥のテーブル席スペースを8〜12名の個室として利用できます。

※昨今の社会情勢により営業時間の変更や店休となる場合があります。最新の情報は問い合わせください。

美味いそばなら

【そば】手打ちそば 東風(こち) エリアMAP[6]

手打ちそば 東風(こち)

そばは好みで「二八」か「十割」。冷たいそばなら出雲そばを代表する「割子(わりご)そば」が、温かいそばなら釜揚げ風の「磯のりそば」が人気。店内が空いていたら、そばを待ちながら、「そば豆腐」や季節の天ぷらを肴に山陰の地酒で一杯やるのもいい。輪切りのすだちをたっぷり載せた「すだちの冷やかけそば」や、冷たいそばを熱々のつゆにつけていただく「鴨せいろ」といった季節のそばも。

[住所]松江市雑賀町(さいかまち)237-3
[電話]0852-67-2618
[営業時間]11:30~15:00(L.O.14:30)
[店休日]日曜、月曜 ※月曜が祝日の場合休み。火曜〜土曜が祝日となる場合は営業。 ※年末年始やお盆の時期の営業は問い合わせください。
[喫煙]不可
[P]近隣にあり(7台)
[決済]現金のみ
[info]店内がコンパクトなためお待たせする可能性あり

※昨今の社会情勢により営業時間の変更や店休となる場合があります。最新の情報は問い合わせください。

ショコラ好き必見!

【パティスリー・ショコラトリーPâtisserie J.KOWARI(パティスリージーコワリ) エリアMAP[7]

パティスリージーコワリ

東京とフランスのアルザス地方・ローヌアルプ地方で修行を詰んだオーナー夫妻が手がけるパティスリー・ショコラトリー。店頭には、常時20種は揃うプチガトー(生菓子)をはじめ、フルーツやナッツ、スパイスなどとマリアージュさせたショコラ(チョコレート菓子)などが揃う。その一つひとつから「素材へのこだわり」や「素材を生かす商品づくり」への想いが伝わってくるよう。J.KOWARIの代表作「ピュルテ」は小麦粉を使わない濃厚なチョコレートケーキ。ぜひ一度食べてみて。

[住所]松江市中原町23-3
[電話]0852-40-9083
[営業時間]9:30〜19:00 ※商品の完売に伴い早めに閉店する場合あり
[店休日]不定休
[P]あり ※店舗道向かいのP(ENEOSの裏手)の2・11・17・18・19番
[決済]クレジッカード可(2,000円以上)/PayPay可
[URL]https://kowari.co.jp
[info]イートインスペースあり/ショコラのギフト、ドゥミセック(焼き菓子)の詰め合わせなど各種ギフトあり/2022年1月に姉妹店「Chocolaterie A.KoWaRi」(奥谷町)OPEN

※昨今の社会情勢により営業時間の変更や店休となる場合があります。最新の情報はホームページで確認できます。


碧の風景 写真でみる初夏の宍道湖フォトギャラリー

古くは「碧雲湖」とも呼ばれていた宍道湖。その初夏の風景をフォトギャラリーにしました。

06:51 シジミ漁を遠くに。
06:51宍道湖

08:29 水も澄む晴れの日。
08:29宍道湖

08:47 白潟公園のベンチ越しに。
08:47白潟公園

12:57 湖面に映える銀色の大屋根。
12:57宍道湖

15:47 遊覧船から湖を。
15:47宍道湖

17:01 夕刻の嫁が島。日の入りはまだまだ。
17:01宍道湖

17:04 湖畔にて。
17:04宍道湖

19:16 橙に染まる。
19:16宍道湖

19:19 刻々と変わる空と湖の色調。
19:19宍道湖

19:25 日の入りすぐの袖師地蔵と石灰地蔵の影。
19:25宍道湖

19:48 岩場でエビを捕る子どもたち。
19:48宍道湖

これらの美しい景色は、松江市が策定する「松江市景観計画」(*7)における「きめ細やかな景観形成基準を設け、重点的に景観形成を図る区域」のひとつとして、その保全が図られています。

(*7)松江市ホームページ:景観計画・景観条例「松江市景観計画について」より。景観法に基づく景観形成の方針や基準などを示す景観計画。「自然・歴史・文化が呼応する松江の風景」を市民・事業者・行政が協働して保全・創造・継承していくことを目的とする。

まとめ


松江市・宍道湖畔エリアMAP

 

山陰の中心といえる松江では、出雲や米子(鳥取県)を生活圏にされる方も多いとか。
例えば、出雲空港(出雲縁結び空港)へは車で約30分、米子空港(米子鬼太郎空港)へは車で約40分といった具合です。

その松江において、旧くから栄え親しまれてきた宍道湖畔・大橋川の湖境周辺の街々で暮らすというのは、その機会においても、その限られたロケーションにおいても、また特別なものなのかもしれません。

宍道湖 地図

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