クラフト好きにオススメ!写真やアートを美しく飾る「額装」の作り方

子供のお絵かき作品や出先で撮った思い出の写真、お気に入りのポストカード。そのままにせずに額に入れてみましょう。飾りやすくなるだけでなく、インテリアとしても一役買ってくれます。
さらにもうひと手間かけて額装をすれば、作品がひときわ映えますよ。額装の色をインテリアに合わせれば、統一感を崩すことなく、お部屋全体をセンスアップする効果も。

「額装する」というと難しそうに聞こえますが、実は簡単に自分でクラフトできちゃうんです。今回は、額の装飾手法のひとつ「マット額装」のアイデアと簡単な作り方を紹介します。

※マットとは、額装のパーツマットボードの略称。十七~八世紀にフランスで発祥したことから、フレンチ・マットとも呼ばれることもあります。作品を保護し、装飾する技法として、最も伝統的な手法とも言われています。


作品をより際立たせて魅せる「額装」

例えばアート作品を飾る時には、額に入れる人が多いでしょう。額に入れることで平面の作品が立体的になり、インテリア装飾としても彩りを添えてくれます。
作品のサイズにピッタリと合った額に入れる飾り方もありますが、よりアート作品を美しく見せる手法のひとつとして「額装」があります。額装を施すことで作品の持つ世界感や魅力を際立たせ、深みを増すことさえできるともいわれています。

ここではまず、額装の持つ役割についてお話しします。

「美しく」作品を「守る」ための額装

そもそも額装とは、アート作品を飾ることを目的に額に入れる際、作品の保存を目的に行われた装飾技術のことです。

写真を写真立てに入れて飾っていたら、ガラス面と写真がくっついてしまったり、それをはがそうとしたら焼き付けた面が紙焼きから剥離してしまったことがありませんか?額装をほどこすと、そうした劣化を防ぎ、作品を保存しながら展示できるのです。

さらに額装の手法や素材、色調を、作品のカラーリング・額・インテリアなどと合わせれば、作品の魅力をさらに高め、お好みのテイストに仕上げることにもつながります。

額装によって作品の印象がガラリと変わる

ちょっとここで実験をしてみましょう。
こちらの写真。

これをそのままマスキングテープや粘着剤で壁に貼ってみました。
彩りは出ますが、平面的です。

次にジャストサイズの額縁に入れると……こんな感じ。
ぐっと立体感が出ますね。

そしてこちら。
今回作成する「マット額装」を施しました。

どうでしょう。全体に奥行感が出て、落ち着いた雰囲気が出たと思いませんか?
同じ写真でも、かなり印象が変わったように感じます。

マットに写真の中の色とリンクするブルーグレーを、額に青みの茶色であるチャコールブラウンを選ぶことで、写真そのものが際立ち、作品としての一体感が生まれました。これが額装の効果です。

ちなみに、マスキングテープや粘着剤で壁に直接貼ると、時間の経過とともに接着剤が作品に染み込んでシミができたり、壁紙がベタベタになってしまったりしてしまいます。ごく短期間なら問題ありませんが、飾るにはあまり向きません。


簡単5ステップ 作り方手順

額装の効果が分かったところで、それではさっそくつくっていきましょう!
シンプルで揃えやすい道具と材料で、意外と作り方も簡単です。 

材料と道具は100均一でほぼ揃う

今回作成するマットには、特別なものは必要なく、材料も道具も100均でほぼそろえることができます。

材料

  • 厚紙(厚さ0.50mm程度)
  • 封筒2枚
  • カラー工作紙
  • スプレー糊
  • スティック糊

道具

  • カッティング用定規
  • カッティングマット
  • カッター
  • 筆記具
  • 二等辺三角定規
  • 粘土用ヘラ

STEP➀額と作品に合わせて厚紙を切る

額の背面の板を厚紙に重ねて書き写します。

線に沿って定規で切り取ります。これが台紙になります。

台紙に飾るもの(例えば写真など)のサイズをトレースします。
おおよその目安ですが、外側から

(フレームの長さ-作品の長さ-2mm)÷2

の位置に線を引くと大体中心です。線を引いたら、飾るものを重ねて微調整してください。
端数が出た場合は、重力で全体的に下に下がることを考慮して、天地の下側のマットの幅が大きくなるようにしましょう。

トレースした線から内側5mmに線を引き(上写真・赤い線)、ここを切り抜きます。

STEP➁厚紙と表紙を貼り合わせる

台紙をひっくり返し、表面(STEP①で書いた線がない面)にスプレー糊を吹きかけます。
乾かないうちにカラー工作紙の裏側に貼り合わせます。

STEP➂厚紙に合わせて表紙を切る

台紙と工作紙が密着したら、台紙の外側に沿ってカットします。

次に内側を切り抜いていきます。

二等辺三角形定規の45°の角度を内枠の四隅に当てて線を引き、隅から3cmのところを線でつなぎます(下写真・緑の線)。この線に沿って切ります(内側にできた長方形は切り取る)

STEP➃表紙の内枠を糊付けする

粘土ヘラを強く握り、台紙に沿って5往復動かしてカラー工作紙に折線をつけます。
このとき、工作紙に対して垂直になるようにヘラを当てると、仕上がりがきれいですよ。

次にスティック糊を工作紙にまんべんなく塗り、三角定規を使って折りたたむように台紙に貼り付けます。
内側から外側に向けて、空気を押し出すように三角定規の面を使って貼り付けると密着してきれいに貼れます。

STEP➄作品止めを作る

作品が額の中で動いてしまわないように「作品止め」を台紙に取り付けましょう。このパーツには、封筒の角を活用します。
まず封筒の下隅1.3mmのところを線で結び(下写真・緑の線)、切り取ります。

紙が重なっている側にスティック糊を付け、台紙に貼ります。

貼る位置は、STEP➀でトレースした飾るものの位置の角から、若干外側です。ジャストサイズだと詰まって、飾るものがヨレてしまいます。ゆとりをもたせましょう。

完成形はこんな感じ

スティック糊がしっかり乾いたら完成です。

作品止めに写真を固定し、台紙ごと額にセットしましょう。


額装×アート×インテリアのアイデア集

中に入れるものと、マットや額の組み合わせ次第で様々な雰囲気を生み出せます。でも、どんな額装が自分の部屋に合うのか、迷ってしまうかもしれませんね。
イメージを膨らませるために、実際に額装を施した作品の実用例をご紹介します。

額縁とマットの色を同色にしてアートをより際立たせる

壁紙・額縁・額装の色を統一することで、全体の立体感を出しつつ、作品を浮かび上がらせることができます。特にビビッドな色味の作品に効果的な取り入れ方です。

額縁のサイズをそろえて連作風に演出

同じフレーム、マット額装で揃えて作品を並べることで、連作のようなディスプレーに。
作品のトーンを合わせれば、全体の統一感とともに作品自体に物語性が出て、よりアーティスティックな飾り方になります。

壁紙とマットの色を合わせてフレームを強調

フレームを家具の色調と合わせると、室内全体の統一感を生み、アートが違和感なく生活の一部に溶け込みます。このとき、マット額装の素材の色調を壁紙と合わせれば、さらにインテリアとの調和がとれます。

濃色のマットで全体的な存在感を高める

マット装飾の色は白とは限りません。濃い目の色味にすることで、存在感のある飾り方になります。特に、作品のベースカラーが控え目な場合におすすめ。

サイズ感の異なるもの、マットの有無も、ひとまとめにしてPOPに

作品がたくさんあるときは、まとめて飾ると軽妙な雰囲気を演出してくれます。このとき、額装されているものと施していないものとを混在させると、それぞれのアートの個性が際立ち、より面白い飾り方に。

デスク回りの彩りにはアートを入れない額装を

仕事や勉強に集中したいデスク回り。でも殺風景にしたくない……そんなときには、シンプルなあえてアートを入れない額装がぴったり。落ち着いた色味かつ風合いのある紙に額装を施して額縁にはめれば、視界を邪魔しないスマートな空間を演出することができます。


まとめ

今回は作りやすくマットに使用した素材を紙にしましたが、薄手の布を用いたり、さらに一回り小さいマットを作成して重ねたり、マットと飾るものの間にレースを挟んだり……とアイデア次第でアレンジも楽しめます。
飾る作品、額、マット、素材や色の組み合わせによって、魅せ方は無限大。お気に入りの作品にクラフトでおめかしをさせて、自分流の飾り方で楽しんでみては?さらに愛着が湧くはずですよ。

また、絵の飾り方や壁面インテリアのアイデアは、こちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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