皆さん、住まいの防犯対策は万全ですか?「立派な家じゃないし、うちは狙われない」なんて思っていたら、大間違い。下見の際、「お金がありそうか」をチェックする侵入者は、実は10%程度(警察庁「住まいる防犯110番」 侵入者プロファイリング<心理と行動ー1>)なんだとか。
それよりも「留守かどうか」「人通りや人目が少ないか」「入りやすく逃げやすいかどうか」などを重点的にチェックしているそうです。油断していると、あなたの家もターゲットにされてしまうかも……。
そこで今回は、侵入の手口やおすすめ防犯グッズについてご紹介します。ぜひこの機会に、住まいの防犯対策を見直してみてくださいね。
侵入犯罪に備えて!まずは「侵入経路」について知っておこう
『すぐ帰ってくるから』と鍵をかけずに出かけたことはありませんか?特にマンションのゴミ出しや子供の送り迎え時は要注意!侵入者は、そういった“ちょっとのスキ”を狙っていますよ。
低層階は窓から、高層階は玄関から
侵入口の1位は「窓」。なかでも掃き出し窓は狙われやすく、ベランダは特に防犯対策を強化したい場所といえるでしょう。
マンションの場合、3階建以下では窓からですが、4階建以上では表出入口と、階数によって侵入口が異なります。高層階でも油断はできません。最も多い侵入手段は、なんと無締まり(警察庁「住まいる防犯110番」 手口で見る侵入犯罪の脅威)なんだそう!
なので「まずは鍵をかけること」が最も簡単で重要な防犯対策だといえます。家人などが昼寝や食事をしているスキに侵入し、金品を盗む「居空き」という手口もありますので、たとえ家にいたとしても、必ず玄関や窓には鍵をかけておいてくださいね。
設備が充実していても油断は禁物!
マンションの場合、オートロックや監視カメラなどの設備が整っていると安心ですよね。さらに、管理人さんが常駐していれば、不審者が容易に近づきにくいので、高い防犯効果が期待できます。
しかし、こうした設備に頼ってばかりではいけません。オートロックも完全には侵入者を防ぎきれませんし、窓からの侵入に対してはまったくの無力です。監視カメラにしても、記録や犯罪の抑止が目的であり、誰かが24時間映像を監視しているわけではありません。
設備があることでセキュリティ面が強化されるのは事実ですが、それに安心しすぎて、ドアや窓の施錠を怠ってしまっては元も子もありませんよね。どれだけ設備が整ったマンションだとしても、「自分の身は自分で守る!」の意識を必ず持っておくようにしましょう。
身を守るために普段から気をつけておきたい住まい対策
もっとも狙われやすい「一人暮らしの人(特に女性)」は、設備や防犯グッズだけに頼らず、日頃から危機感を持っておくことが重要です。では、具体的にどんなことに気をつければいいのでしょうか。
「セキュリティがしっかりした住まい」を選ぶ
必ず犯罪を防げるわけではありませんが、まずはセキュリティがしっかりしている住まいを選ぶことが防犯効果を高めるために大事なことだと思います。
住まい選びのポイントとしては、部外者の侵入を防げるオートロック付きであることや、住戸の鍵はディンプルキーなどの防犯性の高い鍵でツーロックの仕様、監視カメラや警報機付き、鍵付き郵便受け、管理人が常駐しているなど。
立地の面では、夜道が明るい通りにある、死角が少なくベランダや玄関が人目につきやすい、駅から近い、などの物件を選ぶとなお良いでしょう。
「毎日のちょっとした心掛け」が大事!
帰宅した時、トイレが我慢できなかった、電話など何かに気を取られてつい忘れていた、などドアを開けっ放しにすることはありませんか?
そのちょっとしたスキが狙われています!
ドアを開ける時は周囲に人がいないか確認し、家に入るとすぐに鍵をかけることを心掛けましょう。また、訪問者はインターホンでしっかり確認してからなど安易に鍵を空けないようにしましょう。
「一人暮らしじゃない」をアピール
女性の場合は特にですが、カーテンはピンク色、窓から可愛い家具が見えて、洗濯物は女性物ばかり。これでは「女性の一人暮らしです」と外にアピールしているようなもので、とても危険です。
- 遮光性の高いシックな色のカーテンで部屋の中を見えないようにする
- 帰宅ルートのパターンをいくつか持っておき変化をつける
- 帰宅時に『ただいま』と声を出す
- 週に1、2度は電気をつけたまま出かける
- 洗濯物はなるべく部屋干しする
- 近くのコンビニで買い物をするときはたまにスプーンやお箸を多めにもらう
- 公共料金の支払いは引き落としにする
など、外に一人暮らしと思われないように工夫してみてください。
「地域住民とのつながり」も防犯のひとつ
ある調査では、侵入者の約6割が「声をかけられたので犯行をあきらめた」と答えたという結果が出ています(警察庁「住まいる防犯110番」 みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり)。
地域のつながりが希薄化する昨今、隣の住人の顔も知らないままでは不審者を見分けることもできません。『こんにちは』の一声が、犯罪を防ぐこともあります。侵入犯罪を地域ぐるみで防止するためにも、まずは近所の人への挨拶から始めてみませんか?
また、そうした心掛けで、顔見知りかどうかの判断もつきやすくなります。見知らぬ人とはなるべくエレベーターに一緒に乗らないなどの対策もできるのではないでしょうか。
お手軽なのに効果的!おすすめ防犯グッズ
侵入に5分かかると約7割があきらめ、10分以上かかるとほとんどがあきらめるそうです(警察庁「住まいる防犯110番」 侵入者プロファイリング<心理と行動ー3>)。
防犯グッズは侵入に時間をかけさせるだけでなく、「防犯対策をしっかりしている家=侵入しにくい家」と思わせるのにも有効。一人暮らしの女性に限らず、ぜひ防犯グッズの導入を検討していきたいものです。
窓ガラス破りを防ぐ「フィルム」
一番の侵入経路であるドア・窓」対策は最優先におこないましょう。
窓にはガラス破りを防止する「フィルム」を貼るのがおすすめです。窓に貼るだけだから、とっても簡単。なかには、万が一侵入された場合に、お見舞い金が支払われる保険付きの商品もあります。こうしたフィルムは防犯だけでなく、災害時の飛散防止にも役立ちますよ。
また侵入対策に有効なアイテムの一つが、補助錠です。壁やドアに穴を開けずに取り付けるタイプなら賃貸マンションにも設置できます。なお、補助錠を取り付ける場合は、留守であることがバレないよう外から見えないものを選びましょう。
大きい音や光で撃退!「警報ブザー」や「センサー」
窓が開いたら音が鳴る警報ブザーはなんと100円ショップでも売られています。この金額なら、ためらわずに設置できますよね。
他にも、光を感知するセンサーや、振動や人の動きに反応するセンサー、開閉やガラス破壊を検知するセンサーなど、さまざまなタイプのものが売られていますので、自身の生活スタイルや住居に合ったものを選びましょう。
なお、こうしたセンサーや警報ブザーは外から見えてしまうと、侵入者がガラスを破った後に手を入れて取り外してしまうことがあるそうです。外から見えない場所に設置する、ブザーの場合は何箇所も設置する等、見破られない工夫も必要です。
盗聴、盗撮されていないか確認する「センサー」
前の住人や設備業者、もらった物に仕込まれているなど、気づかないうちに盗聴・盗撮されていないとも限りません。1,000~2,000円程度で市販されていますので購入して、定期的に住まいのチェックしておくと安心です。
万が一に備えて「護身用グッズ」
いろいろな対策を施しても、侵入される可能性は残念ながらゼロにはできません。もし犯人と部屋の中で鉢合わせしてしまったら……逆上した犯人が強行に及んだら……。ただの物取り犯が強盗に変わってしまう場合だってあり得ます。
最悪の事態を避けるためにも、いざという時の保険として、催涙スプレーや護身用の棒などを枕元に置いておいてもいいかもしれません。「万が一の時にはコレがある」と思えるだけでも、安心感が高まりますよ。
まとめ
先日のことですが、マンションの周りをうろうろしているビジネスマン風の男性がいたので、筆者は『なにか落し物ですか?一緒に探しましょうか?』と声をかけてみました。すると、『いえ……』と言って足早に去っていきました。
あとで考えると、探し物ではなく、侵入しやすいかどうかを下見していたようにも思え、念のため管理会社に連絡しておきました。今のところ被害は出ていないようなのですが、誰かに狙われているというだけでも、とても怖いですよね。
「油断」という心のすき間に漬け込んでくるのが、侵入者です。日頃からの意識と工夫で、心にも家にもしっかりとロックをし、侵入するスキを与えないようにしていきましょう。
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