『知っておきたい分譲マンションの購入決断から契約までの流れ』

マンション検討を進めていく中で、メーカー、間取り、部屋などが決まり、そして最後に住宅ローンの支払いシミュレーションに納得されると、あとは“決断の時 ” がやって来ます。
ここでは実際にマンションの購入の決断が出来た場合、その後はどのような流れで契約まで進めていくのかをご紹介します。スムーズなマンション購入のためにぜひ参考にしてみて下さい。

新築マンション検討時に知っておきたい5つの注意点と対策

1.マンション購入の流れについて

全体的な流れとしましては、購入を決めたらまずは担当スタッフに連絡、その後はモデルルームに来店し住宅ローンの仮審査手続き、お部屋の申込手続きを行います。そして、住宅ローンの仮承認を得られましたら再度来店し、めでたく正式にお部屋のご契約手続きとなります。


2.マンション購入の決断をしたら、まずは担当スタッフに購入意思を連絡

購入意思が固まればまずは担当スタッフに連絡しましょう。  

良い物件で人気が高ければ、1日ごとにタイムリーに販売状況が変化していっています。他の方と検討住戸が重なった場合は抽選形式を取る物件もありますが、先着順が多いです。先着順のルールは、〔申込書の署名捺印〕もあれば、〔申込証拠金(あるいは手付金)の入金〕、また〔契約書の交付〕といったようにさまざまです。
購入意思と契約までのスケジュールが整えば、契約手続きをする日までお部屋を押さえてもらえる場合もありますが、基本的には申込証拠金の入金&申込書の署名捺印が一般的です。いずれにせよ購入意思が固まった段階で担当スタッフに連絡をしたほうが安心です(後述3)。


3.金融機関による住宅ローンの仮審査手続き

購入することを決めて担当スタッフに連絡後、すぐに契約手続きといきたいところですが、実はすぐには踏み込めません。契約手続きに入るには、事前に住宅ローンの仮審査の承認を得ておく必要がありますので、再度モデルルームに来店して審査用紙に記入・捺印する手続きが必要です。各金融機関の住宅ローンの審査用紙は、モデルルームに取り揃えてありますので、お客様希望の金融機関もしくは売主推奨の金融機関にて審査が可能です。

3-1.住宅ローンの仮審査とはー

住宅ローンの仮審査とは、本人の年収や勤務先、勤続年数、そして支払計画などの返済能力の判断や、現在と過去に他の借入等による延滞や事故歴など信用情報に問題がないかの判断などの総合的に審査されます。

3-2.仮審査手続きに必要な持参物

仮審査に必要なものはどの金融機関も共通として下記の5点となります。

  • ご印鑑(シャチハタ不可)
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • 直近分の源泉徴収票
  • 車やブライダルローンなど他の借入がある場合は返済明細票

3-3.審査期間はどれくらいかかるの?

売主(担当スタッフ)が窓口となって金融機関に持ち込むケースが多く、通常は2日から1週間程度で審査結果が出ますが、当日結果が出るケースもあります。


4.お部屋(○○○号室)の申込手続き

住宅ローンの仮審査手続きで来店した際に、契約日までお部屋を押さえるために申込手続きも同時に行います。この時に申込証拠金が10~30万円程度必要となる場合がありますので、購入意思を担当スタッフに連絡した際に確認が必要です。この申込証拠金は売主への謝礼金ではなく、お客様の住宅ローンの頭金や登記諸経費などに充当されるお金となりますのでご安心下さい。

ちなみにですが、契約とは異なり、申し込みには法的に拘束力はありませんので、住宅ローンが不承認となった場合や自己都合で申込の撤回を行う場合でも支払済の申込証拠金は返金してもらえます。「申込証拠金は返金出来ません。」などと言う不動産会社がいるようなら強気な態度で臨みましょう。ただし、「ペナルティがないならとりあえず適当に申し込んでおこう!」というのはマナーの問題となりますので、真剣に取り組んで頂きたいというのが販売側の本音です。


5.お部屋(○○○号室)の契約手続き

申込手続きと住宅ローンの仮承認後、いよいよ契約手続きとなります。契約手続きには以下の手順が必要となりますので、事前に流れを確認しておきましょう。

5-1.契約手続きに必要な持参物

必要な持参物はご印鑑(シャチハタ不可)の1点となります。本人確認書類等は前述の申込手続きの際に写しを控えておりますので、再度持参する必要はありません。現金購入者の方は、ご印鑑とあわせて本人確認書類も必要となりますのでご注意下さい。

5-2.契約手付金(内金)について

売買契約時に売主に対し契約手付金が必要となります。金額は本体価格の20%以内と法律で定められています。例えば、本体価格が3,000万円(税込)であれば、契約手付金は600万円以内ということになります。ここで600万円以内であれば1万円でも良いかと問われますと、そこは了承してくれないメーカーがほとんどかと思います。なぜならば、法的に手付金を放棄して契約を解約できるようになっているため、少額の手付金であれば簡単に放棄されてキャンセルされるリスクが高まるからです。○○万円からというのはメーカーによって異なる為、100万円以上というところもあれば本体価格の5%以上とさまざまです。ただし、そんなに頭金を持っていないというご家庭も多くありますので、頭金の額においては柔軟に対応してくれるケースも多々あります。担当スタッフに気軽に相談してみましょう。

5-3.重要事項説明を聞く

契約を前に、宅地建物取引士によって不動産の重要な事項について書面を交付のうえ説明するよう法律上義務付けられています。説明時間は平均して約1時間程度といったところでしょうか。不動産や法律などの専門用語が並ぶため、その場ですべてを理解することは困難なこともあります。出来れば事前に写しを受け取り、契約日当日までに一度は目を通しておくようにしましょう。

5-4.契約書への署名捺印手続き

重要事項説明書や契約書の内容を理解し、いよいよ正式に契約へ。売買契約成立後は契約書の記載内容に基づいて売主買主双方の義務や権利を履行していきます。ここにある義務に違反しますと違約金が発生する場合がありますので、不明な点や疑問に思うことは契約書に署名する前にしっかりと確認しておきましょう。重要事項説明書と同様に事前に写しを受け取り、ひと通り目を通しておくと良いでしょう。

新築マンション検討時に知っておきたい5つの注意点と対策

≪まとめ≫

新築分譲マンションの購入はいろいろな手続きや確認作業が必要となります。基本的には担当スタッフがその都度ナビゲートしてくれますのでご安心いただいて大丈夫ですが、あらかじめ契約までの流れを知っておくとストレスも無く、手続き自体もスムーズに進めることができます。大枠でのご案内となっておりますが、是非お役立ていただけましたら幸いです。

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