購入したマンションへの入居日が決まり、ふと湧き上がる疑問。
「分譲マンションの場合、表札って必要なの?」
「戸建てと違って部屋番号があるし、必要ないよね?」
表札とは、門・戸口などに掲げて居住者の名を示す札のことを指します。
明治4年に郵便制度が施行され、郵便物が自宅に届くようになったことがきっかけで、表札をつけるようになったと言われています。しかし近年では表札も個人情報のひとつとして考える人もおり、「第三者に名前が知られたくない」ことを理由に表札をつけない方も増えているようです。
あなぶき興産が販売しているマンションのうち直近の20棟を調べたところ、入居時に表札をつける割合は約60%でした。まだまだ表札をつける方は多いようですね。また表札をつける人のなかには、オリジナルの表札を検討する方もいらっしゃるようです。
そこで今回はオリジナルの表札を考えている方に向けて、マンションで表札をつける際の簡単な流れをお伝えしたいと思います。
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マンション入居時に表札をつけている割合は約60%(※あなぶき興産 自社物件調べ)
2010年から2019年上半期にかけて弊社が販売したマンション20棟(全1,079戸)のうち、入居時に表札設置を希望した世帯の割合は約60%。2017年ごろまでは60〜70%の間で推移していましたが、近年では50%程度と減少傾向にあります。
減少の理由は、表札も個人情報の一部という認識が広まったことから、設置しない方が増えていることが考えられます。
表札をつけるメリット・デメリット
次に表札をつけるメリット・デメリットを見て行きましょう。
表札を付けるメリット
- 訪問者が迷わず自宅へ尋ねることができる
- 近隣の方に名前を覚えてもらいやすい
- 自分の家だと実感できる
表札をだすデメリット
- 名前を第三者に知られてしまう
- 訪問販売やセールスに利用される可能性がある
表札を出す一番のメリットは、訪問者が迷わす訪問できる点です。
また一番のデメリットは第三者へ自分の名前が知られてしまう点です。
訪問者が多い方は表札を出したほうがいいかもしれませんし、名前を知られたくない方は表札を出さない方がいいかもしれませんね。
次章からは表札を付ける方に向けて、表札購入の注意点と購入までの簡単な流れを紹介します。
表札を変更する際は管理規約を確認!変更できない可能性あり
マンションの表札部分は共用部となっていることが多いです。共用部ということは、表札部分の使用ルールが決まっているケースがあります。
標準品以外の表札へ変更する場合は、マンションの管理規約集を見て、表札の変更に対するルールなどが記載されていないか確認をしましょう。
記載がない場合には、変更していいのかどうか、管理組合に確認をする必要があるでしょう。問題を起こさないためにも自己判断で表札を変更するのではなく、変更前に必ず管理組合に「表札を変更していいか」確認をとりましょう。
マンションを転売する際の注意点
表札変更後にマンションを売却する場合は注意が必要です。
売却の際には、変更した表札から標準の表札(もとの表札)へ戻す必要があるからです。表札を取り替えるときは、変更前の表札は大切に保管しておきましょう。
表札を購入するまでの簡単な流れ
分譲マンションの表札部分はこのようなユニットになっているケースが多いです。標準品の表札プレートを使用する場合は、カッティングシート等で名前を入れて使用します。
今回は、オリジナルプレートを購入するまでの流れをご紹介します。
表札の取り付け方やサイズを確認する
ネットや販売店で表札を注文する前に、まずは今取り付けられている表札ユニットの構造やサイズを確認しましょう。
表札ユニットのタイプは色々ありますが、特に多い3タイプをご紹介いたします。
スライドタイプ
表札ユニットにプレートをスライドさせて取り付ける表札です。横からスライドさせるタイプもありますが、上からスライドさせるタイプもあります。
マグネットタイプ
表札ユニットについた磁石で取り付ける表札です。ユニット自体に磁石がついているタイプと、プレート自体に磁石がついているタイプがあります。
はめ込みタイプ
表札ユニットにプレートをはめ込み、表札ユニット側にあるクッションや金具でプレートを固定するタイプです。
はめ込む際の形状も大切ですが、表札パネル部分の寸法も細かく確認しておきましょう。
表札ユニットのタイプによって使用できる材質も違いますので、発注する際には表札ユニットの形状・プレートの大きさや厚みを細かく伝えることが大切です。また表札ユニットのメーカーや品番を調べておくと、表札を発注する際に役に立ちます。
表札の材質を決める
現在の表札ユニットの取り付け方・サイズが分かったところで、インターネットや表札専門店で実際に取り付けできる表札の種類や材質の確認をしましょう。マンションの表札に使われる主な材質は以下の種類です。
石(錆びない、強度が強い、維持管理が楽、重量が重い)
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アクリル(錆びない、割れにくい、傷つきやすい、変色の可能性あり)
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ステンレス(錆びにくい・加工がしやすい・長持ち・表面に傷がつきやすい)
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ガラス(透明感がある・錆びない・手入れが楽、衝撃に弱い)
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木(加工がしやすい、和風感がでる、劣化しやすい)
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鉄/アイアン(立体に表現できる、劣化により錆びることがある)
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デザインやフォントを決める
表札の種類や材質が決まったら、いよいよデザインやフォントを決める作業です。
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カタログやサンプルなどから好みのデザインと文字を決めていきます。文字は大きく分けて「漢字」「ローマ字」「ひらがな」になるでしょう。最後に自分好みのフォントを決め、オリジナルの表札が完成となります。
まとめ
マンションに表札を付ける割合は約60%。しかし近年では表札も個人情報と考え表札を付ける方が減少傾向にあるようです。
オリジナルの表札を検討している方は、購入前に管理規約などを確認しましょう。
変更ができない場合は現状のプレートを使用するしかありません。
変更ができる場合は、「表札の取り付け方・サイズの確認→素材を決める→デザイン・フォントを決める」の順番でオリジナルの表札の購入に向けて動いていきましょう。
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