子育て中の共働きでみんなに共通するのは“とにかく余裕がない!”ということにつきるのではないでしょうか?
子供のお迎えや家事に追われて『時間の余裕がない』、毎日クタクタに疲れてしまって子供と遊ぶ『体力の余裕がない』、しないといけないことが多くて『気持ちの余裕がない』・・・。行き詰って「子供のためには共働きは良くないのでは…」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
でもちょっと待ってください!
一度仕事を辞めてしまうと、再就職するのはなかなか難しいもの。やっぱり仕事をしたいと思っても、なかなか再就職先が見つからない、やっと見つけても以前と比べて格段に収入が減ってしまった、という方が多くいらっしゃいます。
実は、住まい環境を工夫することで、子育てをしながら共働きを続けているケースがたくさんあります。
ここでは子育て中の筆者や周りのお母さん方が実践されている乗り切りワザをご紹介します。
共働きを辞めてしまう前に、色んなサービスを上手に活用して“余裕をつくる方法”を試してみませんか?
1.子育てしながら夫婦で働くメリット・デメリット
子育てと共働きを両立させるメリット・デメリットはどんなことがあるでしょうか?
ここでは子育て中の私が感じるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
- 金銭的にゆとりができる
分かりやすいメリットはこれですね。2人の収入があった方がゆとりができますし、万が一のことを考えると家庭に入る収入源は2つある方が安心です。
ただし、外に働きに出ることでお金がかかる場合もあります。保育料はもちろん、身だしなみ・交際費・昼食代など。子供が3歳未満だと保育料が高くなりマイナスになることもあります。それでも将来的にプラスに転じる見込みがあれば、“今は投資の時期”と捉えて共働きをする方がいいのではないでしょうか。長いスパンでプラスになるかどうかを考えることをお勧めします。
- 生活にメリハリができる
性格にもよると思いますが、仕事で外に出ることで生活にメリハリを感じることができます。
- 将来にわたって仕事が続けやすい
「子供が小さいときにだけ仕事をしない」というのが理想かもしれませんが、専門的な資格がない限り一度退職して仕事のブランクができてしまうと、再就職は厳しくなる現状があります。
- 子育てについて冷静になれる時間ができる
子供と離れる時間ができることで、子供への接し方を冷静に考えることができるようになります。
朝は言うことを聞いてくれなくて怒っていたのに、仕事中には子供のかわいい顔が浮かんでお迎えの時間が待ち遠しくなります。
- 子育てについて相談できる人が増える
子育てに悩みはつきものですよね。私は保育園に預けるまで、育児書やインターネットを見て、その情報が我が子に当てはまるものなのか、悩んだりしていました。保育園に預けるようになると、実際子供を見てくれている先生や友達など身近に相談できる相手が広がります。
- 子供が友だちや親以外の大人と接する機会を作ることができる (社会性を身につける機会ができる)
私が子供の頃は、祖父母は近くにて、近所の子供や大人が頻繁に家を出入りして…と親以外の人と接して学ぶ機会がたくさんありました。核家族が多い現代でそのような機会は少なくなっていますので、保育園はその機会をつくる場所となるのではないでしょうか。
- 夫婦の絆が深まる
夫婦で家事や育児を協力し合うことができると絆が深まります。
実家が遠いなど、他に頼る身内が近くにいなければ夫婦で分担せざるを得ません。ただし、上手く協力し合うことができなければ共働きは夫婦の危機になる可能性も。なぜ共働きをするのか、どのようなことが分担できるのか、それぞれの考えをよく話し合うことが必要です。
- 家事の手を抜くことができる
家事が苦手な私にとって、共働きは家事の手を抜く良い口実になっています。私が専業主婦になってもおそらく完璧な家事はできないでしょう。
デメリット
- 時間に追われる
お迎えや夕食の準備、洗濯…、とにかく時間に追われます。仕事が終わってから子供が寝付くまでの数時間が勝負。分刻みのスケジュールになります。
- 子供と接する時間が十分にとれない
家事だけで精いっぱい、子供と接する時間はなかなか取れない方が多いのではないでしょうか。
- 体力が追い付かない
仕事、家事、育児。やることが次から次につきなくて、とにかく疲れます。
子供を寝かしつけながら、自分もうっかり寝てしまうという経験をされたかたも多いのでは。
- ストレスがたまる、イライラする
子どもがぐずったり、仕事で思わぬトラブルがあっても子どものお迎えで対応ができなかったり…と、思うように物事が進まず、ストレスを感じてしまうこともあります。家族にあたってしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
- 思うように仕事ができない
共働きで一番困るのが子供の急な病気。予定していた仕事を急きょキャンセルせざるをえず、周りに迷惑をかけることもあります。また急な出張や残業も対応しにくくなり、思うように働けない・職場で肩身が狭いと感じる方も多いようです。
2.子育て中でも共働きを可能にするメソッド
先に挙げたデメリットを強く感じるようになると、夫婦どちらかが仕事を辞めた方がいいのでは…と考えるようになるのではないでしょうか?もちろんそれも選択肢ではありますが、住まいを見なおすことでデメリットを軽減させることができます。
2-1.自宅周辺で探してみよう!
① 使いやすいネットスーパー、宅配スーパーを見つけよう
自宅で献立を考えながら注文ができますし、自宅へ配達してくれますので子供と重たい荷物を抱る必要もありません。
また、利用して感じることは商品が新鮮で、長持ちするということ。共働きでは頻繁に買い物に行けず、まとめ買いすることが多くなりますので、食材が長持ちするのは大変助かります。
いつも買う食材、じゃがいも・人参・お米といった重たい食材だけネットスーパーを利用するなど、生活スタイルに合わせて使い分けるといいですよ。
②いざというときに助かる!子供と行けるレストランやお惣菜やさんを探そう
ファミリーレストランだと子供と一緒に食事がしやすいですし、そうでなくても個室のある飲食店だと周りを気にせず食事ができます。歩き始めの子供がいる場合は座敷のあるお店がいいですよ。
ぐるなび・食べログといったグルメ情報サイトでは「子連れで行ける」という検索条件があります。急に探しても見つかりにくいので、時間があるときにピックアップしておくといいでしょう。ただし、行く際には子連れOKのお店でも、事前に予約して子供と行く旨を伝えておくことをおすすめします。端や宴会の席から離れた席を用意してくれるなど配慮してくれる場合もあります。
天候が悪い、時間が遅いなどの理由で子供と外出するのが厳しいときには、お惣菜が助かります。スーパーのお惣菜もいいですが、栄養が気になったり、味気なく感じたりしますよね。最近は少し前の「家飲みブーム」から飲食店のテイクアウトメニューが増えてきています。「子供とは行けないなぁ」と諦めていたお店の料理が自宅で食べられる場合もあります。気になるお店があればホームページをチェックしてみたり、電話で問い合わせてみましょう。
外で食事をすると、食事を作るだけでなく片づけの家事も軽減されます。その分子供遊ぶ時間もできますね。いざという時に頼れる飲食店があるだけで、気持ちが楽になります。事前に調べておきましょう。
③病児保育・診療予約・夜間診療・・・便利な医療サービスを調べておこう
子育て中の共働きで一番頭を悩ませるのが子供の病気。最近では共働きに嬉しい医療サービスも増えてきています。
- 助かる医療サービス1:病児保育
厚生労働省の「乳幼児健康支援一時預かり事業」で補助金などにより行われている事業で保育園に登園できない体調不良の子供を保育してくれるサービスです。
インフルエンザなどの感染症にかかると、回復して子供は元気なのに登園できないということがあります。そのようなときに病児保育の施設が利用できると非常に助かります。
事前に登録が必要な場合もありますので、いつでも利用できるよう希望施設の利用方法は調べておきましょう。
◇◆全国病児保育協議会加盟施設一覧表(一般社団法人全国病児保育協議会より)
- 助かる医療サービス2:診療予約・待ち時間確認サービス
病院の待ち時間が長くて子供が騒ぎ出す…みなさん経験があるのではないでしょうか?出勤前に病院に連れて行ったら、思いのほか待ち時間が長く、出勤が遅くなってしまうこともあります。そのようなときは予約サービスが便利です。携帯電話やパソコンから予約できるサービスが増えています。多いのが「時間」ではなく、”午前“・”午後“といった大きな時間枠での『順番』を予約する、というもの。電話でのみの予約受付をしている病院も多いので、一度問い合わせてみましょう。
また予約はできなくても、携帯電話で混雑状況を確認できるサービスも増えてきています。かかりつけの病院のホームページをこまめにチェックして、情報収集しておきましょう。
- 助かる医療サービス3:夜間・休日診療
急な発熱などもありますが、中耳炎や皮膚のかぶれなどでも病院にかかることが多くなります。耳鼻科や皮膚科などのクリニックは18時過ぎまで診療しているところも多いですので、勤務時間に合わせて行きやすいクリニックを調べておくといいでしょう。
夜間や休日に子供の体調が悪くなることもありますね。救急外来に行くか、自宅で様子を見るか、悩むところです。そんなときは厚生労働省がおこなっている事業の【小児救急でんわ相談:#8000】にかけてみましょう。小児科の先生や看護婦さんに電話で適切な対処の仕方や受診する病院などの相談をすることができます。
また救急以外でも、夜間や日曜日に診療をしてくれる小児科クリニックが出てきています。数が少ない分、混雑していることが多いですが、急な体調不良のときには安心です。
◇「小児救急電話相談事業(#8000)について」厚生労働省
2-2.時短・放置がキーワード。揃えておきたい便利家電
家電製品は日々進化しています。家事が軽減される機能も多く、共働きファミリーはぜひ活用したいですね。ここでは共働きに特に助かる家電をご紹介します。
- 食器洗浄乾燥機
食事をして一息つくと、急に疲れが押し寄せてきます。それなのに、食事のあと片づけをしないといけないのは大変です。そんなとき、食器洗浄乾燥機があると便利ですね。最近はキッチンで邪魔にならないようにコンパクトサイズが増えてきています。
購入する場合にはサイズのほか、「音(オープンキッチンだと音が気になってTVが聞こえにくい場合があります。)」と「時間(意外と時間がかかります)」もチェックしておきましょう。
- 大型冷蔵庫
食材の買い物はまとめ買いをして、できるだけ回数を減らしたいところ。でも冷蔵庫が小さいとまとめ買いできないですよね。1~2人暮らし用の冷蔵庫を使っている場合は、大きめの冷蔵庫に買い替えてはいかがでしょうか?
最近は便利な機能がたくさん搭載されていますが、共働きで抑えておきたいのは“冷凍庫の大きさ”と“食材の新鮮さを保つ機能”。買いだめした食材が少しでも長く使えると買い物の回数が減って助かりますね。冷蔵庫が大きいと買い過ぎてしまったり、冷蔵庫の奥に隠れて忘れてしまうこともありますので、定期的に中をチェックするようにしましょう。
- 高機能電子レンジ
最近の電子レンジは温めるだけではありません。ヘルシーな揚げ物や蒸し料理など食材をセットするだけで料理ができます。片づける調理器具も少なくて済みますので、助かりますね。
- 最新掃除機
小さい子供がいるとこまめに掃除機をかけても、すぐにごみが落ちています。小さいうちは食べこぼしが多いのが原因でしょうか。最新掃除機というと、お掃除ロボットが人気ですね。仕事に行っている間に掃除してくれるので便利です。ただし、邪魔になりそうな家具やモノをあらかじめ片づけておかないといけないのがネック。子供が小さいときは床におもちゃを広げて遊ぶため、お掃除ロボットが掃除するために頻繁に片づけないといけなくなります。まめに片づける方にはいいですが、そうでない方に手軽に掃除機がかけられるコードレス掃除機がおすすめです。
- 洗濯乾燥機
子供が保育園に行くようになると洗濯物が格段に増えます。天気が悪いとなかなか乾かず、リビングが部屋干しでいっぱいになることも。部屋干しすると、他の家事がやり難くなることも多くストレスになります。そんなときには乾燥機付きの洗濯機があると便利ですよ。
3.経験者が語る!共働きファミリーに“分譲マンション”をおすすめするワケ
家族が増えたことで引っ越しを考える方も多いのではないでしょうか。賃貸か購入か、マンションか一戸建てか、それとも実家に同居するか…選択肢はたくさんあると思いますが、私は「分譲マンション」をおすすめします。
[理由1:利便性がいい]
分譲マンションを計画する際、デベロッパーはまず立地条件をチェックします。学校や買い物施設、交通機関までの距離など生活しやすい環境かどうか…を考慮し、トータル的にバランスが取れた立地に計画をします。
通勤や買い物など、移動の時間はできる限り少なくしてその分家事や子供との時間に充てたいですね。
筆者は自宅から保育園やスーパーまで500~600メートルほどの距離を、子供とゆっくり歩いて通っています。車や自転車で行くこともできますが、帰宅したら家事に追われる分『子供も触れ合う時間』と割りきってこの15分ほどの時間を過ごしています。生活施設がもっと遠いと車や自転車を使わざるを得なくなりますので、便利の良い場所だからこそできることではないかと考えています。
[理由2:家事動線を熟考した間取りが多い]
マンションは一戸建てに比べて広さが限られていますがその分、無駄な部分が出ないように間取りには家事動線をよく考えて設計しています。キッチンや浴室・洗面所といった水回りを近くに配置したり、子供の様子が分かるようにキッチンからリビングや和室が見渡せるようにしたり。マンションでは効率よく配置された間取りが多く採用されています。
[理由3:セキュリティがしっかりしている]
オートロックはもちろん、管理人さんやカメラ付きインターフォンなどマンションはセキュリティ設備が充実しています。また警備会社と提携している分譲マンションも増えています。子供が小学生になると一人でお留守番をする機会も出てきますので安心ですね。子供が出かける際にも鍵1本で外出できるのも嬉しいところ。
また、賃貸マンションに比べて人の入れ替わりが少なく、住民がどんな人かが分かるのも分譲マンションの特徴です。
[理由4:お手入れがラク]
マンションのお掃除は住戸内のみ、一戸建てのようにお庭のお手入れをする必要がありません。またフラットで階段がなく、廊下や玄関も一戸建てほど広くないため掃除がしやすいのも共働きには嬉しい部分です。
一戸建ての広いお庭や、ゆとりのあるお部屋にも憧れますが、広さが限られているため掃除やお手入れに費やす時間が少なくて済みます。
[理由5:設備が豊富]
賃貸に比べて新築の分譲マンションでは家事の負担を軽減させる設備がついています。ボタン1つでお湯張りができるオートバスや浴室乾燥機、両面焼きグリルがついたコンロなど。生活スタイルに合わせて室内用の物干しバーやビルトインの食器洗浄乾燥機をオプションで付けることも可能です。
またトイレや浴室は、継ぎめがなく汚れがつかない加工がされていて、簡単に掃除ができる製品が採用されています。
新築分譲マンションでは既に入居されているオーナー様にヒアリングを行うなどして、人気が高い設備を採用しているところも多く、人気で使い勝手のよい設備を使うことができます。
4.まとめ:共働きと子育てを両立させるには
子育てをしながら長く共働きを続けるには、気負わず、助けてくれるサービスを上手く活用することがポイントではないでしょうか?
手を抜いて、気持ちや時間のゆとりが持てると自分たちの生活リズムが確立できるようになると思います。
分刻みのスケジュールも、慣れてくるとやるべきことの取捨選択が上手くなり、仕事の面でもプラスとなってきます。
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