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リサーチ・体験談

【体験談】三度の住宅購入で学んだ、後悔しないマンション選びのコツ

住まいの購入は、人生の中でも大きな決断のひとつです。期待と同じくらい迷いや不安もついてきます。私はこれまでに「中古マンション」「新築マンション」「注文住宅」と、三度の購入と住み替えを経験しています。そのたびに「立地」「資産価値」「生活シミュレーション」を基準に、家族が安心して暮らせる家を選んできました。

この記事では、結婚を機に賃貸ではなく購入を選んだ最初の経験から、三度の住宅購入で学んだこと、そして判断の基準になったポイントをお伝えします。これから新築マンションを検討している方にとって、少しでも迷いを減らし、自分らしい住まいを見つけるヒントになれば嬉しいです。

筆者のプロフィール

  • 家族構成:夫・私・子ども
  • 職業:ライター
  • 性格・趣味
    子どもの頃から間取り図や住宅チラシを見るのが大好き。ガーデニングが趣味で、「いつか自分の家を建てたい」という夢をずっと持っていた。
    好きなものは「緑に囲まれた心地よい空間」と「ゆとりある日常」。
  • 住宅購入の経緯
    1.結婚と同時に中古マンションを購入
    2.住んでいた中古マンションを売却し、新築マンションを購入
    3.注文住宅を建てる

一度目の購入|結婚を機に選んだ築17年の中古マンション

賃貸より購入を選んだ理由。それは「資産価値」というシンプルな思い

結婚を機に、新しい生活の拠点を探しはじめましたが、最初から「賃貸」という選択肢はありませんでした。
理由はシンプルで、同じ金額を払うなら「家賃として消える賃貸」よりも「将来に残る資産」を選びたいと考えていたからです。

当時の賃貸物件は家賃が高いわりに狭く、設備も古い印象でした。同じ広さと設備の賃貸物件を借りると、家賃が大幅に高くなってしまいます。試算してみると、購入したほうが住居コストは抑えられる計算になりました。しかも購入した自宅は、将来的に売却して資金化することもできます。このように考えて、私は迷わず購入を選びました。

「どうせ住むなら、資産として残る住宅を」という思いは、今も変わっていません。この考え方が、三度の住宅購入と住み替えの判断のベースになっています。

物件選びの基準は「無理のない返済」と「立地の良さ」

<一度目に購入した物件>

  • 築17年の中古マンション
  • 南向きの3LDK
  • 駅から徒歩8分

最初に購入したマンションは、「仮住まい」の感覚で選びました。重視したポイントは次のとおりです。

価格

仮住まいで考えていたため、まず一番に重視したのは価格でした。

  • 月々の支払いが賃貸よりも下回ることが第一条件
  • 自己資金や親からの贈与を用いて借入額を抑え、無理のない返済プランで借り入れ。(その結果、売却時にはローンを完済できた)
  • 築年数の古いマンションは価格が底値に近く、将来の売却時の差損が少ないのではないかと考えた

購入した中古マンションは、頭金を入れることで、月々の返済が無理のない範囲に収まり、ローン完済の見通しを立てることができました。さらに上記のように売却時にもリスクも小さいと考えたことで、資金面での不安を解消することができ、安心して購入に踏み切ることができました。

立地

次に重視したのは「立地」です。将来的な売却を見据えていたため、立地条件は重要と考えていました。中でもとくに確認したのは以下のポイントです。

  • 駅から近く、通勤・通学がしやすい
  • 近隣にスーパーや幼稚園があり、日常生活が便利

立地の良さを優先した結果、条件を満たす物件は築17年以上と古いマンションとなりました。しかし、将来的な売却を考えると、立地条件は外せないポイントだったと考えています。
永住ではなく「数年住めればOK」という気持ちだったため、建物の古さは割り切って考えていました。

中古マンションの室内

ここも良かった!購入を決断できたポイント
価格と立地を重視して物件探しをしましたが、最終的に間取りと日当たりの良さも決め手となり、購入を決断することができました。
  • 設備は古めだったが、玄関から室内が丸見えにならない間取りが気に入った
  • 南向きで日当たりが良く、明るい部屋だった

築年数は古いものの、上記の点もあり、納得感のあるスタートを切れました。

玄関からリビングが見える間取り

玄関からリビングが見える間取りは避けたかった

居住して感じた不満から次の住まい探しへ

「仮住まいだから数年の我慢」と割り切って暮らしていましたが、4〜5年と住み続けるうちに、不満を感じるようになりました。

入居前は「南向きで明るい部屋だから快適に暮らせそう」と期待していましたが、実際に暮らしてみると使い勝手の悪さを痛感しました。実家の一戸建てしか経験がなかったため、マンションのコンパクトな間取りでの生活が予想できていなかったのです。歩くたびに手や足をどこかにぶつけてしまう。クローゼットとベッドの間が狭く、服を出し入れするのもひと苦労。そもそも収納自体が小さいため、洋服が収まりきらず常にあふれていました。
さらに、上階からの生活音や冬場のひどい結露も重なり、毎朝の拭き掃除が日課になりました。

収納からあふれた衣類

室内にあふれる洋服がストレスに。

こうした小さな負担が積み重なり、「次はもっと落ち着いて暮らせる家に住みたい」「生活の質を上げたい」という思いがどんどん強まっていきました。
その気持ちが、次の住まい探しにつながっていきました。


二度目の購入|永住を見据えて購入したこだわりの新築マンション

なぜ新築を選んだのか?中古の経験から見えた理想の住まい

中古マンションで感じていた不満が積み重なり、今度は「永住を前提にした住まい」を探そうと決めました。
戸建ても視野に入れて探しましたが、希望する立地では条件に合う土地が見つからず……

そんな中、新築マンションの好みに合わせて内装を選べる自由度や最新設備に魅力を感じるようになりました。壁紙や床の色を3パターンから選べたり、食洗機やカップボードを追加できたりと、暮らしに合った空間を作れる点が、永く暮らす住まいとしてぴったりだと感じたからです。

新築マンションのリビング

新築マンションでは壁紙などの変更やオプション工事で、暮らしに合わせたカスタマイズが可能

次に紹介する重視ポイントを満たしていたこともあり、条件がそろったことで、最終的に「永住を前提に新築マンションを選ぶ」という結論に至りました。

二度目の購入で重視した3つのポイント。立地・間取り・環境

<二度目に購入した物件>

  • 建物完成前の新築分譲マンション
  • 1階の専用庭付の4LDK・東南角住戸
  • 駅から徒歩5分の立地

二度目の購入は「ここで永く暮らす」ことを前提にしていたため、これまで以上に慎重に条件を絞りました。
1回目のマンションで不満に感じた点(狭さ・収納の少なさ・生活音・結露など)はクリアできるように意識し、さらに将来のライフステージに合う暮らしができるかどうかも細かくイメージしました。本当に自分たちの暮らしに合っているかを丁寧に確かめながら選んだという感じです。
中でも重視したのは、立地・間取り・環境の「生活のしやすさ」です。

立地

子どもの成長や老後の生活もイメージし、施設までの距離だけでなく、移動の快適さや治安の良さにも重点を置いて確認しました。

【選んだポイント】

  • 駅からの距離や経路、買い物のしやすさ、病院へのアクセスの良さ
  • 子どもの通学が安全
    ※購入したマンションは新設された小学校が隣接しており、決め手の1つになった

間取り

2回目は永住で考えていたため、かねてからの夢だった庭付きの1階住戸を選び、実際の生活をイメージして間取りを決めました。

【選んだポイント】

  • 庭付きの暮らしに憧れて、1階の角部屋を選択
  • 東と南の二面に庭があり、朝日が入る明るい部屋でガーデニングを楽しめる環境を重視
  • すべての居室に窓があり、戸建てのような開放感を感じられる点も決め手

環境

子育てしやすい住環境も外せないポイントでした。自然を感じられ、子どもが成長しても一人で公園で遊べる環境を実現したいと考えていました。

【選んだポイント】

  • 棟と棟の間に大きな公園があり、窓から緑が見える景色が日々の癒やしになると想像
  • 家の近くに公園があり、一人で遊んで帰っても安心と判断
マンション近くの公園

公園が近いと、日常に自然が感じられ、子どもが1人で遊んでも安心

これらを満たすのに加えて、24時間体制の警備や防音性の高い床、充実した共用設備やオートロックなど、新築マンションならではの最新設備仕様やサービスも購入の後押しになりました。

親から聞いた「実際の住み心地」が安心材料に
私が購入した新築マンションは、広大な敷地に複数棟の分譲マンションが建設される大規模開発マンションで、親が先に別棟を購入し居住していました。
そのため、そのマンションでの暮らしぶりを身近に確認できたのは大きな安心材料となりました。
「共用部がいつもきれい」「管理組合が活発で安心」といった感想を聞けたことで、実際の暮らしを具体的にイメージできたほか、エントランスやごみ置き場など、日常的によく使う設備も事前にチェックでき、「ここなら永く暮らせそう」と感じることができました。

憧れの庭付き暮らし。1階住戸を選んで感じたメリットと注意点

庭のある暮らしに憧れていた私は、永住を前提に、1階住戸を選びました。日当たりの良さや開放感、ガーデニングを楽しめる環境を大切にしたかったからです。
特に角部屋で東と南の二面に庭がある間取りは、日当たりが良く開放感も抜群。朝日が差し込む明るいリビングで過ごす時間や、庭で花を育てる暮らしを想像するだけでワクワクしました。
実際に暮らしてみると、庭で季節の草花を育てたり、外に出やすいことで子どもがのびのび遊べたりと、暮らしにうるおいが加わりました。

一方で、想定していなかった1階ならではの注意点もあります。
まず、マンションの庭は共用部分になるため、管理規約のルールが適用されます。購入したマンションでは、深く根を張る木を植えられないなどの制約がありました。
また、外からの視線が気になる造りだったため、防犯対策やカーテンの使い方にも気をつける必要がありました。

庭付きの1階住戸

購入した1階住戸は外からの視線が気になる造りだった

このように想定外の注意点はあったものの、緑のある暮らしや部屋からの眺めを大切にしたい私にとって、1階住戸は満足度の高い選択でした。

暮らして実感した「資産価値」と「暮らしやすさ」の両立

二度目に購入したマンションには約8年間暮らしましたが、自分好みの内装やオプションを追加するなどのカスタマイズができたこともあり、非常に暮らしやすく私たちの希望を満たしてくれる住宅でした。

立地や間取り、設備などにもこだわって選んだマンションだったため、いざとなれば売却もしやすいだろうという安心感もあり、気持ちにも余裕が生まれました。さらに、管理人さんが共用部の清掃やメンテナンスをしてくれるため、入居者の負担が少なく、きれいな環境が保たれていました。

掃除をする管理人

管理人が掃除をしてくれたため、共用部はいつもきれい

暮らしの快適さと将来の安心感の両方から、「やっぱりこのマンションにしてよかった」と心から考えていました。
しかし一方で、庭をもっと自由に使いたい、自分好みに住まいをつくりたいという夢はさらに広がっていき、次の住み替えを考えるようになりました。

マンション1階のガーデニング

専用庭でガーデニングが楽しめたが、制約もあった


三度目の購入|さらなるこだわりを求め、注文住宅へ

住み替えの決め手は、好調なマンション市場。長年の夢を叶える好機が到来

三度目に購入した物件

  • 大手ハウスメーカーの注文住宅
  • 4LDK+ロフト付き、建築面積105㎡、北道路
  • 駅から徒歩3分

三度目の住み替えを決意した一番の理由は、「一度は注文住宅を建ててみたい」という長年の夢を叶えるためでした。
ライフスタイルに合った間取りや動線、好みの外観やインテリアをゼロから作り、世界に一つだけの家を建てたい──そんな想いが年々強まっていきました。加えて、ガーデニングをもっと自由に楽しめる庭への憧れも背中を押します。

ちょうどその頃、中古マンション市場が活況となり、所有していたマンションが好条件で売却できるのではないかと期待できるようになりました。
同じマンションで売りに出される住戸も出てきて、「売却益を次の家づくりに充てられそう」という予測が立ち、経済的にも現実的な選択肢となったため、注文住宅への住み替えに踏み切る決心がつきました。

家族の説得、どうした?夫を納得させた「プレゼン作戦」

夫は最初、住み替えにあまり乗り気ではありませんでした。
そこで、私は当時の中古マンション市場の状況を調べ、「いま住んでいるマンションを売ったら、これくらいの金額になるよ」と具体的な数字を提示。売却額と次の家の資金計画を並べて見せながら、「これなら無理なく新しい家を建てられるね」と話しました。

夫婦の話し合い
さらに、マンション生活で感じていた小さな不便も共有。
「駐車場が離れていて荷物を運ぶのが大変」「ポストが共用部にあって毎回取りに行くのが手間」と、日常のストレスを率直に伝えました。
「戸建てなら駐車場がすぐ横だし、ポストも玄関先。毎日のちょっとしたストレスが減るよ」と具体的なイメージを描いてもらえるようにした結果、夫も前向きに考えてくれるようになりました。

注文住宅に住んでみて感じること

注文住宅に暮らしてみて、一番の満足は「自由度の高さ」でした。駐車場やポストがすぐ近くにあり、玄関からの出入りがしやすい。庭も思い通りに使えるので、ガーデニングを存分に楽しめます。敷地は北道路ですが、住戸の正面が公園で大きく開けているため、北向きでも明るいのが気に入っています。土地と建物を合わせて自分のものにできる安心感もあり、資産としての価値を持てる点は心強いところです。
また、間取りをゼロから自由に考え、自分たちのライフスタイルに合う形に仕上げられたので、暮らしやすさの満足度はとても高いと感じています。

一戸建ての駐車場

一戸建ては駐車場や郵便受けが近くて便利

一方で、暮らしてみて初めて気づいた課題もありました。たとえば、2階建ての階段は、怪我をしたときに大きな負担になります。ペットのダックスフンドにとっても負担が大きく、椎間板ヘルニアを発症してしまった経験もありました。

戸建ての階段

今は快適に暮らせていても、将来年齢を重ねたときに階段がある生活がどう影響するのかは無視できない課題です。そう考えると我が家の住まい探しはまだ途中なのかもしれません。

「自由度の高さ」と「将来の負担」、その両方を実際の暮らしの中で実感できたことは、次の住まいを考えるうえで大切な学びになっています。


マンションと戸建て、両方住んで感じたメリット・デメリット

マンションと戸建て、どちらにも暮らしたことで、それぞれの「良いところ」と「ちょっと大変なところ」がはっきり見えてきました。
整理すると、次のようになります。

  メリットデメリット
マンション共通
  • 管理人さんや管理会社が共用部を清掃・メンテナンスしてくれるため、維持管理の負担が少ない
  • 駅近や買い物施設、公園など立地条件の良い物件が多い
  • 売却しやすく資産価値が維持されやすい
    → 実際に二度の売却経験があり、短期間で買い手が見つかり、満足できる条件で売却できた
    → 「もし手放すことになっても安心」という心強さがある
  • 駐車場やポストが共用部にあり、家から少し歩く必要がある
  • 専用庭には制約があり、自由に木を植えられない場合がある
新築マンション
  • 建物や設備が新しく、断熱性や遮音性が高い
  • 管理やセキュリティ、共用施設の充実など「プロによる安心と快適さ」がある
  • 最新の設備や管理サービスは家事・育児の負担を軽減してくれる
  • 購入価格が高くなりやすい
中古マンション
  • 価格が比較的抑えられ、資金計画が立てやすい
  • 立地の良い築古マンションは価格が安い
  • 実際に周辺環境や管理状況を確認してから購入できる
  • 建物や設備が古い
  • 間取りや収納が古い仕様で、暮らしに合わないと感じることがある
一戸建て 
  • 注文住宅では好きなデザイン・素材を選び、内装や間取りも自由に設計できるため、自分たちらしい家づくりができる(ウィリアム・モリスの壁紙も実現)
  • 庭で思い切りガーデニングが楽しめる
  • 駐車場が家のすぐ横にあり、荷物の出し入れが楽
  • ポストが玄関先にあるので、郵便物を取りに行くのが簡単
  • 建物や庭のメンテナンスをすべて自分で行う必要がある
  • 草むしりや剪定など庭の管理が負担になることも

また、戸建ては2階建ての場合が多く、階段の上り下りが日常になります。今は平気でも、年齢を重ねたときの負担を考えると、将来的にはワンフロアで暮らせるマンションの良さを見直す可能性もあると感じます。


3回の買い替えを可能にした、私が住宅購入で大切にしてきた3つのこと

振り返ってみると、いつも同じポイントを重視してきたことが、次の買い替えに踏み切る自信につながっていました。
ここでは、三度の住宅購入に共通して大切にしてきた基準を紹介します。

立地は絶対条件

三度の住宅購入で、いつも一番にチェックしてきたのが「立地」。
駅からの距離や買い物施設の充実度はもちろん、子どもの通学路や近くの公園など、自然環境の近さも大切にしてきました。生活の便利さと安心感が両立できる場所かどうかは、住み始めてからの満足度に大きく影響します。
それに、将来もし売却することになったとしても、立地の良さは資産価値を守る大事なポイント。実際に二度マンションを売却したときは、どちらも短期間で買い手が見つかりました。とくに最初に購入したマンションは築年数が古い物件だったため、「やっぱり立地がいい物件は強いな」と実感しました。

「立地は妥協しない」──これが、私が一番大切にしてきた判断基準です。

資産価値を意識する

住宅を購入するときは、永住のつもりで検討している場合でも、必ず「この物件の資産価値はどうだろう?」という視点を持ってきました。
人生には思いがけない出来事もあります。売る予定がなくても、転勤や家族の事情で手放さなければならないことがあるかもしれません。だからこそ「いざとなったら売れる物件かどうか」の視点をもって物件選びをすることが、安心につながると実感してきました。
資産価値を考える上で、私は何よりもまず「立地条件」を重視してきました。
というのも、良い立地はそのまま資産価値に直結するからです。駅からの距離や周辺の生活環境、治安、再開発の有無などをチェックし、「将来も価値が落ちにくい場所か」という視点で見てきました。
いわば、「立地条件を資産価値というフィルターで見る」ことを大切にしてきた、という感覚です。

閑静な住宅街

利便性だけでなく、住環境も重要

私が実感したマンションの売りやすさ

二度の売却を経験して、マンションは、戸建てに比べて売り買いがしやすいと実感しました。

マンションは完成したものをそのまま見学し、購入・すぐに入居できる手軽さがあります。注文住宅では、間取りや設備を一から決める必要があり、時間と手間がかかります。自分で作り上げる楽しさはありますが、長期間にわたる打ち合わせや手続きを負担に感じることもあるでしょう。こだわって作った設計やデザインも個性が強すぎて、売りにくさにつながるケースもあります。

同じ一戸建てでも建売住宅の場合は、間取りや設備が決まっているためマンションと同じように、すぐに入居できる手軽さや価格の明確さといったメリットがあります。一方で、土地の広さや日当たり、周辺環境などの条件によって評価が大きく分かれるため、売却までに時間がかかることも少なくありません。

マンションは、購入までのステップが少なく、購入の決断がしやすいことや、多くの人が生活しやすいと感じる立地や間取り、デザインが採用されていることから、買い手がつきやすい傾向があると感じました。
私自身、実際に二度の売却を経験しましたが、どちらも比較的短期間で買い手が見つかり、満足できる条件で手放せました。
その売却益を次の購入資金に充てられたのは、資産価値を意識して物件を選んできたからこそだと思います。

戸建ての資産価値

戸建てを購入するときも資産性は意識しました。特に一戸建てでは、建物や土地を中心に確認しました。具体的に確認したのは次のような点です。

  • 土地が整形地であるかどうか(良い立地条件は必須)
  • 売却時にハウスメーカーが品質評価をしてくれる制度(※)があるかどうか
    ※施工したハウスメーカーが建物の品質や維持管理の状況を評価してくれる制度
  • 購入したハウスメーカーのオーナー同士による売買紹介制度があるか
    ※同じハウスメーカーのオーナー間で紹介してもらえる仕組みで、買い手が見つかりやすくなる制度

建物の価値は年数とともに下がっていきますが、最終的には土地の価値が残るという点は、戸建てならではの安心材料だと考えています。
こうして「資産価値」を常に意識して選んできたことが、三度の住み替えを可能にし、結果として理想の住まいを実現することにつながりました。

生活シミュレーションを重ねる

住宅を買うときに意識してきたのは、「ここで本当に暮らしやすいか?」という視点でした。
住宅は一度買ったら簡単には変えられません。だからこそ、購入前に暮らしを細かくイメージして、できるだけ不安を減らすようにしてきました。「暮らしやすさ」にこだわって選んだ住まいだったからこそ、売却でも同じように「住みやすい」と感じてもらい、スムーズに売却を進められたと思います。
チェックしたのは、たとえばこんなポイントです。

  • 通勤、通学のアクセスはよいか
  • 駅までの道のりは安全か(夜道の明るさ、人通り)
  • 子どもがひとりで歩いても安心か
  • 日常の買い物が徒歩や自転車で済むか
  • 病院や公共施設が近くにあるか
  • 公園や自然が身近にあるか

通学路は子どもと一緒に歩いてみて、距離や安全性を確認。駅から家までの道のりも実際に歩いて、夜道の明るさや人通りをチェック。さらに、近くにどんなお店や公園があるのかも足を運んで確かめました。

通学路

実際に歩いてみることで歩道の広さなども分かる

こうして生活をシミュレーションすることで、ライフステージごとの暮らしをあらかじめ思い描けました。結果として、住んでからのギャップを減らし、満足度の高い住まいを選べたと思います。

まとめ


ライフステージの変化を楽しむ、自分らしい住まい選びを

これまで、ライフステージに合わせて「中古マンション→新築マンション→注文住宅」と三度の購入を重ねてきました。住宅は一度買ったら簡単に変えられないからこそ、納得できる基準を持つことが大切だと実感しています。

判断に迷ったときのチェックポイント3つ
  1. 立地は妥協しない
  2. 資産価値は意識する
  3. 家族の暮らしやすさをシミュレーションする

結婚のタイミングで住宅を購入したことで、無駄な家賃を払わず「住まいを資産」としてきたからこそ、ライフステージに合った住まいに住み替えられたと思います。
実際に二度マンションを売却し、その売却益を次の購入資金に充てることで、より満足度の高い住まい選びにつなげてきました。
何度も住み替えを経験して強く感じたのは、「自分の基準を持って選ぶこと」が満足度を高めるいちばんの近道だということ。

自分の基準をしっかり持って選べば、きっと満足できる住まいに出会えます。
これからの住まい選びに、背中を押すきっかけになれたらうれしいです。

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