「賃貸はもったいないから、マンションでも買えば?」
ある日突然、母にそう言われました。
筆者は全くその気がなかったので、最初は聞き流していました。しかし結局は母の強い押しに負け、渡されたチラシのモデルルーム見学に行ってみることに。
コンビニに行くくらいの軽い気持ちでしたが、いざ足を踏み入れてみると……
雑誌から飛び出してきたようなおしゃれなモデルルームに、筆者のテンションは一気にMAX!そこから突如、マンション購入への旅が始まったのでした。
マンションと運命的な出会いを果たして即決した方は、それでハッピーだと思うのですが、色々探したり迷ったりしながら検討している方にとっては、他の人がどうやって決断したのかとても気になるところ。そんな方にぜひ、筆者の「分譲マンション選び」をひとつの参考として見ていただければ幸いです。
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とにかく、見て・見て・見まくった
モデルルーム見学にすっかりはまってしまった筆者。見たりイメージしたりするのが楽しくて、情報誌やインターネットで情報を探してはモデルルームに足を運びました。当時、筆者は29歳。結婚が決まったところでしたので、今の夫と連れ立って毎週土日は見学会デートといった感じでした。
どちらかというと私は流されやすいタイプですが、夫は石橋を叩き割るくらい慎重なタイプだったので、営業マンの強い押しにも即決することはありませんでした。
逆に、押し押しのタイプ・冷やかしだと決め付けて軽くあしらうタイプ・こちらの思いにしっかり歩み寄ってくれるタイプ・知識が浅い深い等、色々な営業マンと出会ったことで、営業マンや会社の誠実さを見抜く力が養われたように思います。
物件情報があふれだした。さてどうしよう?
話を聞く中で、賃貸料+共益費+駐車場という毎月の支出より、購入したほうが安くつくということがわかってきました。なので、「買う」という決心はわりと早くからついていました。
しかしどのマンションの、どの部屋を選べばいいのか?山積みの資料を目の前に、呆然としてしまいました。さて、自分たちにぴったりの物件って、どうやって見極めればよいのでしょうか……。
そしてたどり着いた、見極めポイント「5つ」!
そこからは日夜、本屋に通ったりインターネットで検索。仲良くなった数名の営業マンからも知識を教えてもらったり、相談してみたりもしました。そして、私たち夫婦がようやくたどり着いた見極めポイントは「5つ」でした。これからマンション購入の検討を始める方は是非参考にしてみてくださいね。
ポイント1:「地域」の選び方
筆者の場合、夫の実家も自分の実家も勤務地もすべて同じ市内。なので、地域の選定には迷わずに済みました。
また、将来子供は欲しいけど仕事も続けていきたいと考えていたため、子育ての手助けをしてもらいやすいよう、自分の実家近くで選ぶことに。買ったあとでも設備や間取りは変更できますが、「地域」は変えられないのでとても重要なポイントですよね。
ポイント2:「間取り」は生活シミュレーションしてみて
さて次は、楽しい楽しい「間取り」です。図面を前に、ここにテレビでここにソファ、テーブルはおしゃれな北欧風にして♪寝室はシックに♪等々、思わず会話もはずんでしまいます。しかしそこはちょっと冷静に。
将来設計・家族計画を含めて考える
まず、「部屋の数」「収納スペース」「ベランダの向き」の3つが、家族の数・生活スタイルに沿っているかをチェックします。子供は2人以上を希望していて、夫は仕事のための書斎が必要。となると間取りは4LDKが必須となりました。
あとは、居住スペースを広く使うために、収納スペースも重要視しましたね。ベランダの向きについては、東西南北それぞれのメリット・デメリットを調べたうえで特に重要とは思わなかったので、自分たちにとっては妥協できるポイントだとわかりました。
暮らしやすさはシミュレーションしてチェック
夫婦の勤務時間や子供の生活パターン等、家族全員の生活を把握したうえで生活動線がスムーズかどうか検討することが大切です。
そのためには、実際に間取り図の上で、人間と仮定したピンなど(筆者は手芸用のマチ針でした)を動かして「生活シミュレーション」をしてみるのがおすすめ。平日と休日でも活動パターンは異なりますし、5年後・10年後でも変わってきますので、設定をいろいろ変えて試してみてくださいね。ゲーム感覚で楽しみながらも、意外な盲点に気づけたりしますよ。
ポイント3:あるとうれしい安心便利な「設備・防犯」
充実した設備やセキュリティは分譲マンションの魅力のひとつ。絶対ゆずれないものと、あったら嬉しいものに分けて考えました。
利便性の高い設備いろいろ
生ゴミ処理用のディスポーザー・24時間OKのゴミ置き場・お風呂の追い炊き・浴室乾燥&暖房・人感センサー照明・ベランダのスロップシンク等々、マンションの設備はとても魅力的!標準でついているものも意外と多くて、嬉しかったのを覚えています。
筆者は、「食器洗い乾燥機」が欲しかったのでこれはオプションでお願いしました。
セキュリティ面の設備はどんなものが?
「テレビドアホン」はもちろん「防犯カメラ」や「宅配ボックス」など、マンションの安心設備はかなり進化しています。最近はWEBで管理できるものがあったり…すごいですよね。筆者は共働き世帯なので、将来子供がひとりでお留守番をすることもあり得ると考え、セキュリティ面もかなりチェックしました。
プラスαの豪華設備は、あればラッキーくらいの気持ちで
広大なロビー、パーティールームやキッズルーム、大浴場やジム・プールが併設されているマンションもありますよね。あればもちろん嬉しいですが、予算や毎月の管理費にも影響しますので、筆者にとってはマストポイントにはなりませんでした。
ポイント4:長く住むから「品質」にもこだわりたい
老後まで住む“終の棲家”だと考えると、構造や耐震、耐用年数なども気になりました。でも筆者も夫も、建築のプロではないし…。そこで、色々調べてわかったマンションの品質を知るためのヒントを、ピックアップしてご紹介します。
住宅性能表示を見る
「住宅性能表示制度」とは平成12年に始まった「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく制度です。大手デベロッパーの供給するマンションでは、ほとんどがこの制度を利用しています。
着工前や工事中のマンションを購入するのは何かと不安がありますが、この設計性能評価を受けた住宅を購入した場合、契約書に「評価書」が添付され、記載されている性能が保証されることになっているので安心ですよね。
建物の耐久性については、
【等級3】おおむね75~90年の耐久性レベル
【等級2】おおむね50~60年はもつレベル
【等級1】建築基準法を満たすレベル
というふうに表示されています。最近の設計性能評価を受けたマンションでは【等級3】に該当するものが多いようで、私が資料請求したものもほとんどが【等級3】でした。マンション業界全体で建築レベルが向上しているということですね。
信頼できる供給会社かどうか
あとは販売会社・施工会社が、実績のある大手企業かどうかも安心ポイントになります。実績や経験が多いというのもありますし、景気や市場の変動があったときも、マンションの品質を担保する体力があるかどうかに関わってくるからです。
「宅地建物取引業の免許番号」を見てみると、(数字)第0000号という構成になっていますが(カッコ)の中の数字が更新回数になっています。要するに、この数字を見ればおおよその営業年数がわかることになります。
ただ、事業エリアの拡大などで知事免許→大臣免許に変更になると更新回数は1からスタートとなるので、「数字が小さい=営業年数が短い」ということにはなりなせん。ここは少し注意が必要ですね。数字が大きい場合だけ目安になると覚えておくといいでしょう。
ポイント5:「予算」は専門家に相談して
あたりまえのことですが、条件がすべて理想どおりだったとしても「予算」が合わなければ購入することはできません。しかし、自分にとっての適正な「予算」がいくらなのか、素人には判断が難しいもの。ローン返済以外にも毎月、管理費や修繕積立費・駐車場代などが必要となりますので、「お金のこと」はとても繊細な問題です。
ですので私の場合は、営業マンやファイナンシャルプランナーに相談して「予算設定」をしました。自己資金、世帯年収をはじめ、現在の支出状況、車の買い替え計画、希望する子供の人数や、将来にわたる旅行などの娯楽費、学資、貯蓄、保険などなど…細かく項目を挙げて、プロにシミュレーションしてもらいました。その結果、自分たちで想像していたよりも、もう少し高い予算設定をしても問題ないことがわかりました。
広い部屋を選べたり、設備も充実させることができたので、すごく嬉しかったのを覚えています。一生に一度だからこそ、妥協せず気に入った物件を買いたい!そんな思いは皆さん同じですよね。だからこそ「予算設定」は、信頼できるプロにしっかり相談することをおすすめします。
5つのポイントを押さえたら「考察」を
「地域」「間取り」「設備」「品質」「予算」と、5つのポイントをご紹介しました。これらのポイントに沿って自身の希望を明確にしたら、今度は考察をしていきます。
筆者の場合、営業スタッフと設定した予算感を前提として、あとは<地域→品質→間取り→設備>という優先順位になりました。さてこれで『自分だけのチェックリスト』の完成です。あとは、物件ごとに○・△・×を。優先度の高い項目に「○」が多くついている物件ほど、理想に近い物件ということになります。
何でもそうですが、100点満点というのはなかなか存在しないものなので、この○×がわかりやすい指標となりますよ。
知っていますか?“裏情報”を手に入れる方法
人気のエリアや人気のブランドでは、物件情報が出回る前に完売なんてこともしょっちゅう。「え?いつの間に?」なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
不動産のポータルサイトには掲載されない情報もありますので、大手デベロッパーには事前に会員登録しておいたり、営業マンに最新の情報を流してもらえるようお願いしておくのも手です。会員優先の「先行予約」のような制度を設けている、会社やブランドもありますよ。
あとは希望地域に住んでいる親戚や友人がいたら、造成し始めた土地があるとか、法令許可票が掲げられたという情報を流してもらうといいでしょう。ちなみに筆者も、実家の母がいろいろな情報を届けてくれて助かりました。
まとめ
筆者も情報に飲まれて感覚が麻痺してしまった時期がありましたが、今回挙げた5つのポイントを指標にすることで、すっきり冷静に意見がまとまったのをよく覚えています。
予算設定についてプロに相談したことも、大切な「お金のこと」を見直すいいキッカケになりました。素人感覚では少し背伸びした感はありましたが、むしろ理想の住まいを手に入れることができて結果的には大満足しています!お友達を呼んでホームパーティをしたり、出先から帰ってきたときも「やっぱりいい家だな」なんて自己満足に浸っています(笑)
マンション選びは結婚相手と同様、ご縁のものだなとも思いますが、良縁を導くための努力というものも大切だなと感じました。
あとは、夫婦でマンション選びをされる際は、「奥様」の意見に少し重みを置いていただけるとスムーズに進むように思います。家事・育児・ご近所づきあい、このほとんどをこなすのは奥様ですので、もし意見がぶつかったときは旦那様には少しだけ、譲歩してもらえるとうれしいなと思います。
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