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い草ラグ・夏のお手入れ方法の基本とお悩みを解説!部屋別の活用方法も紹介

い草ラグには調湿機能や消臭効果があるため、じめじめした日本の夏と相性が良く、気密性の高いマンションでも重宝します。しかし、い草ラグにカビが生えたり臭いがこもったりしないか、気になる方もいるでしょう。い草ラグのお手入れは、掃除機などでホコリを取り除き、陰干しで湿気を逃がすのが基本です。ポイントを押さえれば、高温多湿な夏もい草ラグを清潔に保ちながら、快適に過ごせます。

この記事では、い草ラグの特長からお手入れ方法、お悩み別対処法、長持ちさせるコツまで詳しく解説します。い草ラグで暮らしを豊かにするアイデアもご提案しますので、快適な夏を過ごしたい方はぜひご覧ください。


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い草ラグが夏に強い3つの理由

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い草ラグが日本の夏に最適な理由は、3つです。調湿機能があること、さわやかな香り成分でリラックス効果やリフレッシュ効果が期待できること、そして、汗などの嫌なにおいを吸収する消臭効果があることが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

調湿効果で湿度をカット

い草には、空気中の湿気を吸ったり出したりする優れた調湿機能があります。い草を輪切りにしてみると、外側の皮質部とスポンジ状の海綿組織でできた内側の灯心部の2層構造となっているのがわかります。この海綿組織が湿気を吸ったり放出したりして、湿度を調節しているのです。

そのため、気密性が高いマンションでも、い草ラグを敷くことでじめじめした夏の湿気が軽減されます。い草ラグは、蒸し暑い日本の夏に適した敷物といえるでしょう。

天然由来のさわやかな香りでリラックス

独特のさわやかな香りも特徴のひとつです。九州大学の研究※1によると、い草の香りに、リラックス効果や鎮静効果があり、畳の上では睡眠の質が向上することもリフレッシュ効果があり、い草を使った畳の上では睡眠の質が向上することも実証されています。い草が、寝苦しい夜の快適な睡眠の助けになってくれそうですね。

※1 参考:農林水産省「いぐさがもたらすリラクゼーション効果について」

消臭効果で夏の不快な臭いを軽減

そのほかに、い草にはシックハウスの原因となるホルムアルデヒドなどの物質を吸着して空気を浄化してくれる働きもあります。さらに、タバコやペットの臭い、頭や足などの体臭、トイレの嫌な悪臭まで消臭してくれます。い草を使った消臭剤の商品も販売されるほど、その消臭効果は優れているのです。

長いあいだ私たちの暮らしで使われてきたのは、見た目が涼しげだからという理由だけでなく、さまざまな効果があったからなのですね。まさに、い草は天然の空気清浄機というわけです。

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「い草ラグ」夏のお手入れは「掃除機か乾拭き×陰干し」

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い草ラグのお手入れ方法はシンプルで、ホコリと湿気の除去がポイントです。

「い草ラグ」基本のお手入れ

  • 【週2~3回】掃除機か乾拭きでホコリ除去
  • 【週に1回】陰干しで湿気除去
  • 【掃除後】換気で部屋の湿気除去

基本的なお手入れとして、掃除機をかけるか清潔な雑巾で乾拭きをしてホコリや汚れを除去し、ときどき陰干しをして湿気を逃がしましょう。日頃からこのようなお手入れをすることで、じめじめした夏でも快適に過ごせます。多湿によるカビやダニの繁殖も防げるうえ、い草ラグの寿命も伸ばせますよ。

具体的なお手入れ方法について、詳しく見ていきましょう。

【週2~3回】掃除機か乾拭きでホコリ除去

普段のお手入れは、週に2〜3回掃除機をかけるか乾拭きをしましょう。掃除機は、隙間に入り込んだ細かなホコリやゴミ、ダニの死骸などをしっかりと吸い取れるのがメリットです。

しかし、必要以上に強く吸引したりローラーブラシを使ったりすると、い草の毛羽立ちや切れの原因になる場合もあります。ギュッと押し付けずに、い草の目に沿ってやさしく掃除機をかけましょう。1㎡あたり20秒ぐらいを目安にゆっくりかけると、ダニの発生も防げます。

乾拭きの場合は、やわらかい布か雑巾で目に沿ってやさしく拭きましょう。奥に入り込んだホコリは取れませんが、い草の表面を傷めずにホコリや汚れを除去できるのがメリットです。汚れが布についてしまったら、他の場所に広げないために、きれいな面に変えて拭くことが大事です。カビの原因になるため、水拭きは控えましょう。

【週に1回】陰干しで湿気除去 

い草には調湿機能がありますが、湿度が上がり過ぎると湿気が残ってしまいます。本来の機能を取り戻すためには、定期的に湿気を除去する必要があります。週に1回は風通しが良い場所で陰干しして、い草ラグの中にこもる湿気を取り除きましょう。1時間ずつ表と裏を替えてまんべんなく干すことで、カビやダニの発生も抑えられます。次のような場合は、その都度陰干しをしましょう。

  • 表面がベタついている
  • 床側の裏面がしっとりとしている
  • 嫌な臭いがするとき

注意点は、早く乾くからといって天日干しをしないことです。直射日光による日焼けや、過度の乾燥による劣化などのおそれがあります。マンションではベランダがよく乾きますが、日陰になりにくい構造の場合は、浴室乾燥機を利用すると便利です。

【掃除後】換気で部屋の湿気除去

夏は部屋全体の湿度が上がります。お手入れをしてい草ラグがしっかりと乾いても、室内に湿気がこもっていると、再び湿ってしまいます。掃除が終わったら晴れた日には窓を開けて換気をして、湿気を戸外に逃しましょう。

対角線上の窓を開けて、空気の通り道を作ると風通しが良くなります。窓が一つしかない場合は、ドアを開けたり換気扇を回したりすると効果的です。設置が義務付けられている24時間換気システムは常時活用しましょう。自動的に1時間で部屋の空気の半分が入れ替わるため、効率良く換気ができます。


お悩み別!い草ラグのお手入れQ&A|困ったときの対処法

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い草ラグに関するよくあるお悩みと対処法をまとめました。カビの予防と生えてしまったときの対処法、夏のダニ対策、ささくれの修復法、飲み物のシミの落とし方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

カビの予防法や発生したときの対処法は?

カビを予防するには、日々のこまめな掃除と晴れた日の換気が大切です。
マンションなどで窓が少ない部屋では、扇風機やサーキュレーターを使用して、湿気がたまりやすい部屋の下方向に向けて風を送るとよいでしょう。そのうえで、エアコンの除湿機能を利用して、湿度をカビが繁殖しにくい60%以下に保ちます。

ラグの下に除湿シートを敷くのも有効です。もしカビが生えてしまったら、しっかりと乾燥させてから、掃除機で吸い取り、い草の目に沿って消毒用のエタノールをしみ込ませた布で拭き取りましょう。

夏のダニ対策の方法は?

基本的なダニ対策は、カビ対策と共通しています。
まずは、こまめな掃除でエサとなるカビやゴミ、アカ、フケなどを取り除き、ダニが増えにくい環境をつくりましょう。基本のお手入れで紹介したように掃除機をかけるときは1㎡あたり20秒ほどのペースでゆっくり動かすと、ダニ予防に有効です。

晴れた日には窓を開けて換気や除湿をしましょう。除湿の方法はエアコンの除湿機能を使うほかに、除湿機や衣類乾燥除湿機も便利です。衣類乾燥除湿機は洗濯物を乾かしつつ、除湿もしてくれます。
さらに、布団乾燥機のダニモードや市販のダニ取りシートを活用すれば、ダニ対策は万全です。

ささくれのように、い草が飛び出したときはどうする?

い草ラグを長い間使用していると、い草が折れてささくれのように飛び出す「い切れ」を起こす場合があります。そんなときは、無理して引っ張らずに、刃先が細いはさみで根元からカットし、指で周囲となじませます。
まだ新しいのにひんぱんに飛び出す場合は、摩擦や過度な乾燥が原因かもしれません。お手入れ方法や使い方を見直して様子を見ましょう。
い切れを予防するには、綿の袋に米ぬかを入れた米ぬか袋によるお手入れが効果的です。米ぬかの油分で表面が保護され、表面につやも出て汚れにも強くなります。い草ラグを長持ちさせたい方は試してみてください。

飲み物をこぼしたときのシミ、どうすれば取れる?

飲み物をい草ラグの上にこぼしてしまったら、すぐに拭き取りましょう。乾いた布でポンポンと軽くやさしくたたきながら吸い取ります。ゴシゴシこすると、飲み物がい草の内側に入り込んでしまうため、避けましょう。

濃い色の飲み物は、時間が経つとシミになって変色してしまう場合があります。布で吸い取ったら小麦粉やベビーパウダーなどを振りかけて、粉に水分や汚れを吸着させたあと、掃除機で吸い取りましょう。


い草ラグを長持ちさせるためお手入れのコツ

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ここでは、い草の寿命を延ばし、できるだけ長持ちさせる方法をご紹介します。直射日光による劣化を防ぐちょっとした工夫や、シーズンオフの収納方法についても解説しますので、実践してみてくださいね。

直射日光による日焼け・色あせを避ける

い草の色は、最初はきれいな薄い緑色ですが、時間が経つとだんだん日焼けしたり色あせてきたりします。全体的にあめ色になれば経年変化を楽しめますが、1枚の中で色むらができるとインテリアの統一感を損ねてしまいます。

そんな状況を避けるためには、レースカーテンなどで直射日光を遮りましょう。日が当たりやすい箇所は、1~2ヶ月ごとにい草ラグを90度回転させると色むらを防げます。色が変わりにくい不変色加工を施したタイプのラグを選ぶのもよいでしょう。

シーズンオフの収納前は湿気対策を万全に

夏が終わってい草ラグを収納するときは、1~2時間は陰干しをして、十分に乾燥させてからしまいましょう。さらっとした触り心地のように感じても、スポンジ状の内側には意外に湿気が残っています。そのまましまうと、翌年使おうと思ったらカビが生えていた、ということになりかねません。

干し終わったら湿気を吸う新聞紙などを差し込みながら谷折りでたたみ、クローゼットの上段などの湿気が少ない場所に保管します。丸めてしまうと敷いたときに平らに戻りにくいので、折りたたんで平らな状態でしまうことをお勧めします。


【空間別】い草ラグで暮らしを豊かにするアイデア3選

リビングやキッズスペース、書斎や寝室での、い草ラグを使った活用方法をご提案します。い草ラグを敷くだけで、すがすがしい気分になり、毎日の暮らしがより豊かになりますよ。

【リビング】い草ラグで作る「和モダン」で涼やかな寛ぎ空間

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画像提供:萩原製造所様(https://hagiharaseizosho.shop/

い草ラグと相性が良いのは、シンプルでモダンな家具や小物です。例えば、ベージュやオフホワイトなどのナチュラルカラーのソファに無垢材の家具、い草そのものの色を生かしたシンプルなラグを合わせれば、さわやかな和モダンインテリアに仕上がります。

ブルー系のクッションで差し色を入れたり、ガラスの花器やラタンのカゴを置いたりすれば、涼やかな夏らしさも演出できるでしょう。竹ブラインドやリネンのカーテンなど、天然素材を使うとさらに清涼感を高められます。

ブラウンやブラックなどのダークカラーの家具や小物と合わせると、落ち着いた雰囲気になります。カラフルな色は避け、アースカラーでまとめるのがポイントです。限られた空間でも、い草ラグを使うことで和のテイストを手軽に取り入れられます。

【キッズスペース】天然素材やクッション性は子どもに安心

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画像提供:萩原製造所様(https://hagiharaseizosho.shop/

キッズスペースでは、インテリア小物として使うより機能性を重視しましょう。中材にウレタンフォームを使ったクッション性の高い大判のい草ラグを使うことで、硬いフローリングの空間を安全な遊び場に変えられます。

お子さんが転んでも、衝撃を緩和し、けがのリスクを軽減できます。い草ラグの下に滑り止めシートも敷けば、ズレを防げるので、安全性をより高められるでしょう。

【書斎・寝室】手軽に快適空間をプラス

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画像提供:萩原製造所様(https://hagiharaseizosho.shop/

書斎のデスクの下や寝室のベッドサイドには、足元用の小さない草ラグを敷くことで、涼しげな空間を演出できます。最近は、カラーリングされた模様が入ったデザイン性が高いラグも販売されていますので、いろいろなテイストのお部屋とのコーディネートが可能です。い草ラグが1枚あるだけで、夏らしいお部屋に変えられるでしょう。ラグの上でスリッパを脱いでくつろぐのも、ひんやりとして気持ちがいいものです。

涼しげでおしゃれ!夏のインテリアコーディネート術&実例集
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まとめ:い草ラグは掃除機・乾拭き × 陰干しで快適に

今回は、夏の湿気対策に優れた効果を発揮するい草ラグのお手入れ方法について詳しく解説しました。い草ラグは敷くだけで湿気を取り除いてくれて、快適な空間になるだけでなく、インテリアやお子さんの安全対策にも活用できるコスパのいいアイテムです。掃除機をかけるか乾拭きをし、ときどき陰干しをするだけの簡単なお手入れで、快適に使えるのでお勧めです。この夏、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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